07話 哀しき再会
世阿
「…」コク…コク…
レミアード
「ぐっすり寝ているわねぇ…」
カルル
「本当にこれがあのイカつい世阿には見えねぇな」
ランドレット
「世阿くーんみんなー」
いつにもなく真面目の顔をしたランドレットが部屋に入ってきた
それを察した一同は世阿を起こし話を聞いた
話はギルドマスターからで皇王岸へ攻め入るという内容だった
カルル
「皇王岸…以前戦った鬼神とどちらが強いのだろう?」
ランドレット
「分からないわ…」
世阿
「我々はバックアップか?」
ランドレット
「多分そうなるわね、話によると強力なオークの一掃が1つらしいし」
世阿は違和感を感じていた
このジリジリと体に刺さる感覚
これからの戦いは今後を左右する戦いだと感じていた
ランドレット
「とりあえず今回はここまで、また連絡が入り次第教えるわ」
ランドレットが部屋を出ると辺りには静寂が生まれた
世阿
「なんだろう…この引っ張られる感覚」
レミアード
「ん?どういうこと?」
世阿
「何かのオーラが俺を引っ張ってるんだ」
リムジーナ
「謎だな」
世阿
「ちょっとそのオーラの方へ行ってくる、那奈羽、ちょっと席外すぞー」
アルラン付近
世阿
「あれ?ここらって匠が死んだところ…」
警戒しながらゆっくりと進むと辺りが漆黒の闇で包んだ
世阿
「俺を呼ぶのは誰だ?」
??
「やぁ、久しぶり」
この声は聞いた事がある…だがどこか違和感を感じる
??
「ずーっと待ってたんだ、貴方のことを…みんなの事を」
闇が一瞬晴れそこには禍々しい姿をした男が1人立っていた
世阿
「なっ!?!?お前!!!」
??
「さぁ、遊ぼ?ずーっと球体に入れられていたからつまらなかった」
そして月がその男を照らした時世阿は言葉を失った
そう、その男は…
暗黒面の末裔
瓶割匠
「そうだよ?俺だよ、師匠♪」
08話 暗黒面と光明面
ダークサイド ライトサイド
世阿
「お前…死んだんじゃ…」
匠
「ん?俺は死なないよ?なんせ最強になったんだからね」
「あ、そうそう今回は師匠をこちらへ迎え入れようと考えてきたんだー」
「暗黒面は素晴らしいよ、ぜひ師匠もこちらへ」
世阿
「バカ言ってんじゃねぇよ」
匠
「ふーん…俺には歯向かうんだァ…ならいいよ、師匠も敵、みーんな敵」
世阿の光速の斬撃は匠の目にも止まらぬ早さだった
匠の身体が真っ二つに切れその場に倒れた
匠
「さすが師匠、本当に早いや…でもね」
匠は武具種 刃を持ち世阿を見た
匠
「俺は超えられ…え?」
世阿の姿は二つに分かれていた
正確には以前の姿と今の姿だった
世阿
「本当はこれは使いたくなかったが…仕方ねぇ」
??
「いくよ、お父さん!!」
2人の世阿は匠を切り刻んだ
匠
「こっちが間違いなく師匠…じゃあこっちは?」
そんな考えの中、面倒になり地面に黒い槍を生成し2人の世阿を突き刺した
世阿
「閉明でも…見えないだと…」
匠
「あー師匠コレ見て」
匠が指さしたのは白く生気が全くない右目だった
匠
「俺は師匠に出来なかった本当の閉明で更なる力を得てるんだ、分かるよね?師匠じゃ俺を倒すことが出来ないのさっさと仲間に…って」
2人の世阿の姿が霧のように消え去った
匠
「つまんない…暇だから以前の鬼神生成して潰して遊ぶかー」
??
