匠伝仁伝4   作:ズッキーミ

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匠伝仁伝 最終章 終焉の章

 

01話 背水の陣

 

 

匠や照夜は居なくなり、一層絶の心理状態が不安定になり、各戦力も落ちてきている状況のミリアス

そんな中1人の女の子が目を覚ました

 

マリー

「こコは?」

 

辺りを見渡すと自分はたくさんの機械に囲まれていた

 

ライナー

「…!母さん!マリーちゃんが目を覚ました!」

 

あい

「良かった…脳への直結は良くないかと自分を責めそうになったわ」

 

マリー

「のウへ?チょっケつ? 」

 

自分の違和感に気がついた

どうもうまく喋れていなかった

長い眠りについていたからか

 

あい

「さて、まずは自分の名前がわかるかい?」

 

マリー

「マリー・アルチザン」

 

あい

「うむ、ならばこれが見えるかい?」

 

あいは立てかけてあった大鎌を持ちマリーに見せた

 

マリー

「私の…鎌?」

 

あい

「そうじゃ、言語も戻ってきたようじゃし記憶もある…ライナー、食事の準備を頼む」

 

ライナー

「わかった」

 

ライナーが扉から出ていくのを見ていると右半分に重みを感じた

 

あい

「……よかった…死ななくて…本当によかった…」

 

マリー

「師匠…?」

 

あい

「お主は、バレンタインの攻撃を受け体の半分を…失った…」

 

「体の血はほとんど抜け落ち呼吸も心臓も止まっておった…」

 

マリー

「そう、だったんですか」

 

あい

「匠が瞬時に瞬間移動させておらんかったら間違いなく手遅れじゃった…即興で作った体じゃが…」

 

あいはマリーの゙機械の手゙を握り自分に見せた

 

あい

「お主の体はほとんど機械になっておる…」

 

マリー

「…」

 

マリーは自分の体のあちこちを触った

そして青ざめた

 

マリー

「胸が!!!無い!!!」

 

涙を流していたあいですら思わず吹いた

 

あい

「お主…心配はそこか!!」

 

 

ミリアスギルド地下街

 

 

最近建設された地下訓練所

更なる力をつける為にギルドマスターによって作られた

基礎体力を高める為のジム、それぞれの力を高める為の競技場など様々な施設が並んでいる

 

ギルドマスター

「…」

 

ギルドマスターは上から日々鍛錬にはぐんでいるハンター達を見ていた

 

??

「あんたもやりたいって?」

 

階段を二段飛ばしで降りてきたのはミリアスと隣接している国、アリミスの国王だった

 

ギルドマスター

「いいや…あぁ…合ってるかもな」

 

アリミスの王

「難題難題?健がここまで落ち込んでるのを見るのは久しぶりだよ」

 

ギルドマスター

「それを言ってくれるな…まぁ…些細なことだよ」

 

アリミスの王

「…匠くんの事でしょ?」

 

ギルドマスター

「…ああ」

 

アリミスの王

「彼とはよく手合わせをしてたよな、お前」

 

「…それだけ前回の戦いは凄まじかったという事だよ」

 

「報告書に上がっていたけど、オークの集団によって約150人のハンターが命を落としたらしいな」

 

ギルドマスター

「なぜ、俺は死なないんだろうな」

 

アリミスの王

「また馬鹿な事言ってらぁ」

 

突然アリミスの王はギルドマスターの胸ぐらを掴み睨んだ

 

アリミスの王

「お前を大切に思っている奴らがお前を命懸けで守ってんだろうがよ、前回の件だってよォ、ミリアスに手を出さんとマリーちゃんと匠くんが一目散に敵の中枢に向かったろ」

 

ギルドマスター

「だが…だからって俺が動かないって言うのは…」

 

アリミスの王

「どうやら仲間を信用していないのはお前だったんだな…自分の力に自惚れんな、もっと仲間を信じてお前は指示を出してやりゃあいいんだよ」

 

ゆっくりと手を離し階段を降りていった

 

アリミスの王

「そんなに自分が最強と思うならこれから俺とバトろうぜ…負けた方がチョコドーナツ10個奢りな!」

 

ギルドマスター

「全く…言いたいことだけ言って行くのかよ!まちやがれ!」

 

 

八芒連合のアジト兼旅館

 

 

那奈羽

「ようこそお待ちしておりました、茂木村御一行様ですね、ではこちらに…」

 

那奈羽の接客を横目で見ていたリムジーナが奥にいたカルルに紙を渡した

 

