俺が学園に編入してからしばらく経った。友達は・・・ぼちぼち。ヴィルシーナさんとケイエスミラクルさんとはよく話す。席隣だし。
「はぁ・・・」
「ようお疲れ。」
俺は午後の体育が終わった後はすぐに教室を出るようにしている。あんな、女の子だらけの空間に長居していたらどうにかなってしまいそうだから。中村トレーナーが現在担当がおらず教官の手伝いをしているのでよくトレーナールームにお邪魔している。
「はぁ・・・」
「そうため息吐くなよ。大丈夫か。」
「全然・・・大丈夫じゃないです。」
「まぁ・・・なぁ・・・」
「女の子だらけの中に男が1人・・・こんなん事案じゃないですかぁ!!」
「こら!大きな声出すな!誰が聞いてるかわからないんだぞ!」
「す、すみません・・・」
「全く・・・それで、どんな事が辛いんだ。俺じゃ解決出来なくても話すだけで楽になるぞ。」
「そう・・・ですか?」
「ああ。メンタルケアの基本だな。」
「・・・。」
「ほれ。」
「あの・・・中村トレーナーは・・・女の子に囲まれても大丈夫なんですか?」
「ん?俺?まぁ・・・対象外だし、子供だし・・・」
「そう・・・ですか・・・」
「ティガは・・・」
「しんどいです・・・」
「そうかぁ・・・」
「濃い女の子の匂いでクラクラして・・・その、反応しない様にするので・・・精一杯で・・・」
「そ、そうかぁ・・・」
「うう・・・どうして・・・やよいさん・・・女学校に入れたんですかぁ・・・」
「それは・・・うん・・・まぁ・・・がんばれ。」
「もう頑張ってますよ!!!」
「だかた大きな声を出すなと・・・」
「うう・・・男の子の時間を作ろうにもみんなウマ娘だからシャワー浴びて洗っても絶対匂いでバレるし・・・ずっと・・・その・・・してなくて・・・」
「思春期の性事情は知りたく無かったなぁ・・・」
「向こうでもまだ高校を出たばっかりだったので・・・」
「そうかぁ・・・」
「それに・・・」
「それに?」
「一部の子達が・・・なんか・・・近くて・・・」
「ああ・・・」
「すぐ腕組んできて・・・柔らかいし・・・全く!!!俺を殺す気か!!!」
「だから声を抑えて・・・」
「あああああああああああああ!!!!」
「静かにして・・・」
トレーナールームで騒ぐ俺。もうやだ。女学校に女装して侵入とかやばすぎるよ。助けてやよいさん。
「それは俺にもどうすることも出来んよ・・・」
「助けてよ中村トレーナー!!!」
「基本的に俺たちは教室行かんし・・・」
「このままじゃ・・・このままじゃ俺死んじゃうよぉ!!」
「出しすぎて死んだ人ならいるけど我慢して死んだ人はいないから。」
「なんの解決にもなってない!!」
「頑張って耐えて・・・」
「なんなの女の子って!!!みんな俺を殺す悪魔なの!?!?良い匂いしてお引き寄せて・・・その体で何するつもりなの!!!みんな!!!みんなすごく魅力的で・・・!!!こんな!!!なんで俺は男なの・・・」
「苦しいなぁ・・・」
「ねぇ・・・中村トレーナー。」
「なんだ。」
「そういうの抑える薬とか無い?」
「あるにはあるけど・・・副作用がひどいぞ。禿げたりとか・・・」
「禿げるのはやだなぁ・・・」
「だろ?」
「お手上げじゃないか・・・」
「とりあえず・・・手を出したらマズイって理解してるだけこちらはありがたいよ。」
「いずれ我慢が切れる時が来ますよ。」
「来ないで・・・」
「でも・・・我慢しないとみんなを傷つける事になるから・・・」
「そう考えられるだけでティガは良い男だよ。」
「でも・・・」
「でも?」
「たづなさんから・・・可愛さの手解きを受けてるんですよね・・・男らしく振る舞うと・・・バレるからって・・・」
「たづなさんェ・・・」
「ぐす・・・俺・・・どうなっちゃうのぉ・・・」
「泣くな泣くな・・・とりあえず俺は味方だ。男同士の話がしたい時は俺の所へ来い。便宜測るから。」
「すみません・・・」
「まぁ・・・辛さはなんとなくわかる・・・」
「妄想すると楽しいですけど現実になると地獄ですよね。」
「まぁ・・・な・・・」
「女子校に潜入!ハーレム!!聞こえは良いけどそこで男の喜びを享受するのは犯罪で女の敵ですよ。」
「そりゃそうだ。」
「もう・・・俺は・・・男として・・・生きられないのか・・・」
「多分・・・無理だな・・・」
「うええええん!!!」
「泣け・・・!!!思う存分泣け・・・!!!!」
俺は泣いた。そして誓った。絶対パパにはならないと。
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〜ヴィルシーナside〜
ある日、日曜日。私は妹2人のデートの下見の為・・・の筈だったが妹2人に見つかった為下見デートとなった。本番もあるの?
