俺、○○になっちゃった!! 作:シグナー信者
「龍亞……遅いな」
夜になり、夕食の準備を終えた龍可は遊星と自宅で待っていた
「探してくる……何かあったかもしれない」
「私も行く」
「龍可は休んでいろ」
「体ならもう大丈夫!それに私があんなお願いを言ったから」
「……わかった。だが無理はするな」
「うん」
そう言って二人が家を出て、探しに行こうとした時
ピンポーン
チャイムが鳴る
「誰だろう?」
龍可がドアを開けると
「……」
「貴方は!?」
そこにはボマーが立っていた
「お前は、ボマー!」
遊星も驚いていた
「なぜここに?」
「ありがとう…ボマー」
するとボマーの後ろから龍亞の声がした。荷物を持って
「龍亞……なんでボマーと」
「説明するから、ちょっと手伝って」
「わかった」
荷物を運び終えて、それぞれ椅子に座り
「かくかくしかじか……という訳なんだ」
龍亞は説明する
「つまり私が頼んだスイーツを買っている時に」
「ある店でデュエルをして勝ったけど、相手が逆上して襲い掛って来た所をボマーに助けてもらって、そのまま買い物を手伝いをし」
「お礼も兼ねて、家に招待したと」
「うん……一人増えるけど、大丈夫?龍可」
「……大丈夫……ボマーさん…龍亞を助けてくれてありがとう」
「気にする…たまたま近くを通っただけだ」
「龍亞……手伝って」
「うん!」
二人は台所に向かった。それと同時に
「……ん?」
遊星のD・ホイールの無線が鳴る
「雑賀?」
無線に出ると、画面に雑賀が映る
「遊星……今、サテライトのお前のアジトに来た所だ」
「っ!?……みんなは無事か?」
雑賀は首を横に振る
「残念だが…ここにはいない」
「なんだと…何があった?」
「分からん。だが今のところネットワークに侵入しても、彼らがセキュリティに捕まった記録はない。俺は引き続き、こちらで彼らの行方を探す」
すると画面にノイズが走る
「おっと、これ以上の通信はまずい。何か分かったらまた連絡する」
「頼む」
そういうと無線が切られた
「(……皆、無事でいろよ)」
「出来たよ!皆で食べよ……ほら…ボマーも座って」
「すまない」
そうして4人で夕食を食べるのであった
「……」
夕食を食べ、しばらくして龍亞と龍可が眠ってしまい、それぞれ部屋に運ぶボマーと遊星。そして運んだ後、二人はプールサイドに居た
「……ありがとう。ボマー」
「何がだ」
「龍亞の事だ」
「気にするな……それにあの子達を見ていると、故郷に残してきた弟や妹を思い出す」
「兄弟がいるか?」
「あぁ、あの子達と同じくらいのな」
ボマーは空を見上げる
「この街の空には星はないのだな」
遊星も見上げると、どんよりした空で星は見えなかった
「遊星!…君はなんのために闘う」
「俺は故郷のために闘う」
「そうか、ならば私達は似た者同士のようだ」
「お前も故郷のために…」
「私は地球の反対側からやって来た……私の一族は、インカに伝わる星の民に支えていた末裔なのだ」
「それじゃあお前も赤い竜の噂を知っているのか」
「あぁ…長き時を経て今この地に赤き竜が蘇ろうとしている。ゴドウィン長官はその力を使い、世界をよき方向に導こうとしている」
「お前はそれを信じているのか…」
「…遊星、お前も貧しい街の出身なら分かるだろう。私の村は、常に貧困と差別に悩み続けていた。長官は約束した。私が力を貸せば、故郷の村を復興してくれると」
「ボマー、奴を信用するな」
「私とお前は似た者同士だが、立場はまるで違うようだ……互いに信じるものを譲ることが出来ない」
「その為のデュエルだ!」
「その通りだ!決着をつけよう」
そう言うとボマーは家を出る気なのか玄関へと歩を進めていく
「よかったよ……お前が誇り高きデュエリストであることがわかって……しかし忘れるな。私は勝つ……それが私の使命だ」
そう言い残し足早にここを去るボマーであった
翌日
『いよいよ大会二日目!泣いても笑っても、今日のデュエルでキングへの挑戦者が決定する!準決勝第一試合はサテライトの流れ星、不動遊星VS黒き暴風、ボマー!』
会場が盛り上がる
矢薙、氷室、天兵、龍可は客席でそれを聞いていた
「ん?龍亞くんはどうした?」
矢薙は龍亞が居ないことに気付くが
「ちょっと遊星に話があるんですって」
龍可が答えた
そして龍亞は遊星の所に来ていた
「遊星……ボマーに気を付けて。あの人、なんだか少し様子がおかしかったから」
「わかっている」
「……」
「何があっても俺が止める!心配するな!」
「…うん!」
「……そろそろ始まる。客席に戻るんだ」
そういうと遊星はD・ホイールに乗り、レース場に向けて発進させる
「……俺も戻らないと」
「……」
そしてボマーもD・ホイールに乗り、レース場に向けて発進させる
『ななななななんだこれは!象か!恐竜か!いや、ボマーが操るD・ホイールだ!』
「どうしたの?」
龍亞が客席に戻ると
「龍亞…あれ見て!」
「なんだありゃ!あんなD・ホイールあるのか!?」
龍可たちはボマーの操るD・ホイールの大きさに驚いていた
「(すごいな……原作の龍亞が驚くのも無理はないよ)」
そういうと龍亞は自分の客席に座った
「(気を付けてよ……遊星)」
そして別の場所では
「(とくと見せてもらおうか……貴様の大層な使命とやらを)」
ジャックアトラスも見守るのであった