突然だが、この世界には「異能」がある。
と言っても正直僕らが生まれた頃から異能はあるし、異能が生まれてからも100年は経っているので、そんなに異能があることに対しての凄さと言うかなんと言うか実感はない。
さて、なんでこんな話をしたかと言うと今日は僕の大好きなライトノベル小説「異能と彼女と距離感と」通称「のとのとと」の第70巻が発売されるからである。
この小説は45年前くらいからずっと続いている、異能がない世界を描く少年少女のラブコメディである。作者はなんと今年で140歳だそうで異能がない世界を見たことがあるらしい。ちなみに僕の推しは何といってもヒロインの「おっはよー!修司ー!!」全く、これだから焦士は、せっかく僕が「のとのとと」の面白さを語ってやっていると言うのに
「誰に?」
そりゃあれだよ、ほら、たまにいるじゃん。テレパシー系の能力者の人。
「そう言う人って基本的に能力制限する機械つけてるじゃん」
それは、また別の話じゃないっすか
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さて、今日の体育は異能訓練か。
今日は2週間に一度の実戦練習をする日である。
前の白板に先生が対戦表を貼り出していく、僕の対戦相手はえーっと、うっわマジか。キッツイなこれ「おー!相手は鋼塚さんかクラス2位じゃねえか、がんばれー」そう。僕の相手はクラス第2位の
異能が出現してからかなり力をつけた鋼塚家の方であり典型的なお嬢様な方でいらっしゃる。ちなみにクラス一位は焦士である
能力は「鉄鋼化」身体を鉄鋼にできる。見かけによらずかなりのパワー型の異能でめっちゃんこ強い。ただ1試合の10分間ひたすらに床に寝転がされ続けるのも癪なので、順番が回ってくるまでになんとか対策を考えておかないといけない。
ぶっちゃけ2週間ごとに行われる小テスト的な感じで、ちゃんと進歩しているかと言うことを確認されるだけなので勝敗は関係ないのだが、それでも負け続けるのは良くないし、最近負け続けているのでそろそろ挽回したいと言う所存です。
僕の順番は4番目だが3ペアづつ試合は進行していくから、まあどっかの試合が終わったらすぐと思った方がいいかな。
まあとりあえず試合を見るか1試合目はおっ焦士と他クラスの男子か
どうせ焦士が勝つやろ
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「第一試合、始め!」
その言葉と同時に焦士の腕から全てを焼き尽くさんとする炎が吹き出し、相手を吹っ飛ばした。
「火ノ元!一本」
もう一本取ったか、これワンチャン20本とかいくんじゃねえかな。
でも、相手もまだ諦めていない様子で、すぐさま異能で障害物を作り出し、身を隠して連続でセットを取られることを避けた。焦士はこうなると弱いからなぁ。この前もこの展開にされて引き分けられてたし。最近ガッツリ焦士対策が浸透してきたな。まあ焦士対策のPDFを金取って売り付けてるの僕なんだけど。
おや?焦士の様子が、、、
「今日の俺は今までより一歩進むぜ!いくぜ新技《パラボラボム》!!」
そういうと焦士の腕からは固まったいくつかの炎の塊が障害物を避けて放物線を描いて相手のいるところに降り注ぎ、爆発した。
「火ノ元!二本」
なんだその技。本当に使うの今日初めてか?めっちゃ手に馴染んでそうだけど。
まあ一旦焦士の試合は置いておいてそれよりも鋼塚さんとの対戦をどうにかしないと。とりあえずはこっちとあっちの戦力分析からするか。
まず鋼塚さんの能力「鉄鋼化」の恐るべき点は、硬さと鋭さである。家柄的に幼い頃から能力を鍛えている彼女の能力は、正直僕の手持ちの技でダメージを与えられるほどやわじゃない。それにそう言う固いやつって大体動きが遅かったり時間制限があったりするのに鋼塚さんはミニ四駆の肉抜きの様に鉄鋼の部分を調整することでとんでもない速度で迫ってくるし、10分以上は鉄鋼化状態を持たせられるので試合中に鉄鋼化が切れることはない。
さて、それに対する僕の能力は「収納」今の所15cmの立方体くらいの体積のものを3つまで異空間に入れることのできる能力である。ただし入れるときには両手のひらをしっかりとつけないといけないのである。
数十年前の漫画のの中盤らへんに出てくる初見殺し能力だと思ったそこのアナタ
正解だよこんちくしょう。
ここで問題です。鋼塚さん相手にこの能力で太刀打ちできますか?
A.出来ません
ちっちゃい爆弾とかあればワンチャン行けそうだけどそんなもんないしなぁ。
理科室の硫酸は持ち出し不可だし。
銃?日本だぞここ。結界で銃を作ったり持ち込もうとしても結界で崩れるに決まってんじゃん。
はァァ勝てる未来が見えねー。
うだうだ考えてても仕方ないしお手洗い行ってこよ。
ちなみに焦士の試合は悲しくなるほど一方的に焦士が勝った。16:0で勝った。相手が頑張って色んなこと試してたけど全部ねじ伏せて勝ってた。
具体的に言うと下から突起物を出して攻撃しようとするのは地面を爆破し回避して、後ろから出てきた土の塊も吹っ飛ばし、最終的にお相手さんが土壁で周り全てを囲って引き篭ったけど、最大火力の炎で焼き尽くしてた。土がちょっと溶けてて笑えない。
何あいつ、怖っ。