海兵隊の精鋭たちのゲルググMが迫る!
だれか映像化してくれ! きっとカッコイイから!
新作二次創作です
魔法少女まどか☆マギカ 廻天の残響
https://syosetu.org/novel/429133/
魔女のいない世界に魔女が来襲する。見滝原の魔法少女たちは―――
シーマは、機体をブーストさせた。
「目標はゼフィランサスだ。あいつを落とすよ! バニングの雑魚どもには目をくれるな!
シーマのゲルググMは、ビームライフルを装備している。
『白い悪魔』の機動力は身をもってわかっている。
一対一では、おそらく勝負にならない。
だから三対一でかかる。
残りは、バニング小隊の相手をさせる。落とせればよし。足止めでも充分。
AIが制御しているはずのゲルググMから、了解、のサインが来た。シーマの胸が高鳴る。いよいよ、仮想空間とはいえ、あの白い悪魔にはじめて土をつけるのだ。
大体の戦略はたててある。
随伴する二機のゲルググMは、ビームライフルではなく90mm機関砲を持たせてある。
両機から、弾幕を被せる。
今回のゼフィランサスは、宇宙用にバーニヤを調整してない状態だ。
ろくな回避機動はとれない。
弾幕でさらに回避行動を制限してしまえば、そこをビームライフルを狙い撃てば。
90mm機関砲の火線が伸びる。
ゼフィランサスは。
動かなかった。
こちらの動きがわからなかったはずはない。
ミノフスキー粒子下という設定であっても、すでに有視界の距離だ。
動かない?
いや。
動けないのか!?
シーマは、地上で実際にゼフィランサスと対戦している。「本当に」トリントンからガトーが奪ったサイサリスを、リリー・マルレーンで迎えに行ったときだ。あのときのゼフィランサスのパイロットは、たしかニャアンだったが、とんでもない運動性能に肝を冷やしたものだった。
そうか。
一Gに特化した機体は、そういうものか。
火線がゼフィランサスに突き刺さる。
連邦の試作機らしく白を基調にトリコロールに塗られた機体だ。
もはや、シーマが手を出すまでもないのでは。
ゼフィランサスは撃ち返そうともしない。
盾を掲げただけだ。弾丸が、弾かれる。
連邦がモビルスーツのために採用したガンダリム合金の装甲は、90mm機関砲の直撃に耐えられる。耐えられることになってはいるのだが、それは何発でも直撃に、無限に耐えられることを保証するものではないのだ。
「散開して挟撃。」
シーマは命じた。
「左右から同時攻撃だ。盾で受け止めさせるな。」
AIパイロットは優秀だ。
大きく弧を描いて、左右から挟み込むように迫る。
ゼフィランサスは、動かない。いやここまでくれば「動けない」に間違いない。
違った方向からの攻撃ならば、盾でガードはしきれない。
だが、ゼフィランサスは二枚の盾を掲げた。
弾丸はすべて弾かれた。
「そこっ!!」
シーマのビームライフルのスコープがゼフィランサスを捕らえた。
「落ちろ!」
ゼフィランサスがくるりと振り向いた。
背中にも盾を背負っている。
ほんの少し体の角度を変えた。
ビームが弾かれる。
“クソがっ! 設定は0083だろうが。あそこまで、高性能のビームコーティングがあるわけが”
二機のゲルググMがマシンガンを放つ。
シーマ用にカスタムしたゲルググMが、ビームライフルを撃つ。
当たっている。
ことごとく命中している。
だが、ゼフィランサスは落ちない。
シーマは呻いた。
“が、頑丈にも程がある!”
