ウマ娘になった神馬   作:AAAALaLaLaLaie!

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パソコン新調しました。

1世紀はローマですが、カリギュラ叔父上は出て来ませんが、叔父上の愛馬は出てきます。
理由?あの人ってバーサーカーだから生前を妄想するの難しいんだよ!

あ、普段に比べたら少し長めです。


9話

アグリッパもアウグストゥスも死んで、私たちはそのままローマの街に居座っていた。

騅と一緒にちゃんと開業した飲食店の仕事はしてるし、生活はできているけど、2人揃って不老という特性を持っている都合上、若すぎないかと疑われることもあるが……まあなんとかなっている。

私は基本店をやっていて、騅には仕入れの為に世界中を駆けてもらっているんだが……中華にインド、シリアにギリシャとエジプトまで世界中の料理を網羅している店だから帰ってくるのも数年に一度なんだよねぇ……すこしさみしい。

そんなこんなでまー平和に過ごしていたんだけど……

 

「ここが噂の珍しい店だな!」

 

なーんで普段は宮殿に居るやんごとなき身分であろう人の気配が来たかな?

いや、この人、ちょくちょく市井に出てるっぽいから大丈夫か……大丈夫か?まあいいや。

 

「いらっしゃい、今は客が居ないから好きな所に座りな」

 

「うむ!そうさせてもらおう!」

 

そう言って彼女は席に着いて机に置いてあるメニューを開いたが……

 

「すまん店主、書いてあるものの半分以上が何か分からんのだが……」

 

「ウチは極東からローマまで広く色々と扱ってるからな。知らんのが多くても無理はない」

 

「そうか……では店主のおすすめは何か?」

 

「そうだね……インドの料理が好みだね」

 

「ではそれを貰おう!」

 

ちょっと待て、確かにインド辺りの料理は私の好みだけど初見で食べるのは大丈夫なのか?いや大丈夫じゃないな……

 

「……本当に大丈夫かい?」

 

「大丈夫に決まっているだろう!」

 

大丈夫かー……そっかー……

まぁ宮殿のお偉いさんだったとしてもお残しは許さないし、少し緩めてあげるか……

豆や鶏肉とかを炒めてスパイスと煮て完成っと……

 

「はい、インドの方の家庭料理のカリだよ。現地の言葉で『辛いソース』って意味だ」

 

「厨房の方からスパイスのいい香りがしてきて待ちわびたぞ!」

 

「スパイスはインドの方でよく取れるからな。そこの料理なら必然的にスパイスを使う量も増えるってわけさ」

 

実際、騅が現地に行って直接仕入れてくれてるから何とかなっているだけで正規ルートで仕入れようと考えればこのカリはローマでは凄まじい高級品になってとても店で出せるものじゃなくなるからな……本当に騅様様だわ。

 

「それではいただこ……「ネロ様!!!!」」

 

「うお!」

 

「やっと見つけましたよ!全く、また市井に乗り出して!」

 

「別にいいではないか!」

 

「もっと()()の自覚を持ってください!」

 

えーと、急にウマ娘が入って来たと思えば、え、この子ネロ帝だったの?

陛下に対していつも通り雑な対応してたけど大丈夫か……?

 

「だがインキタトゥス、折角の料理なのだ!これだけでも食べさせてくれないか?」

 

「まぁ、それだけならば……ああ、店主、すみませんね。私は元執政官(コンスル)のインキタトゥスという者で」

 

「まぁ、店に迷惑をかけなければいい」

 

元とはいえ執政官(コンスル)様まで来たかぁ……権力者の相手は慣れてるし、自分も元権力者とはいえ、今は普通の暮らしをしてるし厄介ごとは勘弁なんだけどなぁ……

 

「では頂こうか!」

 

そしてネロ陛下がカリを口に運ぶと、みるみるうちに顔が赤くなり……やっぱこうなるか。

 

「か、辛、辛い!」

 

「スパイスが大量だからね。そりゃ辛くなるさ……だから大丈夫か聞いたのに」

 

私が辛党なのもあるが、それを抜いてもローマ基準でカリは十分辛い。

というかそもそもこの世界で辛いものなんてスパイスくらいしかないし*1

 

「そんなですか?」

 

「あ、あ、ああ。インキタトゥス、食べてみるといい」

 

「では失礼して……ん、美味しいですね」

 

「正気か?」

 

「正気です」

 

お、元執政官(コンスル)の嬢ちゃんは私と同じ辛党か?

