アルテイシアのもとへ乗り込む彼が見たものは!!
今回短いのですが、これはこのあと、アーガマのマチュたちのパートを書こうとしたら長くなり過ぎてしまったためです。
たぶん、本日中に続きを投稿する予定です。
アルテイシアの自室は、若い女性のものとしてはいささか、殺風景すぎたかもしれない。
自室、とは言っても実際には執務室だ。
部屋の主は、機能的すぎる服装だった。
制服か、どこかの軍服めいた印象も与えるが、ジオンでも、もちろん連邦軍のものでもない。
ノースリーブで白い腕がむき出しになっている。
サングラスをかけたまま、マハラジャ・カーンとランバ・ラルを見るでもなく、窓から外をぼんやり眺めていた。
「姫!!」
「アルテイシア様っ!」
ジオンを代表する傑物たちの怒りを受けながら、美女は物憂げに、やっとその視線を2人に向けた。
「何ごとでしょう?」
形のよい眉をひそめて、彼女は言った。
「今回の騒動の責任を…」
「ああ、それはわたしに言われても無理。」
ひらひら。
手のひらを振る。
「起きてしまったことは仕方ない。」
マハラジャ・カーンは怖い目で、女性を睨んだ。
「今後、二度と同じようなことは―――」
赤毛のエプロンドレスの女性が入ってきて、ランバ・ラルとマハラジャ・カーンの前にお茶を置いたがふたりはそれを無視した。
「聞いておられるのですか、アルテイシア様っ―――」
「その子を責めても無駄です、ランバ・ラル。」
ランバ・ラルはギョッとしたように、エプロンドレスの女性を見上げた。
すこしくすんだメイクのメイドは赤毛のかつらをずらした。
「ア、 アルテイシアさま……」
「もういいわよ、ミーア。」
そう言われて、アルテイシアのどこのものかわからない制服に身を包んだ女性―――ミーア・キャンベルは大きく伸びをした。
確かに。
女主人の言う通り、ランバ・ラルもマハラジャ・カーンもまったく彼女とアルテイシアの見分けがついていない。
そりゃ喋ればわかるだろうが、見た目や仕草は完璧だ。
「護衛隊長も兼任してるあなたが見分けがつきませんか。」
わずかに非難するような口調に、ランバ・ラルは震え上がった。
「これからは式典も一部ミーアにまかせましょう。」
「そ、それは!」
「あなた方が見分けがつかないのでしたら、少なくとも殿方はすべて大丈夫でしょうからね。」
「し、しかし…」
「そりゃ、ラル様も怒りますよ。」
ミーアは口を挟んだ。
「影武者っていうのは、元首が仕事を放り出すために存在するわけじゃありませんからね。」
ミーアは立ち上がって、ジオンの実質的な支配者たちの前でくるりと回って見せた。
「見分け方を教えましょうか?
こういうピッタリした服だとわたし、少し胸がキツイんです。」
「ミーア!!」
そのとき、ノックの音がした。
人払いを命じていたはずなのに。
ラルは舌打ちしたが、アルテイシア(本物)がそれをたしなめた。
「マ・クベ司令です。わたしが呼びました。どうぞ、マ・クベ中将。
デラーズ・フリートへの対応と...これからのモビルスーツ開発についてあなたの知恵を借りたいのです。」
こっちはこっちでデラーズ・フリートへの対処や今後のモビルスーツの開発を巡って話が続くわけなので中途半端です。
すいません。