匠伝   作:ズッキーミ

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ぱーとないん

匠伝part10

 

アレスト

「ギルドマスター大丈夫ですか?」

 

ケレスト

「無理をなさらずに…」

 

2人はギルドマスターの病室に来ていた

ギルドマスターはにっこり笑い体を持ち上げた

 

ギルドマスター

「大丈夫だよ…しかし突然背後をとられるなんて…私も落ちぶれた」

 

ケレスト

「そんな事ありません!」

 

ギルドマスター

「ハハッ…ありがとな…そう言えば街はどうなっている?」

 

アレスト

「はい、匠様の技術によりほぼ攻め込まれる前の状態となりました」

 

ギルドマスター

「さすが匠くんだな」

 

ギルドマスターは置いてあったコーヒーを手に取り飲んだ

再び置くと外をみた

 

ギルドマスター

「(大鎌を持った少女…泣いていたな…)」

 

ケレスト

「どうかなさいましたか?」

 

ギルドマスター

「あーいや…何でもない…君たちも休んでくれ」

 

アレスト ケレスト

「ハッ!」

 

ふたりが病室を出てまもなく誰かの走る音が聞こえバタンッ!と大きな音を鳴らし扉が開いた

 

黒南

「ギルドマスター!!」

 

ギルドマスター

「黒南?」

 

黒南はギルドマスターの前に駆け寄り涙を流した

 

黒南

「良かった…生きてた…」

 

ギルドマスター

「心配かけてしまったか」

 

ギルドマスターは頭をかいた

 

黒南

「健くん…」

 

ギルドマスター

「こらこらその名前で呼ばない…誰かに聞かれたらどうする?」

 

黒南

「だってぇ…」

 

黒南の体は縮み耳としっぽの生えた少女に変わった

 

ギルドマスター

「クロナはやっぱり変わらないなぁ…」

 

黒南

「どういう…事よ…」

 

ギルドマスター

「俺はもうおじいちゃんだ…でもクロナは若くて綺麗… 」

 

黒南

「ばかぁ…こんな時に…」

 

ギルドマスター

「多分俺ももう長くない…だから…」

 

黒南

「…だから?」

 

ギルドマスター

「俺なんかよりもっとカッコイイ人を…!?」

 

黒南は思いっきりギルドマスターにビンタをした

 

ギルドマスター

「な、何を…」

 

黒南

「ばか!…ばかばかばか!ばかぁ!」

 

ギルドマスター

「クロナ…」

 

黒南

「そんなことできる分けないでしょ…クロナは…いつまでも…いつまでも…健くんのそばにいるから…」

 

ギルドマスター

「…ありがとう」

 

ギルドマスターは黒南を抱き寄せた

 

 

 

 

「……」

 

匠は高台から大鎌を持った少女の事を思い出していた

 

「復讐…」

 

街を眺めていると自分を呼ぶ声が聞こえた

 

「匠さーんここにいたんすか」

 

「凜?」

 

「シスターが呼んでましたよ…?」

 

「わかった…すぐ行く」

 

教会

 

 

扉開けるとにっこりした顔のシスターが座っていた

 

シスター

「すまないねぇ…呼び出してしまって…」

 

「大丈夫だけど…どうしたの?」

 

シスター

「これを見て欲しくてね」

 

シスターが差し出したのはアレストの折れた剣だった

 

「アレストの?…折れてるやつだけど…あ!」

 

折れた断面を見るとまるで溶かされたようになっていた

 

「これって…」

 

シスター

「匠が使ってる武具種 刃に似ていないかなと思ってな」

 

「確かに…」

 

シスター

「武具種の解読ができるのは貴方と私と麗秦だけなはず…」

 

「確率がとっても低いけど…1人…いる」

 

 

地下ラボ

 

 

仮面の男

「うーむ…こんなものかな」

 

仮面の男はある女性と話をしていた

 

女性

「適当にやらないで下さい…全力でお願いします」

 

仮面の男

「時には手を抜くことを大切だよ?…アールさん…あんた硬いよ?」

 

長い棒のようなものを指でくるくると回しているとダンっと机を叩いた

 

アール

「金は払ってるんだ…ちゃんと作ってくれ」

 

仮面の男

「へいへい」

 

アール

「本数は覚えているわよね?」

 

仮面の男

「10000だっけか?」

 

アール

「そうよ…宜しくね」

 

アールは地下ラボを出て少し遠くにあるギルドを目指した

 

 

ギルド

 

 

ギルド員

「ギルドマスター…来客が…」

 

ギルドマスター

「誰だい?」

 

ギルド員

「それが…」

 

???

「別に話したっていいじゃないの?」

 

廊下から女性の声が聞こえ顔を出した

 

ギルドマスター

「あんたぁ…誰?」

 

アール

「遠征ギルドの者ですが…少しお願いというか交渉しに来ました」

 

ギルドマスター

「遠征ギルド…だと…交渉とは?」

 

アール

「匠くんを引き渡して欲しいなと」

 

その一言でこの場が凍りついた

 

ギルドマスター

「何を言っている?」

 

アール

「そのままの意味ですわ…匠くんが欲しいと言ってるんです」

 

ギルドマスター

「馬鹿をいえ!!匠くんを貴様などに渡してたまるか!」

 

アールはニヤリと笑いギルドマスターを見下した

 

アール

「交渉決裂という事で我が遠征ギルドと対立することになりますが宜しいのですね?」

 

ギルドマスター

「黙れ!貴様ら如きに!」

 

アール

「それでは…次合うときは戦場で…」

アールは高笑いしながらその場を去っていった

 

黒南

「これって…」

ギルドマスター

「全面戦争になるかも知れない…我がギルドだけでは心苦しい…隣ギルドノルタウにも擁護を頼もう」

 

黒南

「ノルタウ…って…優人くんの…」

 

ギルドマスター

「黒南…頼めるか」

 

黒南

「了解…」

 

黒南はその場を離れた

ギルドマスターは頭を抱えため息をついた

 

ギルドマスター

「頼むぞ…黒南…」

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