PHANTASY STAR ONLINE 2 ~鋼鐵の守護輝士~   作:ヒビキ7991

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Act.005-1:アムドゥスキアと龍の民【前編】

~メディカルセンター 病室~

 

 

ある日、オプティマスはメディカルセンターでマトイと話をしていた。

 

 

マトイ

「惑星《アムドゥスキア》?」

 

オプティマス

「そうだ。その惑星に住む原生民の調査をしてるアークスの学者が居るそうなんだが、その人が一人でアムドゥスキアに行ってしまったらしい。」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

~アークスシップ ショップエリア~

 

 

時は遡ること数時間前、オプティマスはショップエリアにて依頼主と会う約束をしていたが…

 

 

オプティマス

「依頼内容は人探し。詳細は直接御会いしてお話し致します、か。う~ん…」

 

 

受けた依頼の内容が不明で「こんな依頼受けて良かったのか?」と不安になっていた。すると…

 

 

???

「あぁ、どうしよう…あああ、どうしよう…」

 

 

オプティマスの近くを誰かが通りかかった。眼鏡をかけた若いニューマンの男性で、何やら慌てている様だ。

 

 

???

「...あ、すみません!そこの貴方!」

 

 

男性はオプティマスに気付き、駆け寄ってきた。

 

 

???

「肩にアークスのマークがある赤と青のキャスト...もしかして貴方、オプティマスプライムさんですか!?」

 

オプティマス

「その通りだが、貴方は?」

 

???

「申し遅れました、僕は《ライト》と言います。貴方に、人探しをお願いした依頼人です。」

 

オプティマス

「そうか、では早速だが誰を探せば良いんだい?出来れば、探してる相手の顔と名前を教えてもらえないだろうか?」

 

ライト

「はい!少々お待ちを...」

 

 

ライトは慌てながら端末を取り出し、画面に画像を映しオプティマスに見せた。画像には眼鏡をした紫色の髪のヒューマンの女性が写っていた。

 

 

ライト

「探して頂きたいのはこの方です。僕が助手をしている先生で、《アキ》博士と言います。」

 

オプティマス

「先生...博士...もしかして、君たちは学者かい?」

 

ライト

「はい、そうです!実は先生、最近惑星アムドゥスキアの《龍族》にご執心でして...」

 

オプティマス

「惑星アムドゥスキア...どんな星なんだい?」

 

 

ライト

「えっ、ご存知ないのですか!?」

 

オプティマス

「あ...いや、その...最近アークスになったばかりなものでね...」

 

 

オプティマスは申し訳なさそうに言った。

 

 

ライト

「そうだったんですか...それじゃあ、僕が惑星アムドゥスキアについて簡単にご説明致しますね!」

 

 

そう言うと、ライトは端末に惑星アムドゥスキアと龍族の映像を流しオプティマスに見せた。

 

 

ライト

「惑星アムドゥスキアはご覧の通り、多数の火山とマグマに覆われた灼熱の惑星です。この惑星では独自の文化を持つ原生民、龍族が棲息しています。」

 

オプティマス

「かなり危険そうな惑星だな...」

 

ライト

「でしょ?だのに、先生ったらアークスの資格がるのを良い事に、お一人でアムドゥスキアに行かれちゃったみたいなんですよ!あぁ、心配だなぁ...万が一先生の身に何かがあったら...」

 

オプティマス

「なるほど...了解した。そのアキ博士を探す依頼、引き受けよう。」

 

ライト

「本当ですか!?ありがとうございます!!あ、報酬はちゃんと用意させて頂きますので、ご安心を!先生の事、よろしくお願いします!」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

オプティマス

「...と言う事で、これからアキ博士を探しにアムドゥスキアに行くんだ。」

 

マトイ

「そうなんだ。でも、大丈夫?アムドゥスキアには、まだ行ったこと無いんだよね?それに、聞いた感じ物凄く熱そうな場所みたいだけど...」

 

