テラリア転生者が次はグラブルに転移した話RE   作:なかえもん

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レヴァンスマルチの救援なんですけどコスモスだけ露骨に人が来なくて笑います。


あとお気に入りが1000人を超えました。皆様ありがとうございます。
感想も普段からしてくださりありがとうございます。感想は一つ一つ目を通した上でグッドしております。

誤字報告ありがとうございます。
神じゃなくてバハムートじゃないの?という意見を頂きましたが、この世界の人達はバハムート呼びではなく創世神とか神呼びの人の方が多い感じなのでそちらの呼び方にします。


1番ハロウィンっぽい服装で行こうと話したら1人だけガチの格好で来た。

Sideグラン

 

「グランー!飾り付けが終わりましたよー!」

 

「これで準備は終わったな!」

 

もうそろそろハロウィンと呼ばれているお祭りが開催される。

ハロウィンは僕もよくわかってないけど、なんでも迷子のジャックと遊ぶ日とか、仮装してお菓子を渡したり貰ったりするお祭りとか、色々言われてるお祭りだ。

 

僕も今回はどんな仮装をしようかなーと悩みながら、ルリアとビィと一緒に街を歩いていた。

 

一年に一回のハロウィン、街は浮き足立っていて、あちらこちらで楽しそうな声が聞こえる。

 

 

準備期間ではあるけど、もうチラホラと仮装をしている人を見かける。

あ、今のうちにお菓子も用意しとかなきゃ。近くにあるお店からお菓子を買う

 

「毎度!……そういえば兄ちゃん聞いたかい?最近ここら辺で不審者がでたんだってよ。」

 

「不審者ですか?」

 

ハロウィンの直前というのに穏やかじゃない話だ、ハロウィンの日は子供も出歩く日、もし万が一があると怖いから出来ればこの準備期間の間に捕まえたい。

 

「街の外なんだが…なんでも肝試しに行った若い男たちが凶器を持った豚の顔をした奴を見かけたって噂だ。」

 

「かなり危険そうな人ですね、ご忠告ありがとうございます。」

 

話を聞いてる限りかなり危ない人だ。すぐにでも捕まえなきゃ。

 

「こ、怖そうな人ですね…」

 

「戦闘できる人でなおかつ相手を怖がらなそうな人を呼ぼう。」

 

「そうだな、……あ!フェザーとかどうだ?」

 

「いいね。たしかにあの人が怖がってるとこ見た事ないし。」

 

ビィが上げてくれた人は目と目があったら勝負でおなじみフェザーさんだった。

たとえ相手が不審者だろうとまずは拳で語り合うような人なのでたしかに今回みたいな人の相手は向いてるかも。

 

「あと…バザラガさんとかどうですか?」

 

「うん。その2人にお願いしよう。」

 

バザラガさん、顔を隠しているドラフ族の男性で、ユーステスさんやゼタさんと同じ組織の一員。

痛みを感じない体で星晶獣にも恐れずに戦う戦士の方だ。

 

さっそく2人を見つけると不審者の捜索に同行してもらう。

最初はフェザーさんとバザラガさんの2人だけお願いするつもりだったけど、「バザラガが情けなく驚くところが見たいから。」と言ってゼタさんも付いてきた。

うーん、どっちかと言うと驚きそうなのはゼタさんの方なような…

 

「よしー!不審者と拳で語り合うぞー!!」

 

「ゼタ、腰を抜かすなよ?」

 

「はぁー!?あんたこそ、もしビビってたらイルザみたいにしばらく鎧チキンって呼んでやるからねー!」

 

「賑やかですね!これで怖くないです!」

 

平常運転なフェザーさんと、怖さを紛らわせるために冗談を言うバザラガさんとそれに対して対抗心むき出しで言い返すゼタさん。

やっぱりこうやって人がいると僕たちも怖さが紛れてくれる。

どうしても早急に捕まえたかったから今の時刻は夜、本当なら明るいうちに探したかった。

 

「そういえば、凶器についてなにか情報はなかったの?こう、特徴的な物って他の人から聞いたけど。」

 

「なんでも回転する刃を使ってたみたいで……確認したらハレゼナさんが持ってるキルデスソーとそっくりみたいなんですよね。」

 

けど、ハレゼナさんが犯人ではなかった、と言うかあの人はわざわざ夜中に一人で村の外に豚のマスクを付けていく人ではない。

それにキルデスソーはハレゼナさんが独自で開発した武器、団の技術者ですら驚く技術らしい。

 

「なんにしろ。見つけないと何もわからんか……俺が先頭を歩く、お前たちは俺の後ろにいろ。」

 

