正義の味方の夢   作:そこた

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はじめまして、そこたと申します。この小説は夢小説ではなくクロスオーバーで成り代わりものです。そしてこの内容はpixivにも投稿しております。私はFate/Zeroを視聴しましたが、衛宮切嗣のキャラをしっかりと把握しているかと言われたら分かりません。ですので、解釈違いもあると思います。そういう時は、そっと閉じていただけたら幸いです。以下の注意事項を見てからお進みください。


ホグワーツの正義の味方

必読

 

・Fate/Zero視聴済みですが、キャラの性格が異なる可能性があります。

・成り代わりもの

・クロスオーバー(Fate/Zero×ハリーポッター)

・キャラの性格が原作と異なる可能性があります。

・オリジナル展開、設定を含みます。

・解釈違いが苦手な方はご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大丈夫な方はどうぞ

 

──────────────────────────────

 

「僕はね、正義の味方に…なりたかったんだ。」

 

夏の夜、虫の音がよく聞こえる。

 

「…なりたかったって、諦めたのかよ?」

 

■■は諦めたのか、と顔を顰めながら聞いた。

 

「うん。残念ながらね、ヒーローは期間限定で、大人になると名乗るのが難しくなるんだ…そんなこと、早くに気付けばよかった。」

 

●●はそんなこと、と声が震えながらも話した。

 

「……そっか、それならしょうがないな」

 

「そうだね、本当にしょうがない」

 

「…うん、しょうがないから、俺が変わりになってやるよ。じいさんは大人だからもう無理だけど、俺なら大丈夫だろ。任せろって─」

 

…これはきっと呪いだ。だけれど、

 

「─じいさんの夢は」

 

彼には、■■には救いでもあるかもしれない。

 

「…そうか。ああ──」

 

─安心した。

 

──────────────────────────────

 

0.いつかの夢

 

「────」

 

いつかの夜。●●──衛宮切嗣ことドラコ・マルフォイは起きていた。

 

(あの日の…)

 

いつか交わした言葉。いや、自分が死ぬ前だったか…■■は、そうなると、自分と同じ夢を抱くのだと言った。

 

(…しかし、)

 

ここはなんなのか。なぜ自分は、またこうもとある少年の人生を送っているのか。罰なのだろうか、だとしたら─過酷な運命にあるのか。

 

(また…)

 

窓へ手を当て、撫でると考え始めた。また、と言ってもそう。罰なのだとしたら…

 

(…考えるのはやめよう)

 

とりあえず。ここは魔法界、魔法使い、魔女がおりマグル─魔法が使えない者の名称だ、がいるらしい。

魔法…ありえない奇跡。しかしここではおそらく、前の世界では魔術と呼ぶものが魔法になっていると思った方がいいのだろうか。

 

(どこの時代も変わらないな…)

 

ふぅ、と溜息をつき少年の顔には似合わない、顰めた顔をした。そしてドラコはテーブルに手を乗せ──

 

「…あぁ、しまった…無いのか。」

 

いつもあった煙草がない。そうか、そういえば少年の体だから…とやめておいた。

 

「…もしかしたら少年が戻るかもしれない」

 

その為にも、出来る限り少年のように振る舞おう…と思いはしたが、産まれた時から“衛宮切嗣”としての記憶があった為、どんな性格なのか分からない。

 

「…そういえば…ハリー・ポッターだったか……英雄と祭り上げる、人は…変わらない、いつも…」

 

…思考がそちらへ寄ってしまう。やめよう、ホグワーツとやらを考えよう。

 

(…いや、待てよ)

 

そのハリー・ポッターも同学年だったはず、と思い至る。困ったな、これじゃあ会ってしまうな…と考えた。そうすると、扉からノックが聞こえた。

 

「…?はい。」

 

「ドラコ」

 

「…父上」

 

プラチナブロンドに灰色の目、白い肌─ルシウス・マルフォイだ。

 

「近いうちにホグワーツへ入学だ…その前にダイアゴン横丁行くから、準備は念入りにしておくように。」

 

「はい、父上」

 

扉が閉まる音がし、ドラコはまた溜息をつく。

 

「…程なくしてホグワーツへ…」

 

…僕は、また…人々を救うために動く。その為なら、

 

「…彼も、彼女も犠牲にする…」

 

