第13話 鼓動   作:ATARU 2025

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いよいよバトル!
BGMはお好みで!


第19話 星の屑~M.A.V.

「ジークアクス! 発進するよ!」

「ニャアン、ゾック、出ちゃいます。」

 

なんだ、アイツらは!

兵士じゃないのか!

訓練したのは誰だ!

 

ハマーンの叫びに、シャリア・ブルが答えた。

 

「マチュについては訓練したのはわたしです。」

 

「シャリア・ブルか。あなた程の方がついていながらなぜあんな……」

 

「マチュもニャアンも軍人ではないのです。」

 

「だからと言って統率が乱れるような行為は」

 

「オメガサイコミュ。カッパサイコミュに選ばれた者たちです。」

 

シャリア・ブルはそれだけ言って黙った。

 

「……それはすべてのサイコミュの原型となったアルファとなにか関係があるのか?」

 

こんなとき、意外にまともなのがヤザン・ゲーブルという男だった。

「ハマーン! 話はあとにしろ!

いまはまずデラーズ・フリートの前衛艦隊を叩く!」

 

「……わかった!」

「その通りだな。」

 

 

 

「アムロ! いきまーーーすっ!!」

 

「あれは?」

ハマーンが発進する機体を見て、訝しげに顔を顰めた。

 

「ガンダム開発者のテム・レイ博士が除隊後、自らのラボで作り上げた新型『ガンダム』です。パイロットはクランバトルの無敗のチャンピオン、アムロ・レイ。」

 

気にいらん。クラバなどただのショーだろう。

そう吐き捨てると、ハマーンは白い蛾を思わせる異形の機体をカタパルトにセットする。

 

「ハマーン・カーン、キュベレイ、出る!」

 

「ヤザン・ゲーブル、マークⅡ出るぜ。」

 

さて、と。

シャリア・ブルは、ゲルググのコンソールパネルに追加された装置に僅かに指を滑らせた。

問題はこの“インコムユニット”が期待通りの効果を上げてくれるか……だが。

 

「ランバ・ラル! グフ改発進するぞ!」

 

「ランバ・ラル殿! あなたまでどうして。」

 

「心配するな、グフはこのまま、ソドンの直衛にまわる。局地戦用の試作機の改修型だ。無理はせん。」

 

「……」

 

グフは地上戦用に設計されたモビルスーツだったはずだ。

その性能は対モビルスーツ戦闘に特化している。

重力下での俊敏な動き。腕部のマシンガン。ヒートロッド、ヒートサーベル。

 

しかし、連邦軍がモビルスーツを本格的に投入したのはソロモン攻略戦からであり、その姿を見ることはまずなかったという。

 

たしかに直衛ならば使えるかもしれない。

 

いずれにしても。

それぞれが己のやれることを行うだけだ。

 

「シャリア・ブル。ゲルググ、発進いたします。」

 

----------

 

 

「ソドンがデラーズ・フリートの前衛艦隊と接触したそうです。」

 

アーガマブリッジでオペレーターを務めるエマ・シーンがヘンケンを振り返った。

 

「規模はチベを中心にムサイ6。戦力では向こうが上回ります。当艦も前進して合流いたしますか?」

 

「まだ、だな。」

ブレックス准将が答えた。

「規模から見て威力偵察といったところだろう。ひと当たりして、分が悪ければ引くだろう。我々の目標はあくまでもコロニーの核パルスエンジンの破壊だ。

それ以外はすべて陽動だと思ってくれ。」

 

「わかりました。アルビオン、ラーディッシュ、戦闘配置のまま待機。」

 

「了解だ、アーガマ。」

モニターにドレン中佐のもっちりした顔が映った。

「だがもう少し、茨の園に接近したほうがいい。

いざというときに動きやすくなる。」

 

 

「わかった。ドレン艦長。」

ブレックスが答えた。

「モビルスーツは出すかクワトロ大尉?」

 

「わたしの百式とエグザベ君のギャンを待機させよう。アルビオンとラーディッシュもモビルスーツの発進準備を。」

 

「承知いたしました、大佐殿。」

ドレンは芝居がかった仕草で敬礼をした。

 

 

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「マチュ!」

単純な加速性能ではアムロの機体は、ジークアクスにだいぶ劣る。

マチュがニャアンのゾックを連れていなければ追いつくことは難しかっただろう。

「急ぎ過ぎだ。敵は数が多い。M.A.V.を決めて、フォーメーションを組むんだ。」

 

「わたしのM.A.Vはニャアンだよ、天パ。」

そう言ったことばの中に焦りを感じたのは、アムロだからだろう。

 

「焦るな、マチュ。焦ったら殺られるぞ。」

 

「天パ。あの奥に」

 

「暗礁空域のなかのことか?」

 

「そうだよ。あの奥に凄く悪いものがいるんだ。あれを壊さないと。」

 

地球に投下するコロニーのことか。

と、アムロは思ったが、彼も別のなにかを感じていた。

まるでひとの悪意を煮詰めたようなドロドロとした塊が。

 

「わかった。」

アムロは頷いた。

「デラーズ・フリートの艦隊のモビルスーツがくる。まずあれを無力化するぞ。」

 

 

「ハマーン!!」

 

昆虫を思わせるモビルスーツが、アムロの“ガンダム”を追い抜こうとするのをアムロが呼び止めた。

 

「相手は数が多い。M.A.Vを組むんだ。」

 

「わたしはM.A.Vなど組んだことがない。模擬戦の相手に組ませたことはあっても、戦うのはいつもひとりだった……」

 

「――それは寂しい青春時代だったな。」

 

「そういう意味では無いぞっ!

実力的にわたしとM.A.Vを組めるほどの相手がいなかっただけだ!!」

 

「その機体がすごいポテンシャルを秘めてるのはわかるし、きみ自身もニュータイプというやつなんだろう?

でもそれに乗るのは初めてのはずだ。機体そのものにアクシデントがあるかもしれない。

なので、ぼくがM.A.V.としてつくよ。」

 

ハマーンの目じりがキリキリと釣り挙がっていく。

 

「足を引っ張るなよ、クラバのチャンプ。」

 

 

 

「さて、シャリアの旦那よ。残ったのは俺とおまえさんだ。どうする?

M.A.V.を組んでみるかい?」

 

「そちらさえ良ければ。“エース殺し”のヤザン殿。」

 

「“灰色の幽霊”にそう呼ばれるのは光栄だねえ。じゃあ、突っ込むのは俺だ。フォローをよろしく頼む!!」

 

 

 

------------

 

 

 

「ソドンがデラーズ・フリートの前衛と戦闘に入った……だと?」

マ・クベは、ウラガンに命じた。

「コンスコン艦隊に出撃を。ノイエ・ジールは使えるか?」

 

「万全です。」

 

「あの試作ガンダムをどこで出してくるかはわからん。艦船や並のモビルスーツ隊では被害が拡大しすぎる。必ずノイエ・ジールで対抗させろ……。」

 

 






マチュとニャアンのマブはよいとして。
アムロ×ハマーンペアとシャリア×ヤザン・ゲーブルペアは果たしてどうなることやら。
クラバで対戦させたいなあ。
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