バザラガさんが先頭を歩いてくれる。こういう時のこの人はとても頼もしい。

 

「ちょ、前見えないから邪魔。」

 

「うおー!まずは俺が勝負したいから前出るぜ!」

 

「………」

 

「ば、バザラガさんドンマイです…」

 

「まあ、オイラ達にとってはすげぇ頼もしいから落ち込むことないと思うぜ?」

 

せっかく前に出てくれたバザラガさんも邪魔と言ってどかすゼタさんと不審者と真っ先に殴り合うために前に出るフェザーさん。せっかくバザラガさんが気を使ってくれたのに……

 

そうしてみんなで村の外を巡回していく。

その途中で気味が悪いものを見つけた。

 

「……団長、ルリアとビィに見せないようにしてくれ。少しこれは刺激が強すぎるだろうからな。」

 

「……うっ、そうですね。」

 

そこに居たのは魔物の死体、けどこの死体には問題がふたつあり、1つはパンプキンビーストと呼ばれているハロウィンの時期限定で出てくる、ハロウィンを待ちきれずに暴れ始める迷惑生物。

何がいちばん迷惑って異様に強いんだよね、この魔物たち。

2つ目の問題が、死体が無惨な姿だったこと。

腕や身体中に切り傷があるだけじゃなく、首を切られなおかつ腹を割かれている。

ビィとルリアに見せないようにしながら死体を詳しく観察する。

 

「団長、見て。こいつ体のいくつかに火傷跡があるわ。」

 

「あ、本当だ…でもそれにしては変な跡ですね…こう、大きな炎を食らったと言うよりまるで小さな熱いものが身体中に付着したような、点々とした跡ですね。」

 

「こんなでかいヤツを倒すなんて…きっと相当な実力なんだな!今からでも勝負をするのが楽しみになってきたぜ!」

 

フェザーさんが言ってることもあながち間違いじゃない。

ただの不審者から実力のある不審者にランクアップだ。

 

「もう少し奥に行ってみるぞ。まだ何かあるかもしれん。」

 

再び僕たちはハロウィンの街からもっと離れたとこに向かって移動し始める。

道中には様々な魔物の死体があった。真っ二つになっているコウモリ、粉々になっていたキュルビス卿、デモーネン閣下と呼ばれる頭だけの魔物。

さらに奥に行くと、こちらに向かってまるで逃げるように走ってきた男性の集団がいた。

 

「よ、よかった!人がいた!助けてくれ!もう悪いことしねぇから!頼む!」

 

「落ち着け、なにがあった?」

 

話を聞こうにも走っていた疲労と恐慌状態のせいで上手く話せていない。

 

「はぁ、あんたら落ち着きなさいよー。一体何を見たって言うのよ?」

 

「ぶ、豚のマスクをしたヤツが……お、俺たちが連れてきた魔物を変なもん使って切ってて、こっち向いてきて……。」

 

「俺たちが連れてきた魔物?どういうことだ。」

 

聞き逃せない言葉があった。

話を聞いてみると、この人達はハロウィンの時期に魔物を呼んで街を混乱状態にさせた後、火事場泥棒をするつもりだったらしい。

迷惑すぎる……。

 

「そ、創世神に誓ってもいい!もう悪いことはしない。大人しく捕まるから頼むから助けてくれ!あんな、あんな死に方は嫌だ!!」

 

「落ち着けと言っただろう。この先に居たんだな?そいつが。」

 

「あ、ああ。今も魔物と戦ってるだろうけど……終わったら次は俺らだ……」

 

「わかりました。街に秩序の騎空団の方たちがいるので、その人たちに自首してきて下さい。」

 

「わ、わかった!」

 

本当なら誰か1人監視すべきなのかもしれないけど、あのパニック具合なら多分大丈夫。トラウマになるほど怖がってるから、もう悪いことは出来ないと思う。

 

「この先にいるのか!楽しみになってきたぜ。」

 

フェザーさん恐怖心とか無いのかな?さすがに僕たちもここまで不気味だと怖いんだけどなぁ……

さらに奥に行く。ここまで来るともう周りに一切明かりがないため、必死に目を凝らす。

本当なら松明のひとつくらい持ってくるところなんだけど、こんな暗いところで持っていたら格好の的だから持てない。

 

「ちょっと…アレ見て。」

 

ゼタさんに言われた場所を目を凝らして見る。

 

「あれ、ヘイスティパンプキンじゃない?」

 

「……本当だ、まずいですね。ちょっと今のメンバーで戦うのはキツイですよ。」

 

