俺、○○になっちゃった!! 作:シグナー信者
今後ともよろしくお願いいたします
「うあっ…!!あぁあ」
ミスティの顔に、紫色に鈍く光るマーカー
「やめろ!もう終わったんだ……アキっ!目を覚ませ、アキッ!!」
降りてきた遊星は、アキに向かって叫ぶが
「……」
反応はなかった
「無駄だ!遊星!!言っただろう!アキのマインドコントロールは完璧だって……アキをダークシグナーを倒して、私を助けろ!!」
『少し黙れ!!』
そう言うとディバインを強く締め付ける
「ぐっ…ぐああああああ!」
『それと、シグナーのマインドコントロールを解除しろ』
「何っ!なぜそんな……」
『やれ!』
さらに強く締め付ける
「ぐああああああ!わ、分かった!!」
そう言うと、ディバインはあるカードをデュエルディスク入れ、発動する
「っ!!」
洗脳が解けたアキは朦朧とする
「アキッ!!」
「遊、星…?…遊星の声がする…っ!?」
目の前が一気に鮮明になると同時に、アキは目の前の現状に目を見開いた
「これは!!」
苦しんでいるミスティに、モンスターに捕まり、空中に漂っているディバイン
『さあ、デュエルを再開しろ』
闇のオーラが消える。そしてミスティは立ち上がる
「アキさん…ごめんなさい、トビーが死んだのはあなたのせいじゃなかったわ」
「え?」
「アキ……トビーを殺したのはディバインだったんだ」
「何ですって!!」
「でも……トビーの敵を討つためには、貴方を倒さなければならないの!!【地縛神Ccarayhua】でダイレクトアタック!!」
【地縛神Ccarayhua】の手がアキに迫ってくる
「っ!!トラップ発動!【グランド・キャプチャー】!相手から受ける戦闘ダメージを半分にする!」
何とか守ったが、その衝撃はすさまじく、後ろに飛ばれさ、残りのライフ200となる
「【グランド・キャプチャー】の効果により、受けたダメージが1000ポイント以上の場合、カードを1枚ドローする!」
カードを引くアキ
「カードを一枚伏せてターンエンド」
「私のターン!」
カードを引く
「【コピーフラント】のモンスター効果により、エンドフェイズまで【ダーク・ヴァージャー】と同じレベルにする!そしてレベル3の【ガード・ヘッジ】を召喚!!」
フィールドにモンスターが3体並ぶ
「更に手札より【シャイニング・リバース】を発動!!墓地に存在するシンクロモンスター1体を対象に、選択したモンスターのシンクロ召喚に必要なシンクロ素材を自分フィールド上から墓地へ送り、シンクロ召喚する!」
3体のモンスターが墓地に送られ、レベルの合計は7
「冷たい炎が世界の全てを包み込む。漆黒の花よ、開け!シンクロ召喚!復活せよ!!【ブラック・ローズ・ドラゴン】!」
【ブラック・ローズ・ドラゴン】が現れる
「【ブラック・ローズ・ドラゴン】が、シンクロ召喚に成功したとき、フィールド上に存在するカードをすべて破壊することが出来る!そして【シャイニング・リバース】の効果でこのターン、【ブラック・ローズ・ドラゴン】は破壊されない」
「何ですって!!」
「【ブラック・ローズ・ドラゴン】の効果発動!!ブラック・ローズ・ガイル!!」
激しく咆哮すると、風は勢いを増してフィールドを嵐が尽くす
「トラップカード【デス・ゲイザー】を発動!フィールド上のカードを破壊する効果が発動した時、このターン、破壊され墓地へ送られたカード1枚につき300ポイントのダメージを相手ライフに与える!!破壊されるカードは7枚!よって2100ポイントのダメージを与える!!」
光の光線がアキに向かって来る
「これで私の勝ちだ!!」
「アキ!!」
「トラップカードオープン!!【リフレクト・ネイチャー】!!相手のカード効果によるダメージを反射する!!」
バリアが現れ、光線が反射される
「そんな!うわああああ!!」
そしてミスティのライフは0になり、蜥蜴の地上絵が消滅した
「……」
その場で立ち尽くすミスティ
「ミスティ……私は」
「フハハハハハ!!よくやったぞ!アキ!!」
ディバインはうれしそうに笑う!