大丈夫だ、僕なら上手くやれる。

 

(…一度整理しておこう)

 

魔法界では、純血主義がある。純血を第一とする主義で、マグルなどを排除する…いや、人によるが。とにかく、そんな主義がある。そしてマルフォイ家は純血一族で、純血主義だ。だから、そう。父や母も純血主義…まぁ、もしかしたら利用できるかもしれないな。覚えておこう。そして他の純血一族は…まあまあ多いじゃないか。

 

(…確かウィーズリーは、血を裏切る者として忌み嫌われていたか。)

 

…それも利用できるかもしれない、覚えておくか。

 

(…あ)

 

もうこんな時間か、子供はもう寝ておくべき時間。もう寝よう。

 

(…もうそろそろだ…ホグワーツ…)

 

年柄もなくはしゃぎそうだが(いや僕は精神年齢が上なだけだが)、そんな事は許されない。

 

(…僕は、またやらなければならない。)

 

人々を救う。そして、もしかしたら─

 

(─人類の救済)

 

…だが、期待は出来る限りしないようにするべきだ。あの聖杯は…人々が死ぬ、真反対の物だったから。

 

1.ダイアゴン横丁

 

ダイアゴン横丁。

人々が山程おり、活気で溢れている。

 

(…人が多いな。まぁ、ホグワーツ入学前だから当然か)

 

買うのは自分だけではないのだから、と思いながら歩いた。色々と買ったので、マダム・マルキンの店へ歩いていった。

 

(…あ、)

 

クシャクシャな黒髪のくせ毛、丸眼鏡で緑色の瞳…もしかしたら彼がハリー・ポッターか。だとしたら…なんて言えばいいのか。ここで会うべきか、それとも─いや、とりあえず話してみるか。

 

「…やぁ。君もホグワーツかい?」

 

「うん。」

 

と、クシャクシャな黒髪の彼が答えた。

 

「…そうだな、君は自分の箒は持っているのかな?」

 

「ううん」

 

「クィディッチとかはやるのかい?」

 

「?ううん」

 

「そうか…君はどの寮に入りたいと思っているのかな?」

 

「…えっと、特に決まってなくて…」

 

「…そっか。行ってみないと分からないよね、僕はスリザリンに行くと思うけれど…君は、そう、だな…ううんと、ハッフルパフなんかはどうだろう?優しい寮だと聞いた、馴染めるかどうかが怖いだろうからね」

 

ニコリ、と笑いながらドラコはクシャクシャ髪の彼に笑いかけた。

 

(……子供に言う口調になってしまった。僕も今は子供なのに。)

 

「…うん。ハッフルパフ…覚えておくよ。ありがとう」

 

「あぁ、大丈夫だよ」

 

マダム・マルキンが終わりましたよ、と言ったのを確かに聞き届け、帰った。

 

(…これで、良い印象は与えられたか…)

 

さて、どうするか。人類の救済…その為には、手段は問わない…

 

(…あぁ、そうだな…確かに…)

 

スリザリンはどんな手段を使ってもやり遂げる狡猾さだったか。

 

(僕は、その類かもしれない。)

 

2.組分け帽子

 

僕は9と4分の3番線へ乗り込み、座った。特に何かあるわけでもなく、ただぼーっとしていた。すると…

 

「失礼するわね、ネビルのカエルを見なかったかしら?」

 

コンパートメントの扉が開いた。栗色の髪の少女はそう聞いた。

 

「…いや、見てなかったよ。すまないね、見たら報告しよう」

 

「ええ、助かるわ。それじゃあね」

 

「…あぁ」

 

一体何だったんだろうか。まぁ、とりあえず着くまで外の景色でも見ていよう、と座り直したのだった。

 

 

「イッチ年生!イッチ年生はこっちだぞー!」

 

大きい体躯の男がいた。…確か名前は、ルビウス・ハグリッド。

 

「……」

 

ドラコ・マルフォイは少し前の記憶を引っ張りだした。それは確か、純血主義の話…

 

(…僕とは価値観が違うんだろう)

 

親がそうでも、子までもが同じとは限らない。つまり、そういうことなのである。

─それでも、ドラコ・マルフォイにとっては親。情はある、けれど。

 

(…だがそれでも、もし何百人ものの人間が死ぬ羽目になる事にでもなったら…)

 

もし、ヴォルデモートが復活したら。それにあの二人─ルシウスとナルシッサが着いて行って、何百人ものの人間が死ぬ羽目になったら?