カルル

「大戦争の予兆か…あそこのギルドマスターはなんて事を考えてるんだろうなー」

 

リムジーナ

「だが俺もギルドマスターの考えが少しわかる気がする…最近鳥達の様子がおかしい」

 

カルル

「まぁいいやぁ…俺少し寝るから後で起こしてぇー」

 

あくびをしながら長い廊下を歩いていった

それと入れ替わるようにあくびをしながら女性が現れた

 

リムジーナ

「毎回思うんだが、お前の下半身どうなってるんだ!廊下が燃えないか心配だ」

 

レミアード

「にゃぁ〜?これぇ?あぁ」

 

レミアードはその黒い炎をたくしあげると女性らしい脚が見えた

 

レミアード

「なんてゆうのかなぁ…そういう仕様?」

 

リムジーナ

「うざ」

 

レミアード

「なぁに?もっと良くみたいってぇ?」

 

太股まで見えた瞬間リムジーナは銃を構えた

 

リムジーナ

「あまり調子に乗っていると撃つぞ」

 

レミアード

「失礼しましたぁ」

 

そのまま階段を上がっていった

 

レミアード

「しっかりあたしの脚見てるじゃん…エッチ」

 

マガジンを入れる音が聞こえ急いで上に上がっていった

 

 

現在のミリアスの状況

 

 

マリー目を覚ます

 

地下施設を建設

 

大戦争の予兆

 

匠伝仁伝 最終章

 

02話 危ない橋を渡る

 

 

マリー

「…」

 

ピッ…ピッ…ピッ…

 

あい

「これより、マリーの意思により延命目的で処置した器具の外し、及び強化器具の取り付けに入ります」

 

マリーを囲むようにライナーやあい、そして新生博岸が配置についた

 

ライナー

「インパクト、腕から始める」

 

あい

「私は左足から」

 

オペは迅速に行われ約3時間半で終了した

 

ライナー

「大丈夫…だよな…」

 

あい

「ライナーの素晴らしい器具じゃ、間違いがない」

 

ライナー

「…違う…匠くんのこと…」

 

あい

「…」

 

2人は二言目の話さずにギルドマスターへ報告へ行った

 

ギルドマスター

「二人ともご苦労さま、博岸のみんなにもそう伝えて」

 

ライナー

「ありがとうございます」

 

ライナーが部屋から出ようとした瞬間あいは口を開いた

 

あい

「ギルドマスター、匠の事をマリーに伝えんでいいのか?」

 

ギルドマスターは俯き答えを出すことをためらった

そして口を開いた

 

ギルドマスター

「君なら…どうする?」

 

あい

「私なら話すよ…大事なマスターの事を…1番近い存在のマリーに伝えんでどうするか」

 

ギルドマスター

「…わかった、マリーちゃんが目が覚めたら教えてくれ」

 

2人は頷くと部屋を出ていった

深い溜息をつき、書類に目を通し始めた

小窓から小鳥のさえずりが微かに聞こえ過ごしやすい天気にギルドマスターは少しウトウトしていた

 

ギルドマスター

「…んあっ寝てしまっていたか」

 

気づけば少し日が傾き始めた事、ある異変に気がついた

 

ギルドマスター

「黒南がかけてくれたのか…」

 

肩には薄い布がかかっており、部屋には少しコーヒーの匂いが漂っていた

 

??

「母さんじゃなくて悪かったわね」

 

一瞬驚き後ろを見ると可愛い狐耳が生えた女性が立っていた

 

スロース

「はい、珈琲」

 

ギルドマスター

「すまんな日奈、ありがとう」

 

コーヒーを1口飲むと思わずむせた

強烈な甘みが口の中に広がり喉を通っていった

 

ギルドマスター

「ゲホッゲホッ…お、おい!なんだこれ!?」

 

スロース

「アハハハッざんねーんそれはコーヒーじゃなくて炭酸の抜けたコーラでしたー」

 

腹を抱えながら笑っている姿を見ていると少し見とれてしまった

 

スロース

「な、なに?もしかして怒ってる?」

 

ギルドマスターは突然立ち上がりスロースの頭に手を置いた

 

スロース

「ふぇ?なっ!?痛っ!?」

 

ギルドマスター

「残念だったな!頭撫でられると思ったか?チョップでした〜」

 

一瞬、スロースが手を向けた瞬間その手を引き抱き寄せた

 

ギルドマスター

「…」

 

