第13話 鼓動   作:ATARU 2025

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とにかく、月面都市からの援助を止めない限り、武器は無尽蔵に湧いてきてしまうので。
まず、そこから止めようと思ったのですが、ダイクン家名物の「思いつきからの暴走」です。






第27話 決戦~月面都市

エアーズは月の「裏側」にある。

都市の規模としては、グラナダ、フォン・ブラウンに次ぐ規模だ。

人類の総人口を減らしたジオンの独立戦争における真の勝者はサイド6であると言われて久しいが、ムーンレイスも明らかに勝ち組ではあっただろう。大規模な戦闘はほとんどなかった。少なくとも居住施設を破壊しようするような暴挙とは無縁であったのである。

 

統制上は、ジオン公国の管轄下にあり、独自の軍はもっていない。名ばかりの防衛隊はあるものの。

 

「所属不明モビルスーツ、四機接近します!」

 

管制官の声が裏返った。

 

「識別信号は!?」

「ありません! IFF応答なし!」

「型式は?」

「不明です。新型機と思われます。」

 

エアーズの防宙管制室が一気に騒然となる。

 

「なにものだ!? 防衛隊のザクはどうした!」

「いえ……その市街地鎮圧用のトリモチ弾丸を装備したままで……」

 

「なにをやっている!!」

 

そのとき、別のオペレーターが声を上げた。

 

「連絡入りました……! 外部通信です。

モニターに映します!」

 

スクリーンが映し出したのは、まだ若い女性だった。

コクピットにいながら、ヘルメットを脱ぎ捨てている。サングラスが目元を隠していたが、司令部の全員が一瞬、惚けるほどの美女であった。

 

 

「エアーズ市防宙管制へ。こちらはソム・エドワズ。」

 

若いが落ち着いた声。

 

「聞こえるが……貴様ら、何者だ!

この宙域はエアーズ市の管理下にある!」

 

画面が切り替わり、猛禽を思わせる猛々しい顔つきの男が映った。

 

「わかっている。エアーズに用があって来てるんだからエアーズの管理宙域は通るに決まってんだろうが!

そのうえで、いまからそっちの責任者にあわせろ!」

 

「ふざけるな! 貴様らはなにものだ!?

どこの所属だ!?」

 

「俺たちはクラバのパイロットだよ。所属はポメラニアンズ、でいいのかな。」

男はゲラゲラと笑った。

 

何がおかしい!!

 

管制室は騒然となったが、当然ながら男にとって慌てふためくエアーズ管制本部の様子がおかしかったのだから、怒っても無駄というものである。

 

「なんの目的でエアーズに接近した。」

 

「だから言ってるだろ? 責任者にあわせろ、ってよ。」

 

「宙港長か?」

 

「わからねえな。

エアーズ市の責任者だったら市長だろうが?」

 

「ふざけるな!」

 

「ヤザン。」

画面が切り替わり、最初の美しい女性パイロットが映った。

「わたしからお詫びするわ、エアーズ管制室。

ヤザンはあなたがたをからかってたのよ。」

 

「まず、武装したモビルスーツをエアーズ内部に入れることはできない。」

こちらはまだ話しが通じそうだと、管制官は懸命にしゃべった。

「月面都市は中世の小国家ほどの人口を抱える大都市だ。

そこの市長に訳の分からない連中を簡単に合わせることはできない。

まして、いまは通常の状態ではない。」

 

「ペズンのことを言ってるのね?」

 

「ニューデイサイズへの鎮圧にクランバトルのオーナーが動き出したという噂もある。

諸君らが、もしエアーズへの入港を希望するなら、まず、武装解除に応じてもらう。

シティから50kmばかり離れたところに廃棄された観測基地がある。まずそちらへ着陸し、指示を待て。」

 

「少し間に合わないわ。」

ソムと名乗った女性パイロットは、サングラスを外した。

「わたしの顔に見覚えはなくって?」

 

ムービースターか。

あるいは最近は、クラバのパイロットも地震で写真集を出したりしている。

そんなこんなで自己意識が肥大化し過ぎた馬鹿女かと、管制官は思った。

たしかに、彼女に見覚えはあった。

 

だが、それは娯楽コンテンツやグラビアではなく、公営放送のニュースの画像であって……

 

「わかんねえ、みたいだぞ?」

さっきの男の声が苛立ったように言った。

「だからソドンごとこっちに移動した方が良いって言っただろうに……」

「ランバ・ラルやラシットが反対するに決まってるわ。」

「……そういう認識はあるんだ。」

 

「あ、アルテ……」

 

「このまま、市街地に入るわ。」

ソム・エドワズ、いやアルテイシア・ソム・ダイクンは、言った。

「会談の場所を用意してください。時間は、そうね、10分以内に。」

 

------------

 

「ペズンより接近するモビルスーツを確認。

ゼク・アイン13機。未確認の新型機1機。」

 

「ロゼ・スパークル、サイコガンダムR。カタパルトへ。」

 

「ソドンの守りは、バニング隊に任せるんだ。」

アーガマのブライトは次々指示を行う。

「ドゥー、トロワ。発進用意。」

 

「ドゥー・ムラサメ、いつでも発進出来るよ!」

「ヘビーアームズ……準備完了。」

 

 

「敵の先発のモビルスーツ隊に含まれる新型が気になる。」

クワトロからの通信だった。

「まず、わたしが当たる。」

 

「当たる……って、14対1ですよ。」

 

「まさか、落としてくる、とは言わんさ。

性能と武装を見るだけだ。

それまでは、ココ・シャロンは発進させないでくれ。」

 

 

 

 

 




うーん。
今回はアルテイシアの無双回(議論のほうでね)の予定だったのですがそこまで進みませんでした。
頑張って早めに更新しますね。
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