もし、魔法界の人間たちが死に、マグルの人間も死んだら?

もし、死喰い人が暴れだしたら?

 

(…そう、そうなったら…)

 

僕はこの手で───親のような存在や、親を──この手で、

 

(…ぁ)

 

着いたのか、と動き出した。そして大広間…意外と大きいな、と歩きながら見た。

…今から組分けが始まる。ボーッと眺めながら、自分が呼ばれる時を待っていた…

 

「グレンジャー、ハーマイオニー!」

 

と呼ばれた。そちらをそっと見やると、彼女だった。

 

(…あぁ、あの子はハーマイオニー・グレンジャーと言うのか。)

 

何かに使えるかもしれない、覚えておこう。

 

「マルフォイ、ドラコ!」

 

組分け帽子へと行く。なんの寮に入るか、それは決まっている。スリザリンの方が動きやすいというより、何も言われないだろう。

 

(…ふーむ?お主、色々と…特殊だな?)

 

(…そういうのは、分かるのか。)

 

(そうだな、対抗するには閉心術を使うといい。その反対は開心術だ)

 

(…そういうことでさえもか)

 

(うーん…そうだなぁ、とても大きな理想を追求し、勇敢さもある…人間を愛している、そして手段を問わない…現実を見通す力もある…うーむ、グリフィンドールかスリザリンだな…)

 

(…スリザリンがいいんだが)

 

(スリザリンか…うん、それならば…)

 

「スリザリン!!」

 

と叫んだ瞬間、拍手が起きる。

 

(…慣れないなぁ)

 

と思いつつ、歩き始めた。座り、あとは食事をしながら待った─

 

「ポッター、ハリー!」

 

そう言いハリー・ポッターが進むと大広間がささやきで埋め尽くされた。

 

「ポッターって、あの?」「あのハリー・ポッターなの?」

 

…など。…あぁ、なんてものを少年に背負わせているのか…

 

(…考えるのはよしにするべきだ。今はとりあえず、どの寮に入るか聴かなければ…)

 

グリフィンドール!!と叫ばれ、グリフィンドールの席では「ポッターを取ったぞ!」と声がし、歓声が彼に巻き起こった。

 

(グリフィンドール…グリフィンドールか。確かウィーズリー家がいたな…もしかしたら仲良くでもなったのか。)

 

まぁとにかく、今は食事を取り眠り授業に専念するべきだな…と、教師が座る席へ見た。

 

(…アルバス・ダンブルドア。)

 

彼はよく分からない、好々爺…と言うべきか。彼が一番強い魔法使いだと聞いた。

 

(…僕の理想に良い返事が返ってくるとは限らない。一番警戒すべきはあいつか…)

 

と、見るのをやめた。アルバス・ダンブルドアはニコニコと笑顔を浮かべていた。

 

(…それと。)

 

クィリナス・クィレル…あの男、絶対に何かある。警戒しておこう…

クィリナス・クィレルはおどおどとしていた。

 

3.初めての授業

 

そうしてスリザリンで眠り、起きて授業が始まる。いくつか授業は終わったが、次はグリフィンドールとの合同授業らしい。

 

(…そういえばグリフィンドールとスリザリンは仲が悪いはずなのになぜこうも組み合わせるんだ?)

 

なぜなのかと考えながら歩いた。席につき、教師─セブルス・スネイプを待っていた。

 

(…ハリー・ポッター。やはりロン・ウィーズリーと仲良くなっていたか、これも覚えておくか…)

 

そして授業は進み、もう終わるかとその時─

 

(…針…?)

