テラリア転生者が次はグラブルに転移した話RE 作:なかえもん
遅れてすみませんでした。
そして次も多分遅れます。
今回の話を書いてて思ったのは自分には戦闘描写を書くのは無理だなと思いました。
これからはほどほどに書いていきます。
余談ですが拙作に対してリクエストというか……こういう系の話が見て見たい!みたいなのって皆さんあります?
もしございましたら教えていただけると幸いです。
sideケイン
今日は俺にしては珍しく、団の人と模擬戦をすることになった。
俺はこの世界に来てからできる限り人を殺さないようにしているが、1つ問題があり、そもそもこの世界の人は手加減する余裕が無いくらい強い人ばかりなとこだ。
率直に言えば未だに手加減上手く出来ていない。
だから丁度訓練の相手を探していたランスロットさんに頼み込んで模擬戦をしてもらうことになった。
ちなみにこの団で模擬戦をする時は必ず秩序側の人、リーシャさんかモニカさんの許可を取ること。
取らなかったらこの団では団内の私闘などは禁止のため必ず理由を作って事前に言わないと秩序されるので気をつけよう。
「さて、ケイン殿準備はいいか?」
「大丈夫ですよ。……なんかギャラリー多くないですか?」
周りを見るとグランを初め色んな人が俺とランスロットさんの今から始まろうとしている模擬戦をじっと見ていた。
あんまり見られながら戦うの恥ずかしいんだけどな。
「はは、なんせケイン殿ほとんど訓練室や団の人と模擬戦をして来なかっただろう?みんな気になるのさ。」
「な、なるほど……ところであそこでテーブルとお菓子を用意してこっち見てる団長も普段からああなんですか?」
「普段からではないがたまに見るな。」
なにやってんだよ団長。
というかよく見たら近くにある席札に実況と解説って書いてあるぞ。
まあいっか、賑やかで。
ちなみに今回は話し合いの結果空を飛ぶのとロッドオブハーモニーを使用禁止にしている。
ハーモニーが強すぎるのではなくて俺が凄腕の剣士との戦いに慣れるためである。
「さて、合図はどうする?」
「解説のグランにでも任せるか。」
「任せてください、ちゃんとファスティバさんに教わったことあるので。」
そうしてランスロットさんと向き合う。
訓練とはいえ、やっぱりすごいプレッシャーだな。
ランスロットさんの構えを見てそう思った。
双剣を両方逆手持ちにする珍しい構え。
対する俺は構えない、というかテラリアの世界の癖で構えること自体大して意味無いと思ったので未だに戦闘する時も構えるということをしない。
「では、合図させてもらいますね。………
なんかちょっと違う合図と共に、勝負が始まる、まずは"ムラマサ"を取り出しすぐに走って距離を詰め、ランスロットさんとお互い剣を使った斬り合いを始める。
「実況のビィだぜ!なあグラン。こういう勝負ってまずは睨み合いと隙の伺いから始まるんじゃねぇのか?」
「解説のグランです。以前聞いたことあるんですけどケインさん隙なんかわかるか突撃!くらいの気持ちで突っ込んでますね。僕もたまにやるので分かります。」
「浅はかだなぁ……」
うるせいやい。グランだって困ったら
そう思いながらムラマサでランスロットさんに斬りかかる。
ムラマサの特徴はなんと言ってもその振る速度と当てた時に出てくる追加の斬撃。
エフェクトが出るので追加の斬撃は見やすいが、これ一本で一振につき2回攻撃できる剣である。
ノーマルモードでも屈指の速度で振れる強い剣なのだが……。
「なかなか早いな!だが!」
俺の攻撃はすべて防がれている上に、徐々に反撃が飛んできた。
10秒もすれば防戦一方になっていた。
というか普通に考えて剣1本で剣2本にかなうわけないだろ!?