スロース

「な、なに!?父さん!!」

 

ギルドマスター

「…なぁ、日奈…今度の戦い…どう思う?」

 

スロースの耳元で囁くと少し真面目な顔になった

 

スロース

「…そうね…匠さんも居なくなってしまい…主力メンバーがかなり削られている状態ね…こちら側から攻めることは避けた方がいいと思う」

 

「だけどね、大丈夫」

 

その大きな尻尾でギルドマスターを包まれるととても落ち着いた

 

スロース

「父さんはみんなは私が守る…だから母さんと父さんは安心して指揮を執って…」

 

ギルドマスター

「ありがとな…」

 

東の空が、暗くなっていった

 

 

ライナーラボ

 

 

ライナー

「母さん…」

 

それは突然過ぎた

遡ること30分前、マリーの様子を見るためライナーは地下へ行きあいは外の空気を吸いに行った

 

そして 事件が起きた

 

未だ眠っているマリーをいつも通り検査し地上へ出ると未だあいは戻っていきていなかった

 

ライナー

「全く…かあさんも実年齢考えるともう歳だからなぁ…認知症か?なわけねぇ」

 

1人漫才をしていると外から金属の棒の様な物が倒れる音が聞こえ、立てかけていたものが倒れたのだろうと戻しに行った

そして、今に至る

 

あい

「ら…いな…」

 

血反吐を吐き首元には黒い剣が貫通していた

 

ライナー

「…大動脈が…全て…」

 

その途切れ途切れの意識の中、あいは手話を始めた

 

ライナー

「敵…5人…黒の…集団…」

 

「可能なら…蘇生…わかった!!待ってくれすぐに!」

 

あいを運び出し地下へ連れ込み現在いる博岸を緊急で呼び出しオペが始まった

オペの中、ライナーはギルドマスターに電話報告をした

 

ギルドマスター

「なるほど…了解した、あいさんのオペ…頼んだぞ」

 

ライナー

「それでですね!どうやら5人の敵がいるらしく、匠くんを…」

 

「…あぁ!!誰かを!!」

 

??

「私が…行きます」

 

カラカラカラと音が聞こえると誰かすぐにわかった

 

ライナー

「…マリーちゃん」

 

マリー

「すみません、話は全て聞かせてもらいましたでは、行ってきます」

 

ギルドマスター

「ライナーくん、うちのマリーは腕がいい」

 

ライナー

「分かってますが!しかし!!って!マリーちゃん何処へ!!」

 

ギルドマスター

「マリーちゃんへ敵へのルートを教えてあげてくれ、私もすぐに行く」

 

ライナー

「みんな勝手なことを!もう任せる!」

 

ギルドマスター

「多分、一か八かの勝負だ、マリーちゃんそいつをおって情報を掴んできてくれ!」

 

月光がマリーの体を照らした、その体の殆どが…機械だった

 

匠伝仁伝最終章

 

 

03話 一寸先は闇

 

 

マリー

「ラートさんの追跡レーダーであらかたアジトの位置がわかりました」

 

ギルドマスター

「でかした」

 

ギルドマスターと合流しその方角を見た

心なしか肌寒くとても嫌な予感がしていた

 

ギルドマスター

「さて、ゆっくり行こうか…焦っても仕方が無い」

 

マリー

「ギルドマスターさん…私の後ろに…」

 

ギルドマスターを自分の後ろに下げた瞬間自分の頬を銃弾が掠めた

 

マリー

「見つかってますね…私の感知範囲外から撃ったということはスナイパー…つまり次弾装填までに時間がかかる…ということは」

 

銃弾が飛んできた方向に思いっきり大鎌を投げつけると大鎌の道筋にある木々が全てなぎ倒された

金属を斬る音が聞こえると大鎌を回収しに行った

 

マリー

「…銃を斬っただけかぁ」

 

ギルドマスター

「やっぱりエースは違うな…的確に方角を当てその大きな鎌を投げつける握力と筋力…全く…脱帽だよ」

 

あまりのべた褒めに少し照れながらも警戒しアジトの方角を見ていた

 

マリー

「なんか…感じた事のある気配…1度戦っているかも知れません…」

 

「そう言えばマスターはどうされたのですか?全く連絡がつかないのですが…」

 

ギルドマスター

「あっ…それはだな…」

 

突然義手が振動しよく見てみると液晶パネルが着いていてライナーという文字がつうし出されていた

何となく画面を触ると大声で焦った様子のライナーの声が聞こえた

 