ヘイスティパンプキン、この前のハロウィンを待ちきれない魔物達の中でいちばん強かった魔物で、特に火属性以外のダメージの通りがものすごく悪い。

今この場で火属性を使えるのはゼタさんと僕だけ、フェザーさんは光属性、バザラガさんは闇属性だ。

ルリアに星晶獣を呼んでもらえば………けどそんなことしたらここら辺の環境がめちゃくちゃになっちゃう。

 

ヘイスティパンプキンが居るようなら1回引いて火属性のメンバーを連れてこないと話にならない、だから僕は1回引こう、と合図しようとしてふとヘイスティパンプキンの様子がおかしいことに気づく。

 

よく見れば体がボロボロだ、それにヘイスティパンプキンの厄介な収縮自在な尻尾は途中で切られている。

おまけに身体中に火傷跡があり、弱っている。

 

「……誰が削ったのかは知らんが、討伐するなら今がチャンスだな。」

 

「ぐっ……弱ってる奴を襲うのはあんまり好きじゃないんだが。」

 

「ごめんなさい。今回ばかりは我慢してください。」

 

さっきの男たちがヘイスティパンプキンをここまで誘導したと考えると本当にいい迷惑だな……

 

「ルリア、いざと言う時サポートして欲しい。」

 

「わかりました。頑張ってください!グラン!」

 

そうして4人で一斉にヘイスティパンプキンに突っ込む。

すぐにヘイスティパンプキンは僕たちに気づき、こっちを向いた瞬間……

 

いつの間にかヘイスティパンプキンの足元にいた豚マスクの不審者がハレゼナさんと同じ回転する刃を使ってヘイスティパンプキンの足めがけて肉をぐちゅぐちゅと鳴らし、火花を上げながら切り落とす。

 

足が切れたことにより、バランスを崩したヘイスティパンプキンの下がった首を片足で踏みつけ、そのまま首に回転する刃を落とす。

ヘイスティパンプキンはジタバタと首を押さえつけられた状態で手を振り回して暴れる、鋭い爪で豚マスクの体を切ったり刺したりするが、まるで動じず首を完全に切れるまで回転する刃を押し付け、火花と血飛沫が舞う。

火花が舞うことで不審者の姿がよく見えた。さっき付けられた爪による斬撃とは別に、元から付けているエプロンやズボンに血が染み付いている。

そしてまるで僕たちに目をくれず、じっとヘイスティパンプキンの顔を見ながら首に刃を押し当て続ける。

 

そうして全身血塗れになりながらも、豚マスクはその回転する刃で完全にヘイスティパンプキンの首を切り落とすと、ヘイスティパンプキン討伐の証でもある、死体は水色の光を放ちながら粒子になっていった。

 

そうして完全にヘイスティパンプキンが討伐されたあと、次に不審者はゆっくりとこっちを向いた。

 

「ヒッ!?」

 

ルリアの押し殺そうとして漏れた悲鳴が出る。

無理もない。あの見た目はもう不審者ではなく、殺人鬼と呼べる風貌だったからだ。

 

「お前すごいな!アイツをひとりで倒すなんて!次は俺と勝負だ!!」

 

この人ほんとに怖いものとかあるの??そんな殺人鬼のような人を前にしてフェザーさんは拳を突き出して勝負を申し込む。

 

そんなフェザーさんとは別に、いつでも援護、もとい奇襲できるようにバザラガさんとゼタさんは得物に手を伸ばしていた。

 

僕も既にルリアの前に立って剣に手を伸ばしている。

 

「あれ?みんなどうしてこんなとこまで来たの?」

 

ふと、聞き覚えのある声が聞こえた。

不審者からそう聞かれた。この声…

 

「おめぇ…もしかしてケインか?」

 

「え、うん。そうだよ。あ、マスクしてるからわかんなかったのか。」

 

そうして豚のマスクを外すとそこに居たのはケインさんだった。

 

……は?

 

 

「……なんでこんなとこに?」

 

「さっき街の人から魔物を見たって言われてさ、みんなハロウィンの準備で忙しそうだったし、俺一人でパパっと片付けようと思って。」

 

「その衣装は?」

 

「今回のハロウィンの仮装だよ。着替えるのも面倒だったからこのまま魔物と戦ったんだよね。」

 

「……アンタねぇ!!」

 

「ケイン……さすがに反省した方がいいぞ。」

 

「ケインさん正座。」

 

「え……?」

 

本気で怖かったのもそうだけどさすがに子供の前に出せない姿なので割と本気の説教を三人でした後、今来ている衣装を禁止にした。

 

________________________

Sideケイン

 

ブッチャーの見た目防具を仮装にしていたらバチくそ説教されました。

珍しくグランがキレ気味だった……超怖かった。

 

