ごく一般的な学園能力バトル物   作:先1四連ゴゴゴ

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初投稿です


第一話

走る。

走る。

避けて、防いで、

また走る

 四方八方から飛んでくる炎の弾と全てを凍てつかせんと吹き荒れる吹雪を避けながら

僕は、ただ走る。

 最早地獄と変わりは無いしさっさと諦めて死んだ方がマシかなどと考えながらも

それでもやっぱり死ぬのは怖いとひたすら襲ってくる物を避け、耐え、走る

 ただゴールを目指して、ひたすらに。

 たった一つの夢を掴むために。

 

「その焼きそばパンは、僕のものだァァぁ!!!!」

 

 これは貧弱魔力量を持って生まれた哀れなモブが、死にかけながらも

必死に学生生活を送るだけの話である。

 

 

 

 

 

キーンコーンカーンコーン

 

 

 

 

 1時限目が始まった。

 

 クラスの委員長の声に従い、いつも通りぐだぐだと立ち上がり礼をして座る。

 

 礼に始まり礼に終わるとはいうが、ぶっちゃけそこまでメリハリもつかないとは思いながらも、あいさつは大事という謎の観念によって現代まで継承されている文化に思いを馳せながら、机の上に用意した教科書とノートを開く。

 

「今日は小テストをするから教科書ノートはしまっとけー」

 

 クソが。

 小テストなんて先生の怠慢だろ。

 中間と期末だけでいいだろ、テストは。というか完っ全に忘れてたから勉強して無いんだが?

 なんて悪態を吐きながらもテストがなくなるわけもなく大人しくプリントを後ろに回す。

 

「全員貰ったかー?それでは始め」

 

 その声で僕はプリントを裏返し、問題を解き始める。

 

問一:1900年に地球に落ち、地球に魔力素を初めて持ち込んだ隕石の名前を正式名称答えよ

 

 えーっと。あっ、あれだ最初のマソメテオとか呼ばれてるやつ

 そうハワイ沖魔力素保有隕石

 この隕石をきっかけに定期的に魔力素保有隕石略してマソメテオが落ちてくるようになったんだよな

 

問二:地球で初めて人間が魔力素を利用して魔法が使えることを証明した日本人の名前を答えよ

 

 誰だっけな野口英世?いや違う野口はあれだ魔法で人を治療する方法を一般化させて、伝染病の治療法を確立させた人だ。

 あっ思い出した福沢諭吉だ。

 最終的に魔法実験で亡くなったけど色んな研究してた人だ

 

問三:第二次世界大戦後日本に来て日本の民主化を進め、一般人にも魔法が使えるようにしたGHQの最高司令官の名前をフルネームで答えよ

 

 マッカーサーだマッカーサー名字はダゴリラじゃなくてそうダグラス

 

 今日のテストは簡単だな問題は、

 あと17問かこの調子なら楽勝だな

 

〜約20分後〜

 

「あと3分だぞ〜」

 

 まずいまずいまずいわっかんねえ

 誰だよ植物系の能力で初めて桜を使った人。日本の陸軍大臣やってるらしいけど知らねーよ

 誰だよホワイトハウスに隕石が直撃コースだったけど1人で隕石破壊したアメリカの大統領。超人すぎるだろ

 途中から他の人の書く音が自分の死を悼む鎮魂歌に聞こえたもん無理無理無理ィ

 あーオワタ何もわかんねえ

 小鳥が囀ってる。風情だなぁ、でもどうしてだろうなぜか小鳥にすらバカにされている気がする。

 天井のシミってなんでできるんだろうなぁ。

 気になりすぎてテストがわかんないやあははー

 あぁ哀れな私、どうか神よ救ってください。

 

「終了だ、後ろから前に裏返した状態で回してくれ、残りの時間は自習にしてていいぞ」

 

 テストが終わった後の浮ついたクラスのガヤガヤとした雰囲気に飲まれることができるほどテンションは高くすることはできないけど、テスト終わりに自習するのもなぁ。こういう時は、あれだな、うん、全てを無にして何も考えないようにするべく瞑想しよう!前にテレビでやってたんだよな五感を閉じて自身の心臓の音を聴くつもりで、ゆーっくりと呼吸すれば、 ほぅらもう何も感じない

 

「おーい、顔死んでるけど大丈夫?体調悪いんか?」

 

 邪魔するんじゃないよちょうどいいところなんだから

 ただここですぐに言葉を返すと瞑想に全然集中できていないダサいやつになってしまうのでここでの答えは沈黙、それが正解だ。

 

「いやーでも今回のテスト意外と簡単だったな、陸軍大臣とかこの前発言がかなりデカ目の炎上して記者会見開かれてたし覚えてないやつとかいるんかな」

 

 うるせーよいるんだよここに

 

 こいつは僕の友達である|火ノ元焦士《ひのもとしょうじ、勉強がとてもできるのである、腹立つ

 

「なあ、そろそろ起きろ、テスト終わるたびにそうなってるよなお前」

「うるせーよ勉強できるやつにこの僕の高貴で繊細な心がワキャッ

 

 舌噛んだ痛い。

 笑うな腹立つ。

 

「おい、名前書き忘れてるやつ誰だ。後半スッカスカのテスト張り出すぞ」

 

 先生の一言で急に血の気が引いた。

 顔の端からまるで熱が全て中心に集まって消えるように冷たくなった。

ま、まさか僕なわけ。た、たしかに後半スッカスカのテストだけれども名前くらいは流石に書いた...っけ?

いや待てまだわからんここで立つと後半スッカスカということに心当たりがあるみたいじゃんアゼルバイジャン。ただここで立たないと晒されたときに不味いッくそっせめて字がもっとハッキリ見えれば、大体こんな後ろの席から1番前の先生が持っているテストなんて見えるわけが「なあ筆跡お前じゃね。」

 

一筋の希望ぇ

 

「視力2.0なんで」

 

 諦めて僕は名前を書きに行くことにした。

 こういう時は堂々と行くのがコツだとテレビで見た。変にオドオドしているとクスクス笑われるが、胸を張って歩いていけば、、、いや全然笑ってるなおい、テレビなんてなんの当てにもなんねえわふざけんな。

 

 シャーペンをカチカチと2回鳴らして、書く。

 僕の名前は「箱中修司(はこなかしゅうじ)

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