ライナー

「2人とも!!一旦戻ってくれ!!そのアジトは!!」

 

それを聞いた瞬間アジトの方角から膨大で強力な闇の力を感じた

マリーは脳で考える前に行動していた

あれは危険すぎる、ギルドマスターと私ではどうすることも出来ない

ギルドマスターの手を引っ張りながらミリアスの方向へ飛んだ

 

ギルドマスター

「一体!何があったんだ!!」

 

マリー

「あれは…関与してはいけない気がします…逃げましょう!!」

 

そしてミリアスにつく頃にはその気配は消え去っていた

 

マリー

「考えればわかること…師匠を不意打ちとはいえここまで…」

 

大鎌を壁に立てかけ車椅子に座った

 

ギルドマスター

「…マリーちゃん」

 

マリー

「はい?」

 

ギルドマスター

「君に大事なことを伝えなければいけない…」

 

ギルドマスターも椅子に座りマリーを見つめた

その眼差しを見たマリーは何かただ事では無いことがあったんだと悟った

 

ギルドマスター

「…覚悟して聞いてくれ…」

 

マリー

「…はい」

 

ギルドマスター

「君のマスター、瓶割匠は…照夜さまと相打ちになり…死亡した」

 

マリー

「……」

 

「…え?」

 

マリーの手は震えていた

そしてもう一度問いた

 

マリー

「マスターが…なんて…」

 

ギルドマスター

「照夜さまの光誕地獄によって骨も残らず…死亡した」

 

マリー

「…」

 

マリーは何も言わず匠の部屋に戻った

扉を閉め遠くを見つめた

そして顔を手で隠した

ポタッポタッと涙が床にこぼれ落ちていた

部屋の奥にいた朝奈もマリーに声をかけず見つめていた

 

マリー

「…」

 

声を押し殺しながら泣いた…泣いた

頭の中には匠との色々なことが廻っていた

初めてであった時から最後に話した時

 

太陽が沈み月が顔を出した頃、泣いていたマリーはいつの間にか眠ってしまっていた

肩には毛布と机の上にお菓子が並んでいた

 

マリー

「いつの間にか…眠ってしまっていたのか…」

 

朝奈

「…マリーお姉ちゃん…」

 

心配そうに見つめる朝奈の頭を撫でてから抱きついた

 

朝奈

「…覚醒天」

 

そう呟くとマリーの身体から光が放ち始めた

 

マリー

「え!?えぇ!?なにこれ?」

 

朝奈

「朝奈の能力だよ」

 

マリーは自分の体から力が溢れてくる感覚に襲われた

 

朝奈

「朝奈はね、これを覚醒する能力って読んでるんだぁ」

 

「お願い…お姉ちゃん、悪い奴らをやっつけてきて!」

 

マリー

「…わかった、マリーお姉ちゃんに任せなさい!!」

 

マリーは朝奈の能力の開花を皆に伝えに行った

 

04話 氏より育ち

 

 

マリー

「という訳なのです」

 

ギルドマスター

「ほう…この能力は次の戦いから扱っていきたいな」

 

マリー

「やはり瓶割一族というのは…凄いですね…羨ましい」

 

ギルドマスター

「確かに瓶割、漣はとても素晴らしい一族だ…だけどな、マリーちゃんがいたからこそ開花した能力かもしれないぞ?」

 

紅茶を飲み干し空を見上げた

 

マリー

「そうなのでしょうか…それなら…嬉しいですが…」

 

ギルドマスター

「そう言えば…マリーちゃんの御家族は…?」

 

それを口にした瞬間やってしまったと後悔したがマリーはしれっと答えた

 

マリー

「妹が4人いますよ?アリミスに」

 

ギルドマスター

「え?あ?そうなの?ちなみにお名前は?」

 

マリー

「私が長女でマリーそれで順番にチョイス、ムーン、チョコ、リーフィーです」

 

「あ!長女と言ってもチョイスとは双子ですけどね」(*´ω`*)

 

ギルドマスター

「そうなんだ、今度挨拶に行かないとな」

 

ギルドマスターの電話がなりそれに対応した

 

ギルドマスター

「どうした?…わかったすぐに向かおう」

 

ギルドマスターは剣を装備し部屋を出ようとした

 

ギルドマスター

「もしお時間あるなら一緒に来てもらえるかな?」

 

マリー

「いいですけど…どちらに?」

 

ギルドマスター

「アルラン付近の荒野…照夜様と匠君が亡くなった場所…」

 

