そこに赤いガンダムが、応援に駆けつける!!
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魔法少女まどか☆マギカ 廻天の残響
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魔女のいない世界に魔女が来襲する。見滝原の魔法少女たちは―――
『サイコミュによる誘導兵器か!』
エネルギーキャップ式を採用していないタイプの移動砲台だ。
ひとつひとつにジェネレーターを内蔵している。
このサイズでは、モビルスーツには搭載できない。
内蔵しようとすれば、専用の、かなり大型のモビルアーマーを用意するしか無いのだが。
バウンド・ドックも巨大ではあるが、運動性は悪くない。
ビットからのビームをかわしざまに放った拡散メガ粒子砲が、ビットを捉えて爆散させた。
だがビットは一基ではなかった。
目視できただけでもほかに四基。
螺旋の軌道を描いて、次々とビームを発射してくる。
薙ぎ払う!!
拡散ビーム砲は、今度は空をきった。
間違いない。
相手は、サイコミュによる脳波誘導兵器の扱いに慣れている。
なぜ!?
ビットを操る相手はわかる。
幾多の世界を改変し続けてきた重罪人『薔薇姫』だ。
だがジオンが勝利したこの世界線での彼女は、パイロットとしての才能を見出されることはなく、戦場にでる経験もなかったはずだ。
それなのになぜ?
直撃を受ける。
バウンド・ドックの装甲とビームコーティングはかろうじてそれに耐えた。
だが、それは無限に耐えられることを意味しない。
『なぜ! なぜおまえはこれほどまでに戦える!』
『わたしには護るべきひとたちがいるわ。』
声は涼やかで、落ち着いていた。
『あなたこそなんのために戦っているの、ヨル?』
『なんのために戦うのかを思い出すためよ!
シャロンの薔薇!』
ビットが放つビームをくぐり抜け、接近戦を挑む。
ビームサーベルの刃が伸びる。
一閃!
赤いガンダムもビームサーベルで応戦したが、力負けした。
体勢が、大きく崩れる。
『もらった……なにっ!!』
白い悪魔のゼフィランサスだった。
突っ込んできた。ろくに動けもしなかったはずなのになぜ……
その腕がビットにしがみつくようにつかまっている。
『ビットを……推進器替わりに使ったというのか!』
バウンド・ドックの予備のビームライフルが狙い撃つ。
直撃寸前に、ゼフィランサスがビットから離れる。
ビームはビットを貫いた。
爆発!
その火球をくぐり抜けるように、ゼフィランサスが現れた。
交差するバウンド・ドックとゼフィランサスのビームサーベル。
『な……んだと?』
バウンド・ドックの腕が切断された。
堪らずバウンド・ドックが距離をとる。
拡散メガ粒子砲を乱射。
赤いガンダムとゼフィランサスは、その攻撃をかわした。
「面白い戦い方をするんだね」
アムロは、声は冷静だ。
「逆さまになった状態は、とっさにこちらも狙いがつけにくい。別に宇宙では、どっちが上という決まりもないから……撹乱には効果はあるのだろうけど。」
『だまれ!』
拡散メガ粒子砲。
赤いガンダムが、ゼフィランサスの手を引いて、加速した。
光条が虚しく空を裂く。
「……でも正直、きみも戦いにくいんじゃないかな?」
アムロの話し方は変わらない。
回避運動も、赤いガンダムに任せている。
そして、それを信頼しきっているのがよく分かる話し方だった。
『は、は……ははは』
ヨルが笑う。笑う。
笑う。
「アハハハハッ!」
笑いが仮想空間に響き渡る。
「ハハ……は。たしかに! とんでもないわね、あなたって!
ほんとにちょっと怖くなってきたんで」
目がすぅっと細められた。
「そろそろ本気になってもいいかしら」
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運営ルームでセルマが、笑った。
椅子の上で身体をバタバタさせながらはしゃぐ。
「いいよ! いっちゃえ!!」
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ビットがバウンド・ドックを取り囲む。
ビームの弾幕。一斉射撃。
だが。
バウンド・ドックの姿はかき消すように消えた。
ララァの感覚にすら捉えられない速さで。
「な、なに? 速い」
「下だ。」
確認もせずに、赤いガンダムはゼフィランサスの手を引いて、移動した。そのあとを追うように拡散ビーム砲が空を切る。
バウンド・ドックは、上下逆さまをやめていた。
それだけで。
運動性は格段に上がっている。
ビットが次々に撃破されていく。
「ララァ! ぼくにビットのコントロール系を!」
ララァは頷いた。そんなことができるのかどうか、分からなかったが、アムロがそう言うなら出来るのだろう。
『もらったぞ、薔薇姫! 白い悪魔!』
バウンド・ドックのビームライフルが、赤いガンダムとゼフィランサスを狙う。
その間に、強引にビットが滑り込んだ。
ビットのメガ粒子砲。
バウンド・ドックのビームライフル。
同時に発射された光条は、真正面からぶつかり。
光が爆発した。
それは急速に広がり、仮想空間を包んでいく。
バウンド・ドックも。
ゼフィランサスも。
赤いガンダムも。
空間そのものが、閃光のなかに溶けていく―――
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「ふう。」
アムロは大きく息をついた。
モニターもコンソールパネルも暗くなっていた。
「強制ログアウト完了。」
フレデリカさんの声だった。
「シミュレーションバトル。今度こそ、本当に終了です。気分が悪くなったりはしてない?
ゆっくり、コクピットから降りてね。」
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「素晴らしいコンビネーションだった。」
クワトロにそう言われたアムロは、肩を縮めた。
ララァが割って入った。
いや、クランバトル選手として出場する時の仮面をつけていたから、ココ・シャロンと呼ぶべきなのだろうか。
腰に手を当てて、からかうようにクワトロを見上げた。
「嫉妬してますか、大佐?」
「ある意味な。」
クワトロは素直に認めた。
「少なくともニュータイプとしての能力は、わたしよりもきみたちの方が上だろう。おそらくパイロットとしても、な。」
「アムロ、このひとはね。」
ララ……ココ・シャロンはふざけたようにアムロにもたれかかった。
「自分の弱みをみせた相手を、ずいぶんと殺してきたのよ。」
これにはさすがに、クワトロも顔色を変えた。
「それはフロドの小説にでてくるシャイ大佐だろう。わたしには少なくともそんな悪癖はないぞ。」
「意識してればよろしいわ。」
今度は、ココ・シャロンは、クワトロの胸に頬をつけた。
そうしながら、アムロに視線をやる。
「……そうね、アムロ。今度、ゆっくり食事をしましょつよ。このところ、クランバトルやこのひとの怪我であまりゆっくりできなかったもの」
今度。
今度、ね。
実際には、誘う気のないときの上等文句だ。アムロは、曖昧な笑みを浮かべて、ああ、今度ね、と答えた。
「なら、明日の夕食を。場所は私がとっておくわ。
―――大佐。食事の世話はカンチャナとヴァーニに指示しておきますから。」
「ココさん。あまりひとをからかうものではないよ。」
見かねてN・ロックが割って入った。
「あと出来ればなんだが、明日の夜は月面から、ケリィ・レズナー氏が到着することになっている。
出迎えにぜひ、アムロくんをお借りしたんだが……」
ココは頷いた。
「それならすこし、時間を調整しましょう。
それよりもまず」
クワトロも同意した。
「まずは、あのアクシズのニュータイプたちに事情を聞かなければ、な。」
ヨルたちは実は素手でもクソ強いのですが、N・ロックたちも手荒なことをする気がないので、大人しく待ってくれています―――