ここ平安?後1000年生きてやらあ!   作:ヌメルタン

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遅れてしまって申し訳ねぇ…!
念のためですが今回の呪霊は、だかつ、と呼びます


キメ台詞

 

 

はっ!

あっぶね。三途の川渡ろうと六文銭まで払うところだった。

 

あ、あれ?

う〜ん?なんか数分くらい前までの記憶が?

 

なぜに俺は三途の川を見た?

 

目立った外傷なし。食事もまだだから毒もなし。

………精神的にやられたな、これは。

うっ、なんか頭がいてぇ。思い出さんようにしとこ。

 

部屋に戻りますた。

 

やることは覚えてるみたい。

養殖場つくろっか。

 

ん〜で、呪霊を増やそう……ね。

まっっっっったくもって案が思いつかんのよなぁ…

もしかして増やしたりなんてことはできない?

コツコツ野良の呪霊たちを狩っていくしかないの?

 

……この術式もしかしてクソでは?

まぁ呪霊を人工的に作れたら……ねぇ?国なんて瞬殺されるわ。

こう考えると学長が特級認定されたわけもわかるね。確かに危険だわあれ。

まぁ呪霊を操るやつが何を言っているって感じだがな。ガハハ

 

呪霊野良狩りしかないってなると、夏油がやってた信者から集めるってのはだいぶ合理的だねめんどそうだけども。

 

そうなるとやっぱり野良狩りでひったすらハントし続けるしかないってこと?

はぁー、それはだっるいからなんとか回避したいねぇ。

 

!!………もしかしてこの方法なら……

 

手持ち無沙汰だったのでやっていた呪霊玉お手玉の手が止まり畳に落ちた。

 

 

〜〜〜〜

 

 

お、うまくいったうまくいった。

ん?何がって?呪霊を効率よく狩ること。

ん?どこでだって?あいあむいんざえひめ!いえー!

ん?なんでだって?目的のため?

……なんか一人で説明してるの急に虚しくなってきた………

これぞ、虚式・ぼっち?!

 

ギゲゲッ

 

てなわけで俺は愛媛のとある山に来てるわけですよ。伊予国、っていうんだっけね。

やっぱ養殖場作るのは無理っぽいのよね。まじでどうやったらいいの?そういう術式持ちでも捕まえたらいいんかな。

ほんっとに何も思いつかなかったんで諦めようかと。無理無理。

 

ギャギャッ

 

ん〜でね、じゃ効率よく狩るためにはどうしようか、っていうのはね。

おこうを使おう!と、いうわけ。

 

あ、もちろん本物のお香を使うわけじゃないよ?

某ポケットに入るモンスターたちのゲームとかであるおこうってイメージね。

これをもって歩き回ってるってわけよ。んでそうするとポケGOみたいにポンポン出てくるわけよ。

なんかノココッチみたいなやつもいたな。みつふしの姿だったような……

 

ギョンガッ

 

これはね、超廉価版すっくんの指って感じ。

元々、宿儺の指とかの主に特級呪物って言われるのは、周りに何もしない、だから破壊すんなよっていう感じの縛りで存在されてんのよ。だけど、すっくんは規格外な存在だからその上でも周囲に呪いを振り撒きまくって呪霊を呼び寄せちゃうのよね

 

ガプシャッ

 

これを思い出したときハッとしたわけよ。

あれ?似たようなことできるくね?と。

別に呪物を作る必要はないから、めんどい縛りとかはぽぽいーのぽーいって、適当にぶん投げまして。やりたいのはひったすらに呪力を撒き散らすものを作ることなのよね。

そう、これは何個かの呪霊玉を一つにまとめたわけよ。何回か失敗したんだけどもね。なんででしょか

そしてそれを、手軽に持てるようにちっちゃくして運んでるわけよ。

これをもってるとね、あいつらからすると美味しいご飯を運んでくる優しいイケメンなデリバリーお兄さんってわけなんですよ。

別にね、なんかくれるなら交渉のしようもあるわけだけども。いかんせん低級呪霊しか来ないわけでそんなことできるわけもなし。

 

