俺、○○になっちゃった!!   作:シグナー信者

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第三十話

「遊星」

 

モーメントの光の中を見つめる。クロウ、牛尾、龍可。すると目の前に、光の柱が現れた

 

「なんだこりゃあ」

 

視線を上に向けると遊星が現れた

 

「遊星!!」

 

ゆっくりと降りてきて、牛尾とクロウがキャッチし、地面に降ろす

 

「遊星!!しっかりしろ!!」

 

「遊星!!」

 

遊星が眼を開ける

 

「戻ってきたのか?俺は……」

 

「何ともねえみたいだな」

 

「ああ」

 

「でもどうやって?」

 

「戻ってきたのだからいいでしょう」

 

「皆、心配かけたな」

 

「遊星、こんな時に何だが……のんびりしてる暇はねぇぜ」

 

「そうよ……時間がないわ」

 

「ああ……日没までに残り二つの塔を封印しないと、冥界の王が復活してしまう!」

 

遊星たちは急いで階段を上がっている時

 

「っ!!」

 

「あっ!!」

 

遊星と龍可のシグナーの痣が光り、そして消えていく

 

「痣が消えてく……遊星の時と同じ」

 

「ってことは」

 

「この感じ、ジャックだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてジャックのダークシグナーとなったカーリーとデュエルは

 

「研磨されし孤高の光、真の覇者となりて大地を照らす!光輝け!シンクロ召喚!大いなる魂、【セイヴァー・デモン・ドラゴン】!」

 

【セイヴァー・デモン・ドラゴン】をシンクロ召喚、自身の効果を発動し、勝利するのであった

 

「ジャック……きっと世界を救ってね。私、応援しちゃうんだから」

 

 

 

 

 

「っ!!見ろ!遊星」

 

遊星たちが地上に出ると、空から紫の光が落ちていた

 

「ジャックが封印に成功したのね」

 

「これで、残る封印は一つ!ダークシグナーの野望は必ず阻止してみせる!!」

 

 

そう言った後、クロウはジャックを呼びに行き、遊星、牛尾、龍可は最後の塔のある方に向かうのであった

 

 

 

 

 

「やっぱすごいなジャックは!!」

 

龍亞もD・ホイールのモニターでジャックのデュエルを見届けた

 

「…………俺も覚悟を決めないとな」

 

D・ホイールを走らせる。そして最後の塔がある遊園地に着いた

 

「……さて」

 

デュエルディスクを着けて、見つからないように遊園地の中に入っていく

 

「……ん?」

 

上を見ると、蜥蜴の地上絵が現れていた。そして声が聞こえて、物陰から様子を見ると

 

「デュエルが始まっている」

 

ある建物から遊星と牛尾に支えられて歩く深影が居た

 

「遊星、待って!!ミスティは、アキさんが彼女の弟を殺したと思っているの」

 

「何だって!!本当なのか?」

 

「わからない!アキさんには、覚えがないって」

 

「…………」

 

その様子を見た龍亞はその場を去るのであった

 

 

 

 

そして遊星は地上絵の下まで走り、デュエルを見ている龍可を見つけた

 

「龍可!!」

 

「遊星!!アキさんがデュエルを・・・でも」

 

フィールドを見るとミスティとアキがデュエルをしていたが、アキは昔のように冷たく恐ろしい笑みを浮かべていた

 

「アキ・・・どうしたっていうんだ?」

 

奥にある朽ちた建物から何かが光り、視線を向けると

 

「あいつは!?」

 

そこに居たのは、ディヴァインだった

 

「龍可はここにいろ!!」

 

そう言うと遊星は、ディヴァインの居る建物に向かう

 

 

「良いぞアキ!!リミッターを外したお前の力なら、ダークシグナーなど恐れるに足らん!やれっ!!」

 

凶悪な笑みを浮かべながらデュエルを高みの見物しているディヴァイン。がその時、後ろの扉が大きな音と共に開く

 

「ん?」

 

後ろを振り返ると

 

「お前は!!」

 

遊星が入ってきた

 

「お前の目的は何だ!?何故ここに現れた!?」

 

遊星はディヴァインに叫ぶ

 

「ダークシグナーがアルカディア・ムーブメントを襲撃したおかげで…この様さ」

 

ディヴァインは前髪で隠れている右側を遊星に見せると、そこには酷い傷跡が残っていた

 

「だが、アキのマインドコントロールは完璧だ」

 

「マインドコントロールだと?」

 

「今のアキは私の命令以外聞かない!アキの力を使い、私をこんな目に遭わせた全ての者に復讐してやる」

 

「アキを自由にしろ!!アキは生まれ変わったんだ!!」

 

「生まれ変わっただと?アキは私の忠実なる僕だ!!アキの全ては私が決める!!」

 

「何っ!?」

 

ディヴァインは笑みを濃ゆくしながらデュエルディスクを起動し、【ファイヤーボール】のカードを発動する

 

