匠伝仁伝   作:ズッキーミ

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19.20.21

匠伝

 

19話

 

弱者

 

 

sou

「さぁ、我が眷属よ…敵を滅ぼせ」

 

マリー

「…」

 

マリーはsouの支持に従い八棒の方へ走っていった

 

「マリー!どうした!?」

 

マリーの大鎌は瀕死のレミアードにトドメを指しに行った

だが、マリーの大鎌は弾かれマリーものけぞった

 

あい

「何のつもりだ!マリー!」

 

「どういう…ことだ…」

 

仮面の男

「よそ見はいけないなぁ」

 

仮面の男の武具種が槍状に変わり匠を突き刺しに行ったが華麗によけていった

 

仮面の男

「どうしても…当たらない」

 

「あんたが思い上がってる時点で俺には勝てないよ」

 

仮面の男

「ふーん…」

 

仮面の男は再び倍速で動き武具種を振る瞬間だけさらに倍速でうごき確実に当たる方向へ振った

一瞬匠は驚いたが再び避けた

 

仮面の男

「なぜだ…」

 

「だーかーらー」

 

匠が剣を投げつけ仮面の男がそれを避けると反対側から激痛が走った

 

「アンタには理解できないよ」

 

あい

「ふざけるなぁ!!」

 

背後から聞こえた叫びに一瞬気が取られた

 

「あれがお師匠様…一体何が起きてるんだろう…」

 

仮面の男

「匠くんにもこれを理解することは出来ないだろうね♪」

 

「ちっ…しつこいなぁ」

 

仮面の男

「さぁて」

 

仮面の男は構える動作をした後に5倍のスピードで動き匠に向かっていった

仮面の男と匠の剣が交わる瞬間、仮面の男は一瞬霧に変わり匠を通り抜けピンチの八芒の方へ向かっていった

 

「やばっ!?みんな!!そっちに仮面の男が!」

 

仮面の男は今度こそレミアードを仕留めるために剣を振った

鈍い金属音がその場に響き皆が終わったと思った

だが、仮面の男の剣はラートの腕によって受け止められていた

 

仮面の男

「きみ…ふーん…そっかぁ…そういう事ね…ライナーくん♪」

 

ラート

「ここから先は行かせません!!」

 

「クソッまて!!」

 

匠が仮面の男の方へ走ろうとしたが足が取られた

下を見ると黒い闇のようなものが足を掴んでいた

 

sou

「お前はそこで見ていてもらおうか」

 

「離せ!!」

 

ラート

「匠様…」

 

「!?」

 

ラートは仮面の男の武具種を素手で掴み一瞬匠を見た

 

ラート

「私は皆様、匠様をお守りする為に作られました」

 

仮面の男

「…」

 

武具種の形状を変え腕に刀を突き刺した

 

ラート

「今こそ…役目を果たす時…!」

 

ラートの右腕が破壊され仮面の男は再びレミアードを殺す為に向かった

ラートは残った左腕で仮面の男をがっしり掴み離さなかった

 

仮面の男

「壊れかけの玩具如き…!」

 

ラート

「さらばです…匠様、マリー様…」

 

ラートのモノアイが赤い光りその瞬間大爆発した

 

「ラートさん…」

 

辺りに煙が立ち込める中ラートの腕を持った仮面の男が現れた

 

仮面の男

「いやぁ…ビックリビックリ、まさか自爆するなんてね♪…だけど僕には傷一つついてなーい♪…あの玩具はただの無駄死にだね」

 

???

「無駄死にではないよ」

 

上空から声が聞こえ全員が上を見ると今まで瀕死だった八芒の姿はなくその女性の背後で浮いていた

 

仮面の男

「誰だい君は?さっきのは無駄死にだよ?だって何の成果も出せなかった、ゼロだよ?1すら結果を残せなかった」

 

???

「ゼロ?…あんたは本当におバカさんね…彼はうちの仲間を助けた…それだけでまずゼロではない」

 

「…」

 

仮面の男

「悪いけど、八芒はもう全滅だよ?」

 

???

「八芒連合壊滅?…ないない絶対にありえない…何故って?…私が生き残っている限り八芒連合は壊滅しない!!」

 

零を司りし完璧なる冥王

ランドレッド

零を司る程度の能力

「一つ言い忘れていたわ…あなたは…いやお前は私に勝てない…零のランドレッド…お前を排除する!」

 

匠伝仁伝

 

20話

 

 

親愛

 

 

仮面の男

「…(なんか…カメワリカンナの様な雰囲気を出してるな…)」

 

ランドレッド

「どうやら…私の相手は貴方のようね」

 

ランドレッドはチラッとsouの方を向いた

仮面の男はその一瞬を狙いランドレッドに近づいただが何かの圧力で右側に吹き飛ばされた

 

仮面の男

「衝撃波!?…ただのこれだけで僕を飛ばすなんて…流石匠くんだ♪」

 

仮面の男が匠の方を見ると目を疑った

匠の姿が一転、まるで神という存在にも見える姿をしていた

 

「グングニール」

 

