第13話 鼓動   作:ATARU 2025

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話が進まない!
なので小ネタを散りばめつつ!!





GQuuuuuuX season2 第2話 ジオン襲来~降下

アムロはかなり、疲れている。

 

久しぶりの学生生活に身体が慣れないのだ。

 

「クラス」の仲間は、厳ついが悪い連中ではなかった。

 

一通り授業が終わったあと、三々五々、面子が集まって、クラス対抗のモビルスーツ戦について、案を出し合う。

 

みんなかなり、真面目な技術屋上がりらしく、可変機とが合体とか言い出さないので、アムロも心地よい。

あくまで、いまはシュミレーターの中だけのものなのに、かなり実直な案にまとまりつつある。

「軍曹」たちが草案をまとめつつあったのは、ザクとドムを混ぜたような外観の機体で、彼らはそれを「ザクⅢ」と命名していた。

 

ザクⅡでなくていいのか、というアムロの質問に、軍曹は笑って

「そりゃ、ハイザックってもうあるだろ?

だからこいつはザクⅢにしたんだ。」

と、返した。

 

アムロは頭部に予定されていたコクピットを腹部に移すことと、それに姿勢制御と放熱フィンを兼ねた背部バインダーを追加することを提案した。

これは概ね、好意的に受け取られた。

 

彼を疲れさせているのは、基礎理論を叩き込まれる座学である。

特に専門性のない教養科目などは、無敵の白い悪魔を辟易させた。

もちろん、予習復習も必要だし、帰ってからもかなりの時間を削られる。

 

 

マチュは、このところ帰りが遅い。

クラスの仲間から、帰りに誘われることが多いようだ。

なんとなく帰宅時間が遅くなると心配になるのは親心というものだろうか。

 

ニャアンがなんだかんだで一番、規則正しい生活を送っている。

停学中は、食堂などを除いては大学内の施設は使用禁止だし、補講授業以外に出たら真っ直ぐに帰らねばならない。

帰りに街中で、具材を買い込んで、甲斐甲斐しく夕食を作る。

得意なのはエスニックだが、なかなか美味しいので、アムロは助かっていた。

 

「明日は、授業はないでしょ?」

カオマンガイをほうばりながら、マチュが言った。

「ない。」

と、ニャアンが言った。

 

「買い物があるんだけど、付き合わない?」

 

もぎゅもぎゅとサラダを噛みながら、ニャアンは頷いた。

 

「天パは?」

 

「ララァに食事に誘われてる。」

 

マチュは感情の動きを隠すように、目を伏せた。

「あっそ。じゃ、晩御飯はいらないよね。帰りは遅くなるのかな?」

 

「ランチだから遅くはならないよ。

出来れば、きみやニャアンにも一緒に来て欲しいんだけど。」

 

「ジャマでしょ?」

目を伏せたまま、マチュは言った。

 

「いや、いて欲しいんだ。」

 

「デートのジャマはすんな……ってガンダムが言ってる。」

 

「デートじゃないよ。実は近々、ソムさんが地球に来るらしい。」

アムロは、デバイスを開いた。

「ジオン公国元首アルテイシア・ソム・ダイクンとしての公式の訪問では無いけれど、目的は、鉱物資源の輸出規制を賭けてのクランバトルらしい。」

 

「そんなニュースあったっけ?」

 

アムロは開いたデバイスを見せた。

アルテイシアからの私信である。

「本人が言ってる。」

 

「それはずいぶんとモテてうらやましいですなあ?」

 

「たぶん地上でのクラバになれば、会場手配そのほかもろもろは、クワトロ大尉がすることになる。」

 

「……大丈夫かな。あの兄妹会わせても。」

ニャアンのようなタイプにもそのヤバさはわかるのだろう。

 

「それは悪いけど、あの二人でどうにかしてもらうしかない。」

アムロは言った。少なくともジオン……アルテイシア陣営についてはどうにかなっているような気がする。

 

ペスン攻略中に、百式がソドンの射程圏内にはいるたびに、アルテイシアは、撃墜命令を出していたが、ソドンのクルーはすべて無視していた……

だからあとは、クワトロ大尉の方からなにかしでかさないようにしていれば、大丈夫だ。

 