「ケインの奴防戦一方だぜ?大丈夫かぁ?もう勝負終わりそうだけどよう。」
「まあ剣の腕ならランスロットさんはこの団でも屈指の実力者ですからね。」
一応俺なりに工夫して剣を振るっているのだが、ことごとく読まれてる。
というかこの人の手数と攻撃速度が早すぎる。
オマケに隙があらば死角に入り込んで不意打ちの一撃をかましてくる。
力だけはギリギリ俺の方が上、正確にはアクセサリーのお陰で勝てているだけだが。
1度鍔迫り合いをしたあと、同時に距離をとる。
「やっぱり強いですね、ランスロットさんは。」
「ケイン殿こそ。俺の攻撃を凌いだじゃないか。さすがだな。」
ちくしょう、人を立たせるのが上手いイケメンだよこの人。
まあ方針は決まった、ここからはダメージ覚悟で攻撃するしかない。
相手の攻撃を完璧に防いで、相手を倒すなんて綺麗な戦い方ができるとは最初から思ってなかったからな。
「さて、こっからは攻め方を変えます。」
敢えて見た目防具を外す。
装備をノーマルモードの近接用防具、"モルテン防具"を1回脱ぎ、一気にレベルを上げて"ビートル装備"をフルセット付ける。
胴の装備はシェルではなく鎧。
紫のスズメバチのような兜、カブトムシのような甲殻と羽を付けた見た目になる。
「うわ、ケインのやつ。虫っぽい鎧を付け始めたぜ!かっけぇな!」
「男心をくすぐるデザインですね!いいなぁ。」
「私はあの顔の部分が虫そっくりで無理だな……」
「アタシもー、というか普通にキモくない?」
女性陣と男性陣で意見が別れるよな。虫系のカッコイイ奴って。
頭の中でそう思いながらランスロットさんが動かないか見る。
攻め方を変えると言った俺を警戒してランスロットさんは俺の一挙手一投足を見逃さないように見ていた。
少し……3秒ほど経つと俺の近くに紫色の虫が湧いた
スズメバチのような顔にカブトムシの鎧のような外骨格と羽が付いている虫。
さらに3秒経過、もう一体湧く。
「お、おい。ランスロットの奴動かねぇのか?ドンドン虫が湧いてからよぉ、何が起こるかわかんねぇぞ?」
「あの人本当に何出すかわかんないから本来なら近寄るのも怖いんだよなぁ……普通は魔法使う時とか魔力が出るからある程度気付けるんだけど、あの人が魔法使う時はそれすらないからね。」
ランスロットさんは俺の周りを飛ぶ虫を見てるけど、ぶっちゃけこの虫自体はなにかするわけじゃない。
そうこうしてる間に3秒経過、虫が3匹になった。
次は"レイヴンスタッフ"を使ってカラスを2体出す。
予め"ビィウィッチィングテーブル"を使ってるのでノーアクセサリーでも2体出せる。
よし、これで準備は完了。
"デュランダル"を持つ。
「おいおい。ケインのやつ。またランスロットに剣で挑む気かぁ?」
「正直もう嫌な予感しかしないですよ。あのカラスを含めて。」
明らかに届かない距離なのに、デュランダルを振る。
すると鞭のようにしなりながらランスロットさんに当たりそうになり、ランスロットさんはあわてて避けた。
ビィはデュランダルを見て剣と言ってたけど、まあ普通の剣なわけなく。所謂蛇腹剣と言うやつである。
まあテラリアの分類上は鞭だけど。
これが本当の折れず曲がらずの剣である。
「ぐっ!珍しいものを!」
ほんの少しだけ、ランスロットさんにかすった。
けどそれで充分。デュランダルの効果、敵に当てた時に祝福がかかり、3秒だけだが25%攻撃速度が上がる。
ここからはもうランスロットさんを近づけさせず、デュランダルとカラスでひたすら脳のリソースを使わせる
さっきよりも早くデュランダルを振ってランスロットさんを狙う。
ムチによる鋭い一撃は氷をまとった剣によって防がれたが、今の一撃で受けるのは危険と判断したランスロットさんはすぐに回避に専念し始めた。
「厄介だな!!」
多分俺の鞭だけならすぐに対応されるんだろうからカラスにひたすら妨害させる。
カラスはそのクチバシでランスロットさんを突こうとしてくる。言葉にすると可愛いけど全然人をミンチに出来るので避けないとやばいのである。