まぁそんなわけで説明してる間にも聞こえてきてたあの声は今後ろにたくさんいるんよな。側から見たら怪物をたくさん連れて山道を全力ダッシュしてるやべぇやつなのよね。

もしゲームでこの量の化け物どもをなすりつけられたらゲーム機、ソフト破壊だけじゃ済まずそいつの名前ネットに晒して掲示板にあることないこと書き込むってレベルじゃ終われないくらいには多い。

今回きたのは、ムササビみたいなの、なんか変なお面被ったやつ、でっかい虫、etc.言葉で説明すんのむっずいねー

 

やっぱ低級の子達って顔がアカンわ……って感じだなぁ…体も、というか全身だけど。呪霊に可愛い子たちはいないのか!陀艮ちゃん以外にも増やせや!陀艮ちゃんもオッサン化しちゃうしさぁ……陀艮!立つな!

真人?あー、あれは、なんか、うん……違うじゃん?

 

 

そういうふうに作ったんだけども。流石に、一級特級もいるモンスタートレインなんてごめんなわけよ。もうちょっとこの子達が少なくなってからかなぁ。

 

 

〜2時間後〜

 

ふっふっふふ

最近ちょっと補充ができてなかったから嬉しいね!

コスパがいいぜぇぇ!!

合計4時間くらいで200体以上とかバグってんだろ。

この山にいるのだけじゃなく近隣全部から引っ張ってきてる気がすんぜこりゃ

懐があったまってきたよ!ホックホクだよ!

まぁ実際体内通ってるから間違ってはいないはずなんだよね。にしてもどこにいってるんでしょうね呪霊玉は。呪霊操術使いは別の内蔵でももってるんかな。

飲み込みまくってもう辛い……やっぱ多少なりとも心に来るのねこれ。最近餅とか大福とかを食べ物として認識できなくなってきてんだよね……

あれは餅ですか?いいえ、それは飲み物です、って小学生の英語の教科書って感じで。頑張れば玉ねぎとか丸呑みできちゃいそう……

来世ヘビとかになるのかなぁ。

 

 

にしても、

 

お香最高だぜェぇぇぇ!!

いえぇぇぇ!!

フォオーーー!!

数十秒とはいえ発狂すると疲れんね。喉も痛くなってきたし、

ふぅ。一旦落ち着いて。

飯も軽く食ってたしそこには問題ない。

比較的ゲットした気がするし、そろそろいいかな。

 

よっしゃ、ボスステージへ行こうか。

 

元々なんとなくあたりはついてたのよね。すっごい谷があってその下に人がよくいなくなるって噂の洞窟もあるからね。

……なんで谷の下の洞窟にまでわざわざいっているのさ…どう見てもやばいところでしょーが…

 

 

 

ふむ。ここかぁ。

谷の上からだとあんま見えないね。

んじゃ降りますか

ほいっと。

 

うげ、岩がめっちゃゴツゴツしてる。腕切りそ。

 

ズザザザザと、半分滑りながら降りてったけども。50mくらいの高さだったな。そこを道具も使わず降りてくって……ロッククライミングの人たちを馬鹿にしとるとしか思えんぞ。やっぱ呪力ってやべぇぇ……確かにこりゃ一般人に易々見せちゃいかん……

怪我はしてないし大丈夫そうだね。

 

まぁ目の前に洞窟があるんだけども……

うん。どぉう見てもやばいんだよなこりゃ。残穢が残ってるし、なぁんか血もついてるし…怖っえ

まぁそれでも入らなきゃいけないんだけど。

はぁ、そうため息を吐きながら入っていくと

 

 

ズズズズズッ!!

 

 

なっ!

後ろの入ってきたところが閉じられていく!?

 

そして……これは!!

閉じ込められた!!!

 

こうなった時のために会得したしね。

即発動!

御三家秘伝・落花の情!!

ぱっと見領域には見えないんだけどもね。念の為よ。

 

ゴゴゴゴッ!!

