全世界10億のクラバファンの諸君
私はクランバトルが好きだ
諸君 私はクランバトルが好きだ
諸君 私はクランバトルが大好きだ
“白い悪魔”が好きだ
“赤い彗星”が好きだ
“狂犬”か好きだ
“ソロモンの悪夢”が好きだ
“黒い三連星”が好きだ
“病み猫”が好きだ
“戦鎚”が好きだ
サイド6で
月面で
暗礁空域で
ネオ香港で
トリントンで
この世界で行われる ありとあらゆるクランバトルが大好きだ
ビームライフルを構えた白い悪魔が、一撃でモビルスーツを破壊するのが好きだ。
一回の発射で同時に二機のモビルスーツを貫いたときなど心がおどる
赤い彗星が縦横無尽に戦場を駆け抜けるのが好きだ。
半身を破壊されながらも、最後の一撃でキケロガを吹っ飛ばしたときななど胸がすくような気持ちだった
ビームサーベルを斧状に変化させた狂犬が、相手を両断するのが好きだ。謎の力で巨大化した相手の腕を駆け上がり、首を跳ねたときなど感動すら覚える
三連星が戦斧を片手に大音声をあげるのがすきだ。話出そうとした瞬間に、白い悪魔に踏み潰されたときなどなど絶頂すら覚える
軍警のザクに滅茶苦茶にされるのが好きだ
必死に守るはずだった金庫の金が、女子高生に蹂躙される様は とてもとても悲しいものだ
諸君 私はクランバトルを 地獄の様な試合を望んでいる
諸君 私に付き従う10億のクラバファンの諸君!
君達は一体 何を望んでいる?
更なる戦争を望むか?
情け容赦のない 糞の様な戦争を望むか?
鉄風雷火の限りを尽くし、非戦闘員まで虐殺し、それを理想だと掲げるクソの様な戦争を望むか?
「クラバ! クラバ! クラバ!」
よろしい
ならばクランバトルだ
我々は満身の力をこめて今まさに振り下ろさんとするハンマーだ
だが、この暗い闇の果てで再び戦火の焔を燃やそうとするものにはただのクランバトルでは もはや足りない!!
相手はペズンに立て籠ったテロリストの成れの果て。
だが、彼らもまたわたしに賛同してくれた!
わたしのクラン、ポメラニアンズとやつらのクラン、ニューディサイズの総力決戦だ!!
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アンキーの呼びかける回線は、一般回線である。
さすがに視聴者は10億はいるはずもないが、ネットの世界は騒然となった。
「お、おい……アンキー……完全にイッチまってないか?」
「おい、本気でペズンと戦うつもりなのかよ。」
「なんで、ニューディサイズがクランなんだよ!」
「ペズンにいるのは、クランじゃねえぞ。本物の連邦軍の改革派の連中だ!」
わかる。
君たちの言いたいこともわかる。わたしが、選びぬいたチームは、いわば人類最高のパイロットたちだ。
どうやっても勝ち目のない相手と戦うことになるニューディサイズのモチベーションが気になるといるだろう?
「……違う……」
「違うて、アンキー!!」
「俺たちはまだそのレベルの理解に達してしないぞっ?」
心配するな!
今回は、機体の数を選ばないハンディ戦だ。
ニューディサイズのモビルスーツ数は
ム・セ・イ・ゲンだ!!!
何十機出してもかまわない。
すべてポメラニアズが叩き潰してやろう!!
そして、諸君!
これはクランバトルであるのだから、賭けの対象だ。
単純に勝敗だけではない。
お目当ての選手の活躍から、落とすモビルスーツの数まで、好きに予想しろ!
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「なにをやっている?」
ブライトは、アンキーを怒鳴りつけた。
「まあまあ、中尉殿。」
サイド6のクランバトルの大立者は、膝をくんだまま、呵呵とわらう。
「ちゃんと宣戦布告もしてなかったし。
ここらで言うことは言っておかないとねえ。」
「これから行われることはクランバトルではない。2対2のM.A.V.戦もない。ルールの縛りもない。」
「そうださ。だからヤツらは頭にくる。
後ろを見せることは許されない。なにが何でもこちらを潰しにくる。
そして」
毒々しい色に塗られた唇が釣り上がる。
「わたしは、賭けの胴元として大儲けだ。」
アンキーのタブレットに表示された数字をみて、ブライトは細い目を見開いた。
「おい…なんだ、この数字は。戦艦が買えるぞ?」
「中尉、落ち着きな。一桁ちがうわ。
艦隊が買えるのよ。」
悪ノリ回。