こうすればあの人はカラスの位置を頭に入れつつ、俺の鞭を避ける、というマルチタスクをずっとこなすことになる。
「お、次はランスロットが防戦だぞ!……グランどうしたんだよ?急に席を立ってランスロットを応援し始めて。」
「頑張れランスロットさーん!鞭と動物を使う卑怯者に負けるなー!」
「そうだそうだ!鞭なんて射程長い武器使うな卑怯者ー!」
「射程長いやつに設置技はずるいでしょー!!」
「清く正しく正々堂々と戦うでありますー!」
「なんの話!?というか鞭に対するヘイト高くない!?」
なぜか鞭とカラスを使い始めた途端ブーイングを受ける。
というかカタリナさんとゼタさんとシャルロッテさんはなんでそんなに鞭に対するヘイトが高いんだよ……
後ついでになんでフェリさんがしおしおになってるんだろ。
そんなことを考えながらも戦闘に集中する。
「1つ、今の状況に対する解決策を思いついたぞ。」
ランスロットさんがカラスを避けながらニヤリと笑って言う。
「スピードをもっとあげればいい。」
脳筋だな、とバカにできなかった。
次にランスロットさんがした行動はスピードを上げて部屋中を縦横無尽に駆け回る。
右へ左へ、果ては壁や天井を足場にしてひたすら加速する。
こうされるともうダメだな。俺の鞭が届く前に躱されるし、カラスも追いつけない。
「うわー、ランスロットのやつめちゃくちゃ速いな、オイラ目が回っちまうぜ。」
「さすが落下硬直ゼロの騎士ですね。僕は同じ動きをできる気がしません。」
鞭はその特性上一撃放ったら1回戻さなくてはいけない。
一撃は大きいが二撃目が遅いのが欠点。これだけすばやく動かれたら鞭は向いてない。
"サージェントユナイテッドシールド"を手に持つ
そしてカウンターを決めるために周りを高速移動して撹乱しているランスロットさんがこちらに来るのを待つ
「ケインの奴、一目でわかるくらいカウンター狙ってるな。」
「まああれだけ高速で動かれたらそうなりますよね。というかあの盾のデザイン大丈夫ですか?なんか世界的に有名なヒーローに怒られそうな気が……」
高速で動くランスロットさんの動きを逃さないように常に目で追う。
さすがにずっとこの動きは出来ないはず。スタミナが持たないだろ。
そろそろ来るはず。
「……ここだ!!」
来た!ランスロットさんのブレードインパルス。
逆手持ちにした剣で行う高速の突き技。
ギリギリ反応できた、剣が当たる瞬間、盾を構える。
サージェントユナイテッドシールドの特殊効果、それは盾を構えることで敵の接触ダメージを無効にし、さらにダメージとノックバックを与えることだ。
「ぐっ……!?腕が……ッッ」
もっとも、そんなにすごい威力が高い訳では無いが、腕が痛くてしばらく痛みで使えない、くらいには出来る。
本当はここからカウンターをぶちかますのだが、ちょっとシャレにならない威力が出るので直撃はさせない。
どのくらいシャレにならないかというと次の近接攻撃の一撃が5倍になるので本当に直撃したら殺しかねない。
だから狙うは武器破壊……とまではいかなくてももう片方の手に持っている剣を思いっきり弾き飛ばす。
そのためにもシールドを思いっきり剣に向かって投げる。
あ、言い忘れてたけど、シールドって名前だけど分類上はブーメランの近接武器ね。
ブーメランが近接武器?って思うかもしれないけどもうそういうものだとして諦めて欲しい。
「お!あの一瞬でケインの奴一気に逆転したな!」
「あの人の面倒くさいところってあの初見殺しなんですよね。特に次は絶対対策を取れるのも含めて2倍悔しいんですよ。」
「実感籠ってるなぁ……グランもやられたのか?」
「ただ弓矢から矢を打つだけでも矢が光ったり増えたり上から降ってきたり爆発したり壁に反射したり上に落ちていったりした。」
「何言ってんだグラン?」
「信じられないかもしれないけど本当なんだよビィ。」
あー、前に弓矢の練習に付き合った時に色々使ったな。
その時のことか。
