俺、○○になっちゃった!! 作:シグナー信者
「ぐっ……私が…こんなところで…負けるとは……」
猿の地上絵が消えていく
「これで精霊たちもっ!」
デュエルに勝った龍可だが、ディマクは体が崩れながらも、近づいてくる
「龍可!」
傍で見ていた遊星と牛尾が龍可の元に急ぐ
「ルドガー様、お許しを…この役に立たぬディマクを……!ダークシグナーに栄光あれ!」
「くっ!」
だが遊星が龍可を抱きかかえて助けてくれた
「……」
そしてディマクは体が闇に消えながら倒れ、完全に姿を消した
「龍可ちゃん、大丈夫か?」
「うん!」
『龍可…龍可…』
「エンシェント・フェアリー!それにレグルス!」
エンシェント・フェアリーとレグルスが目の前現れた
「な、なんだぁ!?まだソリッドヴィジョンが残っているのか?」
『いいえ。私たちの姿は幻影などではありません』
「ええ!?それじゃこれは本物!?」
驚きながら、牛尾さんが倒れる
『龍可…よく戦ってくれました。あなたの力が、精霊界を助けてくれたのです……地縛神に囚われていた精霊たちは、無事に故郷である精霊界に戻ることができました』
「それじゃあ、みんな助かったのね!」
『ええ。ありがとう、龍可』
「でも……それは私一人の力じゃない。遊星の力と、ここにいる龍亞の力のおかげでだわ」
デッキに手を置く龍可
『ありがとう、遊星』
「エンシェント・フェアリー・ドラゴン!俺たちと一緒に、ダークシグナーと戦ってくれるのか!」
『もちろんです。ダークシグナーが蔓延れば、再び精霊界にも危機が訪れるでしょう。五千年の時を超え、私もあなたたちと戦います!たとえこの身が滅びようとも』
『私もともに!この命が尽きるまで!』
エンシェント・フェアリーとレグルスが光になると、カードとなり、龍可の手にやってくる
「(エンシェント・フェアリー・ドラゴン……レグルス)」
そして旧モーメントの制御盤にカードを置くと、塔は地面に沈むのであった。沈む音に牛尾が眼を覚ます
「残る塔は後3つ……今度は俺の番だ!鬼柳京介……俺が目指すはお前の居る巨人の塔!」
そして遊星たちは鬼柳の所に向かうのであった
同じ頃
「……」
ダイダロスブリッチの上にある人物が立っていた
「あそこか……ダークシグナー!!」
クロウだった。冷蔵庫の中に隠れ、黒い霧から難を逃れたのだが、サテライトの人々やクロウが面倒を見ていた子供たちが消えて、怒りに満ちていた。そしてダークシグナーの元にD・ホイールを走らせる
「……」
だがその途中、ある人物を遭遇する
「遊星か!?」
「残念だが、俺は遊星じゃねえ……だがお前のことは知っているぜ!ボマー……まさかお前がダークシグナーになっていたとはなぁ!!」
ボマーだった
「誰だ…お前は?」
「俺の名前はクロウ……遊星に代わって俺がお前にデュエルを挑むぜ!!」
「お前……シグナーではないな」
「うるせぇ!俺がシグナーであろうとなかろうと……んなことは関係ねぇ!お前たちは俺を大事な物を奪った!!」
「大事な物?」
「しらばっくれるな!てめえらが起こした黒い霧で、俺が面倒を見ていた大切な子供たちが全員消えたんだよ!!」
「っ!?」
「どうして関係のねえ子供たちまで巻き込むんだよ!それがてめえらのやり方なら…俺はてめえらをぜって許さねえ!!」
「許さないか……私もアイツを決して許したりしない!どんな手を使おうとゴドウィンに復讐する!それがたとえ修羅の道であろうと……殺された私の兄弟がその道を選ばせたのだ!」
「ならテメエと俺に理屈はいらねえ……遊星を倒すのは、この俺を倒してからだ!」
「くどい!シグナーでない者と戦う気はない」
「いや…無理やりだろうとデュエルを受けてもらうぜ」
そう言うとクロウは機械を取り出す
「わかるか……これが」
スイッチを押すとタイマーが動き、カウントダウンが始まる
「デュエルを断るならここでテメエを道連れにするまで……たとえ逃げ出そうとどこまでも追ってな!」
「ふっ……いいだろう。そこまでの覚悟があるのなら、相手をしてやろう。遊星をここにおびき出すために!!」
そう言うと二人は場所を移動するのであった
遊星たちが鬼柳の所に向かっていると
「あっ!」
龍可が上空に現れた地上絵に気付く