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「ぬっハッハッハッハ!」
胸を逸らして、ニナ・パープルトンが笑った。
「みたか! わたしのガンダムの性能を!」
「いったいなにがどうなってるんです?」
フレデリカが尋ねた。
今回は実況はいれていない。
実況していると、ついつい言ってはいけないことを口ばしってしまう危険があるのがわかったので、割愛したのだ。
一応、オブザーバーとして、ネオ香港のクランオーナー、クワトロ・バジーナ氏と、仮面のモビルスーツパイロット、ココ・シャロンに来てもらっている。
「ここまで、集中砲火を浴びては、ゼフィランサスと言えども装甲も、盾ももたないはずです。」
ヤンが言った。
それが常識ではあるが、現にゼフィランサスは健在だ。
盾こそ穴が空き、変形しているが本体にはほとんどダメージは通っていない。
「角度の問題だ。」
クワトロは、一緒に連れてきた少女が入れてくれた紅茶を受け取りながら言った。
金髪の前髪をあげて、額を見せている。まだ十代にいくつかはいったばかりだろう。
「弾丸を。あるいはビームを弾くのに、ちょうどよい角度で受けている。
ゼフィランサスがまったく動けないので、いつもの回避にかわって、防御に全フリした、ということだ。」
「そんな!」
ヤンが呟いた。
「そんなことが可能なら、アムロくんは無敵じゃないですか。」
「無敵とまでは言っていいのかわからんが……少なくとも、クランバトルやシミュレーションバトルを通じて一度も落とされてないのは事実だ。」
「……ちなみに、ですか。」
ヤンはいくぶん声を低めて尋ねた。
「実戦だったらどうでしょうか?」
「彼は兵士ではないよ、ヤンくん。」
クワトロは静かに返した。
「まあ、本当のデラーズ紛争やペズンのニューデイサイズ蜂起にも彼は立ち会っているが」
「……そのときはどうだったんです?」
「彼にとっては同じだよ。クランバトルだ。」
クワトロは紅茶を口に運びながら言った。
「頭部破壊。四肢破壊。武器破壊。クランバトルのルール通りに戦って生き延びた。」
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「ち、化け物があっ!」
シーマのゲルググMカスタムのビームライフルのトリガーが虚しい音をたてた。
エネルギー切れだ。
随伴のゲルググMも弾丸をうち尽くしていた。
一機のゲルグMが加速した。
射撃は効果がない。ならば接近戦で勝負する。
「バカが!」
その突進が、ゼフィランサスのビームライフルの射線軸にはいった。
ビームがゲルググMの頭部を貫く。
「タイムオーバーです!
ゼフィランサス、アルビオンともに健在。
ディラスフリートはゲルググM一機大破。
アルビオンは、ジム改三機小破。
勝利条件を満たしたために、アルビオンの勝利といたしますっ!」
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「やれやれ、終わってみればアムロの異常さだけが目立ったというわけだ。」
クワトロが苦々しげに言った。
クスリ
と、となりに座った仮面の女性が笑う。
「まだ……終わってないみたいよ。
―――N・ロックさん?」
「はい、なんでしょうか、ララァさん。」
とっさにそう答えたN・ロックを、ココ・シャロンは仮面のしたから睨んだ。
「配信はここまでで、中止にしてください。ここから起きることはまだ、だれにも知られない方がいいわ。」
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アムロはほとんど原型を留めていない盾を、投げ捨てた。
最後のビームの一撃は半ば偶然の産物だ。
ゼフィランサスは射撃すらもままならない。
最小限のバーニヤ噴射で体の角度を変える。
それだけでなんとか、シーマたちの攻撃を乗り切ったのだ。
終わった?
いや……
終わった気がしない。
アルビオンは?
徐々に遠ざかりつつある。
バニング隊は……破損した仲間を連れて撤収中だ。
パオオオッ
それは象の鳴き声に似ていた。
宇宙空間で?
視界を白いものが漂っていく。
霧のようだ。
そんなことはありえないのに!
なんだ?
なにが起きている!?
突如、宇宙を琥珀の輝きが満たした。
ニュータイプの共振!!
マチュのものともララァとも違う。
もっと異質でおぞましいもの。
頭の中で楽の音が鳴り響く。
空間が割れた。
出現したそれは巨大なお盆にみえた。
だが、縁の部分にクローアームのようなものが見える。
モビルスーツの専門家であるアムロには、それがなにかわかった。
“たしか……連邦の教導部隊がニュータイプ用に開発をすすめていた……”
盆の底が割れて、頭部と胴体が突き出る。
上部から折りたたまれていた脚部が出現した。
「バウンド・ドックっ!?」
なぜここに?
そして……なぜ逆さまなんだ。
キラキラの渦に少女の姿が浮かんだ。
つい先日紹介された。たしかアクシズのニュータイプ……ヨルと言った。
「あなたの戦いぶりはなんて、愚かで無様なのでしょう」
黒髪をなびかせて、少女は高らかに笑った。
「シャロンの薔薇は返していただきます。」
「彼女を」
アムロは、言い返した。
「そんな名前で呼ぶんじゃない!」
ワルプルさんはあっちでもこっちでも大活躍です。