みるみるうちに平らげたな。

 

「だから大丈夫か聞いたのに……サービスのハルヴァ*2だよ」

 

「ありがたいぞ店主……うむ、甘いな」

 

「ああもう……食べ終わったら行きますからね。宮殿に帰らないと……」

 

そして2人を見送って数年がたって、大火が合ったり色々して、騅も何度か帰って来た辺りでローマを去ることにした。

ネロ帝の政権も安定しなくなってきたし、ここらで一度政*3や項羽、亭長の墓参りをしようと言うことだ。

 

「そういえば姉さん、最近クーデターがあったらしいですよ」

 

「だな……そういえばウチの店にも昔ネロ帝が来たことがあったな。懐かしい」

 

「そんなこと話していましたね……そのネロ帝も今や元老院に見放された国家の敵ですけど」

 

「そうだな……ん?アレは……」

 

夕焼けに染まったローマ郊外の荒野を喋りながら歩いていたら1人の女性が倒れているのが見えたから様子を見ることにした。

 

「……彼女、ネロ帝だな」

 

「え、本気で言ってます?」

 

「大方追手が来たから自害したんだろ……」

 

近寄っても既に死んでいるようだったし、少し離れたところに兵たちの姿も見えた。

 

「見てしまったものはしょうがない……昔の客だし、ローマの初代帝には恩もある」

 

「どうするんです?」

 

「こうするんだよ」

 

私が鞄の中からマントを取り出してネロ帝にかけるとネロ帝の目がそっと開いた。

 

「3度もの落陽を見せるなど……遅かったではないか……だが、大儀である」

 

そう言い残して完璧に絶命した。

 

「姉さん……人間って凄いですね」

 

「そうだな……」

 

やって来た兵たちに既にネロ帝が絶命していたことを告げ、乱暴に扱わないように頼むと隊長が「死者へこれ以上危害を加えるのは人の道に反する」と言って丁重に扱うことを約束してくれた。

さぁ、次は何処へ向かおうか。

 

 

 

 

 

 

「……いや、中華へ行くんですよね」

 

「言うな。決め台詞のようなものなんだ」

*1
唐辛子はレジライことコロンブスがアメリカから持ち帰えるまでユーラシア大陸及びアフリカ大陸にはなかった

*2
イラン地域を起源に持つお菓子。油脂と砂糖に色々なものが混ぜられているプディング状のものが基本で、凄く甘くてカロリーが高い

*3
3話最後に出てきた人命。始皇帝の本名とされている




史実及びFateでは名無しの百人隊長が行ったネロの見送りを本作ではブケファラスにやってもらいました……冷静に考えて喉を刺してから三度の落陽まで生きていたのは凄いと思う。ネロの最後について詳しくはFGOのアーケードコラボである期間限定イベント『螺旋証明世界リリム・ハーロット~喝采なき薔薇~』を見てください。私はアレを見てドラコー推しになりました。

そして2人目のオリウマ娘はカリギュラ叔父上の愛馬であるインキタトゥス殿でした。
史実では3代帝であるカリギュラ叔父上によって元老院議員の地位すら与えられた馬で、将来は執政官にすると言われていたので本作では実際に政争を勝ち抜いて執政官になってもらいました。
なお不老組ではないため今話限りの出演です。プロフィールくらいは作るかも。
ネロの自害よりも前にインキタトゥス殿は死んでいます。普通に病死ですね。
書いてて思ったけどネロちゃまと理事長ってもしかして似てる……?自分のネロエミュ不足かもですがネロちゃまとインキタトゥス殿のコンビがやよい理事長とたづなさんに少し見えた。

2世紀はFate的にイベントがないです。なんですっ飛ばして3世紀の為の準備期間にさせてもらいますね。3世紀も行く場所は決めていますし。
今後はアンケートで決めずに進むこともありますが、仕様なので気にしないでください。
あと書きたい馬が居てウマ娘の新作を考えているので更新遅くなるかもです。

オリウマ娘たちのプロフィールいる?

  • 欲しい
  • ブケファラスのだけ欲しい
  • いらない
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