「シュヴァち〜アイス一口ちょうだ〜い。」
「仕方ないな〜」
「ふふっ。」
ショッピングモールで買い物して、映画を見る予定だ。
「お姉ちゃ〜ん映画何見るの〜?」
「アメイジングウマイダーマンよ。」
「ええ〜またアメコミ〜?」
「姉さん好きだね・・・」
「良いじゃないの。」
こうして映画を見にシアターに行った。
「わ〜」
「ヴィブロスも楽しみにしてるじゃん。」
「だってシュヴァち〜この俳優さんイケメンだもん〜」
「そうなんだ・・・」
私はジュースを置こうとしたら不意に隣の人と手がぶつかってしまった。
「すみませ・・・」
「こちらこそ・・・って。」
「ティガさん!?」
「ヴィルシーナさん・・・」
「ティガさん意外とこういう映画みるのね・・・」
「あはは・・・まぁね。」
ティガさんは黒いニット帽を被り、水色のワイシャツにカーゴパンツという服装だった。なんというか大分お父さんだ。うちのお父さんもこんな格好してる。
「ティガさんは1人?」
「え、ああ・・・うん。」
「私は妹と来てるの。良かったら映画終わった後ご飯行かない?」
「え、えと・・・お邪魔したら悪いから・・・」
「邪魔だなんて・・・」
「ヴィルシーナさんは家族で楽しんで。」
「遠慮しなくて良いのに・・・」
映画が始まり、2時間。なかなか面白かった。これ本番デートの時も見るの?それより・・・
「ティガさん、せっかくだから・・・」
「いい、いや、あの・・・俺は・・・」
「ね?」
「そ、その前に・・・トイレ行って良い・・・かな?」
「あ、ごめんなさい。」
そう言ってティガさんはタタタっと行ってしまう・・・そうだ。
「ヴィブロス、シュヴァル、私もトイレ行ってくるから待っててくれる?」
「はーい。」
「うん。」
私はティガさんを追った。トイレはすぐそこだ。すぐ追いつくだろう。そしてすぐ見つけた・・・んだけど・・・
「ティガさ・・・!?」
ティガさんは・・・男性用トイレに入っていった。もう一度言う。
「!?!?」
どう言うことなの・・・!?間違って入った・・・!?にしては出てこない。何が起きてるの・・・!?出てこない、と言うことは。用を足してる、と言うこと。ティガさんは・・・男性用トイレで、用を足してる!?
「え・・・あの・・・え!?」
!?・・・!?何が・・・!?そうしてティガさんが出てきた、ハンカチで手を拭きながら。私は思わず隠れてしまった。とんでもないのを見てしまった。ティガさんは・・・男性!?で、でもウマ耳も、尻尾もある。ウマ娘?!どっちなの!?