街の人から外に魔物が居たから何とかして欲しいって頼まれて、仮装を着替えたあと村の外れに行き。丁度大物を仕留めた時にグラン達に会った。

 

いやぁ、あの魔物かなり強かったなぁ……普通に途中何回か死にかけたし、さっきグランに名前聞いたらヘイスティパンプキンとか言ったっけな。

 

普通に強かったけど……テラリア世界のボスと比べたら戦いやすいな。

例えばだが、テラリアのボスどもは離れすぎたり俺が死んだりすると、速攻その場を離れる。

あいつはそれが出来なかった。傷を治したり、隙を伺うために隠れている時もずっと街に向かってた。

ハロウィンに混ざりたかったのか知らないが、おかげで死なずに勝てた。

 

あの時俺が使ってたのは"ブッチャーチェーンソー"と呼ばれる、分類上は木を切る道具だ。

チェーンソーは本来木を切るための道具なので武器として使っても微妙だが、これだけは違う。

 

日食の時に現れるブッチャーと呼ばれる今回俺がしていた仮装まんまの格好の奴らが俺を殺しにくるのでぶっ殺して奪った道具であり、近接武器として使えるほど火力が高いチェーンソーだ。

特に切っている時の火花と切る時の攻撃で二重に火力が出るのがいいんだよな。

 

弱点はリーチが短いのとチェーンソー使う関係上めちゃくちゃ血が飛び散るんだけど、元からこの衣装血まみれだからセーフ、それに誰も見てないし、と思っていたがそれでグランに見つかって怒られたからな、さすがに反省しなきゃ。

 

というか俺もすっかり忘れてたが、この世界は俺の前世の世界と違うんだ。

元ネタが映画の仮装をしたってそりゃわからないよなぁ……この世界でレザー〇ェイスが通じると思えないし。

 

という訳で、仕方がなく無難な"墓掘りセット"を着て街をぶらりと歩く。

 

「あー!兄ちゃんトリックオアトリート!!」

 

「お、来たか。ほれ。お菓子だぞ〜」

 

念の為買っていたお菓子を子供達に渡す。あっちの世界のハロウィンと違い、こっちは俺の前世に近いハロウィンなのが嬉しい限りだ。

テラリア世界のハロウィンはその時期にしか落とさないアイテムや衣装が複数個あったから死ぬ気でモンスター狩って集めたりしたな。

後ゾンビが仮装してたり…スライムがカボチャの見た目になったり……あの世界だとハロウィンになっても俺は仮装したりしなかったから、こうやって仮装してお菓子を配ること自体、昔だと考えられなかったな。

 

子供達にお菓子を配りながら街を散策していると、面白いものを見つけた。

 

「そんな可愛い格好してるのに1人なんてもったいないよ!」

 

「え〜そんなぁ〜、カリオストロ困っちゃう☆」

 

カリオストロがナンパされてる!?

え、ウケる、多分あれ本気で困ってるというか、脈ナシの反応だけど見ていて面白いので助けることもなく物陰でカリオストロを見ていると、あの野郎こっちに気づいた

 

(おい!テメェ見てねぇで助けろ!)

 

目だけでそう訴えているが、仮にも考えて欲しい。

よくナンパは迷惑行為のような扱いを受けているが、それはあくまで相手が断っている場合の話である。

ナンパを通じて新しい出会いや関係が生まれるのも事実、それにあいつは日頃から蝶よりも花よりも大切に扱えと豪語するような奴。

こうやってナンパされて美少女扱いを受けるだけ本望であろう。

 

ということで、俺は拒否を意味する×を手で作ってカリオストロの要請を断る。

 

「チッ!!……あ!お兄さんいたいたー!」

 

クソデカ舌打ちをした後、俺の元に向かって来る。

もう少しナンパされているカリオストロを見たかったのに残念。

 

「ごめんねお兄さん……カリオストロ先約がいるの☆」

 

「な、なんだって!?そんな冴えない奴より俺と!」

 

「ンフ!!!フ、フフフッ……」

 

おいコラ、誰が冴えないやつだよ。カリオストロも笑いこらえきれてねぇぞ。

 

しょうがない。ちょっと仕返しも兼ねてちょっとだけ驚かすか。

 

「そっか、冴えない顔……これでも?」

 

一気にガチ恋距離まで近づくと、帽子を外して顔を見せる。

 

「え?ギィ、ギャーーー!??ハエの化け物!?」

 

「うお!?気持ち悪!?」

 

見た目防具を墓守の帽子にし、普通の装備枠に"ハエ男のマスク"をつける、こうすることによって帽子を外すとともに普通の装備枠の防具が見た目として作用され、俺の顔は一瞬でハエ男になった。

