奇岸編   作:ズッキーミ

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8.9.10.11

奇岸編

 

8話

 

8

 

「…」

 

小さい女の子は窓の外を見ていた

そこでは文月達の激しい攻防が繰り広げられていた

 

ラスト

「ダメだよそれを見ていては」

 

「デモ…」

 

ラスト

「貴方様にはそれは早いですよ」

 

「…ウン」

 

 

文月

「ふー…飛ばしすぎたかな」

 

凶結

「流石だ、良くやった」

 

プライド

「…」

 

ラース

「(力の出し惜しみしてる場合じゃないねこれ)」

 

ラースはゆっくりとプライドの前に立った

 

プライド

「ラース?」

 

ラース

「プライド、あとは任せてスロースを呼んできてくれ」

 

プライド

「お前ひとりでやれる訳ないだろう!(それかこれを使って呼んだ方が…)」

 

ラース

「いいや、それはダメだ、奴らに見破られる…だから…行ってくれ」

 

プライド

「…わかった」

 

プライドは全速力でアジトの中に入って行った

 

文月

「こいつは俺がやろう」

 

ラース

「お?若いあんちゃんが相手かな?いいぜ!」

 

文月

「火球」

 

文月が火の玉をラースに投げつけたがラースの目の前で消え去った

 

文月

「!?」

 

ラース

「そうか…君は見てないもんね」

 

ラースはゆっくりと仮面を外した

その瞬間に禍々しい悪魔がラースの背後に現れた

 

文月

「なんだこいつ…さっきのやつ(ルシファーの事)と同じような奴なのか?」

 

ラース

「よくここまで耐えられましたね皆さん」ニヤリ

 

凶結

「文月!離れろ!」

 

文月

「…」

 

文月は瞬時に離れ、その瞬間その場の地面が無くなっていた

 

文月

「なんだよ…急に強くなりやがって」

 

ラース

「(時間稼ぎにはなるかな…奴らの仲間と思われる者がこちらに向かってきてるようだし)」

 

文月

「だがまだまだ甘いな…やはり奇岸程度…俺たち幻想十字軍には敵わないだろう」

 

ラース

「かもしれないね…確かにあんたらは強い…我々も色々なところに喧嘩を売りすぎたかな?」

 

文月

「お前を殺してからさっき逃げ去ったやつも殺…!?!?」

 

文月がラースに攻撃を仕掛けようと飛び上がったがそのまま地面に叩きつけられた

 

文月

「がはっ!?…」

 

凶結

「神楽…」

 

神楽

「えぇ…分かってるわ」

 

???

「あんたが一人でやろうって思うなんて珍しいじゃない」

 

妖々しい女性が奇岸アジトからゆっくりと歩いてきた…

 

奇岸編 9話

 

9

 

凶結

「誰だ貴様…(こいつ…文月を…)」

 

奇岸の切り札

スロース

重さを操る程度の能力

「あんたら駄目ね…本当に」

 

ラース

「(来てくれた!これで形勢逆転だ!)」

 

文月

「!!??!?」

 

自分への重さで声が出せなくなっていた

文月はスロースを睨むとスロースの衣類に火がついた

 

スロース

「おや?」

 

スロースは少しだけ怯み文月への力を弱めた

その瞬間文月は後ろへ後退した

 

文月

「はぁ…はぁ…」

 

神楽

「大丈夫?…あの子が来るまで我慢して…」

 

スロース

「あんたらもういいわ…私があとは片付けるから回復してらっしゃい」

 

プライド、ラース

「ラジャー」

 

凶結

「(あの女…俺ら3人を一斉に相手にするのか…)」

 

「ママ…」

 

凶結、文月、神楽、スロース

「!?」

 

スロースの長い裾の端を引っ張りながら文月達を見ていた

 

スロース

「か…カーディナル様!何故ここに!?」

 

小さな大きい罪の運命

???程度の能力

カーディナル

「ン…キニナッタカラ…キタ」

 

スロース

「(アスモデウスめ…)」

 

神楽

「あいつ…やばいわ…」

 

凶結

「あぁ…俺たちでは勝てない」

 

神楽は魔法陣を出し凶結と文月を見た

 

カーディナル

「オネエチャンタチ…アソボ?」

 

文月

「俺がやろう…二人は下がっていてくれ」

 

神楽

「無理よ!あなたあの女(スロース)によって骨がほとんど折れてるのよ!!」

 

文月

「俺は動かずとも少し位は攻撃できる」

 