オプティマス

「まぁね、でも大丈夫。熱い場所に行くための準備は整えてあるし、このボディは普通のキャストよりとても頑丈に出来てるんだ。安心してくれ。」

 

マトイ

「う、うん...」

 

オプティマス

「ところでマトイ、君の方はどうだ?何か思い出せたかい?」

 

マトイ

「ううん、まだあんまり...常識も言葉も、普通の事は全部分かる。けど、何でだろう...私の周りの事は、何だか霞かかってるみたいで...」

 

オプティマス

「そうか。じゃあ、私の名前を知っていたのも...」

 

マトイ

「うん、分からない...でも、私頑張るよ?時間は掛かるかも知れないけど、必ず思い出すから!」

 

オプティマス

「お互いに頑張ろう、マトイ。」

 

マトイ

「うん!オプティマスも頑張ってね!」

 

 

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~惑星アムドゥスキア 火山洞窟~

 

 

数時間後、オプティマスは惑星アムドゥスキアの火山洞窟に到着した。洞窟内は非常に高温で、至る所からマグマやガスが噴き出していた。

 

 

オプティマス

「ここが惑星アムドゥスキアか。なるほど、実際に来てみるとライトがアキ博士を心配する理由が良く分かる。想像以上に危険な環境だな...」

 

 

シャキン!

 

 

オプティマスはマスクを装着し、意を決して火山洞窟の奥へと進み始めた。すると...

 

 

???

「失礼、よろしいですか?」

 

オプティマス

「ん...?」

 

 

しばらく進んだ先で、オプティマスは突然背後から誰かに声を掛けられた。だが、振り向くと背後には誰もいない。

 

 

オプティマス

「気のせいか?」

 

 

と、オプティマスが言った次の瞬間...

 

 

ジャキン!

 

 

突然、誰かがオプティマスの背中に刃を突きつけた。オプティマスは動きを止め、背後を警戒する。

 

 

オプティマス

「...君は誰だ?」

 

???

「ご安心を、別に貴方を獲って食おう等とは思いません。貴方に少々質問があります。答えて頂けますか?」

 

オプティマス

「...良いだろう。」

 

???

「最近頻発している暴走龍の乱入、ご存知ですよね?その居場所について...特に、その中でも強い個体について、何か知りませんか?」

 

オプティマス

「...済まない、私は最近アークスになったばかりなんだ。だから暴走龍とやらについては、何一つ知らない。」

 

???

「...嘘では無いようですね。」

 

 

そう言うと、謎の人物は武器を下ろしオプティマスを解放した。振り向くと、背後には不思議な戦闘服を身に纏った青いツインテールのアークスと思しき女性ヒューマンが居た。

 

 

女性ヒューマン

「無礼を詫びます。今あった事は気にせずに、探索を続けてください。では...」

 

 

そう言うと、女性ヒューマンはその場で姿を消した。

 

 

オプティマス

「...いったい何者なんだ、彼女は...?」

 

 

その後少しして、オプティマスはアキ博士の捜索を再開した。すると...

 

 

ドス...ドス...ドス...

 

 

突然、目の前に剣と盾を持つヒト型の龍族≪シル・ディーニアン≫が数体現れた。

 

 

オプティマス

「あれは...龍族?」

 

 

シル・ディーニアン達もオプティマスに気付いているのか、じっとオプティマスを見ていた。

 

 

グオオオオオオ!

 

 

だが突然、シル・ディーニアン達は剣を振り上げオプティマスに襲い掛かってきた。

 

 

オプティマス

「余所者には問答無用と言う事か。ならば仕方ない!」

 

 

オプティマスは先日、ナベリウスで仮面の人物から奪取した大剣《コートエッジ》を装備し、シル・ディーニアン達と交戦。

 

 

ジャキン!ジャキン!