とにかく、ここで決める。
そう思いながら、ムラマサを取り出してランスロットさん目掛けて振る。
一応峰打ちにしておく。
「ぐっ!?」
「ランスロットの奴やっぱり片手で両手剣を凌ぐのは厳しそうだな。」
「それでもギリギリケインさんの斬撃を防げてるのは流石ですね。」
実際峰打ちと追加斬撃が何発か当たってるのだが……しっかり食らっても大丈夫なものとダメなものを見極めてるなこの人。
そのせいでチマチマ削れているが未だに勝ちに繋がる一撃を入れれてない。
しかも追加斬撃って威力が元の半分くらいだから効いてはいるけど倒れてくれる気配がない。
面倒だな、もっと強い剣で一気に押し切ろう。
そう思い、ムラマサを消した瞬間待っていたかのようにランスロットさんがバックステップでさっき俺が剣を飛ばした所に行き始めた。
「させない!」
今の片手の一刀の状態でも押し切れないのにここでさらに二刀になったら、その上片方の腕が問題なく剣を振れるようになるまで回復したら……。
そしたらまた俺が一方的に攻撃を防ぐ展開になりかねない。
またすぐにムラマサを持ってバックステップしたランスロットさんに距離を詰めようと、足に力を入れてダッシュした瞬間
「ここだ!カルツヴィンガー!!」
急に距離取るのをやめ、剣を地面に突き刺すとそこから直線上に凍っていく。
丁度走り始めたタイミングで使われたせいで避けれない。
最初に足元が凍り、それが足、腰、上半身と登っていき俺は凍りついた。
とはいえ、俺も
すぐに凍結を解除しようと体を無理やり動かそうとする。
クッソ、よりによって凍結かよ。大体のデバフはアクセサリーで無効化できるように常にアンクの盾を取り出せるようにしているが、凍結だけは別のアクセサリーを装備しなきゃ防げないんだよな。
アクセサリー枠の関係とそもそも凍結を使う敵がせいぜいアイスゴーレムとアイスクイーンくらいで出番が少ないから忘れてた…!!
凍りついても意識はしっかりとあるのでランスロットさんの動きを見る。
凍ったのを確認したランスロットさんはすぐに俺が弾いたもう片方の剣を取りに行き、すぐに大技の構えをする。
シャルロッテさんにも言えることだけど、あれだけ普段から騎士道精神を謳っているがこの世界では動けなくなった相手をタコ殴りにするのはセーフらしい。
騎士道精神とは何なのかを考えさせられる立ち回りである。
「形勢逆転してケインのやつが一気にピンチだぜ!」
「テレポート禁止になっているケインさんはここからランスロットさんの技を避けるのは困難です、これは絶体絶命ですかね?」
動け動け動け!!!
よっし!!氷を砕いて遂に動けるようになった。しかしその時には既に構えていた。
来る!ランスロットさんの奥義が。
「ヴァイス・フリューゲル!!」
ランスロットさんは飛び上がるとクロスの氷の斬撃を飛ばしてきた。
避けるのは無理、なら後はできるだけこの斬撃の威力を殺すしかない。
"フライングドラゴン"を取り出す。
魔法剣の1つで上から数えた方が早いほど強い剣。
心の力を解放し放つ、と書いてあるとおり、出来るだけ気持ちを込めて何度も、奥義を打ち破れるまで振る。
赤い炎の三日月状の衝撃波がランスロットさんの奥義とぶつかり、フライングドラゴンの衝撃波が撃ち負ける。
が、それを数でカバーするように、何発も衝撃波がランスロットさんの氷の斬撃波に当たり、水蒸気による煙と共に相殺される。
「うわぁ……これ後でリーシャとモニカに怒られねぇか?」
「それは僕たちの責任ではないので無視しましょう。それはそうとして、今の状況はランスロットさん有利になりましたね。」
「え?互角じゃねぇのか?」
「ランスロットさんってああ見えてかなり不意打ちが得意な戦い方をしてるんですよね。今みたいに周りの視界が通ってないならあの人の独壇場です。」
後ろ!!俺が気配を察知して振るったムラマサを屈んで避けたランスロットさんはカウンターの斬撃を放ってきた。
というか結構早く反応したつもりなのに…!!!