 

ネビル・ロングボトムが針を入れかけた。

 

「…ッ、待つんだ…!!」

 

「えッ…!?」

 

しかし針は入ってしまった。ドラコは咄嗟にネビル・ロングボトムを庇った。

 

「ばか者!!!」

 

セブルス・スネイプは怒鳴り、こぼれた薬を取り除いた。

 

「…医務室に連れていきなさい」

 

ドラコとペアのものにそう言い、セブルス・スネイプは続けて言った。

 

「身を挺して庇ったドラコ・マルフォイの功績へスリザリンに五点加点。…ポッター、なぜ針を入れてはいけないと言わなかった?グリフィンドールはもう一点減点」

 

ドラコはそれ以上はもう聞こえなかったが、どうすべきかと考えながら医務室へ向かった…

 

「…あ、あの…」

 

スリザリンへ帰る途中、声をかけられた。

 

「…─なにかな?」

 

ネビル・ロングボトムだった。

 

「…さっきは…ごめんね、その…ありがとう…!」

 

「…いや、君に怪我がなくて良かった。…あぁ、その、怪我はないんだろう?それならいいんだ、ね?」

 

申し訳なさそうな顔をしたネビル・ロングボトムにそう言い、考え事をしていた。

 

(…ネビル・ロングボトム…確か純血一族の内の一人だったか…)

 

そう考えながら、スリザリンへ帰った。

 

 

(次は…飛行訓練か)

 

歩いて着くと…またグリフィンドールとスリザリンだった。

 

(…嘘だろう?またか…相性が悪いというのに…)

 

はぁ、と溜息をつきながら教師のマダム・フーチを待ち、始まった…

 

「上がれ!」「上がれ!」「上がれ!」

 

「…上がれ!」

 

飛び上がってドラコの手に渡った。

マダム・フーチは、皆の手に箒が行き渡ったことを確認すると、口を開けた。

 

「さあ、私が笛を吹いたら地面を強く蹴ってください。箒はぐらつかないよう押さえ、ニメートルぐらい浮上して、それから少し前かがみになってすぐに降りてきてください。笛を吹いたらですよ──一、二の…」

 

…しかし、ネビル・ロングボトムはマダム・フーチが笛に口をつける前に思いっきり地面を蹴ってしまった。

 

「こら、戻ってきなさい!」

 

と、大声を出すマダム・フーチをよそに、ヒューッと飛んでいってしまった。四メートル、六メートル…ネビル・ロングボトムの顔は真っ青だった。そして箒から真っ逆さまに落ち──

 

ポキ、と嫌な音を立てて墜落してしまった。

 

「手首が折れてるわ」

 

「…私がこの子を医務室へ連れていきます。その間、誰も動いてはいけませんよ!いいですね?」

 

と、マダム・フーチがネビル・ロングボトムを連れていった。

 

「あいつの顔を見たか?あの大まぬけの」

 

「やめてよ、ザビニ」

 

「へー、ロングボトムの肩を持つの?」

 

「パーバティったら、まさかあなたがチビデブの泣き虫小僧に気があるなんて知らなかったわ」

 

パンジー・パーキンソンが冷やかした。

 

「…見ろよ!これ、ロングボトムのばあさんが送ってきたバカ玉だ」

 

「ザビニ、こっちへ渡してもらおう」

 

「それじゃあ、ロングボトムがあとで取りに来られる所に置いておくよ。そうだなぁ…木の上なんてどうだ?」

 

「こっちに渡せったら!」

 

ブレーズ・ザビニは箒に乗り、飛び上がった。ブレーズ・ザビニは樫の木の梢と同じ高さまで舞い上がり、ハリー・ポッターへ呼びかけた。

 

「ここまで取りに来いよ、ポッター」

 

ハリー・ポッターは箒を掴み、飛んだ。

 

「こっちへ渡せよ。でないと箒から突き落としてやる」

 

「へえ、そうか?」

 

──と、ずっと傍観していたドラコは待っていた…マダム・フーチを。自分が行くとグリフィンドールに肩入れし過ぎになってしまうからとやめていたが、止めた方がいいのか?と考えながら待っていた。考え事をしていたら、ハリー・ポッターはミネルバ・マクゴナガルに連れていかれたようだった。

 

 

時間が経ち、夕食の時間。声が入ってきた…真夜中の決闘をするらしい。まさかするわけが…と思ったが、あの年齢だ。もしかしたらするかもしれないな…と思いながら自身は準備をした。

 

4.固有時制御

 

…さて。衛宮切嗣の魔術は“固有時制御”である。この世界には、あの前にいた魔術協会・聖堂教会などはなく、魔術師や魔法使いさえいない。魔術は扱えないが…似たようなものを開発はできた。元々この世界、前に固有結界や魔術を再現しようとした者たちがいるかもしれないと調べたが、それに近いものは発見した。