「なら私と戦いますか?」
匠の目の前に匠の1.5倍の身長がある男が現れた
七代万物を司る人類の切り札
八塚 神
「私は闇を殺す者、さぁ短い間ですがよろしくお願いします」
09話 最強と最凶
ヒカリ ヤミ
神
「さて、匠さん準備はよろしいですか?」
匠
「じゃあまずは1度死ね」
回転しながらその刃を神に向けたがそれが届くことは無かった
匠
「…この感じ…どこかで…」
神が匠に向けていたのは半透明な盾だった
神
「これは無の盾、貴方の攻撃は100%届くことはありません」
匠
「なーら」
地面に手を当てると黒い槍が現れ神を襲った
神
「しゃらくさい」
匠の身長ほどの長い刀を天高く掲げ振り下ろすと匠の全身に酷い痛みを感じた
匠
「いてぇ…」
神
「あぁ…これは皇の刀、貴方に触れること無く斬ることが出来ます」
匠
「…手加減なしだ…しね」
武具種をしまい両手を掲げた瞬間地鳴りが響き神の足場を崩した
バランスを崩した瞬間四方八方から強い圧力が神を襲った
神
「おこがましい…」
神の目が光り輝いた瞬間圧力が消え逆に匠にその圧力がかかった
匠
「重い…」
神
「王の魔眼…これで私にかかっている圧力を貴方にお渡ししただけです」
匠
「…」
両手を掴む動作をした瞬間神の首が締めあげられた
神
「なっ!?」
匠
「流石にこれには驚いたようだな…悪いが現在の俺は2割程度しか力が出せんでな、これが精一杯だ」
そのまま匠はその場を離れ匠は神の感知範囲から消え去った
匠伝仁伝最終章
10話 焦りと恐怖
レミアード
「…」
リムジーナ
「よく気がついたな…」
レミアード
「そりゃ…嫌なオーラが世阿を引っ張っていたなんて聞いたらずっと気になるでしょ…」
2人の世阿はいつの間にか1人に戻っていた
そしてベットの上で酸素マスクを付けられていた
ライナー
「命に別状はないよ、だけどいつ目を覚ますか…」
レミアード
「世阿…一体あなたは誰と戦っていたの…?一瞬感じたあの強い魔力は何…」
ライナー
「母さんも瀕死状態、世阿君も意識不明…リーダー格の2人が同時にこんなことになるなんて…」
レミアード
「だが、やるしかない…ギルドマスターに報告を…」
皇王岸アジト
仮面の男
「匠くぅ〜ん出てきたばかりで無理しちゃダメだよォ〜」
匠
「気持ち悪い、近寄るな」
仮面の男
「んもぉ」
アレストケレス
「…燐我さま…こんな性格だったっけ?」
「…さて、お出ましか…神父よ」
全身血だらけのイーゼルが荒い呼吸をしながらアレストケレスを睨んでいた
イーゼル
「はぁ…はぁ…」
アレストケレス
「バンは一体どうしたかな?」
イーゼル
「殺した…確実に…心臓と…頭を落とした」
アレストケレス
「ならばこの俺が葬ってやらないとな」
一瞬気を抜いたイーゼルのめのまえに現れたアレストケレスの巨体はボールを蹴るが如くイーゼルを蹴り飛ばした
アレストケレス
「燐我さま、あとは任せてください」
仮面の男と匠の姿が消えた瞬間アレストケレスの魔力が格段と上昇した
ただでさえでかいその巨体はさらに大きく肥大化し身体が魔力に劣っているようにも見えた
アレストケレス
「しぃぃねぇ!!」
イーゼルはすぐさま立ち上がり銃口をアレストケレスに向けた
だがその銃口はあらぬ方向へ曲がっていた
イーゼル
「なんという…ことだ…」
アレストケレス
「お前の自慢の銃は折れた、満身創痍だな」
すぐさまもうひとつの銃をアレストケレスに向け撃ち放った
弾丸はアレストケレスの肉体を抉りながら確実にダメージを与えた…だがそれは微々たるものだった
アレストケレス
「こんなものか?」
銃を連射しやがて弾丸は尽きてしまい銃をゆっくりとしたに落とした
トラスト戦、バン戦と積み重なったダメージはイーゼルの限界を遥かに超えていた
イーゼル
「はぁ…はぁ…」
アレストケレスはゆっくりとイーゼルに近寄り首を絞め上げた
遠のいていく意識の中イーゼルは心の中でこう答えた
イーゼル
「Amen」
イーゼルのコートの中に隠されていた大量のc4爆弾が音を立てて爆発した
匠伝仁伝最終章
11話 疲労と死
仮面の男
「アレストケレスの魔力が消えた…」
??
