俺、○○になっちゃった!! 作:シグナー信者
「お~い、遊星!!」
翌日、目を覚ますと遊星の姿がなかった。念のために呼ぶが、もちろん返事がない
「龍亞、声うるさいよ」
龍可が起きてきた
「龍可…遊星が居なくなってる」
「やっぱり出て行ったのね」
「居なくなるなら一言ぐらい言ってもいいのに」
「……ん?」
「どうしたの?」
「これ見て」
龍可がテーブルの上にあったデュエルディスクを見つける
「軽くなってる」
腕に着けると
「すごい!俺にピッタリだ!」
「あの人、私たちに合うようにしてくれたんのね」
「すごいな…こんなことなら俺の仕事道具もメンテナンスしてもらえばよかった」
「………」
龍可は昨日のことを思い出す
「不思議な人だったね」
「え?」
「なんかもうちょっとお話したかったかも……って今頃思っても遅いか」
「……また会えるよ……きっと」
すると、テレビ電話が鳴り、スイッチを押すと
「おっはよう!龍亞」
そのに映ったのは、眼鏡をかけた同い年の男の子だった
「天兵じゃん!おはよう!」
「約束…今日だぞ!忘れていないか!?」
「約束?」
「黒薔薇の魔女だよ」
「あ、ああ!そうだった!ダイモンエリア行くんだった」
「二人とも、大丈夫?魔女ってすっごくデュエル強いんでしょう……噂じゃあ負けた相手は魔女に消されるって」
「大丈夫だって」
そう言ってデッキを取り出す
「俺さあ、魔女をやっつける最強デッキを作ったんだ」
「へえ~すごいじゃん」
「魔女のデッキって目撃者の話がネットに出てるだろう。オレ分析してこれなら絶対に負けないってのを作ったんだよ」
「それは楽しみだね」
すると天兵は龍亞のつけているデュエルディスクに気付く
「あれ…そのデュエルディスク…普通のと変わってない」
「ちょっとカスタマイズしてもらったんだ」
「龍亞ってそんなことも出来たの?」
「いや…実は…」
言おうとしたが
「待った」
龍可がそれを止める
「何言おうとしているの?」
「遊星の事は言わないとように誤魔化そうと」
「どうしたんだよ…龍可?」
「あはは…私たちまだ朝ごはん食べてないからさ…またご飯食べたら、こっちから電話する」
そういって電話を切る龍可
「遊星の事は内緒よ」
「わかってるよ……俺、もう一度遊星に会いたいな(渡したいカードもあるし)」
そう思いながら二人は朝ごはんを食べるのであった
午後になり、龍亞は天兵と共に聞き込みをしながらダイモンエリアに向っていた
「ここまで聞き込みしても、誰も見たことないのかな?」
「でも、みんな知っているってことは絶対いるって」
「そうかもな」
「こいつなら自信あるんだけどな…」
天兵はデッキを見ながら言う
「けど、魔女の強さってただの強さじゃないっていうのね」
「うん。魔女のモンスターが攻撃すれば、本当に大地が揺れるっていうもんな」
「さらにトラップやマジックを発動しても、やっぱりそうなるって言うじゃん」
そのことを想像したのか、天兵は唾をのむ
「だから消されるって話も本当かもしれないだよな」
「何今更ビビッてるんだよ」
「ビビッてないよ!」
「(まあ、仕方ないよね…サイコパワーはすごいからな)」
そんなことを思っていると
「おい!ボクたち」
二人が声のした方に視線を向けると
「君たちかい?魔女を探しているのは」
一人のおじさんが声を掛けてきた
「そうだけど……おじさん、俺たちに何か用」
「魔女に会える居場所を知っているぞ!」
「本当!どこに行けばいいの?」
「おい!天兵」
「教えてもいいが条件がある」
「条件?」
そのころ遊星は
「遊星、サテライトに潜り込めるように話を付けてきた。今夜発つ」
ダイモンエリアのとある場所に、矢薙、氷室、雑賀と来ていた
「驚いたね。シティとサテライトって行き来出来ないはずだろう」
「建前ではな…だがゴミを出し、再生して戻すというシステム上、作業船が出てる。それに乗せてもらう算段をつけてきたんだ」
「流石何でも屋!出来ないことはないもんだな」
「訳ありが集まるこの町だから出来ることさ」
視線を向けると、マーカーが付いている人たちがデュエルをしたり観戦をしている様子が見えた
「まあ、確かに…ここならわしらも目立たないからな」
「マーカー付きで、シティにも行けないサテライトにも落ちたくない…そんな奴らが肩を寄せ合って生きる街か」
遊星はポケットからフォーチュンカップの招待状を取り出す
「サテライトの事は俺に任せて、お前は思いっきりフォーチュンカップで暴れてこい」
「ああ………ん?」
すると遊星が視線を向けるとある人物を見つける
「あれは……」
「おじさん…本当にここでのデュエルに勝ったら魔女の居場所を教えてくれるんだよね」
「ああ」
龍亞と天兵はおじさんにある場所に案内され、ここに来た。条件としてここでのデュエルに勝つこと
「龍亞、本当に大丈夫なの?」
「何が?」
「何がってもし負けたら」
「大丈夫だって、もし負けてもイラストを一枚作製するだけだから」
「そうだけど……」
「じゃあ、行ってくるよ」
そう言ってデュエルする場所に向かおうとした時
「龍亞!」
声がして視線を向けると遊星が居た
「遊星!!」
二人は、早い再会となるのであった