人体改造ウマ娘remember   作:電動ガン

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三角関係ってその、すごく、ふふふ。

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ある日。というかもう七月。俺がトレセンに来て3ヶ月が経つ。幸いにも俺の事はバレてない。多少弄ばれてる感はあるが。バレてないのは安心だ。このまま卒業までいたい。

 

「はい、やよいさん。今日はだし巻き卵にしてみたよ。」

 

「うむ!美味!」

 

今日は休日なのでやよいさんも朝はゆっくりしている。俺はやよいさんのマンションに居候という形で生活している。まぁこの身では住居を借りるというのは不可能だし、学園の寮に入るというのは社会的な死を意味するし。

 

「洗い物下げてくださいー」

 

「承った。」

 

この後たづなさんがやよいさんを迎えに来て仕事に行く。俺は今日は特に予定は無い。いつもならケイやヴィルシーナが誘ってくるんだが、トレーナーが着いたらしくそれも少なくなった。俺?俺はトレーナーとかいらないでしょ。でもメイクデビューしてしまったら成績が悪ければ退学があるのでそれは困る。ただしメイクデビューしなければそれも無い。俺は一生デビューしないぞと決めた。

 

「ではティガ君。行ってくる。」

 

「はーい。」

 

やよいさんが仕事に行った。俺は洗濯掃除など家事をして・・・終わった。お昼12時。お昼ご飯は朝の余りで食べたので良いとして、この後どうしよう。ハテナもいないし。

 

「むーん・・・」

 

緩い部屋着でダラダラしてるとウマホにピロンと通知が来た。

 

「ん・・・ブッ!?!?!?」

 

そこには試着室らしき場所で下着姿のまま服を片手にどれが良いかな?と質問してくるヴィルシーナ氏であった。

 

「まったく・・・!!!」

 

俺はウマホから下着姿ヴィルシーナを削除し、はしたないから服きてきだしあ!!!と誤字まみれで返信する。誤字は直した方が良かったな。というか今日トレーニングじゃないのか。

 

「うっ・・・」

 

男のアレがソレしないように気を沈める。普段から気をつけてないとうっかり学園でソレした日には地獄だ。バレて、追い出されて、刑務所入って、実験施設である。

 

「まったく・・・!まったく・・・!」

 

ウマ娘は匂いに敏感なのでソレを処理する事も出来ない。ひたすら我慢だ。辛い。

 

「・・・ふぅ。」

 

してない。してないよ。気を沈めただけ。このままだとどうなるかわからない。その時、またウマホが鳴った。

 

「ん・・・?ん!?!?!?」

 

今度はケイだった。トレーニング中だよ。今何してる?との事。だがその添付されている画像がマズイ。汗をかいて少し透けている体操服、上気した赤い顔。真っ白な太もも。不健全だ!!!!!

 

「ケイ、画像はいらない・・・いらないから・・・足を写さないで・・・」

 

そう返信する。すると足?の返信と共に靴下を脱いでほかほかの足画像が送られてくる。このやろう!!!!!!

 

「くぅ・・・ぐぬ・・・」

 

心頭滅却すれば火もまた涼し!!!!助けて中村トレーナー!!!!どうしてこいつらはフェチの詰まった画像を送ってくるんだ!?!?他のクラスメイトでもここまでしないぞ!?!?ケイとヴィルシーナは貞操観念どうなってんの!?!?

 

「・・・。」

 

冷蔵庫に突撃し、氷をコップに入れ、キンキンに冷えたにんじんコーラを腹に叩き込む。ちょっと頭冷えた。

 

「こいつらなんなん???痴女なん???」

 

この2人だけやたら過激。同性だとこれくらい普通なの?男だからわからん・・・

 

「トレーニングに集中しなさい・・・と・・・」

 

ウマホをテーブルに置いてにんじんコーラもう一杯。もう出かけるか。

 

「もうやだ・・・」

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

街に出た。府中から新宿へ。ウマバシカメラに向かった。

 

「ふふふ・・・」

 

プラモコーナー。前の世界とは違うロボットが犇めきあっている。これかっこいいな。

 

「ふふふ・・・」

 

お小遣いは割と多めにもらってるし、ニッパーはこないだ買ったから今日はキットを買うか。やっぱプラモは良い。

 

「これ買おう。」

 

ロボットのプラモをひとつ。それと戦車のプラモもひとつ。爆買いだ。やったぜ。

 

「ふふふーん。」

 

「ティーガちゃん。」

 

「ひょわああああああああ!!!!!」

 

急に声をかけられて大きな声が出てしまった。そして背中から口を塞がれる。

 

「しっ。声が大きいぞ〜」

 

「えっ・・・!?誰・・・!?」

 

「にっしっし。誰でしょう〜」

 

背中から口に手を当てられ、左腕も掴まれているため動けない。まじで誰!?!?