「直撃した……割にはこたえてなさそうだな?」
「……もしかして、あの虫かな?」
またムラマサを出す。そしてランスロットさんが斬りかかって来るのをまた待つ。
次は外さない。まだ虫は残ってるからダメージを我慢出来る。
「ランスロットの悪い癖だな。熱くなりすぎて目の前のことしか見えなくなる。」
ジークフリートさんがやれやれと言ったふうに呟く、というかバレるの早くない?グランもほとんど察してるみたいだし。
また死角から来たランスロットさんの攻撃が直撃するが、我慢してカウンターにムラマサによる峰打ちを決める。
傍から見たらお互い直撃による相打ち。
そう思うかもしれないけど、そもそも相打ちの時点で俺の方が有利だ。
俺の一撃を受けたランスロットさんはそのままゴロゴロと転がっていったので、そのまますぐに距離を詰めて追撃を入れる。
「ケインのやつってあんなタフだったか? 全然怯んですらねぇじゃねぇか。」
「ビィ、今ケインさんの周りにいる虫は何匹?」
「えーと、1匹……あれ?減ってるじゃねぇか。」
「多分、あの虫はダメージを引き受けてるんだと思う。」
正解。心の中でそう呟く。
ビートル装備の特徴はダメージを受けなければ、3秒ごとに虫を一匹出す能力。最大三匹まで出せて、俺が着けている胴がビートルアーマーの場合は虫三匹で合計45%ダメージを軽減できる。
更にそこにワームのスカーフ、常時17%軽減のアクセサリーを付けることでかなりダメージを軽減できる。
ちなみにシェルアーマーの方は攻撃特化の性能なのだが、正直こっちの軽減が強すぎて使うことあんまりない。
さっきの一撃も2匹分、30%の軽減とワームのスカーフの17%軽減で無理矢理ゴリ押ししてカウンターを放った。
いい加減ここで決着をつける、どうやったら隙を作れるか考える。
無数の斬撃を必死に防ぎ、時には反撃し、煙が晴れてきた事で対応できるようになった死角からの攻撃を躱し、この状況で使えそうなものを頭の中にリストアップする
近距離戦で使えそうなのは……これだ。
とりあえず、まずは斬撃の中、急に手榴弾を投げる。
テラリアの手榴弾は謎の科学力により、地面や壁にぶつかっても起爆しないが、敵にぶつかるとすぐに起爆するという謎の技術があるため、それを利用する。
斬撃の中、ひょいっと手榴弾を投げ、自分ごと爆発を巻き込むように起爆させると共に離れる。
普通にこういう爆発物って自分ごと爆破させるとは思わなかったらしく意表をつけた。
「おっと!爆発が起きたぜ。」
「あ、爆発物は確定説教コースですね。さあ勝っても負けても怒られることが確定したケインさんですがせめてランスロットさんとの勝負は勝ちたいところですね。」
か、勝てばよかろうなのだ……
距離取るとすぐに虚空のバックを漁る。
確かこの辺に……あった!
手榴弾による煙の中突っ込んできたランスロットさんに対してムラマサを構えて待ち、ギリギリまで引きつける。
「ここだ、サザンクロ……」
「こっちを見ろ、ってね。」
ムラマサを消し、すぐに"メドゥーサヘッド"を取り出してランスロットさんの目に合わせるように出す。
メドゥーサヘッドは近くにいる生物にやたらめったら光線を放つ魔法武器。
至近距離においては回避不可能、と言ってもいい速度。
名前の通り、そのまんまメドゥーサの頭を切りとって使っている武器だ。
メドゥーサヘッドの目が光り、蛇の髪が元気に暴れ始める。
目からでてきた光線がランスロットさんを焼く。といってもちゃんと魔法用の装備組まなきゃあんまり威力でないからよほどのことがない限り致命傷にはならないだろ。
「ぐっ!?熱い!?」
「うわぁ、なんか変な生き物の頭を出して反撃してるぞあいつ……」
「というか生きてません?あの頭。」
「ロゼッタ、あれってもしかして」
「多分メドゥーサとは違うわ、もう少し可愛らしい顔だったはずよ。」
なんかノアさんとロゼッタさんが話してるな……もしかしてこの世界にもメドゥーサがいるのかな?