ナンパした男はすぐさま逃げていった。

冴えない顔から気持ち悪い顔にレベルアップした俺に恐れを成したらしい。

 

「まあ、なんにせよ少しは役に立ったな。最初断った時はぶっ殺してやろうかと思ったが。」

 

「俺もさっき笑われた時ぶっ殺してやろうかと思ったよ。」

 

お互い様だね。まあお祭りで派手にやり合う訳にもいかないため、お互い手は出さないが。

 

「あぁそういえば……コホン。トリックオアトリート!お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ☆」

 

「え?お前大人なのにお菓子欲しいの?」

 

「もー、カリオストロ美少女なんだぞ☆当然お菓子くれるよね?」

 

「コイツにお菓子やるのすげぇ納得いかないんだけど……」

 

ガワだけの癖に一丁前に……そう思いながらもお菓子を渡す。

 

「にしても……お前もっと他に仮装なかったのかよ?」

 

カリオストロが俺の仮装を見てそう言ってきた、まあたしかに俺の仮装って今コートと帽子付けただけだしね。

 

「あるにはあるけど……見たい?」

 

「そうだなぁ、せっかくだしお前のセンスをこの天才美少女カリオストロが評価してやるとするか。」

 

ってことは見たいのね、はいはい。

そう思いながら、前世のハロウィンだとメジャーな衣装をつける。

"配管工装備"をつける。

赤い帽子、赤いシャツに上に青いオーバーホールを着る。

最後に一言足したら完成だ

 

「イッツミー!マーリ─」

 

「うわぁぁあ!?ウロボロス!!」

 

言い切る前にウロボロスに体を締め付けられた。

これもダメなのか……。

 

「な、なんでか知んねぇが、今すげぇ嫌な予感したんだが!?」

 

「まあ、ある意味カリオストロの判断は正解なんだよな……」

 

別の世界の創世神に怒られかねないし。この衣装は封印だな。

 

「おや!そこにいるのは、お姫様とそれを守る騎士かな?」

 

「あ、アンジェちゃん。」

 

カリオストロとじゃれていると、声をかけてきた男装の麗人がいた。

 

彼女はアンジェさん。王子様を目指す女性で顔がいい上に王子様らしくキザな態度を取るけどふとした拍子に見せる女の子のギャップが可愛い女の子だ。

まあ本人には言わないけど、事案になりかねん。

 

「おうお前か。というかコイツは騎士でも何でもねぇ。」

 

「ふふ、恥ずかしがらなくても僕は知っているよ……洗脳されたお姫様と、それを救った騎士の話を!」

 

あー、この前のカリオストロと一緒にヘルメス錬金術学会と戦った話のこと言ってんのか。

 

「洗脳というかカリオストロがマヌケにもニグレドに吸収されただけだな。」

 

「救ったというかクラリスが来るまでサンドバックにされただけだな。」

 

「「……あぁ?」」

 

「君達仲良くね??」

 

お互い少し図星なのもあって否定せずに、けどやんのか?と言うように睨み合い、それを見てアンジェさんが止めてきたのでとりあえず睨むのを辞める。

 

「そういえば、君達は今回のハロウィン少しおかしいと思わないかい?」

 

「え、俺は今回が初めてだからわかんないんだけど……」

 

「ジャックがいつまで経っても姿が見えねぇのと、カボチャのおばけが多すぎる。」

 

「そうだね。ジャックはもうとっくに姿を見せていい時間帯だし、おばけはこの時期はポツポツ見かけるものだが、いくら何でも多すぎる。」

 

ちなみに迷子のジャックとはこの世界のハロウィンの時期に来る魔物?だか幽霊の一種で、ジャックと遊ぶのがこのお祭りの目的のひとつでもあるらしい。

 

「……なにか異変か?」

 

「その可能性が高い。レディに被害が及ぶ前に出来れば止めたい。」

 

なるほど、俺には異変の原因が一切ピンと来ないため、アンジェちゃんとカリオストロについて行く。

なんでもハロウィンはあの世の扉が開く時期、死者がこちらにやってくるため、ゴーストを見かけることがあるのだが、今年はいくら何でも数が多すぎるらしい。

 

「ま、俺様は天才だからな、もうとっくに目星は付けてる。」

 

「おお、さすが麗しのプリンセス!」

 

「えへへー☆カリオストロは天才美少女錬金術師だもん。このくらいお茶の子さいさい、だよ☆」

 

やっぱり本当に優秀なんだなカリオストロって、そう思わざるおえなかった。

 

