匠伝仁伝 3章
4話 alesut
仮面の男
「さぁ、まずは治療からだ」
アレスト
「お前の…施しは…受けない…」
仮面の男
「あらら?そんなんでいいのかな?死んじゃうよ?」
「さぁ、服を脱いで…ほぅ…いい身体、してるじゃない」
アレスト
「(こいつぜってぇぶっ殺す)」
アレストの裸体を隅々まで見た仮面の男は不思議に思った
仮面の男
「おかしいな…この感じだとアークダークネスを食らったと思うんだけどなぁ、傷がない」
アレスト
「アーク…ダークネス…?」
仮面の男
「アルドゥークが編み出した技、本来ならあんたら消し炭になるしこの僕が受けても無傷じゃいられないはずなんだけど…使ってないのかなぁ?」
アレスト
「私を…どうする気だ…」
仮面の男
「僕の部下がうるさいんだよぉ、娘と息子を奪い返すって、だから連れてきた」
「全く、アレストケレスはせっかちさんだからねぇ」
アレスト
「そん…な…」
仮面の男
「まぁまぁ、そんな顔しないで、すぐに楽になるし気持ちよくなるから」
ミリアス
匠
「…マリー」
マリー
「ほい?」
匠
「ちょっと家事を頼む、俺はクエストを解除してくる」
マリー
「…わかりました」
??
「マリーちゃん、これ」
寝室から現れたのは朝奈だった
朝奈
「これ、覚醒球」
マリー
「覚醒球?何に使うの?」
朝奈
「それはね…」
ギルドボード前
クエストを解除しに来ていたがギルドマスターに声をかけられた
ギルドマスター
「やぁ、2人はどうだい?」
匠
「ギルドマスター…になら話してもいいかな…」
ギルドマスター
「???」
エントランス
2人はコーヒーを飲みながら話をした
匠
「ドゥーク・バレンタイン…という奴から攻撃を受けましたアルランで」
ギルドマスター
「ほぅ…匠くんに刃を向けられるものは限られている…かなりの手立てか?」
匠
「えぇ、間違いなく…抜刀術の達人、でしたね」
ギルドマスター
「抜刀術…ねぇ、とりあえず色々散策するようにしてみよう、それでいいか?」
匠
「はい、ですがエキストラハンター以上でお願いします、俺が出した任務も解除させてもらいましたので」
ギルドマスター
「もちろんそのつもりだ、各ハンター依頼を出しておこう」
「…とそこまではいいけど、匠くん、まだ隠してるよね?」
ギルドマスターの鋭い感は匠を困らせた
しばらくしてから口を開いた
匠
「…似てました…顔つきが…ケレスト…に」
ギルドマスター
「いくつか予測をしていたが…1番当たって欲しくないものが当たったな…」
匠
「…違っていることを…願います」
匠は立ち上がり武具種を全て装備した
匠
「最も…難しい任務になると思います…」
ギルドマスター
「俺も行こう」
匠
「なっ!?ダメです!ギルドマスターはっ!」
ギルドマスター
「なぜかな?俺だって強いぞ?それなりに」
匠
「ですが…」
ギルドマスター
「全く…俺の事も信用してくれよ」
匠
「…わかりました、俺、ギルドマスター、マリーで構いませんね?」
ギルドマスター
「もちろん!すべて任せるよ!リーダー!」
匠
「はぁ…」
アルラン
匠
「もう一度呼べるか…分からないけど、やってみるよ」
???
