なんでこんな変なタイトルにしてるかというと、ホントにアニメになったときの一話分を「~話」としているわけです。
そんなに入るわけないじゃない?というご指摘もあるかと思いますが、たぶん会話だけの説明回なんかは、GQuuuuuuX演出のスピード感なら全カットになるはずなんですよね。
ということで、13話から20話が終わりました。
ワンクールまであと少しです。
「なにが…起こった。」
デラーズは指揮官席から呆然と立ち上がった。
「わ、分かりません。コロニーレーザーは確かに発射されました。
―――ですがその直後に消失」
「発射されたレーザーが、消失??」
なんのことか分からなかった。
「無人観測機からの映像、来ます。」
ミノフスキー粒子はたっぷりと撒かれている。
画像はいくつもの中継点をとって送られるのだが、それでも画像は荒かった。
だがそこに起きたことはひと目でわかる。
コロニーレーザーに使用したコロニーは半壊していた。
つまり発射までのプロセスは正常に作動していたが、発射の瞬間に砲身となったコロニー外壁が耐えられず、崩壊を起こしたのだ。
「こ、コンスコン艦隊から入電です。
ワレ、ショクンラノケントウヲタタエル。カンダイナショチヲヤクソクスル。トウコウサレヨ。」
くう。
下がりつつあった士気は、さらに最低値を更新した。
相手はサイサリスの核バズーカで足止めするはずのジオン艦隊。すべて健在だ。
数は五倍…ではきかないだろう。
デンドロビウムはいてもはたして止めきれるものなのか…
「コロニー、最終加速に移れ。」
艦橋の全員がギョッとしたようにデラーズを見た。
「ガトー、敵艦隊を近づけるな。コロニー落としを継続する。」
モニターのアナベル・ガトーの顔が苦しげに歪んだ。
「しかし―――」
「行け、ガトー! 現にコロニーはあるのだ」
デラーズは手を振り回して叫んだ。
「わしを宇宙のさらし者にしたいのか!!」
もうなってる。
と、艦橋の全員が思った。
「ジーク!ジオ…」
デラーズの視界が揺れる。
意識が遠ざかる。
艦橋にいた誰かが、ぶん殴ったのだ。
「ガトー少佐!!」
「よくやった。これよりアナベル・ガトー、吶喊する!」
デンドロビウムが加速する。
コロニーに向かって。
「全弾発射!!」
核ミサイルは狙い違わず。
コロニーの核パルスエンジンをすべて破壊した。
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為政者の交代など、庶民にとってはどうでもいいことなのかもしれない。
いや、どうでもいいと思わせるのが実はいい政治だと、逆説的にそんな意見もある。
だとすれば、少なくとも民生においては、キシリア・ザビはまあまあの政治をしていたのかもしれない。
グラナダでもかなり上等のレストランだった。
アナベル・ガトーの前に座る男には片腕がない。
だが、表情は明るかった。
互いにグラスをワインで満たす。
「お疲れ様だったなあ、ガトーよ。」
「ああ。まあ、いろいろあったが、おまえと酒を組み合わせて満足だよ、ケリィ。」
「最初の1杯だ。なにに乾杯しようか。」
「そうだな。」
天井は透明な素材になっている。
頭上に向けて、ガトーは言った。
「ソロモンよ。私は帰ってきた。」
かつての宇宙要塞ソロモン。
それは大きく抉られた状態で月の上空にある。
かつてソロモンで連邦軍との戦いに敗れたガトーは多くの仲間を。そして尊敬するドズル中将をうしなっている。
戦争そのものはジオンが勝利したものの、多くの友を失ったガトーにとってはこれでやっと戦いから解放された気がしていた。
「で、さっそく、なんだが。」
「ケリィ・レズナー。別に今さらおまえのクランでクランバトルに出るのを止めるなど言い出さないよ。
少しは感傷にひたらせてくれないか?」
「知ってるか?」
運ばれてきたチキンのハーブ焼きは、ケリィの分は1口サイズにカットされていた。
戦争で片腕を失った彼に気を使っているのだろうが、ということはケリィはこの高級レストランのお得意さまなのだ。
「最近名を挙げてるクランバトルの選手なんだが。」
「“白い悪魔”か? “狂犬”?」
「いやいや。というかそいつらを凌ぐんじゃないかと、噂されている新鋭だ。」
「そんな凄いパイロットがいるのか?」
「まあ、確かに凄いのは凄い。正直、その他大勢じゃあ、もう賭けが成立しなくなってるんだ。」
にこにことケリィは、ガトーのクラスにワインを注ぐ。
「頼んだぞ、“ソロモンの悪夢”。」
「まあ、マッチメイクもおまえに任せる条件だから文句は言わんが」
ガトーはチキンを口に運んだ。香草の香りが強いがこれはワインのほうに合わせたのだろう。
「なんというパイロットだ?」
「変な仮面の女でな。
名前はあるがどうせ偽名だろう。
ココ・シャロンと名乗っている。」
どうしたって、我らの世界改変少女にはブランドがついてまわる!