 

 

そして数分後、オプティマスはシル・ディーニアン達を倒した。

 

 

オプティマス

「安心しろ、傷は浅い。」

 

 

オプティマスはコートエッジを背中に背負い、その場を離れようとした時。

 

 

ゲッテムハルト

「よう!」

 

 

今度はゲッテムハルトとメルフォンシーナが現れた。

 

 

オプティマス

「君は確か、ゲッテムハルトだったか?」

 

ゲッテムハルト

「そうだ。さっきのお前の戦い、遠目にだが見せてもらったぜ?思った通り甘々で貧弱で目も当てられねぇが、それだけじゃねぇ。お前には絶対的に足りてないモノがある。」

 

オプティマス

「絶対的に足りてないもの?」

 

ゲッテムハルト

「殺意だ。対峙した相手は殺すっていう強い意志が、今のお前には無い。その意思無しで戦場に立つのはタダの大馬鹿だ。そういう奴ほど、肝心な時にどうしようも無いポカをかます。いいか?戦う以上は常に殺意を持て。それだけできっと、お前はもっと美味くなる筈だぜ?へっへっへ...」

 

 

そう言うと、ゲッテムハルトは不敵に笑いながらその場を離れた。

 

 

メルフォンシーナ

「今のはきっと、ゲッテムハルト様なりの助言だったのではないでしょうか?ゲッテムハルト様が他人を気遣うなんて、滅多と無い事です。...ちょっと、羨ましいですね。」

 

オプティマス

「はぁ...」

 

 

その後、オプティマスはメルフォンシーナと別れ再びアキの捜索に向かった。そして捜索を再開して数時間後、黄色いボディをした青髪の女性キャストを発見した。

 

 

オプティマス

(アレは、アークスか?しかし、アキ博士では無いようだな...)

 

 

オプティマスは岩陰に隠れ、女性キャストの様子を伺う事にした。

 

 

女性キャスト

「誰だい!?」

 

 

ガキーン!ドーン!

 

 

だが女性キャストは突然、オプティマスが隠れる岩目掛けてパルチザン投げ、岩を粉砕した。オプティマスは間一髪で避け、女性キャストと対峙した。

 

 

女性キャスト

「誰だか知らないが、覗きとは良い度胸じゃないか?」

 

オプティマス

「ま、待ってくれ!確かに影から様子を伺ってはいたが、私は貴女に敵意は無い!」

 

女性キャスト

「ハハハッ、そんなの顔見りゃ分かるよ。アタシが無駄に殺気が強いってだけさ。」

 

 

そう言うと、女性キャストは投げたパルチザンを拾った。

 

 

女性キャスト

「アタシは《マリア》、割と古参のアークスだ。アンタは?」

 

オプティマス

「私はオプティマスプライム。ある人を探す依頼でアムドゥスキアに来た、新参のアークスだ。」

 

マリア

「任務中だったのか、そいつは悪かったねぇ。ちなみに誰を探してるんだい?」

 

オプティマス

「この人なのだが、見覚えは無いだろうか?」

 

 

オプティマスはマリアに、ライトから預かったアキの画像を見せた。

 

 

マリア

「...確証は無いが、それっぽい奴ならさっき奥の方で見たよ?」

 

オプティマス

「本当か?ありがとう。」

 

マリア

「...失礼ついでの老婆心に、ちょいと龍族の話でもしてあげよう。龍族ってのはとても極端な連中でね、言ってしまえば凄く閉鎖的で好き嫌いの判別が激しいんだ。仲間と見れば気を許すが、敵と見れば容赦はしない。」

 

オプティマス

「では、私達アークスは敵として捉えられているのか?」

 

マリア

「どちらかと言うとね。昔はもう少し話が通じたんだが、最近は凶暴なのが多いかな?そうして襲い掛かって来る龍族を倒していると、更に嫌われて敵とみなされる。面倒なもんだよ...」

 

オプティマス

「そうだな...」

 

マリア

「龍族には龍族の文化がある。もし交流を図るつもりなら、彼らの文明観を把握してないと対応には困るだろうね?」

 

 

話し終えると、マリアはオプティマスに背を向けた。

 

 

マリア

「それじゃ、アタシは行く。それから実を言うと、アタシは他人の顔を覚えるのは苦手なんだ。けど、アンタの顔は覚えておくよ...オプティマスプライム。」

 

 

そう言うと、マリアはオプティマスに向けて手を振りながらその場を後にした。オプティマスはマリアがくれた情報を頼りに、火山洞窟の奥へと進む。そして...