「その必要は無い…」
匠の背後にバレンタインが姿を現した
直後ギルドマスターの剣がバレンタインを襲う
ギルドマスター
「そうか、君が噂のか」
バレンタイン
「ギル…ちっ、仲間を呼んだか」
「だが!」
バレンタインの抜刀術はやはりギルドマスターの目では捉えられない、だが狙う所を予測するのは簡易だった
首元に来た刀を剣で受け止め弾き返した
ギルドマスター
「ケレスト、戻ってこい!お前はまだやり直せる…だから…!」
ギルドマスターの首元にバレンタインの刀が触れていた
バレンタイン
「ケレスト…そいつはもう死んだ」
マリー
「ギルドマスター、私に任せてください」
ギルドマスターは刀を弾き後ろに下がった
ギルドマスターとバレンタインの間に入り大鎌を装備した
マリー
「そんなことばかりしていると、シスターに怒られてしまいますよ?」
バレンタイン
「だまれぇ!!」
超高速で抜刀しマリーを下から上に切り落とした
だがそれは泥のように溶け刹那、背後から声が聞こえた
マリー
「あれだけシスターに服従していた貴方が…なぜ…」
バレンタイン
「やめろ…惑わすな…俺を惑わす貴様らは…害敵!!!」
高速でマリーを殺しにかかった
マリーは悲しい顔をしながらそれを抑えた
マリー
「なぜ…この1ヶ月で…何があったの…」
バレンタイン
「しねぇ!!」
マリーの大鎌を弾き首元に届きかけた瞬間マリーと匠の位置が変わった
匠
「…」
バレンタイン
「ちっ!」
匠
「誰に教わった?その剣術」
「さっきから見させてもらったが…それはとても危険な剣術…いずれ自らの命を削ることになるぞ」
バレンタイン
「うるさい!!」
普段温厚の匠が初めて睨みつけた
その顔を見たバレンタインは怖気づき間合いをとった
バレンタイン
「みんなで俺を否定するのかぁ!!!」
バレンタインがその場で抜刀すると辺り一帯が荒地に変わり果てた
もちろん3人の全身に斬撃の痛みが伝わった
匠
「っ!!マリー!ギルドマスターを!!」
マリー
「はい!!」
マリーがギルドマスターに触れた瞬間匠が2人をミリアスに飛ばした
匠
「はぁ…はぁ…やるじゃないか…!」
バレンタインを見ると全身から血が吹き出していた
バレンタイン
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」
アルドゥーク
「バレンタインよ、まだ教えきっていない技を無闇に使うでない」
匠
「!?」
アルドゥーク
「ほう、貴様が…どうじゃ?我の仲間にならぬか?我の無限の力を…貴様に授けてやろう」
匠
「無限…?」
アルドゥーク
「我の力を持ってすればあのかの絶対神、カメワリカンナを倒すことも容易」
匠
「お断りだね…がハッ!?」
アルドゥークが一瞬指を動かしただけで匠の呼吸を奪った
匠は瞬時にミリアスへ逃げ去った
アルドゥーク
「ほぅ…転送か、あやつも暗黒に従えばさらなる力を得ることができることなのにのぅ」
「バレンタイン、手当をしよう、我の家に戻るのじゃ」
次回
苦しみ
匠伝仁伝3章
5話 苦しみ
アルドゥーク
「ここが気づかれるのには時間の問題…場所を移動しよう」
アルドゥークが指を鳴らすと空間が入れ替わり和室から地下施設のような所に変わった
バレンタイン
「…」
「お兄ちゃん…」
バレンタイン
「アレ…ス…」
アルドゥーク
「アークダークネスを使用した反動、気にするな」
バレンタイン
「…はい」
ミリアス
匠
「あれは規格外…」
ギルドマスター
「こんな奴らと匠くんは戦ってるのかぁ…」
マリー
「間違いはないですけど…マスターが言うように本当に今回は規格外ですよ…」
匠
「…ギルドマスターは傷を癒してください、我々は…もう一度…照夜様の所に行ってきます」
湿地帯
照夜
「戻ってきおったか…それで、今度はなんの用じゃ?」
匠
「ケレストと一緒にいたあいつ…一体何者なんですか?」
照夜
「…アルドゥークの事か?」
匠
「はい!教えてください!」
照夜は切り株に座り目を瞑った
照夜
「あやつはカンナが作った3つ目の一族の唯一の生き残りじゃ」
匠
「瓶割と漣だけではなかったのですか!?」
照夜
「あぁ、本来はな…だが、カンナが最後にあの一族を作った瞬間感じたんじゃ、こいつらを作り出してしまったら自分に悪いことが起きると…」
「その瞬間からカンナは無かったことにするために消滅させた…だがアルドゥーク…あいつだけは消せなかった…何故か…」
「そしてアルドゥークはカンナが自分を殺そうとしていることに気がついてから…暗黒に堕ちたんじゃよ…」
匠
「教えてください…俺にアルドゥークを倒せますか?」
照夜
「やめておけ、お主らはこの件から手を引くのじゃ…ケレスト…は残念じゃが…」
匠
「そんなこと出来ません!ケレストは俺たちの仲間だ!!」
