PHANTASY STAR ONLINE 2 ~鋼鐵の守護輝士~   作:ヒビキ7991

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Act.004-2:少女と仮面【後編】

~アークスシップロビー ゲートエリア~

 

 

キャンプシップに戻ったオプティマス達はシップ内でエコーと出会い、そこから先は前回と似たやりとりがあった。

 

 

ゼノ

「じゃあルーキー達、またな!」

 

エコー

「二人とも、頑張ってね!」

 

 

アークスシップに戻ると直ぐ、一行はナベリウスで保護した少女をメディカルセンターに預け、その後ゼノとエコーは前回と同じく任務報告のため別れた。

 

 

アフィン

「ふぅ~、相棒お疲れ~。」

 

 

アフィンは前回と違い、任務の疲れはあるものの表情は明るかった。

 

 

アフィン

「あの子も無事メディカルセンターに預けれたし、これで一安心だな。」

 

オプティマス

「そうだな。だが、結局私達の終了任務はどうなったんだ?」

 

アフィン

「さぁな...まぁでも、あのゼノって人も万々歳だって言ってたしきっと大丈夫だよ。ところで、俺は少しロビーをブラブラしてようと思うんだけど、相棒はどうする?」

 

オプティマス

「ならせっかくだ、私も...」

 

 

ピピッ!ピピッ!

 

 

私も一緒に行こうと言おうとした時、オプティマスに通信が入った。

 

 

オプティマス

「もしもし?」

 

???

『もしもし、オプティマスプライムさんでしょうか?私、メディカルセンター看護官の≪フィリア≫と申します。先ほど、貴方がナベリウスにて保護した女性が目を覚ましました。』

 

オプティマス

「本当ですか?それは良かった。」

 

 

例の少女が目を覚ましたと聞いて、オプティマスは安心した。が...

 

 

フィリア

『ただ、その...申し訳ありませんが、一度メディカルセンターに来ていただけますか?』

 

オプティマス

「分かりました、直ぐに伺います。」

 

 

連絡が終わると、オプティマスは通信を切った。

 

 

オプティマス

「すまない、私はメディカルセンターに行くよ。さっきの女の子が目を覚ましたらしい。」

 

アフィン

「そっか、じゃあまたな!」

 

 

アフィンと別れ、オプティマスは少女に会うためメディカルセンターに向かった。

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~メディカルセンター 廊下~

 

 

メディカルセンターに着くと、オプティマスはフィリアの案内で少女の居る病室の前へとやってきた。

 

 

フィリア

「実は貴方が保護された子なのですが、ほとんど喋ることも無くて...」

 

オプティマス

「はぁ...」

 

 

フィリアは心配になりながら病室のドアを開け、二人は静かに病室に入る。病室では例の少女がベッドの上に腰かけていた。

 

 

少女

「...誰?」

 

 

気配に気づき、少女はオプティマスを見た。少女は赤い瞳のヒューマンで、何処か幼げな雰囲気をしていた。すると...

 

 

少女

「オプティマス...」

 

オプティマス、フィリア

「えっ?」

 

 

何故か、少女はオプティマスを見て名前を呼んだ。少女は立ち上がり、ゆっくりとオプティマスに近付く。

 

 

フィリア

「オプティマスさん、名前教えたんですか?」

 

オプティマス

「いや、そんな筈は...君、何故私の名前を?」

 

少女

「頭の中に、聞こえてきた...私は、≪マトイ≫...」

 

オプティマス

「マトイ...?」

 

 

フィリアは早速、少女の告げた名前をデータベースで検索した。すると...

 

 

フィリア

「マトイ...マトイ...データベースとの一致件数無し。少なくとも、アークス内に登録情報はありませんね。でも、生態パターンはアークスみたい...」

 

 

フィリアは一旦検索を止め、マトイに話しかける事にした。

 

 

フィリア

「ねぇマトイちゃん、あなた何処から来たの?どうして、あの星に居たの?」

 

マトイ

「...!」

 

 

フィリアが話し掛けると、マトイは何故かオプティマスの背後に隠れた。

 

 

オプティマス

「ん?どうした?」

 

 

マトイはフィリアを警戒しているのか、オプティマスの背後に隠れながら両手でオプティマスの腰を掴みフィリアを見ていた。

 

 

フィリア

「あ...怖がらせちゃった?ごめんなさい、他意は無いの。」

 

 

フィリアはマトイに怖がらせた事を謝ると、オプティマスに目を向けた。

 

 

フィリア

「...それにしても、随分とオプティマスさんに懐いてるみたいね。貴方は、彼女に心当たりとかはありませんか?」

 

オプティマス

「いや、私はこれと言って全く...」

 

