第13話 鼓動   作:ATARU 2025

82 / 303
投稿遅くなりました。
世の中いろいろあるけど、研修うけながら書ける二次創作なんて世を舐めたものはやっぱ存在いたしません。
ということでかなり短めです。


第20話 強襲!阻止限界点~ノイエ・ジールの脅威

なにが起きたのか、まったく分からなかった。

ニナにとっては、言われるがままの作業である。

そりゃあ、生活設備の整ったコロニーや月面都市のようなわけにはいかなかったが、乱暴な言動をされることはなかった。優れた研究者、技術者として敬意をもって扱われていた。

 

問題はガトーがあまり研究所に近づかないため、暇な時間がとことん暇だったことくらいだ。

 

コロニー間の治安維持のための艦隊、と聞いていたが、けっこう戦闘は多かった。

とくにショックだったのは、彼女も設計に関わったステイメンとオーキスが敗れたことだった。

 

ガンダムガーベラもありえないくらいの損傷だった。

 

ニナは、ガトーとシーマの腕を疑った。

自分が関わった『ガンダム』がこうもやすやすと敗れるはずはない。

 

たが改良の時間はなかった。デラーズの艦隊は次の任務があって、それに間に合わせるように修理をしなければならなかったのだ。

なんとか、ガーベラは間に合った。

 

デンドロビウムは、多彩な武装がウリだったのに、ほとんど核ミサイルのコンテナにされたのが、不満だった。

 

この日。

デラーズ・フリートは大規模な演習を行うとの事だった。

コロニーを防衛するためのシミュレーションとのことで、実際に廃棄済みのコロニーに核パルスエンジンをつけて移動させている。

 

発進が終わった頃。

ニナは異常に気がついた。

全ての隔壁が閉鎖されている。

 

モニターもほとんどが死んでいた。連絡も取れない。

宇宙での事故には、まずノーマルスーツの着用だ。

 

月面育ちのニナにはそのくらいの常識はあった。

 

だが、そこからの進展はなにもない。

 

実際には数時間だったのだろうが、ニナには無限に近い時間が流れたような気がした。

 

ガキッ。

 

部屋が動いた。

無重力とはいえ、予想もしていなかったニナは、ラックに肩をぶつける。

 

そのまま部屋ごと引きずられる感覚があった。

 

ニナが働く浮きドックは、艦船やモビルスーツの整備スペースを中心に、メカニックや研究者たちの生活スペースはその周りを取り囲むようにして、ユニットを組み合わせた構造になっている。

 

ニナがいたのは、ドック内部を見渡せる管制室だった。同様な部屋は幾つかある。

 

 

窓を通して部屋を動かしているものが見えた。

 

巨大なクローアームだった。

 

その形状にニナは見覚えがあった。

シーマが持ち帰った戦闘データで何度も見た。

ノイエ・ジールのクローアーム。

 

“わたしのガンダムを傷つけたモビルアーマーがわたしを殺しにきた!!”

 

ニナは声にならない悲鳴を上げた。

ノイエ・ジールの巨大なモノアイが、中を覗き込んだ。

 

“ニナ……ニナ・パープルトン!!”

ジオンの共通回線を通してよびかけてきたのは。

「コウ! コウなの? なんでこんなところに。」

 

「ジオン本国がいよいよデラーズ・フリート討伐に乗り出した。ここから逃げよう、ニナ。」

 

「そ、そんな!」

ニナは混乱した。基本、モビルスーツ開発以外はすべて混乱している女性である。

「でも、ここにはわたし以外にもたくさん技術者が。」

 

構わずに、ノイエ・ジールはそのクローアームで、ニナのいる部屋を構造物から引き剥がす。

 

-------------

 

マシュマー・セロは、突如現れた巨大モビルアーマーの攻撃の前にムサイが爆散するのを呆然と見守った。

 

彼は、デラーズに気に入られてそのまま

デラーズ・フリートの本拠地であるここに足止めされていた。

 

いよいよ、出撃となった時、マシュマーは、デラーズからここ「茨の園」の防衛を依頼されたのだ。

彼のデラーズへの態度は半ば以上演技的なものであったが、もともとロマンチストである彼にとっては嫌いなものではなかった。

 

もともと、できる限りデラーズ・フリートの情報を収集するようにハマーン・カーンから指示を受けていた彼にとっては、それもまたありがたいことでもあった。

 

彼のガザCの推力ならば、長駆ジオン本国艦隊まで移動して、エンドラと合流することは容易であったから、彼はその任務を受け入れたのだ。

 

突如出現したモビルアーマーが、攻撃を開始するまでは、すべてが順調だったと言って良い。

瞬時にムサイを破壊したモビルアーマーは、浮きドックの解体に取り掛かった。

 

護衛のザクが果敢にマシンガンを放ったがそのとたんにあっという間に撃墜された。

 

モビルアーマーは、浮きドックの一角をむしり取る。

 

「待て! いきなりの狼藉! 何者だ。私はエンドラの騎士マシュマー・セロ。

どうせジオン本国軍の刺客だろうが、ここにいるのは軍人ではない。メンテナンスを担当している技術者だ。

戦場はここではない。とっとと立ち去れ!」

 

「どけ。」

 

その平坦な口調に、マシュマーは覚えがあった。

強化人間。

薬物投与などにより、モビルスーツの操縦に最適な反射神経や加速に優れた人材を作り上げる。

だがその強化は精神的な不安定さをもたらすのだ。

その感情的なブレを低下させるために安定剤を多量に投与する。

 

マシュマーはガザCを加速させる。

 

巨大モビルアーマーから発射されたメガ粒子砲が、たった今までマシュマーがいた空間を走り抜けた!

 

 

 

 

 




いろいろこの二次創作中で再現したい名シーンもあるのですが、ガトーの「ソロモンよ、わたしは帰ってきた!」はぜひやりたいんですよね。
逆にニナ・パープルトンとか思い入れの浅いキャラクターは筆重いです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。