照夜
「ならば…これを持っていけ」
照夜は匠に小さな結晶体を渡した
照夜
「瓶割と漣…いや、¨神割¨の力が入っておる、こいつで武具種を作りアルドゥークを倒し…ケレストを……」
照夜は名残惜しそうに消え去った
匠は急いでミリアスに戻り自室にこもった
匠
「…出来た」
約1週間にかけて完成させた
(武具種 神割)は以前のレイシンショウのように様々な武器に変換することが出来る
だが今回の(武具種 神割)はそれに神力が吹き込まれている、今までの武具種は他人でも扱うことが出来たが、ついにこの武器は神気モードの匠のみしか扱えない代物だ
匠
「マリー、行くぞ、次こそ奴らを止める!」
マリー
「わかりました!行きましょう!」
アルラン
アルランに転送した瞬間周りに多くのオーク達が道を阻んでいた
匠
「そういうことか…マリー!やるぞ!」
マリー
「ライトニングスパーク!」
マリーの放った電撃は拡散に広範囲のオークを感電させた
匠
「いいぞ!」
匠も負けんと武具種刃と刀を使いオークを倒した
オーク
「人間如きがァ!」
匠
「おっと!?」
匠の攻撃を受け止め斧で攻撃された
何とか刃で止めたが真っ二つに折れてしまった
匠
「…なかなかの攻撃…刃が折られるなんて」
武具種刃をしまい武具種弾を装備した
オーク
「アルドゥーク様には触れさせん!」
匠
「威勢はいいな…だが!!」
オークが斧を振ったがそれを弾き顔面に数発弾丸を撃ち込んだ
匠
「俺らだって負けるわけには行かない」
「ってかぁ、何体いるんだよ」(;´Д`)
マリー
「マスター!」
マリーは匠を大鎌に乗せ空高く登った
マリー
「ちょっと大技、行きますよ!」
匠
「ちょちょちょ!!怖い!高い!」
マリー
「上位魔法!フレイム・バーン・エクスプロージョン!!」
超大爆発炎の柱が空高く舞い上がっていった
匠
「…や、やべぇ、俺いらないんじゃないの?」
マリー
「えへへ♪マスターに褒められた♪」
匠
「ちょっと違うんだけどな」( ̄▽ ̄;)
やがて炎が消えると大きなクレーターが作り出され地面をよく見ると鉄の板のような物が現れていた
匠
「地下?」
匠は板の境目に火薬を入れ爆発させると広い空間になっていた
マリー
「…この匂い…嫌な感じがする」
2人は通路を進むと部屋を見つけた、そこに入ると2人は目を疑った
腐りかけた人間の首に鎖がかけられ吊るされていた
匠
「おいおい…なんだよこれ…」
マリー
「臭いは…ここからだったんだ…」
2人はそこをあとにしさらに奥に進んだ
この暗い空間を見ていると匠は照夜の見せた暗黒、闇を思い出した
匠
「この世界は…腐れ切ってる…」
「これが…闇の世界なんだ…」
マリー
「…悲しい…世界…」
バレンタイン
「随分のいい様だな」
灯が見えそこにはバレンタインが1人佇んでいた
匠
「ケレスト!」
マリー
「マスター…私に任せてください」
マリーは匠の前に立ちバレンタインを睨んだ
マリー
「貴方には沢山お世話になりましたから…楽に殺してあげます」
匠
「マリー!」
マリー
「マスター!甘えないでください!!闇に堕ちた人は…闇に堕ちた人は…きっと、もうこちらには戻ってこれないのですから…せめて…これ以上悪さをしないうちに…」
バレンタイン
「俺を殺すか…出来るか?貴様に?」
マリー
「ええ、できますよ…今の貴方なら簡単です」
バレンタイン
「随分と…舐められたものだなぁ!!」
バレンタインが左腕をマリーに突き出すと空間が歪みねじ曲げた
匠
「マリー危な…」
マリー
「マスター、私を信じてください」
振り向いたマリーの目を見た瞬間、匠には返す言葉が出なかった
その衝撃波はマリーには届かなかった
バレンタイン
「な、なぜだ!?アークダークネスが効かない!?」
マリー
「やはり…貴方の心には迷いがある…」
「これで本当にいいのか…大丈夫なのか…」
「貴方が本気で私を殺そうとしない限り、私を殺せない!!」
大鎌を装備しバレンタインに向けた
マリー
「そんな小賢しい技なんかやめてその自慢の刀で私を殺してみてください」
次回
アークダークネス
匠伝仁伝3章
6話 アークダークネス
マリー
「行きます…」
マリーが大鎌から降りた瞬間何かがマリーの背中を押した
超高速でバレンタインに近づき大鎌を振った
バレンタインの脇腹を切り裂きその攻撃は終わった
バレンタイン
「バカ…な…足…動かないんじゃ…」
マリー
「足は使ってませんよ…ネタバレをするならば魔力で浮いていますから」
バレンタイン
「チッ…クソが!」
「どうにでもなりやがれぇ!!」
バレンタインは不意にアークダークネスを使いマリーの首を絞めた
バレンタイン
「死にやがれぇ!!」
匠
「ケレスト!!やめろ!!」
マリー
「マス…ター…手を出さ…ない…でく…ださい」
