俺、○○になっちゃった!! 作:シグナー信者
マーサハウスに着陸し、中から出て来た遊星達を玄関で雑賀とマーサ、2人の子供が出迎えた
「遊星!!」
マーサはジャックの姿を見た途端、はしゃぎながら走り寄る
「ジャック!!ジャックじゃないか!!」
「マーサ!!」
「大きくなったにも程があるよ!!」
「何年経ったと思ってるんだ、ここを出てから」
「さ、昔みたいに、ほらほら…キングたるもの……」
「うぐっ!」
「……ふっ」
タジタジの様子のジャックの姿に思わず笑みを浮かべる遊星
「うぅ..........キングたるもの、レディには尊敬の念を...」
ジャックがマーサの前にひざまずき、手の甲に口づけする
「「「「.......」」」」
それを見た遊星以外の全員が口を開けて呆けていた
「ほんっとにこの子はいい子だよ!!」
「マーサ!!いい加減に……!!」
マーサがジャックに抱きつく
「わーい!遊星お帰り!」
「お帰り!」
「うわー!本物のジャックだ!」
マーサハウスに住んでいる子供達が遊星に集まっていく
「元気で楽しそうな子がいるんだ……サテライトって」
「ふん!どうだかな、サテライトは所詮サテライトよ」
「相変わらずだな」
「ん?」
雑賀が牛尾に話し掛けてきた
「何でお前みたいな奴が一緒なんだ?」
「貴様はあの時の!!フン、オレはただ長官の命令でやって来ただけだ!誰が好き好んでこんな所に来るかよ」
視線を向けると二人の女の子供がいた
「何だ?」
牛尾が声を掛けると二人は逃げ出し、その様子を見た雑賀は笑うのであった
「ガキなんかに人気があったってしょうがねえ……俺はあの人に」
そう言いながら御影を見る牛尾
「ん?」
1人の男の子供が牛尾に近づいた
「何だ、お前?」
「おじさん、セキュリティの人でしょ?」
「だったら何だ?」
「かっこいいな!!オレもその制服着てみたいな~」
「そ、そうか!!ま、オレ程この制服が似合う男もいないからな」
男の子は目を輝かせて牛尾を見上げ、牛尾は満更でもない反応のであった
「マーサ、サテライトの皆は無事なのか?」
遊星の問いに答えずに、マーサは複雑そうな顔をするのであった
「昨日...突然黒い霧がサテライトを覆って、霧が晴れてみるとそこにいた人たちが、忽然と消えていたのさ」
遊星達はそのままマーサの案内で家の中へと案内され、子供たちを除いた全員がテーブルへとついていた
「消えた!?」
「そう...ほとんどの人がね……こっちに霧は届かなかったから、あたしたちは無事だったんだけどさ」
「ラリー、タカ、ナーヴ、ブリッツ、クロウは帰ってこないんだ」
「なんだって!?」
「何かの間違いだったらいいんだけど...」
「その人たちって、遊星の仲間なの?」
「ああ」
龍可とアキは悲しそうな表情を浮かべる
「っ!!アンタもしかして、十六夜議員の…?」
マーサはアキに気付く
「はい……娘のアキです!」
「そうかい!!遊星…アンタこの子の心の扉を開いてあげることが出来たんだね……よかったね」
その言葉にアキは嬉しそうな表情になる
「アンタは、まだ鬼柳が怖いとか言うんじゃないだろうねぇ?」
「ああ、あの人々の魂を吸うことで発動する恐ろしいカード……地縛神…………正直オレはあのカードが怖い……だが、オレにはこれだけの仲間がいる」
「勘違いするな……オレは仲間になったわけではない」
「仲間の想いを感じる事が出来た時、オレはその恐怖を乗り越える事が出来る気がする。それに鬼柳……アイツもかつては仲間だったのだから」
「よく言った、それでこそ遊星だ……行くんだね、ダークシグナーの本拠地に」
マーサの視線に、遊星は大きく頷いた
「でも今日はもう遅い、泊まっていきなさい。さぁ、夕飯の支度をするよ!!」
声を張り上げたマーサは、席を立って部屋を出て行った
そして皆で食事をしていると
「今度の戦いで勝つことが出来たら、シティとの間に橋がかけられる。そうすれば、差別もなくなる」
遊星が子供達を見渡して
「お前達の未来は確実に変わる、なりたいものになれる時代は来る」
「遊星カッコイイ…!!」
牛尾に付きまとっていた子供が、遊星に目を輝かせる
「 (そうだなぁ……もしかしたら、いつかアイツもセキュリティに…オレも……) 」
「ん?」
視線に気づいた深影と目が合った牛尾は、思わず視線を逸らした。その時!!
ドオオォンッ!!!!
突然雷がハウスの近くに落ち、ハウスの窓ガラスが一斉に割れた
「何だ!?」
「大丈夫かい、みんな?」
「ふはははは」
外から不気味な笑い声が聞こえてくる
「お前は…!?」
外を見ると一人の人物が立っており、フードが捲れる
「フフフフ……私の名はルドガー!そう…蜘蛛の痣を持つダークシグナー」
ルドガーと名乗った男の右腕には、黒い蜘蛛の痣が怪しく光っていた
「蜘蛛の痣……まさか、ビジョンが実現になるというのか!?」
驚く遊星
「シグナー4人がおでましと聞いてね、お迎えに来たところさ……歓迎の宴はもちろんデュエルでね」
「何だと!?」
「ジャック!!ここでデュエルするわけにはいかない、奴等の炎の地上絵に呑み込まれてしまう」
ルドガーに近づくジャックを、遊星が止めた
「ここから奴を引き離す、お前はマーサや子供達を頼む」
「くっ…!!」
ジャックは悔しそうに遊星の指示に従い、遊星は窓を開ける
「オレが相手をする!!付いてこい!!」
「いいだろう」
遊星はD-ホイールからデュエルディスクを外して、腕に装着した
「私も行くわ」
名乗りをあげたアキに、遊星は頷いた
孤児院から離れ、市街地へ出てきた二人は互いに距離を取って向き合う
「では、そろそろ始めようか」
互いデュエルディスクを起動する
「「デュエル!」」
俺たちがデュエルを宣言すると、紫の炎が地面から吹き上がる
「あれは!!」
そして空に現れた蜘蛛の地上絵を見た龍亞は
「……」
その場所に向かってD・ホイールを走らせる
ついにシグナーとダークシグナーとの闘いが始まるのであった