けっこうコメントされてたように思いますが、どっかで二次創作、もうされてるかな?
繰り返す。
赤いザクをビームが貫いた。
爆散するザク。赤い彗星が…堕ちる。
繰り返す。
赤いヅダが、ビームを回避する。加速。加速。さらに加速。
白いモビルスーツはついていけない。いやパイロットは反応しているのだが、機体がその操縦についていけていないのだ。
赤い彗星は文字通り彗星のように駆け。
そして爆散した。
ヅダのエンジンが過負荷に耐えられなくなったのだ。白いモビルスーツと戦うために、あの人はわざとリミッターを解除させた。その結果が。
繰り返す。
赤いビグロはミサイル弾幕をはった。
いかに白いモビルスーツのパイロットが凄腕でも、モビルアーマーとモビルスーツでは火力と武装に差があり過ぎる。
爆炎に飲まれる白いモビルスーツ。
勝った!?
だが炎の中から白いモビルスーツが姿を現した。盾を失い装甲のそこここが破損している。
そこに向けて、ビグロのメガ粒子砲が。機銃が。
残ったミサイルが発射される。
だが、白いモビルスーツはふわりふわりとその攻撃をかわした。
まるで“弾幕の中はほかから攻撃が来ないから一番安全”とでも主張しているかのように。
“チイイっ!!”
攻撃に集中しすぎたのか、ビグロの回避が一瞬遅れた。
赤いビグ・ザムが加速する。
連邦艦隊の主砲はIフィールドに弾かれた。
ソロモン攻略戦も終盤。
ソーラーシステムにより、打撃を受けたジオン軍はドズルの的確な指揮で互角に渡り合っている。だが、モビルスーツが足りない。
連邦が本格的に投入したモビルスーツは優秀だ。なによりもビームガンがザクを圧倒している。
ビグ・ザムのメガ粒子砲が輝いた。
ジムが、ボールが。
サラミスが。
瞬く間に殲滅されていく。
“稼働時間はあと15分か。”
コクピットのあのひとは呟いた。
“ドズル中将と主力の脱出の時間稼ぎには十分だな。”
だが、ふと思いついた。
“ここで攻撃目標を連邦主力から、あの木馬に変えれば、わたしは武功をたてドズル閣下の命も頂戴できる、か。”
ビームは効果がないと判断したのか、実弾兵器がビグ・ザムを襲う。
何発かは直撃した。小回りは効かないがビグ・ザムの装甲には致命傷にはならない。加速して連邦軍主力を突き抜ける。
単にソロモン防衛のためなら…この位置にとどまって、侵攻を遅らせたほうがベターであるが、木馬はモビルスーツ母艦として艦隊の後方にいるはずだ。
――いた。
何度か苦渋をなめた白いモビルスーツも。
だがやつは馴染みのビームライフルを持っていなかった。恐らくはここまでのビグ・ザムの戦いに合わせて換装したのだろう。実弾と思しきバズーカと…それにハンマー!?
わたしは何度でも繰り返す。
これなら勝てる。
わたしはそう確信していた。
ビット兵器をエネルギーキャップ式に小型化することでモビルスーツに搭載を可能にした。
そしてその運用のために開発されたサザビー。
これならきっと白いモビルスーツにも勝てる。
だが現れた白いモビルスーツは異様な形態をしていた。
背中に放熱板にしか見えない板状のものをしょっていたのだ。
サザビーのビット射出に呼応するかのように、その放熱板が白いモビルスーツの背を離れた。
繰り返す。
わたしは何度でも繰り返す。
同じ時間を何度も巡り、たった一つの出口を探る。あなたを、宿命の迷路から救い出す道を。
もうモビルスーツの性能には頼らない。
あの人に分かってもらう必要はない。
もう大佐には戦わせない。
白いモビルスーツはわたしひとりで!!
「大佐! どいてください! ジャマです!」
「下がってろ! シャア!」
だが彼の妹が操縦する重戦闘機に一瞬、注意を削がれた彼のゲルググの腕が、アムロのガンダムに切断された。
大佐!!
白いモビルスーツのビームサーベルの前にわたしは自分のモビルアーマーを滑り込ませた。
コクピットをビームサーベルが貫く。
灼熱が。
光が。
なにも見えない。なにも感じられなくなっていく。
ああ…
これがわたしの絶望。
さいごまで。
一緒にいられなくてごめんね。
それさえも。
わたしが命をかけたそれさえも。
カンチャナの“構想”では、その後幾多の戦乱のなか、若いニュータイプが散らす命を見すぎた彼は、自らノイエジオンを組織し。
地球に小惑星を落として人類を粛清しようと企み。
白いモビルスーツに敗れるのだ。
ああ。
だからいまわたしのいるこの世界は。
最後に残った道標。
配役
シャア・アズナブル...鹿目まどか
ララァ・スン...暁美ほむら
アムロ・レイ...ワルプルギス