虫は1匹、だから後はフローズンシールドを持って相打ち覚悟で突っ込む。
3秒待てば虫がまた復活するが、多分ここで攻めないと負ける。
実はビートル装備の効果は種さえ分かれば凄い対策が簡単で、どんな攻撃でもダメージを受けると肩代わりして軽減してくれるので、極論俺が1ダメージしか食らってなくても発動して虫が消えるのだ。
軽い連撃で虫を消されたらたまったもんじゃない。
お互い、体目掛けて横なぎに斬撃を放つ。
お互いの横腹に当たる、俺の最後の虫が消えた。
次の斬撃、二刀の片方をシールドで受け止め、もう片方をまた体で受け、カウンターに斬撃を放つ。
「ぐっ!?」
「ゴフ!?」
「おーと!お互い防御を捨てた斬り合いだぁ!!」
「こうなるとケインさんが有利だー!さあランスロットさんはどう立ち回る!?」
虫はゼロ、それにランスロットさんの攻撃とさっきの爆発で結構体力が削られてる。
俺がランスロットさんと模擬戦をすることになってまず真っ先に思いついた戦法はひたすらカウンターに徹すること。
何度も何度もカウンターと相討ちを繰り返し続け、ダメージ軽減を維持することでゴリ押しする。
申し訳ないけど騎士らしく正々堂々と戦うことはしない、勝てないし。
ランスロットさんの剣の実力とスピードを最大限殺しきるにはこの戦法が1番いいと思ったからな。
とはいえ、これが人間の怖いとこだよなぁ。
小さくて素早い、実はテラリアの世界においてこれはめちゃくちゃ脅威だ。
ルナティックカルティストが難易度エキスパートだとプランテラと体力が6000ほどしか変わらないのに異様にタフに感じる理由も、カルティストのホーミング武器のダメージを軽減する能力と、ワープ、さらに体の小ささで攻撃が当たりずらいせいである。
さて、決着のために愛用していたムラマサを使うのをやめ、"インフェルノブランド"を取り出す。
先程のムラマサより遅いが、力を込めた鍔迫り合いすら許さない強い一撃を放つ。
「これくらいなら避けれるぞ!」
俺の袈裟斬りを軽く身を捩って避けると、クロスになるように斬撃を俺の胸目掛けて浴びせる
「レイジングストライク!!」
「うぐ!?」
「うわ!デケェ一撃食らっちまったぞ!?」
「虫は元々ゼロ匹、ということはあれをもろに食らったってことですね。これは勝負ありかな?」
グランの言う通り、すげえ痛い。本音を言えばこのまま倒れたいくらい。
死ぬのとはまた別にちょっと寝てたいくらい痛いって言えばいいのかな。
「これで終わりだ……!」
怯んで体制を崩した俺に対してそう言って突き技……最速のブレードインパルスでトドメを刺そうとするランスロットさん。
さて、ここで問題です。
さっきオレはサージェントユナイテッドシールドを使ってカウンターをしましたが、これはサージェントユナイテッドシールドだけでしか出来ないでしょうか?