それをなんとか似たようなものを開発した。しかし、アヴァロンなどの鞘がない以上、“三倍速”以上は扱えないだろう。使えたとして、危険すぎる…いや、“二倍速”でも危険だが…元の体でも、二倍速は負担が来る。

そう、そこなのだ。似たようなものとはいえ、劣化版になってしまい、二倍速でさえも危険。子供のこの身で耐え切れるか分からない。まあ最も考慮すべきは大人の体でも子供の体でも大分キツイものだということだが…

 

そう、だが。切り札としては優秀、起源弾は無くとも優秀ではある。とりあえず自身の目標は…ヴォルデモートを殺すこと。

もしかしたらヴォルデモートは生きているかもしれない、だとしたら殺すべきだ。何人もの人間が犠牲にでもなったら困る、だから殺す。

…あぁ、分かっている。それはつまり、裏切るということで。

だが経験がある、かと言って慢心はしない。確実に、殺すことが大事だ。

 

5.ハロウィーン

 

「…ん、」

 

朝、ベッドから降りて大広間へ向かう。あの二人は疲れた顔をしていたが上機嫌だった。

 

(決闘に行ったか、それとも─…)

 

何パターンか考えて、食事を始めた。

 

 

「トロールが…地下室に…お知らせしなくてはと思って」

 

クィレル先生はその場でばったりと気を失い、大混乱に陥った。(とはいえ、ドラコは冷静だったが)アルバス・ダンブルドアが紫色の爆竹を爆発させ、静かになった。

 

「監督生よ、すぐさま自分の寮の生徒を引率して寮に帰るように」

 

そう言われ、ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーが抜けていったことを見ながらドラコは帰っていった。

その日から、ハリー・ポッターとロン・ウィーズリーはハーマイオニー・グレンジャーと一緒に行動するようになった。何かあったのだろうか、と思いつつクィディッチを待った。

 

…そして、グリフィンドールとスリザリンの点が大分減っていた。

何があったのか聞くと、どうやら夜、外に出歩いたらしく、罰則も与えられたらしい。

 

何があったかは知らない。だって、共に行動はしていないから。だけれど、あの三人はとても仲が良くなっていったのだから、相当なものがあったんだろう。

 

「よし、よし、スリザリン。よくやった。しかし、最近の出来事も勘定に入れなくてはなるまい」

 

「えー、ロナルド・ウィーズリー君。最高のチェス・ゲームを見せてくれたことを称え、グリフィンドールに五十点を与える」

 

グリフィンドールの歓声は、とても大きく大広間へ広がっていた。

 

「次に…ハーマイオニー・グレンジャー嬢に…火に囲まれながら、冷静に論理を用いて対処したことを称え、グリフィンドールに五十点を与える」

 

ハーマイオニーは腕に顔をうずめた。おそらく嬉し泣きだろう。

 

「三番目はハリー・ポッター君…その完璧な精神力と、並外れた勇気を称え、グリフィンドールに六十点与える」

 

耳をつんざくような大騒音だった。声はとても大きく、グリフィンドールの点はスリザリンと同点だった。

 

「勇気にも色々ある。敵に立ち向かっていくのには大いなる勇気がいる。しかし、味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ。そこで、わしはネビル・ロングボトム君に十点を与えたい」

 

大きな歓声がグリフィンドールから湧き上がる。とても騒々しく、外から聞こえると爆発でも起きたのかというほどである。

 

「したがって、飾り付けもちょいと変えなければならんのう」

 

ダンブルドアが手を叩いた。次の瞬間グリーンの垂れ幕が真紅に、銀色が金色に変わって、蛇が消え、ライオンが現れた。

 

(…なんてことだ)

 

これは…グリフィンドールとスリザリンの溝を深めることになるのではないか?しかしドラコはそっと食事へ目を運ばせ、食べ始めた。成長期なのだからしっかりと食べなければならない。固有時制御(によく似た)をちゃんと使わなければならないのだから。

 

 

…僕は必ず、どんな手段を使ってでも…人類の救済を叶えてみせる。それが、僕の夢なのだから。




続くかは分かりませんが、投稿するとしたらpixivにも投稿させていただきます。ここまでご覧頂きありがとうございました…!
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