俺、○○になっちゃった!!   作:シグナー信者

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第九話

「龍亞……遅いな」

 

夜になり、夕食の準備を終えた龍可は遊星と自宅で待っていた

 

「探してくる……何かあったかもしれない」

 

「私も行く」

 

「龍可は休んでいろ」

 

「体ならもう大丈夫!それに私があんなお願いを言ったから」

 

「……わかった。だが無理はするな」

 

「うん」

 

そう言って二人が家を出て、探しに行こうとした時

 

 

ピンポーン

 

 

チャイムが鳴る

 

「誰だろう?」

 

龍可がドアを開けると

 

「……」

 

「貴方は!?」

 

そこにはボマーが立っていた

 

「お前は、ボマー!」

 

遊星も驚いていた

 

「なぜここに?」

 

「ありがとう…ボマー」

 

するとボマーの後ろから龍亞の声がした。荷物を持って

 

「龍亞……なんでボマーと」

 

「説明するから、ちょっと手伝って」

 

「わかった」

 

 

荷物を運び終えて、それぞれ椅子に座り

 

「かくかくしかじか……という訳なんだ」

 

龍亞は説明する

 

「つまり私が頼んだスイーツを買っている時に」

 

「ある店でデュエルをして勝ったけど、相手が逆上して襲い掛って来た所をボマーに助けてもらって、そのまま買い物を手伝いをし」

 

「お礼も兼ねて、家に招待したと」

 

「うん……一人増えるけど、大丈夫?龍可」

 

「……大丈夫……ボマーさん…龍亞を助けてくれてありがとう」

 

「気にする…たまたま近くを通っただけだ」

 

「龍亞……手伝って」

 

「うん!」

 

二人は台所に向かった。それと同時に

 

「……ん?」

 

遊星のD・ホイールの無線が鳴る

 

「雑賀?」

 

無線に出ると、画面に雑賀が映る

 

「遊星……今、サテライトのお前のアジトに来た所だ」

 

「っ!?……みんなは無事か?」

 

雑賀は首を横に振る

 

「残念だが…ここにはいない」

 

「なんだと…何があった?」

 

「分からん。だが今のところネットワークに侵入しても、彼らがセキュリティに捕まった記録はない。俺は引き続き、こちらで彼らの行方を探す」

 

すると画面にノイズが走る

 

「おっと、これ以上の通信はまずい。何か分かったらまた連絡する」

 

「頼む」

 

そういうと無線が切られた

 

「(……皆、無事でいろよ)」

 

「出来たよ!皆で食べよ……ほら…ボマーも座って」

 

「すまない」

 

そうして4人で夕食を食べるのであった

 

 

 

 

 

 

 

「……」

 

夕食を食べ、しばらくして龍亞と龍可が眠ってしまい、それぞれ部屋に運ぶボマーと遊星。そして運んだ後、二人はプールサイドに居た

 

「……ありがとう。ボマー」

 

「何がだ」

 

「龍亞の事だ」

 

「気にするな……それにあの子達を見ていると、故郷に残してきた弟や妹を思い出す」

 

「兄弟がいるか?」

 

「あぁ、あの子達と同じくらいのな」

 

ボマーは空を見上げる

 

「この街の空には星はないのだな」

 

遊星も見上げると、どんよりした空で星は見えなかった

 

「遊星!…君はなんのために闘う」

 

「俺は故郷のために闘う」

 

「そうか、ならば私達は似た者同士のようだ」

 

「お前も故郷のために…」

 

「私は地球の反対側からやって来た……私の一族は、インカに伝わる星の民に支えていた末裔なのだ」

 

「それじゃあお前も赤い竜の噂を知っているのか」

 

「あぁ…長き時を経て今この地に赤き竜が蘇ろうとしている。ゴドウィン長官はその力を使い、世界をよき方向に導こうとしている」

 

「お前はそれを信じているのか…」

 

「…遊星、お前も貧しい街の出身なら分かるだろう。私の村は、常に貧困と差別に悩み続けていた。長官は約束した。私が力を貸せば、故郷の村を復興してくれると」

 

「ボマー、奴を信用するな」

 

「私とお前は似た者同士だが、立場はまるで違うようだ……互いに信じるものを譲ることが出来ない」

 

「その為のデュエルだ!」

 

「その通りだ!決着をつけよう」

 

そう言うとボマーは家を出る気なのか玄関へと歩を進めていく

 

「よかったよ……お前が誇り高きデュエリストであることがわかって……しかし忘れるな。私は勝つ……それが私の使命だ」

 

そう言い残し足早にここを去るボマーであった

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

『いよいよ大会二日目!泣いても笑っても、今日のデュエルでキングへの挑戦者が決定する!準決勝第一試合はサテライトの流れ星、不動遊星VS黒き暴風、ボマー!』

 

会場が盛り上がる

 

矢薙、氷室、天兵、龍可は客席でそれを聞いていた

 

「ん?龍亞くんはどうした?」

 

矢薙は龍亞が居ないことに気付くが

 

「ちょっと遊星に話があるんですって」

 

龍可が答えた

 

 

 

そして龍亞は遊星の所に来ていた

 

「遊星……ボマーに気を付けて。あの人、なんだか少し様子がおかしかったから」

 

「わかっている」

 

「……」

 

「何があっても俺が止める!心配するな!」

 

「…うん!」

 

「……そろそろ始まる。客席に戻るんだ」

 

そういうと遊星はD・ホイールに乗り、レース場に向けて発進させる

 

「……俺も戻らないと」

 

 

 

 

「……」

 

そしてボマーもD・ホイールに乗り、レース場に向けて発進させる

 

『ななななななんだこれは!象か!恐竜か!いや、ボマーが操るD・ホイールだ!』

 

 

 

「どうしたの?」

 

龍亞が客席に戻ると

 

「龍亞…あれ見て!」

 

「なんだありゃ!あんなD・ホイールあるのか!?」

 

龍可たちはボマーの操るD・ホイールの大きさに驚いていた

 

「(すごいな……原作の龍亞が驚くのも無理はないよ)」

 

そういうと龍亞は自分の客席に座った

 

「(気を付けてよ……遊星)」

 

 

 

 

そして別の場所では

 

「(とくと見せてもらおうか……貴様の大層な使命とやらを)」

 

ジャックアトラスも見守るのであった

 

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