文月はカーディナルを睨むと漆黒の炎がカーディナルを襲った

 

スロース

「カーディナル様!!」

 

カーディナルに追撃しようとした瞬間文月の動きが止まった

 

カーディナル

「…?」

 

文月

「何故だ…」

 

カーディナルの身体を襲っていた炎は瞬時に消え去り不思議そうな顔をしていた

 

カーディナル

「アッタカーイ」

 

文月

「本気でここを焼き尽くす、お前達は隠れてくれ」

 

神楽

「わ、分かったわ」

 

カーディナル

「オニイチャン…アソンデクレル?」

 

文月

「死ね!」

 

文月の無き腕を作り出しそこから巨大な焔を作り出しカーディナルに向かってうち放った

だがスロースはカーディナルの前に立った

 

スロース

「この男…こんな力を…」

 

カーディナル

「ダイジョウブダヨ、オネエチャン」

 

スロース

「え…?」

 

カーディナルはスロースの前に立ち右手を前に出した

その瞬間小さい魔法陣が目の前に現れ巨大な炎が全て魔法陣の中に吸い込まれていった

 

カーディナル

「マモン」

 

カーディナルがそう呟くと文月が生み出した巨大な焔の倍の大きさの焔が文月に向かって打ち出された

 

文月

「これは…さっきの…」

 

神楽

「文月!!!」

 

神楽が文月に手をかけた瞬間3人は炎に襲われた

 

スロース

「…」

 

カーディナル

「…チィ…テゴタエナカッタカラ、ニゲチャッタノカナ?」

 

スロース

「(本当に…恐ろしいお方…)」

 

奇岸編

 

10話

 

10

 

神楽

「…危なかったわ」

 

ここは神楽がいつも出入りをしている空間

カーディナルの攻撃を回避するため転送よりも早くくりだせる空間移動を選択していた

 

文月

「…」

 

この神楽の空間の中には凶結、神楽、文月、それにあと少しで到着するはずであった少女がいた

 

雷風

「焦ったぁ!何なのあのでっかい炎!」

 

文月

「最初に言っとくが俺ではないからな」

 

神楽

「済まないわね、らいちゃん…あとねあなたの力で文月の骨治せるかしら?」

 

雷風

「任せなさいってー」

 

文月の足、胸、肩や腕に手をかけると痛々しい音を鳴らしながら骨が修復していっていた

 

文月

「…」

 

自分の手を握るとそのまま立ち上がった

 

文月

「流石だ雷…」

 

雷風

「当たり前ってね!」

 

凶結

「それでだ」

 

今まで全く口を開かなかった凶結が皆を見ながら口を開いた

 

凶結

「これからどうするかだ」

 

神楽

「そうね…カーディナル?って子やばいわね」

 

神楽は何も無い空間に机と椅子を用意し皆を座らせた

 

凶結

「俺らがいくら雷からの力を受けたとしてもあいつに当てる自信が無い」

 

文月

「なんというか…別の次元から来たような生き物のようだった」

 

文月はあの誰にも感じられなかったカーディナルから発されていた禍々しいオーラを感じていた

 

文月

「それにあいつ…俺が殺ったやつの技を使いやがった」

 

雷風

「技?」

 

文月

「あぁ…俺の技を真似るやつだ、しかも倍増させてな」

 

雷風

「…めんどくさいねそれ」

 

神楽

「カーディナル…意味は(基本的な)…になるけど…」

 

凶結

「…名前に意味は無いのではないのか?」

 

??

「大いなる罪」

 

一同

「!!??」

 

神楽の権限でのみしか出入りすることの出来ない空間に新たな人物が入り込んできた

その女性は神々しい姿をしていた

 

神楽

「…カメワリ…カンナか…」

 

全ての始まりの祖

カメワリカンナ

終始を操る程度の能力

「お久しぶりね神楽ちゃん」

 

神楽

「それで…大いなる罪…どういう意味?」

 

カンナ

「あなた達…奇岸とかいう奴ら、自分達をなんて呼んでたか分かる?」

 

神楽

「よくは聞いてなかったわ」

 

文月

「…グリード」

 

カンナ

「そうよ、グリード、プライド、ラース全て七つの大罪の罪の名前よ」

 

神楽

「大罪…大いなる罪…ということはあのカーディナルとかいう子は大罪達を作り出したってこと?」

 

カンナ

「私に聞かれても分からないわ…だけどその可能性は十分にあるわね」

 