右手に光の槍が現れ仮面の男に向かって飛んでいった

仮面の男は再び霧に変わりそれを避けた

 

「…」

 

仮面の男

「さぁて、今度こそ僕に心臓を頂戴♪」

 

匠は武具種弾を起動させ仮面の男に向けた

だが、仮面の男は既にその武器の特性を熟知しており体の1部を霧に変えていた

 

「…」

 

匠が放った弾丸はやはり仮面の男の腹部を通り抜けたが仮面の男は異変を感じていた

避けたはずの弾丸は既になくナイフが背後から迫っていた

 

仮面の男

「…え?」

 

仮面の男はもう一度霧になりナイフを見た

そのナイフの形状は特殊で後ろ側が弾丸で前がナイフになっていた

 

仮面の男

「(ナイフをカスタムして飛ばしたのか…面白い事をするね♪)」

 

そしてその弾丸は仮面の男を通過した瞬間弾丸の形状が変わり多量の鎖が飛び出てきた

鎖は仮面の男を拘束し締め付けた

 

仮面の男

「一体どんな物を作ったのかな?匠くん」

 

「それは俺が作ったんじゃない」

 

鎖の至る所から巨大な棘が現れ仮面の男の体を突き破った

仮面の男は全身を霧に変えその場から逃げようとしたがすぐに異変に気がついた

鎖に気を取られてる間にナイフの形状が再び変わり仮面の男を囲うようにキューブ状の物に変わっていた

霧に変えたとしてもそのキューブから抜けることは出来ずさらにそのキューブはゆっくりと収縮していった

 

仮面の男

「す、素晴らしいな…流石匠くんだ…こんな事誰にでもできるわけじゃない…」

 

「武具種の最終形態…レイシンショウを舐めるなぁ!」

 

常に冷静に事を運ぶはずの仮面の男は初めて焦りを見せた

殺った…そこにいた誰もがそう思ったが実際は違った

匠の横に洗脳された状態のマリーが現れ匠を地面にまで叩き落とした

 

「…!?マリー!!」

 

マリー

「…」

 

空中から勢いをつけ大鎌を匠の首元に向けて振った

 

あい

「やめろ!マリー!!!」

 

マリー

「…」

 

「…知ってた」

 

その大鎌は匠の首元数ミリのところで止まった

 

「マリー…君じゃ俺は殺せない…」

 

大鎌を持つ両手が震えていた

 

マリー

「…」

 

「sou…お前の洗脳能力は確かにすごいと思う…だけど…」

 

匠はマリーの頬に手を触れた

その瞬間マリーの瞳から大粒の涙が溢れてきた

 

マリー

「わ…わたしは…」

 

「マリーの全てを洗脳した訳じゃない」

 

「さっき飛ばされた時にわかった…あれは本気じゃないってね」

 

マリー

「ご…」

 

「ご?」

 

マリー

「ごめんなさぁぁいぃぃぃ!!!」

 

大鎌を投げ捨て匠に抱きついた

匠の胸の中で大泣きしていた

 

あい

「とりあえず…マリーは止まり仮面の男も拘束した…あとは…」

 

ランドレッド

「私と…あんたの戦いかな?」

 

sou

「久しぶりだな…冥王…お前の事はよく聞いている」

 

ランドレッド

「そりゃどうも」

 

sou

「冥界に来ていた閻魔を弱い妖怪と勘違いし殺しかけたとか…天界の天使を1人残らず蹴散らしたり」

 

ランドレッド

「随分と昔の話ね…最近はそんなことしてないわよ」

 

sou

「嘘をつけ、つい先日お前に喧嘩をふっかけた国を跡形もなく消し去っただろうよ」

 

匠 あい

「「めっちゃおっかねぇ事してんじゃねぇか!!」」

 

ランドレッド

「あれは向こうからやって来たんじゃん!!私悪くな…」

 

ランドレッドの不意をつきsouは炎を飛ばしたがランドレッドの目の前で消え去った

 

ランドレッド

「不意打ちとか…ダッサイっすよ?」

 

sou

「…時は来たか」

 

「一体…何が…」

 

突然周囲が暗くなり匠達は空を見上げた

日食が始まっていた

その途端souの体に変化が起きた

souの前には頭が潰れたドミナザール、氷漬けにされたカーディナル、グングニールが突き刺さったままのウォーリアー、キューブに入れられている仮面の男が現れた

 

仮面の男

「おぉ…更なる力を分け与えてるれるんだねぇ…」

 

sou

「時は来た…始めよう…」

 

「Call・of・the・Banshee」

 

匠伝仁伝

 

21話

 

死を告げる者

 

黒き妖精がそれぞれの鬼神の背後に現れた

 

ランドレッド

「死を告げる妖精か?だけど、その感じだと鬼神にとどめを刺すような感じだけど?」

 

「いや…違う…誰は妖精なんかじゃない」

 

ランドレッド

「どうしてそう思う?」

 

「俺は何度か妖精さんと会話した事があるんだけど全ての妖精さんに共通した事があった」

 