「あれはシャチの地上絵!」
「……もしかしてアイツがあそこにいるのか?」
「でもおかしいわ……痣が疼かない」
「じゃあ何で?」
「急ごう!」
そう言うと、遊星たちはその場所に向かった
そして遊星が先行し、先に進むと
「っ!!いた!あれか」
さらにスピードを上げると
「遊星」
「遊星だと」
クロウとボマーがライディングデュエルをしていた
「クロウ……お前だったのか……っ!!ボマー……お前…その眼…まさか」
「そうだ!遊星!ゴドウィンに復讐するために私は蘇った!ダークシグナーの力で!」
「何だと!」
「待っていろ遊星…ゴドウィンの手先であるお前も私の敵だ!」
「ボマー……お前が本当にダークシグナーになったのか」
「そう言っただろう」
「ならマーサを助けたのはお前なのか!!」
「何?」
「マーサを助けたってどういうことだ!?」
そう言うと、遊星はルドガーとのデュエルことを話す。地縛神の生贄なる所を助けたことを
「何だと!そんなことが」
「私には覚えがないな…そんなこと…ぐっ!!」
するとボマーが突然、苦しみ出す
「どうしたんだ!ボマー!!」
するとボマーの眼が元に戻る
「……ん?ここは?」
ボマーが回りを見渡す
「何だこれは!なぜ私はここに」
「ボマー!!」
「遊星!なぜおまえが、それにこれは一体!」
「とぼけるじゃねえ!ボマー!お前はダークシグナーになったんだろうが!!」
「何だと!そんなばかな!私はダークシグナーとデュエルして、それで負けて」
「何言ってんだ?」
ボマーの様子にクロウは困惑する
「まさかボマーはダークシグナーに操られているのか」
「何っ!」
「ボマー……ダークシグナーとデュエルしたと言ったが、どういうことだ!?」
「セキュリティに連行される時、ルドガーが私を連れ去ったのだ」
「ルドガーが」
「私はダークシグナーの本拠地に連れて行かれ。そこでシャチの痣を持つダークシグナーとデュエルを」
「何だと」
「そこで私は負け、さらにある事実を知ったんだ」
「ある事実?」
「シャチの地縛神の中に私の兄弟と故郷の人々が居たんだ!」
「何だと!まさか!」
「私の故郷を壊したのは、赤き竜ではなくダークシグナーだったのだ!!」
そのことに驚く遊星
「ならこのデュエルは無意味だ!今すぐ」
「ぐっ!!」
「どうしたんだ!ボマー!」
「私はデュエルに負け、今はダークシグナーの操り人形過ぎない!早く私を早く倒せ!」
「ボマー」
「早く私の意識…が……」
「ボマー!」
再び眼を開くと
「デュエルを続けようか!」
ダークシグナーと同じ眼になった
「クロウ……デュエルを替われ!」
「悪いが遊星…それは出来ない!ダークシグナーのせいで俺の所に居た子供達が全員消えちまったんだ!」
「何!あの子たちが」
「奴らに復讐する!いくらお前でも止めらねえ!」
「クロウ!復讐は新たな復讐を生むだけだ!どうしてそれがわからない!!」
「頭じゃわかっているさ!でも俺の心はどうにもならないんだ!」
「クロウ!」
「わかってくれよ!遊星!もうこのデュエルは止まらないんだよ!ボマーは俺が倒す!最後まで見てくれ!」
「……クロウ」
クロウの覚悟を見た遊星は
「いいだろう!最後まで見届ける!だからこのデュエル!絶対に勝て!!」
「話は済んだか!」
「ああ!こい!ボマー!!」
その頃、牛尾と龍可は
「ひどい」
別の道を通って、遊星を追いかけていたが、クロウとボマーのライディングデュエルの影響で道がめちゃくちゃになっていた
「まるで空襲を受けたみたいだぜ!この先で何が起こっているんだ」
「遊星、無事でいて」
すると
『……龍可』
龍可の心にレグルスが話しかける
『どうしたの?レグルス!』
『実は話したいことが』
『何?』
『ゼーマンの城での出来事を覚えてます?』
『うん』
『そこで、ゼーマンは貴方を見て驚いていたことを』
『……』
その言葉に龍可はあの時のことを思い出す
『あれは一体』
『私もわからないわ』
『そうですか』
「(そんな訳ないよね)」
龍可の心の中である不安が生まれる
「(絶対に違う)」
だがすぐに気のせいだと思うのであった。
その後、クロウとボマーのデュエルはクロウが勝利したのであった