俺、○○になっちゃった!!   作:シグナー信者

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第十八話

「まったくなんでワシ達がこんな目に合うんだ?」

 

龍亞がデュエルしている頃、氷室と矢薙のじいさんはアルカディアムーブメント本部のとある部屋に閉じ込められていた

 

「迂闊だったぜ……アルカディアムーブメントを信じる気だったのが間違いだった。はなから俺たちの拉致が目的だったんだ」

 

「でも何でワシ達なんか?」

 

「本当の狙いは、きっと龍可だ」

 

「それじゃあ奴らもシグナーを使って何か企んでいるのか?」

 

「わからん……だが狙いが龍可だとすれば…やばいのは俺たちの方だ。ここに居てもろくな事がないだろうな」

 

「まさかこっ!?」

 

「焦るなよ爺さん……とにかく抜け出す方法を考えるんだ」

 

 

 

 

その頃、とある場所では

 

「なぜ遊星に止めをささなかった?」

 

「慌てる事もないだろう……俺たちだってまだ全員揃った訳じゃない。それに奴には生き地獄を味わってもらう」

 

ダークシグナーたちが集まっていた

 

「地縛神の力を伝い、俺には奴の恐怖心がはっきり伝わってきた……奴は今、俺の力に怯え切っている……相手の力に怯えて過ごす時間こそが、デュエリストにとって最大の苦痛……奴を倒すのは、それを十分に味合わせてからでも遅くはない」

 

「そうか」

 

すると一人が立ち上がる

 

「何処にいく?」

 

「決まっているだろう……我らの仲間を迎えに行くのだよ」

 

 

 

 

 

 

「……龍亞」

 

場所は戻り、アルカディアムーブメントのとある部屋に、龍可がおり、ガラスの壁の向こうの部屋には、龍亞が眠っていた

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴン……助けて」

 

眼を瞑り、心の中で呼びかける龍可

 

「助けて……エンシェント・フェアリー・ドラゴン」

 

『龍可……私は今、貴方を助けに行けない……しかしダークシグナーの脅威は目の前に迫っている。いずれレグルスと呼ばれる私のしもべが、貴方を迎えに行くでしょう。その者と力を合わせて私を解放するのです。そうすれば私はこの命が尽きるまで、貴方を守り抜くことを約束しましょう』

 

「エンシェント・フェアリー・ドラゴン……わかったわ……私、その時を待ってる…………龍亞」

 

すると突然、大きな揺れが起こった

 

「きゃあ!!龍亞!!」

 

揺れが収まり、しばらくすると

 

「ん?」

 

扉が音が鳴り、扉が破られると

 

「龍可ちゃん」

 

氷室と矢薙のじいさんが入ってきた

 

「矢薙のじいさん!!」

 

「無事じゃったか」

 

「龍亞!!」

 

壁の向こうに龍亞が倒れているのを見つける氷室

 

「龍可、じいさん…どいてろ」

 

氷室はソファーを持ち上げ、ガラスを割る

 

「龍亞……しっかりしろ」

 

「ん?あれ…氷室のおっちゃん」

 

「大丈夫か?怪我はないか」

 

そう言うと氷室は龍亞の身体を起こす

 

「俺は……そうだ…ディバインとのデュエルして勝ったけど、急に意識が遠のいて」

 

龍亞はあの時の事を思い出す

 

「そうだ……龍可…!?」

 

すると龍可は龍亞に抱き着いた

 

「龍可……無事だったんだ」

 

「それはこっちのセリフよ……急に倒れて心配したんだから」

 

「ごめん」

 

そう言いながら龍可の頭を撫でる龍亞

 

「けど何でこんな所に?」

 

「わからんが……ここに居ては危険だ」

 

「とっとと脱出しよう」

 

そう言うと4人は部屋を出るのであった

 

 

 

 

「ん?」

 

4人は階段を下りている時、龍可が急に止まる

 

「どうしたの?龍可」

 

「(誰かデュエルしている)」

 

シグナーの痣が強く光っていた

 

「このデッキ……アキさん!!」

 

すると龍可は通路の方に向かって走りだした

 

「龍可!!」

 

「待て!危険だ!!」

 

3人は龍可を追いかけようとすると、また激しい揺れが襲う

 

「また地震」

 

「ん?」

 

上を見ると、天井にヒビが入る。そして次の瞬間、天井が崩れ、3人に向かって瓦礫を振ってきた

 

「危ない!!」

 

3人はそれぞれ横に飛ぶ

 

「ゲホゲホ」

 

その結果、龍可のいる方に氷室と矢薙のじいさん、反対側は龍亞と、見事に分断された

 

「龍亞、大丈夫か?」

 

「うん」

 

