「ああ、南さん。」
「この前はどうも。」
「いろいろ有難うございました。」
「いえいえ、こちらこそ。」
「もうドイツから帰ってきたんですか?。」
と、小海は言った。
「ええ、私は日高さんと一緒に偶然一緒だったんです。」
「そうでしたか。」
「失礼ですが、あなたも南紀白浜へ行ったんですね。」
と、日高は南と小海に言った。
「ええ、僕は新大阪から特急に乗って行ったんですよ、どうやって犯行ができると思うんですか?。」
「そうだな。」
そして、次の日。
「絶対、怪しいよ。」
「えっ、怪しいって日高の事か。」
「うん。」
「この事件、何かトリックがあるみたいなんですよ。」
「ほう、つまり日高が怪しいって事か。」
「ええ。」
「とにかく、犯行は可能かどうか。」
「調べてみるか。」
と、その時だった。
「わかったよ、犯人が使った列車トリックが。」
「えっ、犯人が使ったトリックが分かった。」
「本当か、それは。」
「犯人は、これを利用したんですよ。」
早速、時刻表で調べてみた。
東海道新幹線「のぞみ7号」
東京発 8時52分
名古屋着 10時32分
特急「ワイドビュー南紀5号」
名古屋発 10時43分 乗車
紀伊勝浦着 14時19分
そこからは紀伊勝浦から白浜へは列車に乗って、牧村殺害後にアドベンチャーランドへ向かった。
特急「オーシャンアロー18号」
白浜発 14時38分 乗車
京都着 17時22分 下車
特急「はるか49号」
京都発17時46分 乗車
関西国際空港着19時24分
「そうか、犯人は前日に白浜へ向かったのか。」
「その通りです。」
「そうか、行くときは新幹線に乗って京都と新大阪ではなく名古屋経由を利用して南紀白浜へ向かったのか。」
「ほう、なるほどね。」
「それで、犯人はわかったの?。」
「ああ、この方法で犯行が出来るのは日高敏郎だ。」
「じゃあ、サラ金強盗も。」
と、三輪は言う。
「ああ、恐らく日高が犯人だ。」
「占めたっ。」
「これで、日高のアリバイは崩れた。」
「ええ。」
そして、次の日。
「えっ、日高は出かけた。」
「まさかっ。」
「あのー、何処へ行ったか分かりますか?。」
「そうですね、彼は長崎へ行くと言って出かけましたけど。」
「よしっ、僕と主任と小海さんで日高を追う。」
そう言って、南と高山と小海は日高を追った。
「やはり、ここでしたか。」
「えっ、これはこれは。」
「やはり、あなたが事件の犯人だったんですね。」
「えっ、何の事です。」
「あなたは、事件の前日に南紀白浜へ来ていたんですよね、新幹線と特急に乗り継いで。」
「何言ってるんだ、俺は京都からスーパーくろしおに乗って白浜へ行ったんですよ。」
「ところがね、あなたは名古屋から特急「南紀」に乗って白浜へ向かったんですよ。」
「えっ。」
と、日高は驚く。
「南紀白浜へは特急「くろしお」の他に、特急「南紀」に乗って行く方法もあるんですよ。」
「そして、サラ金で襲ってそこから新幹線に乗って南紀へ向かったんですね。」
「ああ、許せなかったんだよ。」
「えっ。」
「あいつが許せなかったんだよ、その書類を奪いやがってだから俺を殺してやったんだ、ところがその女に見られて毒殺を考えたんだよ。」
と、日高は言った。
「たとえそうでも、殺人は犯罪だ。」
と、高山は日高に手錠をかけた。
暫くして、大原警部と城野刑事と加藤啓二が到着した。
「日高敏郎、殺人容疑で逮捕する。」
「さすがですね、公安特捜班は、なかなかいい推理だったな。」
「ええ。」
こうして、南紀白浜の殺人事件は解決した。
劇中の列車時刻は98年7月のダイヤを使用しています
ご了承ください
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