ガンダムseed freedom ──曇りのために   作:性癖拗れたのは菌糸類のせい!

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なんでこんなの思いついたんだわたし。


コイツ誰だ?!

ファウンデーション王国。アウラ女王を筆頭に、アコードというコーディネイターを超えた種が統べる国。

そこで最後のアコード──シリウス•カルステンは豪奢な自室で睡眠から意識を浮上させる。

 

シリウスには目がない。否、奪われた。2年前の王国内乱鎮圧の際、コーディネイターを主体にした反乱軍に人質に取られた際見せしめに両目を鉛で潰された。

脳まで到達しなかったのが奇跡。シリウスは一命を取り留めた。

 

閑話休題

 

シリウスはん〜…ん〜…と寝る前にバイザーを外した所を手探りで探していると、視界補助のバイザーがシリウスの手元に優しく“乗せられる”

 

「ん?シュラお兄様?」

 

「……よく分かったな。思考を読まれないようにしたんだが」

 

弟の安眠の為、無意識に思考を読んで安眠を妨げないようにしていたのだが。とシュラは目を丸くする。

 

「シュラお兄様はいつもバイザーを優しく置いてくれるから」

 

突然手渡しされて驚いて落とさないように、シュラはいつもシリウスが握るまで待つ。

 

シリウスは瞳を閉じた状態のまま優しく微笑む。銀色の髪に本来なら深い湖のような蒼の瞳だったが、それを奪ったナチュラルとコーディネイターに殺意が沸きそうになるのをシュラは堪えた。

 

バイザーを装着し、視界が空間認識システムを応用した情報が脳を通して映る。

 

「おはようございます。シュラお兄様」

 

「ああ。おはよう。シリウス」

 

 

 

──シュラは武人だ。

 

アコードというコーディネイターを超えた種として産まれ落ち、誇りはやがて、驕りへと似た他者を嘲る嘲笑となった。

 

それは他のアコード達にも多く見られるが。シュラの驕りは2年前に砕かれた。

 

内乱鎮圧の際、拠点制圧の為に内部に潜入した矢先、そこで見たのは。椅子に拘束され、痛みに動けず目を潰された弟だった。

 

シリウスはよくシュラに懐いていた。敬愛していた。そしてシュラもシリウスのことを実の弟のように可愛がった。

 

そんな弟が“二度も”災厄に見舞われた事態。シュラの中でのアコードとしての全能感が音を立てて崩れ落ちた。

 

アコードと呼ばれ、コーディネイターを超えた種としての生を…全てを統べる資格を持っていながら“コレ”はなんだ!?

 

俺は今、何をしている?!

 

シュラは自身の無力さに死にたくなった。

 

だが、痛みを堪える弟を救助している間にその喪失感は絶望と憎しみに変わった。

 

──コーディネイターもナチュラルも関係ない。弟1人守れない俺は……俺は……!!

 

シリウスが治療を受けている間。シュラは残りの反乱軍を自身同様にシリウスを可愛がるオルフェとイングリットを筆頭に問答無用で鏖殺した。

 

「シュラお兄様?」

 

不思議そうに首を傾げる弟にシュラはなんでもないと首を振る。

 

「さぁ、“足も”付けてしまおう」

 

と、シュラは義足をシリウスの足まで持っていく。

 

シリウスには足もない。

 

事故に見せかけたテロの爆破事件でシリウスは足も奪われた。

反乱軍の残党だ。

 

一度目は目。二度目は足。三度目は──

 

そんなことを考えたくなくてシュラは思考を振り払う。

 

今度こそ…今度こそ弟を護る……その為なら矜持なぞ…!!

 

三度目を迎えた瞬間。シュラは名の通りの修羅となるだろう。




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