マリーは返事をせずに大鎌に乗り換えた

 

 

荒野

 

 

ギルドマスター

「んで、どんな感じだ?」

 

現地にいたのは博岸のメンバー達だった

 

博岸

「ギルドマスター様、お待ちしておりました」

 

マリー

「すごく…こわい…なにこれ」

 

荒野全体が窪みになり未だ煙が出ているところが多々あった

 

マリー

「照夜様の光誕地獄は…これほどの…」

 

ギルドマスター

「なるほどな」

 

博岸

「流石ギルドマスター…察しがいいですね」

 

ギルドマスター

「確かここからすぐ近くに前回のヤツらのアジトがあるよな?」

 

荒野全体が黒い靄のようなもので覆われていたそしてその靄は以前のアジトの方向へ流れていた

 

マリー

「この寒気は…そういう事だったんですね」

 

ギルドマスター

「あぁ、これは詳しく調べる必要があるな、博岸のみんな!よろしく頼む!」

 

全員が返事をしギルドマスターとマリーはミリアスに戻った

 

 

ミリアス

 

 

??

「え?いつの間に博岸復活していたの?」

 

ギルドマスター

「俺がライナーさんに頼んだ」

 

スっとギルドマスターの横に現れたのはスロースだった

 

スロース

「へぇ…まぁいいけどね」

 

スロースが横の椅子に座った瞬間殺気を感じた

瞬時に目の前の重力を2倍にするとそれは現れた

以前のあいを襲った1人だった

度肝を抜かれたギルドマスターは完全にパニックになっていた

 

スロース

「どこの者?答えなさい」

 

???

「…」

 

スロースは更に重力を強め跪かせた

 

???

「…くっ…」

 

スロース

「…あんた…皇岸の…」

 

???

「違う…俺は」

 

新生皇王岸リーダー

アレストケレス

「皇王岸の頭だ」

 

スロース

「皇…王岸…?」

 

アレストケレス目が合った瞬間重力が元に戻りその長い刀でスロースを貫いた

 

スロース

「クッ!?…ラース!」

 

叫んだ瞬間スロースとアレストケレスの姿が消えた

荒れた部屋にただ1人、取り残された

 

ギルドマスター

「…はぁ」

 

とりあえず自分を落ち着かせることに集中した

静まり返った部屋に鼻歌を歌いながら現れたのは自分の妻だった

 

黒南

「〜♪ってぇ!どんだけ散らかしたの!」

 

ギルドマスター

「いや、俺じゃない」

 

黒南は手際よく整理しあらかた片付けが終わった

 

黒南

「んで?一体誰が?」

 

ギルドマスター

「皇王岸…って言ってたっけかな」

 

黒南は色々と疑問を抱きながらコーヒーを啜った

 

黒南

「新たな岸ってこと?…全く…面倒」

 

ギルドマスター

「とりあえず…八芒連合やみんなに連絡だな…よろしく頼む」

 

黒南

「わかった…だけど少しだけ休ませて…アリミス行ってから掃除したから流石に疲れた…」

 

黒南はギルドマスターの膝の上にヒョイっと座り眠り込んだ

 

ギルドマスター

「全く…こんな姿誰かに見られたからただ事じゃないな」

 

05話 縁の下の力持ち

 

イーゼル

「さて、こんなものでいいかな」

 

自慢の拳銃を磨き上げ荷物をまとめた

拳銃を腰に装備し教会を出た

 

??

「おやおや、こんな昼間っから全く賑やかだねぇ」

 

??

「イーゼル…行くのか?」

 

振り返るとそこには誰もいなかった

 

イーゼル

「…貴方達が守ったこのミリアスを今度は俺が守る…見ててくれ」

 

 

アルラン

 

 

大量のオークがイーゼルの存在に気づき飛びかかった

だがイーゼルの拳銃はそれを許さなかった

一発一発が強力でオークの体を簡単に粉々にして行った

リロードし先に進んだ

 

イーゼル

「お前は…」

 

ニヤリと笑い立ち上がったその姿は恐怖そのものだった

 

トラスト(バレンタイン)

「さて、久し振りだなイーゼル、ここに何の用だ?」

 

身体の殆どがトラストそのものだったが一部がバレンタインの物になっていた

刀は双剣だが異常に長く鋭いまるで太刀だ

 

イーゼル

「悪いな…シスター…俺がこの2人を終わらす…だから、叱ってやってくれ」

 

