第13話 鼓動   作:ATARU 2025

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主役はアムロなのか、マチュなのか、クワトロなのか。


まさか...ゴップさんなのか。





第25話 連邦の旗のもとに~バランサー

ジャミトフ・ハイマン将軍からは、公式のコメントとして、連邦の教導隊たるティターンズの解体とその一部を士官について軍事法廷を含む処罰を約束する声明が出された。

同じくブレックス・フォーラ元准将からは、ティターンズ解体に賛同するコメント、ならびにアーガマについては、自分の私兵ではなく、あくまでもモビルスーツの大気圏外内でのテスト運用を行うための外郭団体による試験機関であることが表明された。

 

これは言わば、エイノー提督から投げかけられたボールを連邦側が打ち返しただけの事である。

 

実効はあやしい。

 

ティターンズは「教導隊」としての予算は削られたが、部隊としてはそのまま存在したし、「処罰を受けるべき士官」の筆頭であるバスク・オムは当のペズンに捕らえられたままなのだ。

 

エゥーゴは、その最大にして唯一の戦力であるアーガマとブレックスが直接的な命令系統としてほ存在しないことを言明しただけであり、その設立からブレックスの息がかかっていることはあまりにも明白だった。

 

ゴップにして見れば、これがギリギリのラインである。

これ以上、ペズン側におもねって、ティターンズよりの高級士官の更迭を始めたりすれば、それはペズンの脅迫に連邦軍が屈したことになり、のちのち悪い前例を作る。

根がジオン・ズム・ダイクンのような思想家でも理想家でもないゴップには、人類の未来などという長期的なビジョンはない。

それどころか、無駄なものだと思っている。

 

彼が望むのは、疲弊しきった人類にとって少なくとも独立戦争のような大量破壊をもたらす武力のぶつかり合いを、この何十年かは起こさないことであり、そして清濁併せ呑む狡猾な(あるいは優秀な)政治家としては、手続きにおいて悪い前例を残さない。このことに尽きた。

 

独立戦争時代は「ジャブローのモグラ」と敵からも味方からも揶揄されたゴップであるが、戦後はかなり活発に動き回っている。

過激思想とでもいうべきアースノイド至上主義の連中とも付き合い、ジオンにおもねる勢力にも取り入り、どちらからも自分は味方だと思い込ませている。

 

 

「どんな物事にもプラスの一面はある。」

ゴップは、肘掛いすに身を沈めた。

豪華なホテルの一室である。

モニターの中に映る男は顎髭をたくわえていた。

「現在、コロニーとの間での大規模な武力衝突の引き金になりうるのは、ティターンズの存在だ。

アースノイド至上主義はなくならないだろうし、あれだけの被害を受けたあとだ。ジオンへの恨みを忘れることもないだろう。だが、少なくとも目の前の生活をよくすることを優先するのが、人間というものだ。

ティターンズがあのテロまがいの活動を休止すれば、大規模な軍事衝突がおきる可能性はかなり低くなる。」

 

モニターの男は答えた。

「バスク・オムは、すでにペズンに拘束されています。

あとはジャミトフ・ハイマンの動きを制限できれば、ティターンズは立ち枯れるでしょう。

心あるものはペズンに走りますでしょうし、エイノー閣下は軽々しく民間人を巻き込むような行動は起こさないと思います。」

 

「ジャミトフを逮捕したりすれば、ティターンズが暴走する。」

ゴップは、首を傾げた。

「それに連邦としては反乱軍であるペズンの要求を軽々しく飲むことはできないのだ。」

 

「行動が制限出来ればよいのです。」

モニターの男は言った。

「逮捕しなくても、裁判に引きずり出せれば充分でしょう。」

 

「ふむ。落とし所だな。

だが、ティターンズの首魁だけを告訴するのでは、アースノイド至上主義者たちは納得しないだろう。軍内部だけではない。連邦議会内部にも支持者は多いのだ。」

 

「ならばわたしも同じように告訴すれば?

アーガマ建造についての資金の流用など、つつかれれば困ることはいくらでもあります。」

 

「ブレックス・フォーラ准将。」

ゴップはため息をついた。

この男は少なくとも、ジャミトフやバスクよりはだいぶマシだ。

「わたしはスペースノイドとの融和派の象徴としてのエゥーゴはつぶしたくは無いのだ。

きみが今言った通り、組織の中心人物の行動を制限すればその組織は立ち枯れる。

きみをいま起訴してしまえばエゥーゴは終わりだ。」

 

ブレックスは笑った。

鷹揚で奥深い笑みだった。

 

「そうはならんでしょうな。」

 

通信が終わったあと、ゴップは、ぐったりと椅子に沈み込んだ。

ブレックスはたいした人物だ。

これからゴップが本格的に政界に打って出るにはあんな男と組みたい。

そのためにはこんなところで潰れてほしくはなかった。

 

 

彼は秘書官を呼んだ。

栗色の巻き毛の女性は、整った顔立ちで、制服の上からでもわかる素晴らしいボディラインをしていた。

 

 

彼女を選ぶに当たっては、その事務能力よりも容姿を重要視したのはゴップ自身だった。だがあくまでもそれは観賞用だ。

 

 

「…最近、新たにエゥーゴに加わった者についての資料を。」

ゴップは彼女に指示した。

「あの態度、落ち着きよう…ブレックスは誰か後継者を得たとでもいうのか?」

 

 

「ゴップ閣下。

予定にない面会の希望者が来訪しております。」

 

「今夜はもう疲れた…なにものだ?」

 

 

「ニューヤーク市の市会議員とのことです。」

 

市長ならいざ知らず、たかが一市議が。

いや、待て――。

 

「名はなんと?」

 

「エッシェンバッハと名乗っています。本人に間違いはないようですが…」

 

ゴップは跳び上がった。

 

「直ぐに会うぞ。応接間にお通ししろ。」

 

 

 

 

 




なんか進まないので短めです。
ほんとはゴップ氏が、エゥーゴにクワトロなる人物げ参加していたことに気が付き、エッシャンバッハ氏とあれこれ悪巧みをするとこほまで書きたかったのですが。


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