フィリア

「う~ん...知己でも無いとなると、分からない事だらけですね...でも、放っておく訳にもいきません。オプティマスさん、良ければこの子のお世話、私に任せて頂けませんか?貴方にはアークスとしての役割がありますから、ずっと此処には居られませんし。」

 

オプティマス

「ええ、是非お願いします。」

 

マトイ

「あ...オプティマス...」

 

 

マトイはオプティマスと離れるのが嫌なのか、オプティマスに強くしがみ付いた。

 

 

オプティマス

「大丈夫だ、時間がある時は必ず君に会いに来る。それに何かあったら、フィリアさんに言って私を呼んでくれ。直ぐに戻って来るから。」

 

マトイ

「...うん」

 

 

マトイは納得したのか、そっとオプティマスから離れた。オプティマスは「良い子だ」と言って、マトイの頭を優しく撫でた。

 

 

マトイ

「あの...オプティマス...」

 

オプティマス

「何かな?」

 

マトイ

「その...怖い感じがするの...気を付けて...」

 

オプティマス

「分かった。ありがとう、マトイ。」

 

 

それからしばらく、正式にアークスとなったオプティマスは幾つもの任務をこなしながら、時間のある時はメディカルセンターに足を運びマトイに会いに行った。数々の任務をこなしていく中で、彼は様々な人物に出会った。

 

 

パティ

「チョイとそこ行くアークスさん!そう、貴方!ルーキーさんみたいだし、先輩のアタシがちょいと助言でもしてあげようかなってね!」

 

ティア

「パティちゃんより全然強そうに見えるけど...」

 

 

情報屋として活動する女性ニューマンのアークス姉妹、≪パティエンティア≫の姉≪パティ≫と妹≪ティア≫。

 

 

オーザ

「多くのアークスが同じ現場に居るって事は、言い換えればそこは危険という事でもある。同じアークスの俺が言うのも何だが、本来は誰も来ない状況ってのがベストだな...」

 

マールー

「同じ所にアークスがいっぱい居るというのは、そこが危ないっていうこと。私もアークスだけど、出来る事ならアークスとしての活動をしなくて済むようにしたい...」

 

 

何故か似た様な意見を言う褐色肌の男性ヒューマンのアークス≪オーザ≫と、物静かな女性ニューマンのアークス≪マールー≫。

 

 

リサ

「狙撃手っていうのは、背後に立たれるのが凄く嫌いなんですよ。なので、以後は誤ってリサの背後に立たない様に気を付けて下さいね?でないとリサ、貴方の事撃っちゃうかも知れませんから!ふふふ...ふふふふふ...!」

 

 

何だが危なっかしい雰囲気がする赤い瞳の女性キャストのアークス≪リサ≫。

 

 

テオドール

「僕、戦いとかはあんまり得意じゃなくて...アークスになったのも、偶々適性があったのと人気だったってだけで...」

 

 

何となくアークスになってしまったらしい、同期の弱気な男性ニューマンのアークス≪テオドール≫。

 

 

ウルク

「アークスに憧れてたんだけど、私には才能が無いらしくてダメだったんだ。それよりも私の友達がさ、あいつ引っ込み思案で臆病なのに何を血迷ったのか急にアークスになるとか言い始めて、そんでもって才能があったからとか何とかでアークスになっちゃって...大丈夫かなぁ?」

 

 

ヒューマンだった頃の自分と同じく、アークスに強い憧れを抱いていた女性ニューマンの一般市民≪ウルク≫。

 

 

ヒューイ

「レギアスや他の連中と比べると六芒っぽく無いってよく言われるけど、まぁなっちまったモンは仕方ない!俺のやることは今後も変わらず、人助けにアッチコッチ!それだけだから文句もないさ!」

 

 

そしてレギアスと同じく六芒均衡の六の座に就く、心優しい熱血漢な男性ヒューマンのアークス≪ヒューイ≫。

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~フランカ's カフェ~

 

 

終了任務から何日か経ったある日、オプティマスはアークスシップ内の施設≪フランカ's カフェ≫で、パティエンティアの二人と話をしていた。

 

 

オプティマス

「≪三英雄≫?」

 

パティ

「そっ!アークスのシンボルとも言える存在、六芒均衡の六人の中でも更に有名な人たち!それが三英雄!」

 

ティア

「メンバーは一のレギアス、三の≪クラリスクレイス≫、そして五の≪カスラ≫。ちなみに三英雄は存在自体がシンボルだから、その名前を代々襲名しているの。」

 

オプティマス

「と言う事は、襲名した名前とは別に其々本来の名前があるって事か?」

 