「一つは翼、みんな美しい羽を2つ付けていた、もう一つはオーラが皆一定だった、そして最後の一つは…妖精を召喚なんて出来ない」

 

ランドレッド

「確に、翼は烏のように黒くかつ6つ、オーラも不安定、souによって召喚された…まるで正反対の存在ね」

 

「…天使だろ…そいつら」

 

sou

「本当によく知ってるな…お前は一体何者だ?」

 

「昔…俺は師匠と旅をしていたんだ…その時にいろんなことを学んだ」

 

sou

「まぁ…いい…折角だこの天使達の能力を教えてやる」

 

それぞれの天使は鬼神の背中から入り込んだ

その瞬間鬼神の目が紅く光り輝いた

 

「あー…やばい…気がする」

 

sou

「俺の天使達にお前達を殺す力を持っていないが…」

 

「お前達を殺す力を持っている者に憑依すればいい…」

 

匠の前にランドレッドが立ち鬼神を睨んだ

 

ランドレッド

「やってみなよ…私が全部消し去ってやる!」

 

sou

「ドミナザール…」

 

ドミナザール

「あぁぁ…」

 

ドミナザールは両手を地面に叩きつけランドレッドの足元の地面を無くした

だがランドレッドはその場に浮いた

ドミナザールの攻撃はこれに収まらず岩人形を無数に生成し全てランドレッドの方へむかった

一体の岩人形がその拳を巨大化させランドレッドを殴りつけた

だが、ランドレッドの強大な力の前では全く歯が立たなかった

たった指1本でその拳を抑えかつその拳を掴みボールを投げるが如く岩人形をドミナザールに向かって飛ばした

 

ドミナザール

「剛…拳…」

 

ドミナザールの右腕が光飛んできた岩人形を殴った

その岩は弾丸のスピードをはるかに超しランドレッドに向かって飛んでいった

その岩は匠にも向かっていったが目の前で消失した

 

「なぜ…」

 

ランドレッド

「ふふ」

 

ランドレッドへ飛んでいった岩はランドレッドの体を貫き体の所々に穴が空いていた

 

sou

「呆気ないな…冥王の力はその程度だっ…なに!?」

 

あからさまに動揺したsouが見たのは、確実に死に至るほどの傷を受けたはずのランドレッドの体には傷一つついていなかった

 

ランドレッド

「んー?どうしたのかな?」

 

sou

「何者なんだ…貴様!!」

「一瞬…黒いのが…?」

 

ランドレッド

「危ないよ…」

 

ドミナザールの後ろにドミナザールと全く同じ姿をした者が現れドミナザールの顔面を殴った

 

ランドレッド

「アンデットウォーリアー…」

 

アンデットウォーリアーの腕は殴った勢いで崩れ去っていった

 

sou

「…ウォーリアー!」

 

ウォーリアー

「…ウォーター…ガトリ…ング」

 

ウォーリアーはアンデットウォーリアーに向かっていった塩水を飛ばした

その瞬間アンデットウォーリアーは泥水のように崩れていった

 

ランドレッド

「あれ…さっきの脳筋野郎は…」

 

ウォーリアーに気をそらしていた為ドミナザールを見失った

背後から来るであろうと振り向いたが予測は全くもって違うところだった

ドミナザールは今や壊滅的な八芒への攻撃に移っていた

 

ランドレッド

「うーん…加減あんまり聞かないけど!」

 

ランドレッドが指を鳴らした瞬間ドミナザールの体が弾け飛んだ

 

ランドレッド

「…よし…う、上手くいったぁ」

 

「見たことのない技がいくつも…」

 

匠は圧倒されるしかなかった

自分よりも強い存在の前に手も足も出なかった

 

「なんだろう…この気持ち…よく分かんないけど…落ち着く…」

 

だがその安心感はすぐに消え去った

ランドレッドは突如現れた炎の中に消え去ったからだ

 

「ら…ランドレッドさん!」

 

ランドレッド

「…や、やられる……」

 

「なーんてね」

 

炎の中からゆっくりと歩いてきたランドレッドは正しく冥王の異名が似合う

 

sou

「ウォーリアー…やれ」

 

ウォーリアーは刺さっている魔槍グングニールに引き抜きそれに水を纏わせた

 

ランドレッド

「あれって!!グングニール!?マジモン!?何であいつが!!」

 

「流石にあれはやばい!匠くん!はなれ…」

 

ランドレッドが匠に顔を向けた瞬間ランドレッドの頭が飛んだ

 

「…うそ…だろ…」

 

sou

「良くやったウォーリアー…いい玩具を持っていたな」

 

「封印結界術…」

 

ランドレッドの体に向かって火の粉を飛ばすとそこから鎖が現れランドレッドを縛り付けた

 

sou

「この鎖は対象が強ければ強いほど…強度が増す…つまりあいつが復活しようとこれからは逃れられない」

 

???

「本当にそうかな?」

sou

「次から次へと…誰だ!!!」

 

ランドレッド

「この声って…」

 

???

「匠…少し離れてな…こっからは俺たちに任させてくれ」

 

ランドレッドの横に立っていた男は匠のよく知る顔だった

 

 

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