「その通り…イーゼルさんが命を張って倒してくれました」
仮面の男の前に現れたのはあのご老体だった
ギルドマスター
「さて、やろうか」
仮面の男
「あぁ!きみか!久しぶりだね元気してた?」
ギルドマスターが剣を構えた瞬間ギルドマスターの背後から何かが高速で動き仮面の男に攻撃をした
仮面の男
「…君一人じゃないんだ」
ギルドマスター
「悪いが確実に勝たせてもらう…覚悟しろ」
「ロイヤルガード!そのまま攻撃をし続けろ!」
ロイヤルガード
「カシコマリ」
鎧に身を纏ったロイヤルガードは杖のようなものを振り仮面の男にそれが触れると超高圧の電気が流れた
仮面の男
「…僕じゃなければこの電圧は死んじゃうよ?もっと下げた方が…!?」
仮面の男がロイヤルガードに気を取られている間にギルドマスターは背後から迫り心臓に剣を突き刺した
仮面の男は血反吐を吐きうずくまる姿勢をとったが瞬時、霧に変わり姿をくらました
仮面の男
「新生鬼神の日として言うよ、これ以上僕の邪魔をするなら殺すよ?」
ギルドマスター
「やれるものなら…やってみろ!!」
仮面の男
「なら…」
姿が現れた瞬間その部屋で大爆発が起きた
それは1度ではなく何度も、確実に敵を殺す為に
仮面の男
「さて、これでも生きてるかな?」
ギルドマスター
「はぁ…はぁ…」
ロイヤルガード
「大…丈夫でしょうか?」
ギルドマスター
「あぁ…君は少し休んでいてくれ」
煙が晴れぬ前に立ち上がり能力を使った
ギルドマスターが2人に増え仮面の男がいるであろう方向へ走った
ギルドマスター
「まだだ!」
剣を振り回し、とっさに取った偽造武具種を扱い応戦する
鈍い金属音が鳴り響き双方フェイントを何重にかけながら確信的な一撃を加えようとしていた
だが、それも続かなかった
仮面の男
「最後に教えてあげる…あなたの動き、複雑に見えて案外簡単だよ♪」
仮面の男の武具種はギルドマスターの心臓を突き刺し取り出した
大きく口を開けそれを頬ばろうとした瞬間顎の筋肉が引き裂かれた
それを噛むことが出来ず攻撃が来た方向を見るとそこには死に損ないのロイヤルガードがいた
仮面の男
「ろくな能力もないくせにでしゃばりやがって」
瞬時に動きロイヤルガードの鎧まるで板チョコレートを割るがごとく粉々にし首を絞めあげそれを折った
くたびれた雑巾のように力が抜けすでに抵抗すらできない状態だった
ロイヤルガードを荒く落としふたたびギルドマスターへ目を向ける
ギルドマスター
「ロイヤルガード…クソっ!」
仮面の男
「心臓が抜けているのにそこまで喋るなんて…何たる生命力…だけどね、これでおわr」
頭部に酷い痛みを感じそのまま地面に叩きつけられた
ギルドマスターの心臓をもう1人に渡しその場でオペが始まった
アリミスの王
「おいおいおいおーい、面白いことしてるじゃないかー!」
匠伝仁伝最終章
12話 親友と戦友
アリミスの王に惹き付けられてやってきた各ギルドマスターとハンター達がやってきた
アリミスの王
「直接会うのは初めてかな?どうもアリミスの王でございます、以後お見知り置きを」
仮面の男
「…いいのかい?王様がこんなところに来て?」
アリミスの王
「あー…俺はねぇ、堅苦しいことをするのが嫌いなんだよ、たまには体を動かしたいしね」
仮面の男
「ならば、ここでアリミスの王とミリアスギルドマスターを落とせばあんたらの均衡が崩れるだろう…つまり僕達の勝ちって訳か」
不敵な笑みを浮かべながらその武具種を構えた
ハンター
「いくら鬼神であろうとこの人数…勝ち目がねぇ!お前ら!!行くぞ!!」
アリミスの王
「あー…やめておいた方が…」
一斉にかかったハンター達はいとも簡単に敗れ残るはアリミスの王だけだった
ギルドマスター
「お前も…逃げ…ろ…」
アリミスの王
「馬鹿言え俺が逃げたら格好がつかないだろう?」
アリミスの王は全ての鎧を外しTシャツとGパンだけになった
仮面の男
「舐めてんの?自ら防御力を下げるなんて…!?」
光速すら見破る仮面の男ですら気づけなかった
光速をさらに2倍、3倍のスピードで動き仮面の男の右腕をへし折った
武具種を落とし左手で右腕を抑える動作に入った瞬間左手肩を外し両腕を使用不可にさせた
アリミスの王
「ざっとこんなもんかな?」
仮面の男
「なんて…速さ…それは能力かい?」
アリミスの王
「あんたに教える義理はねぇ、このまますぐに死ぬかじわじわと死ぬか…選ばしてあげるよ」
仮面の男
「じゃあ…第3択目…あんたが死ぬにしよう」
仮面の男の背中から霧が現れそれがアリミスの王の動きを封じた
アリミスの王
「動け…ねぇ…」
仮面の男
「その攻撃…とても早く…確実に落とす…とても素晴らしい」
「だけどね、所詮非能力者、ぼくの敵ではない」
アリミスの王
「そうか…非能力者が弱いというのか…」
??
「全く舐められたものだね」
仮面の男の頭上から声が聞こえた瞬間弓矢の雨が仮面の男を襲った
仮面の男
「これ…知ってるぞ…」
一瞬よろけた瞬間小さな少女が槍で仮面の男の心臓めがけて突いた
心臓1歩届く前に反応され避けられたが確実なダメージとなった
地面が揺れ岩が仮面の男の自由を奪うと仮面の男の顔面目掛けて強烈な拳をぶつけた
さすがのこの攻撃には仮面の男ですら耐えられぬ攻撃だった
意識が遠のくとき糸が仮面の男を縛り上げた
そう…これは、これこそが、八芒の力