ヒントはさっきフローズンシールドとムラマサで戦っている時にはやりませんでした。
正解は……
答え合わせもかねて、ブレードインパルス、逆手に持った剣による高速の突きに対して、フローズンシールドを構えて受け流しを発動、カウンターのダメージを与えた上、攻撃を無効化する。
普通予想つかないよな。さっきのシールドと違ってフローズンシールドにはカウンター効果は無い。
けど、実は俺が今持っているインフェルノブランドにはカウンター効果があるんだよ。まさかの剣が盾を構えてカウンターさせる能力を持ってるって言う予想がつかない能力。
「しまっ!?」
左手の突きに対して、カウンター。
そして右から袈裟斬り、狙うは首。
てかこの場面でランスロットさん残った右手で正確に俺と同じように首を狙ってるんだが。
そしてお互い同じタイミングで首に寸止めをする。
「……俺の負けだな。」
「いや引き分けじゃないですか?」
お互い王手をかけた状態。
オレは引き分けだと思ったが、何故かランスロットさんは一方的に自身の負けと言い始めた。
「いや、終始君の予想外の手に翻弄され続けた。それにあれは苦し紛れの一撃、とても君を倒せたとは思えない。」
ちなみに俺のカウンターはさっきと同じで5倍の威力になっているので、あのまま振り抜いたら普通に首と胴がお別れしてたね。
うーん、ランスロットさんには悪いけど、正直今回の模擬戦は徹底的にこの人の対策をしたからな。
早すぎる連撃にはダメージ軽減による読み合いを無視した相打ち斬撃。
早すぎるスピードは盾を構えたカウンター特化の戦法。
かと言って待ちの姿勢に入ればムチとミニオンによる遠距離攻撃。
「ランスロット、反省会だ。」
「ジークフリートさん……その、ジークフリートさんだったらケイン殿との模擬戦どうしましたか?」
「答えてやってもいいが……多分ケイン殿は俺と戦うとしたらまた戦法を変えるだろう?」
「当たり前ですよ。」
この人ランスロットさんとヴェインさんとグランの3人がかりでもなお一撃もまともに攻撃喰らわなかったって言う壊れ具合だからな。
というか俺が刀1本で勝てねぇ!って思ったランスロットさんの連撃を腕と大剣だけで全部防ぐってなに?
まじでこの人おかしくない?
もしこの人と本気で戦うなら……その時はハードモード終盤、つまり死ぬ可能性が非常に高い武器を使う必要がある。
「ランスロット、ひとまずはもう少し受けの練習をもっとするか。」
「え!?受けの練習!?」
「そこの
変なこと言ってるルナールを横目に部屋に戻ろうと訓練室を出る。
あー疲れた、ちょっと部屋に戻ってアイテム整理しよっかな。
「ケインさん。お部屋に戻る前に少しいいですか?」
あれ?リーシャさんどうしたの急に……あ。
「爆発物の許可を出した思い出はありませんが?」
「いやーそのー、一応軽い爆発だし、床にも傷1つ付いてないから見逃してくれたりとかは……」
テラリア世界の手榴弾は安心安全、自爆はすることはあっても建物を傷つけることはありません。
「ダメです。警告が3回目なのでマナー講座です。」
「え!?ちょ、それだけは勘弁してくれ!?」
リーシャさんのマナー講座はめちゃくちゃ厳しいで有名である。
というあれってほぼ洗脳のような……
何故かランスロットさんよりも早い速度で後ろに回ると首根っこを掴まれて引きずられる。
た、助けて………
「おはようございます。カリオストロ様」
「うわキッショ、しっかりお辞儀が30度になってやがる。」
しばらく言葉遣いと礼をする時に角度が1度もズレない体になった。
"ムラマサ"
ダンジョンの宝箱から入手可能な魔法剣。
ナイトエッジの素材になるが、ムラマサ単体でも充分強い。ノーマルモードでは敵無しだが、やはりハードモードに行くことを考えたらナイトエッジにした方がいい。
魔法剣としての性能は斬撃を当てると斬撃エフェクトと共に追加攻撃を与えるというもの。
すごい描写しにくい性能だったので途中からこれを出したのを後悔してた。
"モルテン装備"
地獄の鉱石、ヘルインゴットで作れるノーマルモードの近接最強防具
フルセット能力は近接ダメージ10%増加とOn Fire!(火傷)のデバフを受けなくなる。
近接武器、特にナイトエッジをメイン武器にするなら是非とも作ろう。
"ビートルアーマー装備"
クロロファイト鉱石と亀の甲羅でタートル装備を作り、タートル装備にゴーレム討伐時に貰えるビートルハスクで作ることが出来るハードモード終盤防具。
作中でも言ったようになんと言っても特徴は条件を満たすことで虫を出現させ、強化されることである。
条件も3秒ダメージを受けないとかなり軽い条件なので、素の高い防御力と軽減でかなりの安定感を誇る防具。