「で、どれが怪しいんだ?」

 

「あの焚き火だ。」

 

「なるほど、僕が見てくる……」

 

「おっと、どうしたんだい?お嬢ちゃん。」

 

焚き火を見に行こうとしたアンジェちゃんを邪魔するように前に立つおじいちゃんがいた。

 

「お嬢ちゃん、焚き火は危ないから近づいちゃダメだよ。ほら、お菓子をあげるからあっち行きなさい。」

 

「ごめんよおじいちゃん。けどどうしても僕はあれを近くで見たいんだよ。」

 

「カリオストロも見たいな☆」

 

「ダメじゃ。この焚き火に近づいて欲しくないんじゃよ。」

 

「目を血走りながら言われたら余計怪しいし気になるよ。」

 

隠す気あるのか?と聞きたいくらい必死に焚き火を守る老人。

 

「ほら、お菓子を沢山あげるから焚き火から離れなさい。」

「世界で1番可愛い美少女はお菓子なんかじゃ釣られないんだぞ☆……むしろ、どうしてオレ様達をそこまで遠ざけようとするかの方が気になるなぁ?」

 

どうやら言葉による説得は無理だと思った老人は途端に低い声で脅し始めた。

 

「それ以上近づこうとするなら……ワシの仮装で痛い目に合わせるぞい?」

 

「おもしれぇ、やってみろよ。どれだけ笑えるか、天才美少女のオレ様が採点してやるよ。」

 

老人は懐から紫色の結晶、魔晶を取り出すとその力を使って自らの姿を変え始めた。

 

そうして現れたのは4Mを超える筋肉質な体に、頭がクソデカカボチャになっている、パンプキンビーストに近い姿だった。

 

「グハハハハ!!ワシの仮装に身震いするじゃろうて!」

 

「うーん、頭がかぼちゃだから怖くないかな。けどハロウィンらしさはあるから70点!」

 

「笑えはするがデザインが安っぽいな、ただでかくなってかぼちゃ頭になっただけだから5点ってとこだな。」

 

「俺がさっき殺した魔物そっくりじゃねーか、パクリは点数外だろ。」

 

「うるさいわい!これを見てもそんなことが言えるか!?」

 

元老人はギュッと拳を握ると、思いっきり地面を叩く。

地面がヒビ割れ、拳の周りの地面が隆起する。

 

「今ならあそこに近づかないと約束するなら見逃してやるぞい?どうする?」

 

そんな老人の破壊痕を見た俺たちは一言

 

「「「パンチが弱い」」」

 

「え?」

 

「いや、その、おじいちゃんのパンチはすごいよ?けど、普段相手にしてる星晶獣と比べると地味というか……脅しになってないというか……」

 

「そもそもこの天才美少女錬金術師の前にお前みたいな二つの意味でしょぼいパンチの奴が相手だと俺様の圧勝で話が終わるってすぐわかっちまうじゃねえか。そうするとこの戦闘シーン丸々流し見されるぜ?」

 

「ぶっちゃけヘイスティパンプキンがラスボスで良くない?今のお爺さんが出てきたタイミング修正前ゴーレムくらい遅いよ?」

 

今でこそだいぶマシになったが、一時期ほんとにクソ雑魚だったからな。ボスなのに足場を降りれないってなんだよ。

 

3人からボロクソに貶されたおじいちゃんは怒りでプルプルと震えている。

 

「そうかそうか……死ね!」

 

バックステップで避けると同時に剣を抜く。

 

ハロウィンだし豪華に"ホースマンブレイド"を抜く。

テラリアをやったことある人ならすぐにピンとくるであろう、一時期極悪性能を誇った剣だ。

 

「まずは舐め腐った態度をとったそこの女からだ!」

 

「えー?カリオストロこわいぃぃ☆」

 

拳を振り上げ、カリオストロに殴り掛かるが……

 

「おっと?僕の目の前でレディを傷つけられると思わないでね?」

 

ブローイングステップ、アンジェちゃんのアビリティの1つで華麗なステップと剣技で自身よりも遥かに力が強い魔物と化した老人の拳をいなし、反撃の斬撃を放つ。

その様子は花が舞うように鮮やかだ。

 

「くそ、ならばお前から死ね!」

 

途中1発アンジェちゃんを狙っていた拳を俺に向けてきたが、アンジェちゃんが前にいたのでそのままホースマンブレイドを構えて詰める。

 

「信じてるよアンジェちゃん!」

 

「あ!ちょっと待って!」

 

え?そうアンジェちゃんの方を向いている間に老人の一撃を顔面に食らう。

 

「死ね!」

 

「へぶし!?」

 