「・・・!?・・・!?!?!」
頭が混乱する。私はとんでもない事を知ってしまった。そして、何故女子校のトレセンにいるのか。男性が、女子校に通っている。それだけ聞くと事案だが・・・
「ティガさんは・・・」
私達となるべく関わらない様にしている。トイレも、みんなが使う所は使わないし、更衣室も狭い物置を使っている。遠慮も、配慮もしている。何か・・・何か、事情があるのだ。
「ティガさん・・・」
偶然、知ってしまった事だがこれは墓まで隠しておかなきゃならない事だ。ティガさんは・・・なんとかしてトレセンに通っている。事情を抱え、女の園に男1人という地獄の状況に苦労しながら。目的はわからない。だけど・・・
「ティガさん・・・ティガさんは私が守ります。」
私が守るのだ。ティガさんの秘密がバレないように。隠し通すのだ。少しでも手助けしなければ。
「・・・よし。」
私は意を決して妹達の元へ戻った。そこにはティガさんも居て、一緒にご飯を食べてくれるらしい。良かった。私も覚悟を決めなければ。
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ある日。お昼ご飯を食べながら今日の午後の体育以下に早く教室から出るか考えている・・・のだが。
「ごちそうさま。」
食器をカウンターに返し、とりあえずいち早く教室へ帰る。早くしなければ早い子は着替え始める。気をつけないと。俺のアレがソレしたら大変だ。それもクラスメイトでソレするのは罪悪感で死ぬ。
「・・・。」
教室のドアの前に来て耳を当てる・・・よし、そういう気配は無い・・・かも。意を決して開ける。
「あーティガちゃん!」
「い!?!?」
そこにはクラスの中でも大きさ(意味深)に自信のある子が水色のブラをおっ広げていた。やばい!!!!
「ごごごごごめん!!!ごめぇぇん!!!」
「何してるのティガちゃん。早く着替えなよ。」
「ごめぇぇぇぇん!!!!」
俺は教室後ろのロッカーから体操服を抜き去ると瞬時に教室を飛び出した。
「うお!?」
「きゃ!」
飛び出した・・・教室を飛び出したのは良い。だが前方不注意。ぶつかってしまった。そして顔に伝わる柔らかな感触。
「あわ・・・あわ・・・」
「もう、大丈夫〜?」
ぶつかった子はクラスで2番目に大きさ(意味深)に自信のある子。おおらかな子でよく他の子に揉まれている。それを鋼の意志で見ないようにしているが。そしてその豊満に俺は顔を埋めていた。
「ごめぇぇぇぇん!!!ごめんごめん!!!」
「もうティガちゃんそんなに慌てないで?大丈夫よ?」
「ごめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!」
俺は走り出した。もう早く、この場から逃げなければならない。この場は危険だ。2度ある事はとも言うし。そして走り出した瞬間だった。
「うわぁ!!!」
俺は足をもつれてすっ転んだ。倒れる時誰かを巻き込んで。
「いたた・・・」
「だ、だいじょうぶ・・・?」
「あ、うん・・・あっ。」
巻き込んだのはヴィルシーナさんだった。そして・・・俺の右手は・・・ヴィルシーナさんの左胸に・・・ッッッ!?!?
「あ、あの・・・ティガさん・・・どいてもらえると・・・」
「うわあああああああ!!!!ごめぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!」
頬を赤らめて顔を背けるヴィルシーナさんに何も感じなかったかと言うと嘘になる。だがそれよりも事故をとはいえ、も、揉んでしまったという事実に俺の頭は爆発寸前だった。
「うあああああああああああ!!!!!」
俺はいつも更衣室にしてる物置には行かず、部室棟へ走った。
「中村トレーナああああああああ!!!!」
「うお!?どうした!?」
「俺もうダメですぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!」
「お、落ち着けぇぇぇぇぇ!!!」
もうだめだ。今日の俺は、もうダメ。もうおっぱいがいっぱいだった。もうだめ。