正直腕に自信が無い場合はムーンロード戦はこの防具をオススメするくらい強い。
"レイヴンスタッフ"
パンプキンムーンのパンプキングがドロップする召喚武器。
壁貫通ができない、という弱点こそあるものの、それを除けば全体的に高水準の出し得な武器。
……なのだが、だいたい同時期くらいに手に入る召喚武器がシャークトルネードとUFOで、そのふたつがめちゃくちゃ優秀なのでやっぱり出番が少ないかもしれない。
"ビィウィッチィングテーブル"
呪術医から買うかダンジョンに設置されているものを奪うことで入手可能な家具の1種。
触れることで死ぬまで永続してくれるバフを付けてくれる。
今回のテーブルの場合は召喚ミニオンの数をひとつ増やしてくれる。
"デュランダル"
聖なるインゴットを素材に作成可能な鞭、ちなみに名前の元ネタはかの有名な聖剣デュランダルのことである。
鞭をメインで使う場合はハードモードはデュランダルを作成したあと一気にプランテラ討伐までこれより強い鞭がないので愛用することになるだろう。
また敵に当てた時のバフ、祝福による攻撃速度上昇はなかなか優秀である。
"サージェントユナイテッドシールド"
旅商人がハードモード突入後に確率で販売してくれるブーメラン。
見た目は某アメコミに出てくるヒーローが持っているものそっくりの盾だが、肝心の性能はというとめちゃくちゃ優秀、もしハードモード突入直後にこれを変えたらめちゃくちゃラッキー。
敵をホーミングする能力と作中のようにこれを構えて接触ダメージをゼロにした上に相手に少しダメージを与え、次の一撃を5倍の威力にできる、総じて優秀なブーメランである。
あと実はこれを使うとフィッシュロン公爵をめちゃくちゃ簡単に倒せる。
"フライングドラゴン"
ベッツィを討伐時に確率で入手できる魔法剣
地形と敵を貫通する三日月形の衝撃波を放つ武器で単純な攻撃力なら魔法剣でもトップ3に食い込む。
ベッツィ自体かなり強い、対抗馬にこの時期だとギリギリテラブレイドやインフラックスウェイバー、デスサイスやスターライトがあるため強いことは間違いないが、少しだけ肩身が狭い剣である。
"メドゥーサヘッド"
ハードモードの大理石の洞窟に出現するメドゥーサを討伐時に入手可能な魔法武器
長押しで発動し続けることか可能で、近くにいる敵を攻撃してくれるためかなり指に優しい武器。
問題はメドゥーサヘッド自体レアドロップなのと、メドゥーサ自体対策アイテムがないとかなり危険なモンスターという点。
メドゥーサに石化させられてフルボッコならまだましで、石にされると落下ダメージを受ける状態にさせられるので、ヘルエレベーターの近くにメドゥーサが湧く環境があると石にさせられて落下死しかねないので注意
"インフェルノブランド"
オールドワンズミー時のオーガがドロップしてくれる剣。
能力はこの剣を持ってなおかつアクセサリーに盾を装備時にユナイテッドシールドのように接触ダメージを無効化するカウンターを放つことが出来る。
あとそれとは別に切った相手をヘルファイア(火傷の上位版)状態にできる。
フェリちゃん
可愛いね。
けどヴァーサスの性能は可愛いなんてものではなく、初期ヴァーサスをやっていた人はフェリちゃんのベッポとジジだけなぜか名前を覚えている現象が発生した。
ちょっと可愛いだけじゃ許せないくらい強かったらしい。
性能はダルシムのように距離とって攻撃ができるくせに設置技があるため起き攻めができて無敵昇龍も持っていてターザンみたいに上から後ろに回れてドリルも持ってて逆お前は何を持ちえないのだ???
主は格ゲー詳しい訳では無いのでこれ以上は語らないでおくが、正直今でも恨みを持ってる人は多そう。
ちなみに初期バージョンのグランは全てを破壊するヤクザキック(格ゲーマーなら伝わるらしいがようはエドモンド本田の頭突きみたいな突進技なのだが、先端ガードで有利を取れてなおかつカウンターヒットで壁バウンドだったらしい。)ランスロットはフェイント裏回り落下硬直ナシというちょっとおかしい性能だった。
グラブルとテラリアは知っている?
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両方とも知っている。
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グラブルだけ知っている。
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テラリアだけ知っている。
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両方とも知らない。