凶結

「カンナ様…あなたの力で奇岸を消し去ることは出来ないのですか?」

 

カンナは少し困った顔をしながら神楽の頭を撫でた

 

カンナ

「出来ないことはないわ…だけどねぇ…一瞬で終わってしまってわつまらないでしょ?」

 

雷風

「(そういうもんなのかねぇ)」

 

カンナ

「この神楽ちゃんの…いや、私の子孫たちか、今の世代は嶺秦ちゃんかな?奴らはその子を狙ってるわ」

 

文月

「何故?」

 

カンナ

「そりゃあね、最強のアタシ達の子孫よ?紋章だって使えると思うから手に入れられればとても戦力になるわ」

 

カンナは胸を張っていた

それを見た一同は苦笑いをし文月が続けた

 

文月

「それで、俺達はどうすればいい?」

 

カンナ

「人類最強…煌ちゃんの弟、絶くんを仲間にするのよ」

 

文月

「絶?」

 

カンナ

「絶くんの説明は後にするとして、それと私のーー…世阿くんも仲間にするといいわよ」

 

雷風

「(私のーーって…一昔の話じゃないんだから…)」

 

カンナ

「それでね、まずは世阿くんから説明ね」

 

文月達は一斉にカンナの方を向いた

カンナはそれに気づきクスッと笑った

 

カンナ

「漣 世阿、漣家で唯一糸を使うことが出来なかった落ちこぼれ、5歳の時に家を追い出されてからそれを見かねた私が彼を回収したの」

 

文月

「捨て子か…」

 

カンナ

「それでね彼はね、剣術がとても優れていたの、だからね、私が色々と修行をつけて上げたのよ!」

 

えへん!と再び胸を張った

 

凶結

「…そうか、なら是非とも仲間にしたいものだな」

 

文月

「漣…たしか…凶結も…」

 

カンナ

「そして絶くん…この子はね…」

 

……To be continued

 

奇岸編 

 

11話

 

 

カンナ

「それでね…絶、その子はさっきと同じ最強の子だよ」

 

凶結

「ほう…二人の最強の子かそいつもカンナ様が?」

 

カンナ

「いいや、私はなんもしてない、彼は自分の力で強くなった」

 

カンナは余っている椅子に座り右目を指した

 

カンナ

「あの子の右目にはね、神様が宿っているのよ、私や三大悪魔よりもずっと強い神様がね」

 

神楽

「ほう…カンナよりも…か」

 

カンナ

「私も単純な戦いには自信は少しくらいはあるけれど、それでもあの子にはかなわないわ」

 

文月

「あんたよりも強い…か」

 

カンナ

「でもね…面白いわよ、私が育て上げた最強と自分の力で強くなった子…共存できるのかなってね」

 

 

ミリアス

 

 

「あん?お客さん?」

 

シスター

「そうよ、あんた宛だってさ」

 

「こんなところに、また物好きな客さんが来たようだね」

 

絶が礼拝堂の奥から顔を出すとそこには漆黒のマントを羽織った女性と強い威圧を放つ男性が立っていた

 

「…?ども?」

 

凶結

「あんたが絶…っていうものか?」

 

「そうですよー…それで?あんたたちは何者?」

 

凶結は腕についている紋章を見せつけた

 

神楽

「幻想十字軍のリーダーをやらせてもらっている神楽というものです」

 

「ほう…(あの服…どっかで…)」

 

「それで?俺に何の用かな?」

 

凶結

「少し前にここに襲撃があったと聞いている」

 

「それで?」

 

凶結

「俺たちの国もそいつに襲撃された」

 

「読めた、あんたたちは俺を雇ってそいつらを殺してくれってことだな?」

 

神楽

「雇ってなんてそんなつもりはないけれど、ただ単純に力を貸してほしい」

 

シスター

「はい、紅茶ですよ」

 

三人が話をしていると奥からマグカップを持ちながら歩いてきた

 

「いいだろう…手を貸してやる、それで?俺だけか?」

 

凶結

「もう一人…世阿ってやつだ」

 

「シラン名前だな…まあいい、カアチャン!ちょっと空ける!少しの間任せた!」

 

シスター

「あいよ」

 

 

ミリアスの街はずれ

 

 

世阿

「…出てこい」

 

文月

「…」

 

世阿は刀を構え文月を見た

 

世阿

「何者だ…」

 

雷風

「幻想十字軍っつーものですよ」

 

世阿

「幻想…十字軍だと…!?」

 

 

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