 

 

オプティマス

「...居た!」

 

 

オプティマスは遂にアキを見付けた。

 

 

オプティマス

「失礼、貴女がアキ博士でよろしいかな?」

 

アキ

「ん?」

 

 

アキはオプティマスの呼び声に気付き振り向いた。

 

 

アキ

「如何にも、私はアキだ。だが君は誰だい?私の記憶には無いし、私の記憶に間違いは無い。君が龍族でないのなら、私は君に用は無いぞ?」

 

オプティマス

「私はオプティマスプライム。貴女を探しに来たアークスだ。」

 

アキ

「私を探しに?...あぁ、なるほど...ライト君の依頼で来たのだな?アークスが私の捜索を目的として来るなんて、彼からの依頼以外では考えられない。どうせ私が戻ってこないと言って、ピーピー喚いていたのだろう?」

 

オプティマス

「喚いてはいなかったと思うが、貴女の事を凄く心配していたよ?万が一、貴女の身に何かがあったらと...」

 

アキ

「まったく相変わらずだな。万が一など在る筈無いと言うのに...まぁ仕方ない、此処は素直に私が折れるとしよう。それに...」

 

 

アキは突然、オプティマスをまるで観察するようにジーっと見始めた。

 

 

オプティマス

「な、何かな?」

 

アキ

「...なるほど、君は龍族よりも遥かに興味深い存在かも知れないね。」

 

オプティマス

「は、はぁ...」

 

アキ

「さて、ではアークスシップに戻るとしようか。エスコートを頼むよ、オプティマスプライム君。」

 

 

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 ~アークスシップ ゲートエリア~

 

 

その後オプティマスはアキを連れてアークスシップに戻り、アキをライトの元へ連れて行った。

 

 

アキ

「オプティマスさん、先生を連れ戻して頂きどうもありがとうございます!それと先生、お願いですから今後お一人での無茶は避けて下さいね!」

 

アキ

「ハイハイ分かったよ...しかし、ライト君だけでなく君にも迷惑を掛けたね。済まなかった。」

 

オプティマス

「気にしないでくれ、私はアークスとして仕事をしただけだ。」

 

アキ

「アークスとしての仕事か...よし、では今度は私の依頼を受けて貰おう。」

 

オプティマス

「依頼?」

 

アキ

「ご覧の通り心配性の助手がうるさいので、単独での調査は自粛する事になった。そこでだ、君には明日私のボディーガードとして、アムドゥスキアの調査に同行してもらいたい。もちろん、それ相応の報酬は用意させて貰うよ?」

 

 

アキの依頼内容に、オプティマスとライトは驚愕した。

 

 

ライト

「だ、ダメですよ先生!さっきお一人での無茶は避けてって言ったじゃないですか!?」

 

アキ

「ライト君、私は一人で行くとは言って無いぞ?何なら、君もお目付け役として一緒に調査に行くかい?」

 

ライト

「うぅ...はい...」

 

 

ライトは不安に思いながらも、アキの調査に同行する事にした。

 

 

アキ

「...と言う訳だがオプティマス、引き受けてくれるかな?」

 

オプティマス

「...了解した、依頼を受けよう。」

 

アキ

「ありがとう。では、私は早速明日の準備に取り掛かる事にするよ!また明日会おう、オプティマス!」

 

 

そう言うと、アキは張り切って明日の調査の準備に向かった。

 

 

ライト

「こんな事を言うのもアレなんですが、運の尽きと言うか何というか...完全に目を付けられちゃいましたね?」

 

オプティマス

「その様だな...お互い頑張ろう、ライト。」

 

ライト

「は、はい!」

 

 

 

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