「哀れだなミスティ!!まさか仲間のせいでトビーの敵を討てないことになるとはな!トビーと同じで貴様も所詮その程度なんだよ!!」
「黙りなさい!!ディバイン!!」
アキはディバインを睨みつける
「貴方がトビーを殺したせいでこんなことになったのよ!!」
「アキ」
「ミスティの代わりに私が…っ!?」
突然よろめくアキ
「その体で出来るのと思っているのか……おい!アキが勝ったんだ!早く解放しろ!」
『なに勘違いしているだ?』
「ひょ?」
『お前はもうすぐ死ぬことになるのだからな!!ミスティの手によって!』
「なっ!!話が違うじゃないか!アキは勝ったんだろう!」
『俺はダークシグナーとしての使命を果たせ!!と言っただけだ!シグナーが勝ったら解放するなんて一言も言ってないぞ!』
「何だと」
『貴方が勝手に勘違いしただけだろう!!』
「ふざけんな!」
ディバインは【ファイヤーボール】のカードを発動が、まったく効果がなかった
『どうする?ミスティ?』
「そんなの決まっているわ!!」
ミスティはディバインを睨みつける
『そうか』
そう言って空中にディバインを投げる!すると【地縛神Ccarayhua】が舌でディヴァインを捕まえる
「うわぁああぁあ、うわぁああああーっ!!!!」
テーマパークに響く断末魔の悲鳴が無くなると同時に、ゴクンッと何かを飲み込む音も響いた
「トビー…仇は打ったわ……」
ミスティはとても穏やかに呟き、そしてアキに向き直った
「私達を…覚えていて……アキ……トビー」
ミスティの体は崩れさり、地縛神とモンスターも消えるのであった
「大丈夫か、アキ!!」
「アキさん!!」
遊星達はアキの周りに集まったが、アキは暗い表情を浮かべ、ゆっくりとミスティがいた所へ向かった
「……」
そこにはミスティが身につけていたロケットが落ちていた。拾い上げて中を見ると、幸せそうに笑っているミスティとトビーの写真が入っていた
「っ……ミスティ、トビー」
優しくて穏やかな笑顔の写真に、アキの視界はゆっくりと歪んでいった
「アキ」
そして牛尾は気付く
「くっそぉ!!日暮れには間に合わなかったか!!」
太陽が沈んていたことを
「でも、これであのフィールドに吸収された人達は町に戻っているはずよ」
御影の言う通り、町に人々が戻っていたが、その時
「な、なんだ!?」
突然激しい揺れが遊星たちを襲う
「なんだありゃ!?」
「あれはシティの方角!」
シティの方を見ると、
「何なんだ!?あの形は?」
コンドルの地上絵のようなものが空に浮かび上がっていた
「何が起こっているの?」
「あれはまるで、コンドルの地上絵」
「遊星!!」
D-ホイールのエンジン音が響いてきて、振り返ると
「ジャック!!クロウ!!」
「…何だアレは!?」
ジャックはすぐにコンドルの地上絵の方を見たが、クロウは遊星の隣にいるアキを見た
「アンタが十六夜アキか……デュエルには勝ったみてえだが…こりゃ一体何だ?」
また大きな揺れが遊星達を襲う
「地震か!」
「これは?」
「っ!!」
アキは別の方に視線を向けると、七色の光が放たれいるのを発見する
「今度は何だよ!!」
「旧モーメントの方角…まさか、冥界の扉が…完全に開いて!!」
「遊星…4つの塔の封印に失敗したとき、冥界の王が現れるとルドガーは言った…」
「じゃあこの世界はもうおしまいなのかっ!?冥界の闇に閉ざされちまうってのかっ!?」
「でも……私たちはまだここに居る!完全に閉ざされたわけじゃない!」
「そうだが」
「とりあえずあそこに行くしか」
ジャックがそう言った時
「そうはさせない!」
猛禽類のように鋭い音を立て、一台のD・ホイールが頭上を跳び越えた。黒い残光を引きながら、着地する
「……あそこには行かせない」
そこには黒いロープと髑髏の仮面で身を包み、《シャチ》の痣を妖しく輝せるダークシグナーが立っていた
「てめぇは!」
クロウは気付く、ボマーが言っていたダークシグナーだと
「ついに現れやがったな!!」
「貴方はボマーを倒した」
「ああ、ボマーから聞いたぜ!」
「そうか……シグナーの諸君!!」
低く、掠れた声
「あそこに行くつもりだろう!行きたければ俺を倒すしかないよ」
「上等だ!俺が倒してやる!」
クロウが前に出ようとした時
「待って!!」
龍可の声が響き、全員が振り返る
「精霊世界でゼーマンは私を見て驚いていたこと、ルドガーが言っていたこと、アキさんとのデュエルで現れたモンスターの声」
ダークシグナーの肩が、わずかに揺れる
「信じたくなかった!嘘だと思いたかった!」
龍可は小刻みに震え、しかし確信を宿した瞳で前を見る
「その声……その喋り方……その感じ……貴方……」
龍可は一歩前に出た
「龍亞……でしょ?」
その瞬間、風が止まり、空気が凍りつく
「なっ!!」
「えっ!!」
遊星とアキは驚き、息を呑む
「……」
ダークシグナーの身体が微かに震えたが
「やっぱり龍可はすごいよ」
静かに、ゆっくりと、仮面に触れる。カチリ、と留め具が外れる音。仮面が外され、露になるのは、全員が見慣れた顔だった
「嘘…だ…ろ…」
「そんな」
遊星とアキは驚愕し、龍可は口元を押さえ、涙をこぼした
「俺の名前は龍亞!!ChacuChallhuaの痣を持つダークシグナーだよ!!」
ずっと一緒だった双子は、シグナ―とダークシグナーの立場として、お互いが敵同士として、ついに対面するのであった