 

わお。岩がヘビの形をしてこっちに向かってきてる。鱗まで再現されてんのすげ。でもまぁこれくらいなら、スピードも鈍いし脆いし。

まぁひとまずは避けてみますけども。わお、追尾機能ついとるんか。いいなそれ。

 

避けるまでもないよねぇ

ふんっ!頭と思われるところを蹴り砕く。ほほう、ここを潰せば止まるのね。弱点を差し出しながら前進してくんの優しいねぇ

とりあえず一旦は全部壊せたかな。

 

にしてもぱっと見全然見えないんだけども呪霊。

どこにいる?一応全力で探してるんだけども。ここで術式使ってもいいんだけども。

だぁいぶ知性がありそうな行動してるしね。あんま情報を与えたくないのよ

 

うおっ!

 

考えてる暇も与えてくれないってか。

まぁたあの岩蛇だね。

 

……煽ってみよっか。場所もわかるかな。

 

これだけならっ足止めにしかならねぇって理解してねぇのかぁ?!ばぁか!

 

 

 

〜三人称〜

 

「これだけならっ!足止めにしかならねぇって理解してねぇのかぁ?!ばぁか!」

 

倫寧がそう低レベルな、小学生でもシカトを決め込むような煽りを入れると同時、再び岩蛇が作り出される。

しかしその岩蛇は今までのとは姿が違った。対する呪霊の煽り耐性はクソ雑魚ナメクジであった。

(ははっ、煽り耐性なさすぎだろ。蛇もめっちゃ太くなってきたし。しかもスピードも早くなってるしだっる。)

ほいっ、よいしょ、どっこいせ。

そうふざけた声を上げながら岩蛇をどんどん蹴って殴って壊していく。

(ただ、岩蛇を作り出す術式ってだけか?まだそれしか使っていないからそう考えるのが普通だが……もしわざとだった場合、だいぶあったまいいやつと戦うことになるな……)

 

呪霊はひたすらに岩蛇を作り出し、倫寧はひたすらにそれを砕いて破壊する。

 

後ろから来たものは裏拳で

上下同時に来たもには飛んでからの上に蹴りあげ

そのうち全方向から来るようになったが竜巻旋風脚で

 

砕く砕く砕く砕く砕く砕く砕く

作り出す作り出す作り出す作り出す作り出す作り出す作り出す

 

かれこれ数十分ほどこの応酬を続けていた。

岩蛇はもう最初の面影はなく、最初よりも何段階も固く、早く、大きく。

対して倫寧は息は切れているが傷はついておらず。

 

一度全ての岩蛇が消え、再び生み出されようとするその瞬間。

 

ドオオオォォン!!

 

この音の元は倫寧。

ソウキを憑依合体させ、その腕で全力ストレートを地面に向ってぶち込んだ。

「ずぅっと地面からできてたからなぁ!地面の中に潜ってるだけじゃなく出てこいよヒキニートぉ!!」

 

その土煙の晴れた先には……

「ふむ。まぁ流石に気づくか。少年よ。」

半蛇半人といった、上半身が人間、下半身が蛇の化け物と言っていいそれが出てきた。

「お前がこいつらを作り出してる親玉って認識でいいんだよな?」

「ふむ。ひとまず、そう、といっておこう」

そう要領を得ないような返事をする。

 

「まぁよい。征くとしよう」

彼がそういうと同時、倫寧に向かって岩蛇が向かってゆく。

岩蛇の硬度は先ほどまでの段階ですでに人間に壊せる硬さではない。しかしそれを術式を使った様子もなく、素の力と呪力強化で平然と壊していた倫寧に対してこの呪霊・蛇蠍(ダカツ)が選んだのは岩蛇の強化だけではなく

「うおッ?!」

落とし穴、搦手であった。彼の術式は単純。岩・地面から蛇を作り出すものである。そしてその蛇を倫寧の足元の地面を使って生み出した。

ただそれだけのことでありながら、初見の倫寧の隙を作るには十分であった。

足のバランスが崩れ前に倒れそうになったところを足元の地面で作った石蛇が倫寧の背中に体当たりしていき、前方に吹き飛ばした。そしてその先にはもちろん大蛇が。再び倫寧が吹っ飛ばされる。