殴られた場所から1mくらい吹き飛びながら転がる。

 

「僕のフローイングステップって女性だけ庇う技だから……その、ごめんね?」

 

「前が見えねぇ……」

 

「ーーー!ーーー!!」

 

申し訳なさそうに謝るアンジェちゃんを見てまあそういうことなら仕方ないか、と納得する。

それはそうとして腹を抱えて地面を叩いて笑ってるカリオストロは後で処す。

 

「ぐっ、ふざけおって、これでも喰らえ!」

 

老人の頭のカボチャが光ると共に雷のような形をしたビームをだし始めた。

あれは剣で防げる問題でもないので避けなきゃな。

 

「おい、俺様は美少女でなおかつヒーラー、わかるよな?お前が盾になれ。」

 

「そもそも俺自己回復あるから別にヒーラー要らないんだけど……」

 

「その、僕もプリンスハートがあるし、一応怪我をしたレディ用にオールポーションとキュアポーション1本ずつ持ってるからレディが無理に前に出る必要ないよ?」

 

「は?俺様に後ろに下がってろって言いてぇのか?」

 

「めんどくさ、こいつ。」

 

「なかなか気難しいお姫様だ……」

 

顔から出てくる雷を避けながら、カリオストロの性格の面倒臭さに辟易とする俺とアンジェちゃん。

というかお前別にこれくらいお得意の錬金術で防げるだろ。

 

さて、いい加減どうでもいい話もここまでにして攻めるか。

"バッドセプター"を出す。

 

杖の先端から続々とコウモリが出てきて老人に向かって飛んでいく。

コウモリは老人の周りを飛びながら、続々と噛みつきに行く

 

「ぐっ、この、鬱陶しい!!」

 

老人がコウモリを振り払おうと意識をこちらに逸らした隙にカリオストロが術を発動させる。

 

「パラノーマル・ファンタズム。おら精々俺様の引き立て役らしく働け!」

 

「レディの要望に答えるのが王子様だからね!任せて!」

 

俺とアンジェちゃんで駆け出す。

お互い剣を抜き、必殺の一撃を叩き込もうとする。

 

「うぐ、来るなぁァァ!!」

 

コウモリが常に周りを飛んでいるためろくに周りを見えていないが、数でゴリ押すらしい。

1発1発、前が見えなくなるくらいには強烈な一撃をラッシュで放ってきた。

 

ラッシュにあわせて拳にホースマンブレイドの腹を当てる。

スターダストガーディアンのラッシュよりもノロイ拳速なので俺でもこのくらいは出来る。

 

そのままジャンプして老人の顔にホースマンブレイドの腹を当てる。

これでラッシュの10回と顔面1回、()()1()1()()()()()()

 

「ありがとうケイン!おかげで隙が出来たよ!フルール・トゥールビョン!!」

 

レイピアを構えると目にも止まらぬ連続高速突きをした。

元々この老人が戦闘に慣れていない人間なのもありたまらずダウンする。

 

「しまったね、よく見たら、再生してるよこのお爺さん。」

 

たしかに蜂の巣みたいに浅い穴が空いている体が段々と煙を立てながら再生していく。

 

「あん?ったくしょうがねぇな、俺様がトドメを……」

 

「必要ない。そろそろ来るから。」

 

「何がだい?………ってなんかカボチャが来てる!?」

 

ホースマンブレイドの効果、それは剣を敵に当てるとどこからともなくカボチャの弾が地形無視、ホーミング、そこそこの速度で迫ってくる。

11発当てたから11個カボチャが迫ってくる。

 

ちなみにカボチャの威力はホースマンブレイドと同等……つまりめちゃくちゃ強い。

カボチャが次々と老人に突撃し、ボロ雑巾のようにした。

よかった、やりすぎたらどうしようかなと思ってたし。

 

倒れてきた老人は体が光り始め、光が収まると元の人間の姿に戻っていた。

 

体はボロボロ、姿は人間に戻った、それでも執念で這う這うの体で逃げ出す。

 

「待っておじいちゃん!」

 

「ケインこれ壊しとけ、俺様はあのじいさんにこんなことした理由を聞いてくる。」

 

「分かった。」

 

かなり大きめの焚き火ではあったが、燃え広がらないように壊す。

 

壊した後急いで2人を追うと、合流は出来たが老人がいない。

 

「逃したのか?」

 

「いや、組織のメンバーが連れていった。」

 

「うーん、組織絡みの人だったの?」

 

「知らねぇし興味もねぇ。」

 

まあなんにせよ、これで解決かな?