「とするとネックはララァの存在だ。

ソムさんは、ララァのことは『クランバトルのパイロット、ココ・シャロン』として認識している。強力なニュータイプであることもわかっていて、自分の手元におきたいと、ヘルムコングロマリットには交渉をもちかけたようだよ……けど、それがクワトロ大尉のララァ・スンだということは知らない。」

 

「どこかのタイミングで教えとかないとね、それは。」

マチュは即答した。

「基本、いいひとだとは思うけど、隠し事されたと思ったらキレるよ。」

 

「たぶん、シャリア・ブルさんあたりは気がついていると思う。あのひとは、ララァにも直接会ってるわけだし。」

 

「でも下手に言い出して、火中の栗を拾うのは避けたい……って?」

 

「そうなんだ。バレるのは時間の問題。

だから、そのまえにうまく紹介出来ないかな……っていうのが、ララァの相談で、それにマチュとニャアンも力を貸して欲しいんだ。」

 

「なら、天パは午後からわたしたちの買い物に付き合うこと!」

マチュがじと目で言った。

「それでチャラにする―――と、ガンダムが言っている。」

 

 

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「M.A.Vを申し込みされて、ちゃんと返事を寄越さない男ってどう思いますか、ミーア・キャンベル?」

ソドンの自室で、アルテイシアは自分そっくりの女性にたずねた。

 

もともと、アルテイシアの影武者として仕立てあげられたもとどこぞの劇団員の女性である。

顔立ちは元々かなり似ていた、とランバ・ラルは言っていたが、少々の整形をくわえて、いまでは、ランバ・ラルもマハラジャ・カーンも見分けがつかないほどになっている。

とはいえ、それはそのつもりで彼女が演技するときだけだ。

ふだんの表情はまったく違うが、このときは、アルテイシアそっくりの表情で、すこし眉をひそめてみせた。

 

アルテイシア・ソム・ダイクンがテストパイロットの「ソム・エドワウ」として、しばらくズム・シティを留守にする際には、かわりにパーティに出席する必要もあり、アルテイシアとして振る舞うために、アルテイシアとして思考することにも慣れている。

演技の延長ではあるが、アルテイシアが頼りになる相談相手として、こんな話が出来るほどに。

 

「それは……どういった立場でのM..A.Vを望まれたかによって異なりますわ。」

ミーアは、淡々と答えた。

「クランバトルのM..A.Vならまず誰もが、二つ返事で了解するでしょう。やや近接特化気味とはいえ、姫を越えるパイロットはそうはいないと思います。」

 

「そ、そうですわよね!」

 

「ただ、アルテイシア様が、M.AVを望まれたということならば、それは生涯の伴侶という意味合いを含むのでは、と相手に理解されるかもしれません。

これはかなり相手にとっては重い判断です。

アルテイシア様の美貌に惹かれてほいほいと乗ってくる男でなかったのは、むしろ評価してやるべきでは?」

 

アルテイシアは眉をひそめた。

そうするといまのミーアにそっくりになるのだが、本人は気づいていない。

 

「……それでもよいかもしれない。

彼のなかにはニュータイプの限りない可能性を感じるの。それに彼から絶対に裏切らないという信頼感と……」

 

「全部、恋心とは違いますね。」

ミーアはずけずけと言った。

「伴侶を選ぶのにそんな政治的な理想や駆け引きを持ち込まない方がよいかと思います。

で、3つめがまさにそれ!

ジオン公国元首としてのパートナーとしてのM.A.V.です。」

 

「彼は、わたしの足りないところを補なってくれる……

そう言った意味でも、傍において損にならないわ。」

 

「そういう損得勘定がよくないんですって!

逆にこいつはわたしがいないとダメなんだってくらいのダメ男のほうが姫様向きかもしれませんよ……?」

 

部屋のモニターが光った、

ラシット艦長が映る。

 

 

「姫様、10分後に大気圏突入です。

シートを倒してベルトを……」

と言いかけて妙な顔をした。

 

「わたしが、アルテイシアです。」

さらりと、ミーアが言った。アルテイシアにだけ分かるようにほんの少し笑みを浮かべている。

「すぐに見分けがつくようになれますよ

ラシット艦長。

ネオ香港への降下。よろしくお願いいたします。」

 

 

 

 

 

 

 

 




アルテイシアの相手はだれにしよう。
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