俺、○○になっちゃった!!   作:シグナー信者

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第十九話

「なんでこんなことになったんだ」

 

龍亞はダークシグナーの本拠地の部屋に引き篭っていた

 

「なんで俺がダークシグナーになったんだよ」

 

ダークシグナーになったことにショックを受け、そしてこの後に起こることを想像していた

 

「俺には無理だ……戦えない!!」

 

龍亞ヨ……ナニヲカンガエテル……タタカウノダ

 

「……嫌だ」

 

ソレガウンメイナノダ!!貴様ノ力!存分に振ルエ!!

 

「……皆……龍……可……」

 

デッキを手に取る龍亞

 

「……」

 

何も書かれていない白紙のカードの束が、龍亞の体から湧き出す邪悪な力によってどんどんカード化されていく

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、シグナー達

 

「お待ちしておりました」

 

遊星、ジャック、アキ、龍可は御影によって、ゴドウィンの屋敷にやって来た

 

「ようこそ…シグナーの諸君……随分と回り道をしてしまいましたが、やっとこうして皆を、お迎え出来たことを喜ばしく思います」

 

「フン!どこまでも胡散臭い男だ」

 

「遊星…どうしてこんな所に来たの?」

 

アキは遊星に近づき、小声で話す

 

「ゴドウィンは、貴方の仲間を人質に取って無理やりフォーチュンカップに出場するように命令したんでしょう。そんな奴のこと信用するの?」

 

「いや…ゴドウィンがこれまでやってきたことを許すことは出来ない……だが世界は今、不可解な現象によって滅びの危機に瀕している。その真相を知る者はゴドウィンを置いてほかにはいない」

 

「それを聞き出すために…あえて誘いに乗ったわけね」

 

「今はそうするしかない」

 

「では、早速邸内にご案内しましょう……こちらへどうぞ」

 

そう言って邸内を案内するゴドウィンであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ダークシグナーの本拠地では

 

「……出ろ!」

 

ルドガーはある牢獄に来ていた。そしてある部屋を開けると

 

「……」

 

そこには、ボマーがいた

 

「ボマー……お前はフォーチュンカップにおいて、ネオドミノシティ治安維持局長官…レクス・ゴドウィンの暗殺計画を企てた」

 

二人はある場所に向かって歩いていた

 

「その罪状により、お前に下された判決は……死刑!!」

 

「……」

 

「だが貴様にチャンスをやろう」

 

そしてある場所に着いた

 

「……」

 

視線の先には、黒いフードを身に纏い、黒い骸骨の仮面を被っている人物…いや龍亞が立っていた

 

「ボマーよ……奴とデュエルをし、勝つことが出来れば、お前を解放する!レクス・ゴドウィンの所にも行かせよう」

 

「何っ!!」

 

「どうする?」

 

「聞くまでもない!!」

 

そう言うと、ボマーはルドガーからデュエルディスクを取り、龍亞と対峙する

 

「……」

 

「貴様が、何者から知らないが、このデュエル……勝たせてもらう」

 

「……」

 

お互いデュエルディスクを起動させる

 

「「デュエル!!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルドガー様……これは一体?」

 

「ディマクか」

 

少し離れた場所では、ルドガーとディマクという人物がデュエルの様子を見ていた

 

「あいつに頼まれたのだ……ボマーとデュエルさせてくれってな」

 

「そうなのですか」

 

「……楽しい余興になるだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボマーがデュエルを始めた頃

 

 

「ゴドウィン、もう一つ聞かなければならないことがある」

 

ゴドウィンの邸内の祭壇のある部屋で遊星たちと一緒に居た。そこでゴドウィンは説明した。シグナーの出会いは赤き竜の導きであることや5000年前から続く、シグナーとダークシグナーの戦い。そして地縛神が人々の魂を生贄に召喚されることを

 

「何でしょう?」

 

そこで遊星はゴドウィンにある質問をする

 

「サテライトに戻った時、既に死んでいたと思っていた男……かつて友だった男がダークシグナーとして俺の前に現れた」

 

「っ!!」

 

ジャックは思い出す。サテライトでダークシグナーとして現れた鬼柳京介のことを

 

「どうして鬼柳がダークシグナーになってしまったんだ!?」

 

「答えろ!そもそもダークシグナーとは、一体何者なんだ!!」

 

「……」

 

ゴドウィンは少し考えるが

 

「それは知らない方が良いかもしれません」

 

答える事は拒否する

 

「ふざけるな!俺と遊星は、かつて友と呼んだ男と…命懸けのデュエルをすることになるんだぞ!!」

 

「俺はシティとサテライトを守るために…命を懸ける覚悟がある!だがもし鬼柳達を元に戻す方法があるのなら……」

 