銃弾がトラストの頬を掠めるとまるでモンスターの様な物が叫びをした

それは当然の事、イーゼルの弾丸は化け物用に改造された弾丸、トラストにとってはまさに天敵であった

 

トラスト

「チィ!!バレンタインから記憶を奪ったからあらかた情報は掴めたが…こんなに強いなんて…」

 

イーゼル

「なんだ…?こいよ…最凶だって?笑わせる…俺を殺してこの首、頭に捧げてみろよ」

 

トラスト

「舐めんなぁ!!」

 

目にも止まらぬスピードでイーゼルを斬りつけた、斬りつけたはずだった

 

トラスト

「なんだこの違和感…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!」

 

イーゼル

「止まってる的ほど当てやすいものは無い」

 

トラスト

「今の一撃は…お前に致命傷を与えたはずなのに!!」

 

イーゼルに光が当たった瞬間絶句した

身体は切り裂かれ血が流れていた

だがイーゼルの目はただトラストだけを見ていた

 

トラスト

「お前…」

 

イーゼル

「俺はな、今回の戦いで死にに来たんだ、今更痛みなど感じない」

 

トラスト

「ならば!立てなくなるまでお前を…ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!??」

 

イーゼル

「喋り過ぎだ」

 

一瞬怯んだ瞬間もう一度撃ち一発一発確実に死に追いやっていた

やがて声を出せ無いくらいに瀕死になっていた

 

トラスト

「はぁ…はぁ…」

 

ボタボタと大量の血が流れ落ち視界も歪んできた

 

トラスト

「しぃねぇ!!」

 

トラストの頭部が粉々に砕け散りそれは倒れた

終わったあと、イーゼルは2つの十字架のネックレスをトラストの胸元に置いた

 

イーゼル

「Amen」

 

06話 同じ釜の飯を食う

 

スロース

「クゥ…ガハッ!」

 

ラース

「厄介な相手ですねぇ」

 

エンヴィー

「スロースをここまで痛めつけられるなんて…だだもんじゃない」

 

アレストケレス

「久し振りだな…さて、やろうか」

 

スロース

「やめ…にげ…て…」

 

アレストケレスの足場が溶け埋まった瞬間に再び固め動きを封じた

そして、隠れていたプライドが背後から現れ魔力砲が放たれた

 

アレストケレス

「…」

 

ラース

「やった?」

 

アレストケレス

「違う…やられたんだ」

 

アレストケレスの右腕で魔力砲を吸い込みそれをプライドに向けて放った

 

プライドの上半身が溶け下半身だけがそこに倒れた

 

ラース

「プライド!!!!」

 

ミリアス

 

 

黒南

「…報告します奇岸が…壊滅しました」

 

ギルドマスター

「…なんだ…と…日奈…は…」

 

黒南

「生死…不明です」

 

全身の力が一気に抜ける感覚に襲われた

だが、瞬時に脳内に怒りが襲った

 

ギルドマスター

「…ロイヤルガード…マリー、絶、ランドレット、イーゼルを呼べ」

 

黒南

「既に連絡済みです…ですがイーゼルさんだけ…行方がわかりません」

 

ギルドマスター

「…後は…分かるな?俺はあれをする…あとは頼んだ」

 

ギルドマスターは別の部屋に入り鍵を閉めた

 

黒南

「…お気をつけて」

 

 

皇王岸アジト

 

 

アレストケレス

「…トラストはどうした?」

 

元皇岸のリーダー

バン

「んあ?どうやら黒服の神父に殺されたらしい」

 

アレストケレス

「…」

 

仮面の男

「おやおや?君にしては怒らないんだね?」

 

突然背後に現れた仮面の男に対して一瞬驚きを見せたが冷静を保っていた

 

アレストケレス

「まぁ、仕方の無いこと、その神父を殺せ」

 

バン

「なぁんで俺に指図するんだァ?まぁいいけど」

 

バンの姿が一瞬にして消えた

 

仮面の男

「彼の復活がそろそろだよ、君にも更なる力を与えておかなきゃね」

 

アレストケレス

「よろしくお願いします」

 

 

痛い…だが嫌ではない、この感覚…あいつと戦った時を思い出す

あの太陽、本当に強いなぁ

 

 

球体の中から薄ら声が聞こえふたつの光が現れた

そして、球体が粉々に砕け散り男が現れた

 

 

さて、今こそ光と闇のバランスが崩れた瞬間だ

全てを破壊し我がものにしよう

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