ゲシュペンストの異世界渡り -Multiverse Crusaders- 作:サツキタロオ
ブルーホールと呼ばれる謎の次元穴の調査中、艦隊は再びDBDに呑まれ、転移先は鬱蒼とした森林地帯だった。
そこから最寄りの街への偵察に向かったケリュドラとヴァーリは、統制された不穏な街並みと、魔族の影を察知する。
豪邸への潜入任務を開始するが、同じ頃、響たち艦娘部隊も戦闘音に反応して屋敷へと突入していた。
屋敷の奥では、魔族との戦闘に巻き込まれた赤髪の少年・シュタルクと出会うヴァーリ。
そして突如現れた魔族エルガーによって、戦局は一気に緊迫する。
「そらっ!」
エルガーの叫びと共に、魔力で形成された漆黒のクローが宙を薙ぐ。
圧倒的な質量と速度。
ヴァーリは剣で受け止めつつ、紙一重で回避を続けていた。
(速い…!)
だが、エルガーの攻撃は止まらない。
鋭い拳撃がヴァーリを追い詰めていく。
戦闘を見守るリーニエは、呆然としていた。
「……すごい……」
◆
一方その頃――
「凄いと思わないか、ツノの男」
冷ややかに告げるケリュドラ。
槍を構え、対峙するのは魔族・リュグナー。
「………それは――」
「抜いてから言ってもらおうか」
槍閃一閃。
ケリュドラの光槍がリュグナーを瞬時に貫いた。
「な――」
言葉すら許さず、リュグナーは両断され、絶命した。
「……ボクのヴァーリが、あんなに苦戦するなんて……」
ケリュドラはヴァーリとエルガーの激戦を睨む。
(…だが……敵はまだいる……)
その頃、ヴァーリは押されていた。
「ヴァーリ!!」
通信越しに鷹真の声。
ゲシュペンストがニュートロンビームを発射し、スプリットミサイルを次々と撃ち込む。
「チッ、邪魔だ!!」
エルガーは振り返り、
一瞬でゲシュペンストへと詰め寄った。
「!?」
振り下ろされる魔力のクロー。
ゲシュペンストの頭部に直撃。
機体は大きく吹き飛ばされ、地面に叩きつけられる。
「ぐっ……!」
「もう一撃……!」
トドメの一撃が迫る――その時。
「……させるかッ!!」
響が割り込む。
跳び蹴りが炸裂し、エルガーの体勢を崩す。
「大丈夫か、鷹真?」
「……まあ、な。ヘルメットが無ければ即死だったけどな……」
吹き飛ばされたゲシュペンストのマスクは破損し、鷹真の素顔が覗いていた。
「クソッ!あの爪野郎……」
怒りに震える響は、構えを取り直す。
「覚悟しろよ……!」
響が突撃を開始した――その刹那。
『おおっと――そいつはいただけねぇな』
「!?」
聞き覚えのない声。
次の瞬間、空間が歪んだ。
ブラックホール状の何かが、突然響へと放たれた。
「なッ!?」
バク宙で回避する響。
「チッ……誰だお前!」
響が警戒しつつ声を上げる。
その問いに、男は涼しげな声で答えた。
「俺の名は――エボルト」
「……ま、今は知らなくていいんだよ」
月光の下、エボルトと名乗った黒ずくめの男は、笑みを浮かべたままリーニエとエルガーの前に立ち塞がる。
「というわけだ。コイツらを、ここで失うわけにはいかないんでね」
エボルトは何の迷いもなく、指先を軽く振った。
「チャオ!」
次の瞬間。
ブラックホールが空間を捻じ曲げるように展開され、
リーニエと傷ついたエルガーはエボルトと共にその闇の中へと呑み込まれていった。
――完全消失。
誰もその痕跡すら捉えることはできなかった。
静まり返る戦場。
「……なんだったんだ、アイツ……」
ヴァーリの声が夜空に響いた。
だが、誰も答えられない。
謎を残して敵は消えた。
………………
フリーレンは静かにアウラへ杖を向けた。
「……終わりだ、“断頭台のアウラ”」
しかし、その瞬間。
「……!?」
突如として、横合いから現れた黒い影がフリーレンの手を弾く。
「そこまでだ、魔法使い」
現れたのは、先ほどの“あの男”――エボルトだった。
「お前は……」
「おい、断頭台のアウラ。お前にもついてきてもらう」
「なっ、何を――ッ!?」
問答無用だった。
彼女が何かを叫ぶ間もなく、空間が捩じれ――ブラックホールがアウラを飲み込んでゆく。
エボルトもそれに続き、まるで闇に溶けるようにその場から消え去った。
残されたのは沈黙のみ。
「……なんだったんだ、アイツは」
誰もが答えを持たないまま、ただ敵の狙いを探ることはできなかった。
――そして数時間後。
戦闘を終えたヴァーリたちは、ようやく前線から離脱し、母艦シロガネとハガネのもとへと帰還する。
その表情に疲労の色は濃く、だがそれ以上に、新たな“黒き存在”への不安が広がっていた。
「この先に大きな街があるそうです。」
「なるほどな…ヴァーリ、ボクたちの次の目的地は決まったかもよ?」
ケリュドラはヴァーリを見つめる。
「かもな。」
(この世界に関する情報が少ない…)
(一体何があるっていうんだ…)
鷹真は静かにそう考えた。
補修とか色々で遅れました。
別の分岐ルートも…
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見たい
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見なくていい