それからというものの、各地を跳び回り、徐々に情報が集まってきた
そうして分かったことは
・ここはキヴォトスという名の学園都市であり、数多の学園が頭を揃えるところである。私はその中のキヴォトスの首都であるD.U.にいる。つまり、私が元いた世界ではないということだ
・政治は、各自治区もとい学園がしているが、キヴォトス全体を統治するものとして連邦生徒会がある。
・治安維持組織としてヴァルキューレがあるが、あまりいい評判はない(だから路地裏で銃を撃っても来なかったのか?)
・文化や通貨、言語、生活スタイルなどは見た感じ独自のものである。各学園によって多少異なるらしい(なぜだ、既視感がある...)
銃を持つことが当たり前とされており、服の次に個人の個性が光るものだそうだ。他にも、車や公共交通機関などが普及しているが、戦車や、APCが普通に走行している
・科学技術や工業技術は元いた世界より相当上であるが、一部古いもののままであるものも多かった
・ここの住民たちは皆子供か、動物であり、どちらも銃撃されても外傷はなし、複数打ち込まれたら気絶する。また、ここでの”死”に関してはまだ把握していない。容姿は様々で、角や獣耳、果てには同じような顔ばかりである
などなど、様々なことが分かった
........最初に元いた世界とは違うと分かったときにはひどく動転したものだ
薄々気づいてはいたが、やはりSOPはほとんど使い物にならなかった
SOPを管理するサーバーがないからだ
なので、感情の制御等が難しくなっている
何の因果でこんなところに来てしまったのだろうか...
そう判明した数々の情報に肩を落としつつ、今日のご飯を考えることにした
「今日もまたあそこで漁るか...」
SOPによる身体の管理ができなくなった弊害として、一つ、ひどく私を悩ませさせるものがあった
食料や水である
水は公園などに行けば喉の渇きも潤せ解決するののだが、食料に関してはお手上げ状態だ
問題として、SOPによる適切な栄養吸収、代謝などができないため、少々不効率であるが、多くの食料を食べなくてはならなかった
盗むにしても、大きく動ける訳でもないし、そうそう撃退されるのがオチだ
最初はゴミ箱を漁ってみたものの、食料という食料というは見つけられず、途方に暮れた
幸いにも、スーパーやコンビニは食品廃棄をする機会があるのを発見したので、食べられそうなものを探してなんとか食いつないできた
「今日はなにがあるかな」
食料廃棄されたものの多くは、肉や魚などのなまものが大半を占めるため、弁当や長期保存が効くものがあまりない
あったとしても、揚げ物が多い印象だ
「よっと...」
音もなく着地し、早速目当てのものを探そうとしたが、どうやら先客がいるらしい、食料廃棄される袋がガサガサと動いていた
「....」
一応、マチェーテを抜き、忍び足で先客を確認する
こんな夜遅くに漁るやつがいるのか...それほど貧しいのだろうか...
そう思いつつ、徐々に距離を詰め、そろそろ袋の裏が見える頃合いになった
戦闘になってもいいよう気を強め、一気に近づいて先客を確認した
「.....
袋の裏には、廃棄された食料を懸命に食べる子狐がいた
そして子狐はこちらを向き、不思議そうに私を見つめた
「......」
沈黙が走る
子狐は完全に私に興味を持ったようだが、私は警戒を解かない
「キィ」
子狐が鳴く、こちらに歩いてくる
心臓の鼓動が早くなる
なんなんだこの気持ちは...
子狐は私の足元に来て、頬を私の足に擦り付け始めた
「.......」
同じだ
私と、同じだ
よく分からない世界に生まれ、なにも分からないままこの世界に生きている
納刀して、子狐に寄り添う形でしゃがむ
「...お前も同じか」
「キィ」
問いかけると、嬉しそうに鳴く
同じ境遇の者を見つけてうれしいのだろう
ヘルメットの中でそっと微笑み、子狐の頬を撫でる
気持ち良さそうだ
........本来の目的を忘れるところだった
どうしようか、食べ終わった後で置いていくのは忍びない
.....
「お前、私についてく「キィ!」
元気よく返事をした
思いは伝わったようだ
グゥゥゥ
「キィ?」
...ふふっ
「一緒に食べようか」
「キィ!」
そうして、一緒に捨てられた食べ物を食べ始めた
「キィ!」
腐った魚を差し出してきた
「...さすがにそれは私は食べれない...」
「キィ...」
やめてくれ、その目は堪える...
+act.2~遭遇するカエル~をお送りしました
最初は別な動物だったんですが、MGSなのでしれっと変えました
次はカエルがガチになります、お楽しみに!
只今、細かな設定決めとブルアカを始めたので筆が進んでおりませぬ、申し訳ない...