「氷室ちゃん、この瓦礫…どけれそうか」

 

「いや……無理だな……龍亞!先に脱出しろ」

 

「けど…」

 

「こっちは何とかするから」

 

「わかった……龍可の事、頼んだよ」

 

「わかった。龍亞くんも気を付けるんじゃ!」

 

そう言うと、それぞれその場を後にするのであった

 

 

「あれは?」

 

氷室と矢薙のじいさんが、龍可を見つける。そして視線の先には

 

「十六夜アキだと」

 

十六夜アキが謎の女性とデュエルをしていた

 

「あの痣は!?」

 

龍可は謎の女性の右腕の痣を見て驚いていた

 

「赤い竜と戦っていた邪神」

 

「それじゃあ、あいつもダークシグナー」

 

「つうか……あれ!ミスティだろう!世界のトップモデルのミスティだよな」

 

矢薙のじいさんが指摘すると、皆は驚いていた

 

 

「……駄目か」

 

そして龍亞は、まだ脱出していなかった。というのも、所々瓦礫によって道が塞がれ、通れなり、新たな道を探していたのだ

 

「……どこだよ……それに体が思うように動かない」

 

龍亞の体は、ダークシグナーとディバインとのデュエルの影響によりダメージが残っていたのだ

 

「……やばい、また意識が……気をしっかり持たないと」

 

そうして脱出するために動いていると

 

「うわっ!!」

 

また大きな揺れが起こった

 

「速く脱出しないと……」

 

だが次の瞬間、急に龍亞の意識が遠のいていく

 

「……あ……れ……」

 

そして謎の人物が見えたと思ったら、意識が完全にシャットアウトしたのであった

 

 

 

 

 

「我が命を蘇られし神よ!さあ、この魂を捧げる!永き呪縛から解き放たれよ!地縛神Ccarayhua!」

 

ミスティが地縛神のカードをデュエルディスクに置く。次の瞬間、また大きな揺れが起こる

 

「うわあああ」

 

すると、龍可のシグナーの痣が光りだし、3人を赤い球体に包み込む

 

「なんだこれは?」

 

「どうなっているんじゃ」

 

「わからない……でも感じる。この光は私たちを守ってくれてる」

 

すると紫色の光が無数に集まって消えた。その時、上の方で爆発が起こる

 

「ディバイン!!」

 

すると上からディバインが落ちて行った

 

「まずい!」

 

さっきの爆発を影響でビルが崩れそうになる。氷室は龍可を持ち上げ、その場を離れる。矢薙のじいさんも後に続く

 

「十六夜!逃げろ!!」

 

「氷室ちゃん!早く逃げないとここも危ないよ!」

 

「くそ!!」

 

そう言うと別に出入口ある階段に向かうのであった

 

 

 

 

 

 

「ジャック!」

 

ビルの外に出ると、D・ホイールに乗ったジャックと出会った

 

「何があった!?」

 

「わからん!ダークシグナーと十六夜アキが戦って」

 

「やはりダークシグナー……十六夜は?」

 

「それがまだ中に」

 

「何だと!!」

 

そう言うとジャックはD・ホイールを走らせ、ビルの中に入っていった

 

「おい!待てジャック……危険だ!」

 

「ねえ、龍亞は?」

 

龍可は龍亞が居ないことに気付く

 

「龍亞はどこにいるの?」

 

「龍亞はその……」

 

「瓦礫せいで離れ離れに」

 

「そんな」

 

「大丈夫だ!先に脱出してさ」

 

だが、龍亞の姿は見つかる事はなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

我ハ冥府ヨリノ使者

 

 

声が聞こえる

 

 

ワガ声ニ答エヨウ

 

 

この声は

 

 

答エタノナラ新タナニ蘇ロウ

 

 

蘇る……

 

 

アルカナイカ

 

 

まだ……死にたくない

 

 

契約ハナッタ…汝ニ我ノチカラヲ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん?」

 

そして龍亞はある部屋で目を覚ます

 

「ここは?」

 

「目が覚めたようだな」

 

声がした方に視線を向けると

 

「お前は!ルドガー!!」

 

「私の事を知ってるのか……だが好都合だ……新たな同志が生まれただから」

 

「どういう……えっ?」

 

起き上がり、鏡を見て驚く

 

「何だよこれ」

 

紫色のラインが入った黒いローブに身を包み、目は白目の部分が黒くなり、涙をイメージしているような赤いマーカーのようなものが刻まれ

 

「少年よ……貴様は選ばれたのだ……我らの神に」

 

そして左腕にシャチの痣があった

 

「そしてなったのだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークシグナーに

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この声に、意識が失いそうになり、そして膝から崩れ落ちた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺、ダークシグナーになっちゃった!!」

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