ゲシュペンストの異世界渡り -Multiverse Crusaders-   作:サツキタロオ

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長編クロスオーバー。

参戦作品はまだ増えそうリクエストあったら追加するかも。


プロローグ
第1話:ゲシュペンスト見参


 

〜時は新暦57年。

地球は、かつて人類が「希望」と呼んだ星々の先で敗北を喫し、太陽系という名の檻に押し戻された。

 

外宇宙の植民計画は、異星の環境と重力、そして想定外の未知なる脅威に次々と打ち砕かれた。

火星、月、地球。生存圏は三天体に絞られ、かつての夢だった無限の宇宙は、今や冷たい墓標と化していた。

 

だが人類の営みは止まらない。

 

国家の枠組みが機能を失って久しく――いまや「力」は、政府ではなく技術と資本の上に築かれていた。

新興軍事企業・先端工学企業らが形成する【技術資本連邦】(Techno-Capital Union)。

そこでは日々、最新鋭兵器の実演コンペが開かれ、予算と名誉、次なる研究機会を巡る激しい競争が続いていた。

 

作っては壊す。壊しては作る。

「戦う理由」は忘れ去られ、残ったのは「競う理由」だけ――

 

時代が求めたのは、正義でも理想でもなく、「戦うこと」そのものだった。

 

‥………………

 

「……ここが、俺の“就職先”かよ……」

 

スーツ姿の青年が、ターミナル前に停泊する巨大な艦艇を見上げた。

その名は――《戦艦シロガネ》。白銀に輝く船体が、荒れた空気の中に異様な存在感を放っている。

 

「まじめに就活しときゃよかった……っていうか、企業って話だったよな?戦艦って、どういうことだよ……」

 

髪をかきあげ、ため息ひとつ。

青年――霧島 鷹真(きりしま たかま)は、タラップを上がり艦内へと歩みを進めた。

 

館長室に向かうと、艦長席に座る若い男が、椅子を回して彼を迎える。

 

「ようこそ、《シロガネ》へ。私は小野寺正敏。艦長にして、マルチワークス・パーソナリティ社の代表取締役社長だ。」

「艦長……で、社長……?つまり、ここ自体が“会社”ってことですか?」

「そういうことだ。地に足のついた就職だと思ったかね? 残念だったな。ここじゃ空すらも突き破るんだよ。」

 

「……ヤバいところに来ちまったか……」

 

………………………………

 

『鷹真君。君に渡した時計型のデバイス――あれに音声コードを入力すれば、我が社の最新パワードスーツを起動できる。』

「音声コード、ですね。」

『コールサインは《ゲシュペンスト》。そう叫べば、スーツが君を包むだろう。』

 

「了解。」

 

「コールサイン――ゲシュペンスト!!」

 

鋼鉄の拘束具が腕を、脚を、胸部を覆い、最後に頭部ユニットが閉じる。

通信の声が、やや感慨深げに響いた。

 

『……ふむ。やはり“適正”はあるようだな。君のようなタイプは、こういうのが向いている。』

 

「これが……ゲシュペンストか。」

 

『それでは、ターゲットを展開する。武器システムの確認を頼む。』

 

ターゲット出現し、ガトリングガンを発射してきた。

 

「……了解。やるしかねぇな。」

プラズマカッターを抜いてターゲットを切り裂いていくゲシュペンスト。

 

そうして複数の武器のテストを終えた。

「テスト完了。これより帰投します。」

そうしてゲシュペンストがシロガネに帰投しようとすると…

 

『艦長!突如として高エネルギー反応を感知!空間振動……次元粒子反応が急上昇中!』

『この反応――間違いありません!DBD*1です!』

 

「……何だと……!? このタイミングでか……!」

 

『座標展開中!空間歪曲反応、急速増大!歪曲の中心座標は……シロガネの前方、直線軸上です!』

「なにっ!?」

 

その瞬間――

空が、“裂けた”。

虚空に走る亀裂。ねじ曲がる光。全ての音が吸い込まれていく。

 

『DBD反応、最大振幅域に突入!シロガネ本艦、およびゲシュペンストに次元波干渉が発生!』

「おいおいおいっ、何が起きてんだよッ!?」

『警告!空間収束限界点を突破!座標転送現象が発生します!!』

「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」

 

そして――

空間に口を開けていた“歪み”は、音もなく収束し、消滅した。

 

誰もいない大地に、残されたのはただ、風の音だけだった。

*1
Dimensional Break Distortion(通称DBD)

宇宙各所で断続的に確認されている、空間の連続性を破壊する異常次元歪曲現象。

対象領域は一時的に物理法則が不安定化し、別の時空との”干渉”が発生する。





Q.ゲシュペンストってパワードスーツなんですか?
A.ヒーロー戦記ではパワードスーツ扱いなのでいいのです。

別の分岐ルートも…

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