匠
「…死んだら許さない」
マリーは一瞬だけ笑顔を見せるとバレンタインに目を向けた
その瞬間バレンタインの手は弾かれ逆にマリーはその眼力だけでバレンタインの身動きを封じた
マリー
「アークダークネス…つまり念力何でしょう…だから離れた所からでも私の首を絞めることが出来た」
「…さっきから言ってるけどさ…そんな小賢しい技使ってないで貴方の本当の力でかかってきな」
バレンタイン
「…」
バレンタインは抜刀の構えをとるとマリーも反撃の構えを取った
バレンタイン
「ならば、この俺の力で貴様を地獄に落としてやろう」
神速の如く動いたバレンタインの動きをマリーは見ようともせずに目を瞑りながらゆっくりと大鎌を動かした
バレンタインはそれに吸い寄せられるように防御をした場所に攻撃をした
バレンタイン
「俺の動きが見える…だと!?」
マリー
「いえ、全く見えてませんよ」
バレンタインがどれだけ不規則な攻撃を仕掛けようと全てを見据えたような動きをしていた
匠
「閉明とも違う…なんだあれ…」
マリー
「さぁ、ケレスト、今度はこちらの番です」
最後の攻撃をかわし大鎌はケレストの両足を切断した
バレンタイン
「がぁぁ…」
マリー
「あなたの負けです…」
バレンタイン
「匠!!ミリアス!!全てが憎い!!」
匠
「…」
両足が無くなり這い蹲いながらマリーに刀を振っていた
マリー
「何年もミリアスでやってきた貴方が…なぜ今になって…」
「醜い…」
匠
「…マリー」
マリー
「マスター、ギルドマスターに報告しましょう、アルランは諦めましょうと」
2人はバレンタインを横目で見ミリアスに戻った
ミリアス
マリー
「はぁ…」
マリーは匠の報告を終えるまで広場の噴水を見ていた
ボーッとしていると突然目の前に老婆が現れた
照夜
「お主の力は強い、だがそれ故危険じゃ、自分で感じておるじゃろう?先の戦闘での出来事を」
マリー
「…醜い…こんな言葉を使ったのは…初めてですよ…」
照夜
「その力は暗黒に堕ちる可能性がある、ケレスト、あやつと同じようにな」
「自分の力をコントロールできるよう精神を鍛え直すが良い」
マリー
「ありがとうございます」
照夜はマリーの横に座り一息ついた
照夜
「…所で、お主はこの世界をどう思う?カメワリカンナ、あの馬鹿が気まぐれで作ったこの世界を」
マリー
「どうこうは思っていません…ですが第1、第3パラレルワールドがここ見たく戦闘が全くない世界なら嬉しいですね」
照夜
「そうか、ならばこの世界はどうすればより良くなると考える?ん?」
マリー
「この世の悪、それを全て駆逐するまで…平和は来ません…例え…それが…元…仲間であっても…」
照夜
「お主にケレストを殺す覚悟はあるか?」
マリーは俯き顔を伏せた
長く考えた末、出た答えは
マリー
「彼にまだ、良い心を持っているならば殺しません…ですが完全に悪に染まっているならば…その時は躊躇なく…やります」
今までの優しいケレストがマリーの頭の中を横切った
照夜
「75点じゃな…この世は…カメワリカンナが創り出したこの世界には善悪は付けられない…相手からしてみろ、我々は悪で自分たちは善と考えている…つまりそういう事じゃ」
「かつて、わしが作った世界もここと同じように…」
マリー
「作った…世界?」
照夜
「おお、話が過ぎたな、という訳じゃ、奴らと決戦するならば覚悟を持っていけ、でなければお主たちは暗黒に落ちるか死ぬか、それだけじゃ」
照夜は霧のように消えていった
マリー
「…逃げたな」(¬_¬)
匠
「ん?誰かと話していた?」
報告を終えた匠は飲み物を両手を持ちマリーの元に近寄った
マリー
「いえ…べつにぃ」
匠
「そっか?…それでだな、ギルドマスターからの話なんだけど…」
アルラン
バレンタイン
「…」
意識を戻した時には何者かに引きずられている感覚があった
手で引かれているのではなく、引っ張られている感覚、これはアークダークネスの1種の技に間違いがなく引きずっている者が誰かすぐにわかった
次の時にはベットに寝かせられ両足に酷い痛みが走った
その瞬間再び意識を失ってしまった
アルドゥーク
「…さぁ、どう見る?ドゥーク・トラストよ」
悲しき可憐な反逆者
ドゥーク・トラスト
「…酷く、傷ついている、回復が最優先だ」
アルドゥーク
「貴様はバレンタインに優しいのだな?」
トラスト
「勘違いするな、私は¨皇王岸¨の戦力のために何をするかを言っただけだ」
アルドゥーク
「ヒッヒッヒッ…師である我によくもまぁそのような口を聞けるなぁ?」
トラストは2人を横目で見ながらその場を離れた
アルドゥーク
「トラスト、バレンタイン、この最強の2人が揃えば奴らを殲滅することなど…容易い」
「さぁ、今こそ…カンナを抹殺する時だ!!」
次回
光