 

「おし、後は迷子のジャックを待つだけだな。」

 

「ふふ、ジャックはこの祭りの王様、つまり!王子様である僕と勝負してどちらがより王子か競い合うんだ!」

 

「いいね。ジャックに手袋でも投げるの?」

 

「そこまでガチガチの決闘ではないかな……」

 

そうして雑談しながら迷子のジャックを待つ。

しばらく待つと墓守のような服に八頭身の頭がカボチャの魔物のような奴が現れた。

現れたジャックは変に挙動不審だった、まるで緊張しているように、遠慮をしているかのような挙動だった、

 

「こいつがジャックか。」

 

「ああ、おい。なに遠慮してんだよジャック。」

 

カリオストロはまるで友人にでも話しかけるように気安く声をかける。

 

「今日はお前のためのお祭りじゃねぇか。他のやつに遠慮してどうするんだ?お前が居なくちゃ始まらないんだぞ?」

 

「みんな君を待ってるんだよ?勝負はあと、まずは僕達の仲間の元までエスコートしてあげるよ!」

 

「まあなんだ、主役なら楽しまなきゃ損だと思うよ。」

 

そうしてジャックと一緒に街の方に歩く。

 

……不思議なやつだな、顔面がカボチャ面は大抵ろくな奴じゃないイメージなんだが。

 

魔物と言うよりも、限りなく人間に近いような?

反応を見る限り感情があるような人間のそれに近かった……いややめよう。

今日はハロウィン、お祭りなんだから。

 

今日くらい変に疑わず楽しく過ごそう。

 

そう思いながら、グランたちに合流するため、街まで皆で一緒に歩いて行った。

 

 

 

 




"ブッチャー装備とブッチャーチェーンソー"

日食時に出現するブッチャーを討伐するとドロップする見た目防具と武器。
チェーンソーは射程の短さにさえ目を瞑ればかなり優秀な武器である。
ブッチャー装備の見た目がピンと来ない人はレ〇ーフェイスか鬼畜島の殺人鬼の姿をイメージしてください。

"墓掘りセット、ハエ男のマスク"

見た目防具、墓掘りセットは仕立て屋を墓場バイオームに連れていくことで買うことが出来る見た目防具、ハエ男のマスクは日食時に出るハエ博士を討伐時に入手可能。
ハエ男は閲覧注意の見た目をしているのでお気をつけください。

"配管工装備"

世界的に有名な某赤い配管工の見た目防具。
なぜか頭の帽子だけ地獄にいるファイヤーインプが極低確率で落とす。

"ホースマンブレイド"

パンプキンムーン発生時に出現するパンプキングを撃破すると確率で貰える剣
テラリアをクリアしたことある人ならすぐに色んな意味でピンとくる剣。
効果自体は非常にシンプル、剣を当てると、カボチャの魔法弾を画面外から出して攻撃してくれる。
問題は昔のバージョンだとこれが石像から出てきたモンスターにも反応したこと。
今度機会があれば解説するが、端折って説明すると常に棘を踏みながらダメージを受け続け、ホースマンブレイドを石像から湧くモンスターに当ててカボチャ弾を出すことで主人公は無敵状態のままクリック長押しで敵を殲滅できる最強の戦法になった。
当然運営が見逃すはずなく修正された。

"バッドセプター"

すんごいざっくり言うとビーガンみたいにマナを使って小さい生き物を大量召喚して攻撃する魔法武器。
水で出した生き物が消えるところは相変らず。
普通に優秀な武器なのだが、これを入手する時期に対抗馬にレーザーブレイドタイフーンがあるのだが、これが尋常じゃないくらい優秀なので基本強いけどあんま使われない不憫枠だったりする。

"修正前ゴーレム"

尋常じゃないほどクソ雑魚な元ラスボス。
今でこそ初回はそこそこ苦戦するボス程度に落ち着いたが、以前はデストロイヤーと最弱の座を譲り合い、その上でこいつの方が弱いと言われていた時期があるレベル。
そもそもボスなのに足場から降りれないし攻撃も大体足場を貫通しないのが悪い。

"アンジェ"

過去に王子様に命を救われたことで憧れ、自ら王子を目指すようになった女の子、ビィ曰く拗らせた女の子
ふと調べた時に思う。
あれ?この子よくよく考えたらどちゃクソ可愛くね?と。

残念ながらまだSSRが一体も出てないので使う場面が少ないが、見た目や性格で言ったら王子様系女の子、恥じらいアリ、普通の女の子らしいとこアリとギャップ萌えの塊。

グラブルとテラリアは知っている?

  • 両方とも知っている。
  • グラブルだけ知っている。
  • テラリアだけ知っている。
  • 両方とも知らない。
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