俺、○○になっちゃった!!   作:シグナー信者

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第二十話

「モニター……出ます」

 

しばらくして、深影から緊急招集の声があり、遊星達はモニターのある部屋にいた

 

「これは…ッ!?」

 

キーボードを操作し終えた深影が映したモニターには、黒い霧に覆われたサテライトが一面に映された

 

「これがサテライト?……こんなに霧が深いの?」

 

驚きながらモニターを見る遊星

 

「いや、こんなハズは……」

 

遊星が呆然と呟く隣で

 

「おい、一体何があった?」

 

ジャックは深影に聞く

 

「詳細は不明ですが、サテライト最深部に何か異常が発生したようです」

 

深影はモニターを操作し続ける

 

「最深部だと?」

 

「現在、サテライトのセキュリティとは全く通信が繋がりません。この映像もいつまでもつか……」

 

深影が言うと同時に、映っていたモニターの映像は消えた

 

「こんな所でぐずぐずしてはおれん!!すぐにサテライトに飛ぶヘリを用意しろ!!」

 

「は、はい!!」

 

そう言うと、深影はゴドウィンに電話をする

 

「 (ラリー・クロウ・皆……) 」

 

「失礼します、長官!!」

 

「分かっています」

 

「え…?」

 

「ただちに出発の準備をするよう、シグナー諸君に伝えてください」

 

「りょ、了解しました!!」

 

「それと、シグナーの諸君に伝えて下さい……カードの完成は出来なかった。申し訳ないと」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくして、遊星達は治安維持局の屋上にあるヘリポートへと来ていた

 

 

 

「いよいよね」

 

龍可は【パワー・ツール・ドラゴン】を取り出し、胸に当て祈る

 

「(龍亞………私を守って)」

 

「…アトラス様」

 

「何だ?」

 

「アトラス様は何故、サテライトに行くのですか?」

 

「知れた事、オレにはやらねばならん事がある」

 

「 (それはシグナーとして?それとも……) 」

 

「サテライトを覆った霧は、旧モーメント跡地が発生源のようです」

 

「旧モーメント?」

 

「何ですかそれ?」

 

アキと龍可がゴドウィンのセリフを繰り返すと、ゴドウィンは遊星の方を見た

 

「…やはり運命が導いているのでしょう……旧モーメントの開発者、不動博士の息子……」

 

「開発者の、息子?」

 

「遊星が?」

 

「運命の歯車は大きく旋廻し始めています。あなた達の使命はダークシグナーを倒し、旧モーメントを正しい方向へと回転させる事なのです」

 

バラバラバラバラ…とけたたましい音を立てて空からヘリコプターが着陸し、中から1人のセリキュリティが出て来た

 

「……牛尾捜査官、只今到着しました!!」

 

「ご苦労」

 

「何だ、お前か」

 

牛尾を見た遊星は、呆れたように吐き捨てた

 

「なんだとはなんだ!?お前達をあの忌々しいゴミ溜めまで送り届けるよう、長官から直々に仰せつかったんだ!!」

 

「あなたも同行するの?」

 

深影が牛尾の前にやって来る

 

「はい、深影さんのお役に立てて光栄であります」

 

「早朝任務、大変ね牛尾捜査官」

 

「い、いえ……」

 

鼻の下を伸ばす牛尾

 

「さぁ皆さん!!こちらへどうぞ!!」

 

「行きましょう」

 

「うん」

 

アキに続いてジャックと龍可もヘリコプターに乗り込んで行く

 

「待ってくれ!」

 

最後に残った遊星は、ゴドウィンに振り返る

 

「ゴドウィン、1つ約束してほしい事がある」

 

「何ですか?」

 

「……オレ達がダークシグナーを倒し、全てを元に戻す事が出来たら……ダイダロスブリッジをシティに繋ぐと約束してくれ」

 

「(ダイダロスブリッジ…) 」

 

「サテライトとシティを結ぶダイダロスブリッジ……あの橋をかけようと戦った伝説の男…あなたはならうつもりですか?」

 

「お前の話が本当なら、サテライトを差別する理由は無くなるハズだ」

 

ゴドウィンは少し考え

 

「……よろしい……約束しましょう」

 

ゴドウィンの返事に遊星は頷き、ヘリコプターに乗り込んだ

 

「 (必ずシティとサテライトを1つにしてみせる……この命に代えても!!) 」

 

シグナー達はヘリコプターに乗む

 

「龍可!!」

 

「あんちゃん!龍可ちゃん!!」

 

ヘリの中から外を見ると氷室と矢薙のじいさんと天兵がいた

 

「頑張れよ!!」

 

「無事に帰ってくるのじゃぞ!」

 

「死ぬなよ!遊星!!」

 

3人に見送られサテライトへ飛び立った

 

「(皆のためにも、この戦い必ず勝つ!!)」

 

 

 

 

 

 

「もうすぐ始まるのか」

 

ある場所から空を見ている龍亞

 

「…………行こう」

 

そう言うとD・ホイール(漫画版で龍亞と龍可が乗っていた)を起動させ、それに乗り、ある場所に向かうのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグナー達を乗せたヘリコプターは暗い雲が立ち込める中、サテライトへと向かっていた

 

「……」

 

誰も話さない中、アキはゴドウィンの言った言葉を思い出し深影に訊ねた

 

「…詳しく聞かせて、旧モーメントと遊星のお父さんの事」

 

その一言で深影は、小さく頷いて話し出した

 

「17年前に起こったサテライトとシティを隔てるほどの地殻変動…『ゼロ・リバース』は、実は現在のサテライト最新部に設置された最初のモーメントが暴走した事によって引き起こされたものなのです。そのモーメント開発部『MIDS』の責任者が遊星さんの父親」

 

「じゃあ遊星のお父さんは、その時の事故で……」

 

「(遊星のお父さんが……だからあなたは、家族の大切さを知ってるのね)」

 

「ちょっと待ってくれよ!!何でサテライト出身者が、そんなでけぇプロジェクトの責任者に?」

 

「……遊星は元々シティの生まれだ」

 

「何だって!?そんな、コイツがサテライトのクズ野郎じゃなかったなんて…」

 

「オレはサテライトの出身だ、それがどうした?」

 

「いや……」

 

ジャックにピシャリと言われ、牛尾は操縦に専念した

 

「まずいなぁ…尋常じゃないぜ、この雷は……直撃されたら終わりだ、戻った方がよくないですかね?」

 

「私達には後戻りは許されません」

 

「(俺は貴方のことが心配なんだよ)」

 

身を乗り出した遊星が、一点を指差した。そこはマーサがいるハウスだった

 

「あそこに着陸するんだ」

 

「え?」

 

「着陸して」

 

「へ~い」

 

深影に言われた牛尾は、渋々指示に従ってヘリコプターを操作した

 

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