「っ!!」

 

火の玉が飛んできたが、遊星はそれを躱す

 

「人の心をコントロールするなんて、許さない!!」

 

「私の手にかかれば、どんな人間も思うがままだ。弱みに刺激を与えてやれば、いくらでも私の思うように動くのさ…アキのようにね!!」

 

怒りを表す遊星を見て、ディヴァインは高らかに言い放った

 

「強力なサイコパワーを持っていたばかりに、孤独を抱えていたアキの心……そこを少しくすぐるだけで良い」

 

「貴様!!」

 

「ミスティも哀れだなぁ……弟の仇をとる為にダークシグナーとなり、サイコデュエリストに闘いを挑む……泣ける姉弟愛じゃないか。だが、所詮アキにやられる運命だがね」

 

「っ!?」

 

ディヴァインの言葉に引っ掛かりを覚える遊星

 

「まさか……ミスティがダークシグナーになるように仕向けたのもお前か!?」

 

「そこまでは流石の私も予測はしていなかった。だが、サイコデュエリストの力を証明したい私には、格好の舞台となったわけだ」

 

「ふっ……そこまではか。語るに落ちたな、ディヴァイン!!」

 

何かを確信した遊星は、ディヴァインを指差す

 

「ん?」

 

「やはりお前はトビーの死に関係しているんだな!!」

 

「…だったらどうする?」

 

そう言うと、【ファイヤーボール】のカードを発動する

 

「うわっ!!」

 

遊星はそれを何とか躱し、自分のデュエルディスクにあるボタンを押す

 

「っ…やはりお前が仕組んだのか、ディヴァイン!!」

 

「ん?」

 

「お前がミスティの弟を殺しんたんだろう!!その罪をアキに擦り付けたのか!?」

 

「勘づかれたのなら仕方がない…そうだとも!ミスティの弟を殺したのも私だよ!私がやったのさ!一年前にね」

 

一年前、ディヴァインはトビーの潜在能力を引き出す為、電撃を浴びせていたが、使い物にならないと判断し、電撃のパワーを上げるように指示し、その結果トビーは命を落とした事を

 

「トビーは実験に耐えられなかった。あいつは使い物にならなかったよ、まさかあの程度の実験で音を上げるとはな……その点アキは優秀な素材だ、いつでも私の期待に応えてくれる」

 

「貴様ぁ…許さん!!」

 

怒りに燃えた遊星はディヴァインに向かっていくが、それを躱し、【ファイヤーボール】のカードを発動する

 

「うわっ!」

 

衝撃で壁ごと吹き飛ばされる遊星

 

「ぅぐ!」

 

だが、ぎりぎり足場に掴まり、ぶら下がった状態になる

 

「往生際が悪いな…君は。今度こそ永遠に消えてもらうよ」

 

すると遊星は突如、笑い始める

 

「何を笑っている?」

 

「オレのデュエルディスクは手作りでね。マルチデュエル用の音声ネットワークをオンにしておいた

 

「何っ!!」

 

「今までの話は、全てミスティに聞こえているぞ!!」

 

その言葉に下を見下ろすと

 

「ディヴァイン…お前が、お前がトビーを殺したのね!?」

 

ミスティが恐ろしい表情で睨みつけいた

 

「ハッハッハッ!!それがどうした!?お前の弟が無能だったんだ!!私の役に立たない人間など必要ないのだよ!!」

 

地を這うような低い声と共に、ミスティのマーカーが紫色に光り

 

「許さないっ!!」

 

召喚した【地縛神Ccarayhua】が自身の舌でディヴァインを捕らようとした

 

 

 

 

 

その時

 

 

 

 

「!!」

 

紫の炎が【地縛神Ccarayhua】の行く手を阻む

 

「これは…っ!!」

 

空を見ると、そこにシャチの地上絵が現れる

 

「うわっ!!」

 

するとディヴァインは謎のモンスター…いや【地縛戒隷ジオグラシャ=ラボラス】によって捕らえられ、空中に漂っていた

 

「何だ?あのモンスターは」

 

「このモンスターは!!」

 

『ミスティ…お前……何をしようとした』

 

【地縛戒隷ジオグラシャ=ラボラス】が言葉を発する

 

「何ってトビーの敵を!!」

 

『そうじゃない!敵を討った後、お前は何をする気だった』

 

「それは……」

 

「サレンダーをするつもりだったんだろう!」

 

「っ!!」

 

図星のようだった

 

『そんなことは許さない!!』

 

ミスティの周りに闇のオーラがまとわりつくとミスティは苦しみ出す

 

『ダークシグナーとしての使命を果たせ!!』

 

その言葉がフィールドに響き渡った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(嘘……この……言葉使い……まさか……そんなわけ!)」

 

その言葉使いを聞いた龍可の心の中で、言いようのない不安がさらに深まるのであった

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