ティア

「まぁ、そういう事になるのかな?とは言え、今現在レギアスは初代のままで、カスラは二代目、クラリスクレイスは三代目だから、まだまだ歴史は浅いの。だから貴方も、ひょっとしたらいつか三英雄の一人になれるんじゃないかな?ちなみに残りの三人は≪偶数番(イーブンナンバー)≫って呼ばれてて、偶数番には襲名制度が無いの。だから偶数番は人が変われば名前も変わるんだ。」

 

オプティマス

「なるほど。」

 

パティ

「それからそれから、これはとっておきの極秘情報なんだけど...実は六芒均衡って六人じゃなくて、七人なんだって!」

 

 

オプティマス

「...は?」

 

 

パティのよく分からない発言に、オプティマスは思わず固まってしまった。

 

 

オプティマス

「...いやちょっと待て、六人だから六芒均衡じゃないのか?」

 

ティア

「あんまり本気にしないで、あくまで噂だから。」

 

オプティマス

「噂?」

 

ティア

「六芒均衡には公にされてないシークレットナンバーがあるって噂があるの。でもそのナンバーは零なのか七なのか、誰が受け持っているのか、何を目的にしているのか、そもそもシークレットナンバーなんて存在するのか、その辺の情報が全く出てこないから噂の域を出ないんだよねぇ...」

 

オプティマス

「六芒均衡の七人目か...」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~メディカルセンター 病室~

 

 

その後、食事を済ませたオプティマスはパティエンティアの2人と別れ、マトイに会うためメディカルセンターにやって来た。マトイは少々の長話が出来る程まで回復しており、オプティマスは自分が今まで受けてきた任務での事を話した。

 

 

オプティマス

「…といった感じだ。」

 

マトイ

「そうなんだ…ねぇ、オプティマス。」

 

オプティマス

「ん?」

 

マトイ

「その…ありがとう、私を助けてくれて。ホントはもっと早く言わなきゃいけなかったのに、遅くなっちゃってごめんなさい…」

 

オプティマス

「気にするな。君が無事に元気になってくれれば、それで十分だ。」

 

 

そう言うと、オプティマスはマトイの頭を優しく撫でる。すると…

 

 

マトイ

「…?オプティマス、その肩…」

 

 

マトイはオプティマスの肩に何かを見つけた。オプティマスの両肩には、以前には無かった白いアークスのロゴマークが刻印されていた。

 

 

オプティマス

「あぁ、これか?私がアークスの一員だと一目で分かるように、少し前にフィリアに頼んで付けてもらったんだ。」

 

マトイ

「そう、なんだ…」

 

 

マトイは何やら不安そうな表情を見せる。

 

 

オプティマス

「どうした?」

 

マトイ

「…余計な心配かもしれないけど、ずっと不安だったんだ。貴方はいつも戦ってばかりだから…」

 

オプティマス

「マトイ…」

 

マトイ

「私は、貴方を待つことしか出来ない…だからせめて、心配だけはさせてほしい。やりたい事が沢山あるのは良いことだって聞いたけど、無理をしちゃ駄目だよ?」

 

オプティマス

「…分かった。心配してくれてありがとう、マトイ。」

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

~ショップエリア~

 

 

その後、オプティマスはメディカルセンターを離れショップエリアにやって来た。すると…

 

 

ジジジ…

 

 

噴水の前を通り過ぎようとした辺りで、オプティマスの視界にノイズが走った。オプティマスが足を止め噴水に目を向けると、噴水の前にシオンの姿があった。

 

 

オプティマス

「シオン…」

 

シオン

「オプティマスプライム、先ずは貴方に感謝を。偶発事象の優位改変が確認され、新たな状況へと進行した。」

 

オプティマス

(偶発事象の優位改変…もしかして、ナベリウスでマトイを助けた事か?)

 

シオン

「今の私は、貴方を納得させるだけの言葉を学習し得ていない。だから、私は謝罪する。未だ信用を得るに足らない私を…そして、それでも貴方に頼る私を…」

 

 

シオンは目を閉じ、オプティマスに向けて頭を下げる。だが直ぐに顔を上げ、右手に小さな光の塊を出現させた。

 

 

オプティマス

「それは、まさか…?」

 

シオン

「…新たなマターボードが生まれた。それはつまり、新規偶発事象への介入が可能になった事を意味する。」

 

 

シオンは右手に現れたマターボードをオプティマスに向けて投げる。

 

 

ギコギカギコ…

 

 

オプティマスの胸部パネルが開き、マターボードはマトリクスの中に吸収された。

 

 

シオン

「私の後悔は未だ続く。貴方がそれを払う標となることを、願っている…」

 

 

ジジジ…

 

 

再びオプティマスの視界にノイズが走り、シオンはその場から姿を消した。オプティマスは胸部パネルを閉じ、先程までシオンが立っていた場所を見つめていた。

 

 

オプティマス

「後悔を払う標…シオン、貴方は何者なんだ…?」

 

 

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