このままキャッチボール方式で吹っ飛ばされ続けることを防ぐため空中で体勢を整え、吹っ飛ばされた勢いのままドロップキックをかまして破壊する。

 

(ッチ。肋が2本くらいやられたね。)

「馬鹿げた身体能力だな」

「そちらさんのペットもね。何本か骨持ってかれちゃったよ」

「それは僥倖。にしても……まだ術式を使わないか」

「おあいにく様、そんな強いものじゃないもんで」

(なぁんつってぇぇ。バチくそ使ってますけどねぇ)

 

「ふむ。それは喧嘩を売っているのか?」

少々怒気を含んだ声を向けて同時に術式を行使。

下からチンアナゴのように岩蛇が勢いよく飛び出していく。

「あぶねっ、なぁんでそうとるのかなぁ?!被害妄想っつうんだよぉぉ!!」

そう避けながら叫び出す

「ふむ。心の声が漏れ出ているぞ」

「わざと!わざと聞かせてんだよ馬鹿野郎ぉぉぉぉ!!!」

「それは失礼」

和気藹々と仲良く談笑していても戦いは続いてゆく。

 

「ちょぉぉっと厳しくなってきたかなぁ?カモーン!!」

そう倫寧が呪霊たちを呼ぶ。

「若ぁ!」

「「倫寧サま!」」

(鬼は一人合体中だから二人だね。ミシロは危険なのでおやすみ。)

「よっしゃ。俺があいつんとこまで行くからサポート諸々任せるっ!!」

「「「御意ッ!」」」

それをみて

(式神…ではない。我の同胞の気配、呪霊であることに間違いはない。その中でも上澄みだろう、呪力の流れが違う。おそらく術式持ち。問題はあれが際限なく出て来ること。何体いる?また、指示はどれほど複雑なものを?)

「ふむ。これのどこが弱い術式だ?少年よ」

蛇蝎が苛立ち気味に呪霊たちの小手調べとして先ほどまでの大型岩蛇をぶつけようとすると、

「むっ?!」

「フン、コんナモノか」

ヒエイの術式・暴流気風は空気の流れを何倍にも増幅させるもの。そのため小さな吐息だとしても暴風となる。これにより岩蛇の制御を乗っ取ったのだ。

と、している間にも

ヒュッッッ

ロウが炎の矢で狙ってくる

「ぬおっ、今ので当たらんか」

「…面倒」

しばらくこの繰り返しが行われた。

片方を攻めようと近付くともう一人が後ろから狙って来る。

片側が自分、後ろを岩蛇で攻めても逃げられ途中でスイッチをしてくる

自分のやりたい遠距離からの攻撃の押し付けを封じられ、遠距離からチクチク攻撃される。

傷はついていないものの沸点の低い蛇蝎にとってはもう限界であった

 

「貴様らぁぁぁ!!この蛇蝎!お前らを滅ぼしてくれルリョンボッヒャァァ

かっこいいセリフを言おうとしてみっともない声を上げながら宙を舞った蛇蝎。

瞬間、蛇蝎だけでなく、ソウキ、コガネ、ロウの時が止まった。

その視線の先にあるのは悪魔のような笑みを浮かべながらドロップキックを決める彼らの主人の姿だった。

キメ台詞というキャラの見せ場。絶対的な不可侵が暗黙のルールにあり、破られることなど許されない。味方、悪役にかかわらず守べきというお約束・テンプレ展開など「隙を見せる方が悪い」と切り捨てていくこの男・加茂倫寧の前では意味をなさない。

 

「ん。いいの入ったかな。とりあえず、一発目」

 

「若ぁ」

「「倫寧様ぁ」」

「ん?」

「「「最っ低」」」

「なんで?」

 

 




ガチ困惑な倫寧くんでした
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