「無駄です」

 

「っ!!」

 

「ダークシグナーとなった者を元の人間に戻す方法などありません!皆無なのです」

 

「どういうことだ?」

 

「……ダークシグナーとは、亡者の魂が能力に目覚めた状態なのです。即ち、彼らはすでにこの世の者ではない!」

 

衝撃発言に皆が驚く

 

「何だと」

 

「この世の者じゃない」

 

「ま…まさか」

 

「鬼柳はすでに死んでいる」

 

「いい加減しろ!!亡者が生き返るなどあるはずがない!!」

 

「それがあるのですよ。冥界の扉の向こうでは、信じられないような現象が……ダークシンクロモンスターのレベルがマイナスになるのも、冥界使者たる証なのです…………運命は動きだしています。もう後戻りは出来ません。ダークシグナーを倒すか、我々と共に滅びるか……それは君たちの手に委ねられているのです」

 

「……」

その言葉を聞く遊星達

 

「自分たちがどうすべきか…よく考えて答えを出してください。ただしあまり時間がありませんがね」

 

そう言うとゴドウィンは部屋から出ようとする

 

「私もやる事があるので」

 

「やる事だと?」

 

「……龍亞という少年が貴方達のために作成したカードの完成です」

 

「龍亞の!?」

 

「どういうことだ?」

 

「龍可さん……貴方のお兄さんは貴方達シグナーのためにカードを作っていたのです」

 

「天才カードデザイナーの噂は知っていたが…そこまですごいのか」

 

「はい……本当ならこの場に呼び出す予定でしたが……」

 

「……龍亞」

 

アルカディアムーブメントの崩壊後、捜索したが見つからず、龍可は一日中泣いていたのだ

 

「しかしそんなカード……完成するのか」

 

「それはわかりません……彼の才能は我々の想像を遥かに超えています。私の中では、彼以上の人物は現れないと確信しています」

 

「そんなにか」

 

「ええ……本来、カードは複数の会社と人間、そして莫大な開発費を掛けカードを作り上げるのですが、彼はたった一人で作っています。もしかしたら【赤き竜】のカードも作るのではないのかと」

 

「何だと!!」

 

「出来るのか」

 

「それはわかりません……出来る限りの事はします」

 

そう言うとゴドウィンは部屋を出て行った

 

「俺たちのためにカードを」

 

「信じられんな……本当にそんなことが」

 

「私は信じるわ」

 

そういうとアキはデッキから【黒薔薇の破滅竜】を取り出す

 

「彼はこれを私にあげるつもりだったらしいから」

 

「それを龍亞が……」

 

「………龍亞」

 

 

 

 

 

 

同じことボマーは

 

「何て強さだ!」

 

龍亞とデュエルしていたが、あまりの強さに驚愕していた

 

「俺はモンスター2体をリリース!」

 

そう言うと、空中に心臓のようなものが出現する

 

「現れよ!地縛神ChacuChallhua!!」

 

そしてシャチのモンスターが出現した

 

「何だこのモンスターは!?」

 

「このモンスターで止めをさしてやる」

 

「馬鹿な……私が負けるのか……私はまだ死んでしまった故郷の兄弟の敵を」

 

「まだそんなことを言っているのか……無意味なのに」

 

「何だと!?」

 

「よく見ろよ……この地縛神を!!」

 

ボマーは地縛神を見ると

 

苦しいよ 助けて

 

「なっ!!」

 

そこには無数の人々が見えたがその姿を見てボマーは驚愕する

 

「そんな馬鹿な……なぜこの地縛神の中に私の兄弟と故郷の人々がいる!?」

 

ボマーの兄弟や故郷の人たちがいるのだから

 

「そうだよ……この中に閉じ込められているのは、ボマー…お前の兄弟と故郷の人達だよ」

 

「まさか私の故郷を壊したのは、赤き竜ではなくダークシグナーだというのか」

 

「そうだよ……貴方は復讐する相手を間違えていたんだよ!」

 

「そんな……私はなんのためにこれまで…」

 

助けて クロウ兄ちゃん 苦しいよ

 

「……あ……あ」

 

「……ダークシグナーを倒せばこの人たちを解放出来たのに…」

 

「何っ!!」

 

「さあ、終焉だ!地縛神ChacuChallhua!!ダイレクトアタック!!」

 

「うわああああああ!!」

 

ボマーのライフが0になった

 

「貴方には、まだしてもらうことがあるから……」

 

そう言いながら手を翳す。そしてボマーの意識が消えるのであった

 

 

 

 

 

「………ごめんなさい……ボマーさん」

 

だが龍亞は涙を流すのであった

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