 

「わ、わかんないっ・・・!離して・・・!」

 

「仕方ないな〜」

 

離してもらい荒い息で顔を見る。鹿毛の短い髪に、赤いフレームのメガネ。そしてマスク。誰!?

 

「誰!?」

 

「あーそういうこと言うんだ。ウチ怒るぞー」

 

「ええ・・・!?」

 

まじで誰だ。会った事ある?でも向こうは知ってるようだし・・・

 

「あ、メガネかけてるしマスクしてるからか、ごみんごみん。」

 

「ええ・・・」

 

「これでどう?」

 

「あ・・・」

 

メガネとマスクを取ると・・・見たことある顔・・・!

 

「と、トラン〜〜〜!!!」

 

「にしししやっと気づいたか。ティガちゃん。」

 

「ほんとびっくりした!!なに!?」

 

「いやいや?偶々見かけたから声をかけただけでござるよ〜?」

 

「こいつ・・・!!」

 

トラン、トランセンド。別なクラスだが教官の元で一緒になってよくコンビを組まされていたウマ娘だ。それほどベタベタしてくるわけでもなく、余り遠くもない。絶妙な距離感で仲良くなるのはそんなに時間掛からなかった。だから今こんな大胆な接触を図ってくるとは思わずびっくりしたわけで。

 

「およ、それプラモ?」

 

「うん。」

 

「へープラモ趣味なのかー男の子みたいだね。」

 

「う、うう・・・」

 

「うはは冗談だよ。」

 

そして油断ならないのがこのトラン、どうやら俺が男だって言うのにうっすら気づいてるっぽいことだ。そりゃ柔軟体操などで接触することが多かったからケイやヴィルシーナより距離が近くなるのもわかる。でもこいつは、なにやらわかったような距離感なのだ。それがとても居心地は良いが同時にとてもヒヤヒヤする有様になっている。

 

「あんまり騒いでもあれだし、買ってきたら?」

 

「そうする。」

 

「いってら〜」

 

油断ならねぇ・・・レジで会計して、袋にプラモ二つを詰めてもらう。そしてトランの元へ。

 

「なぁなぁティガちゃん。この後暇ならサイジ行かね?プリン奢るからさ〜」

 

「良いけど・・・トランは買い物終わったの?」

 

「終わってるよ〜見てこれ。」

 

「なにこれ。」

 

「ヤマゲンのスタンドライトに〜レーザーの多機能マウスだよん。」

 

「へ〜」

 

「さて行こうぜい。」

 

「おっけい。」

 

そのままサイジリヤに直行、だべりつつ管を巻いているとトレーナーの話しになった。

 

「いや〜ウチもさ、見当はついてんのよ。」

 

「へ〜」

 

「でもさ、相性はあるじゃん。うちは勝てる人よりもそっちを重視したいな〜って。」

 

「なるほどねぇ。」

 

「ティガちゃんはどう?そういうのある?」

 

「俺?俺はな〜ちょっと事情があるからな〜」

 

「出た。理事長の懐刀。」

 

「そう言うのじゃ無いって〜」

 

「にしし。まぁでも難しいよね。トレーナー選びって。フリオもエスポもパッと決めちゃったからさ〜」

 

「ふーん。」

 

「ウチはもっと吟味したい・・・的な?」

 

「そりゃ吟味はした方が良いけど・・・それで決まらないんじゃ本末転倒でしょ。」

 

「だよな〜」

 

トランは辛味チキンをパクリ。トレーナー選びなぁ。俺はレース出ないし。関係無いけど。トレーナー選びって大変なんだな。

 

「うーん運命をそれほど信じてるわけじゃあないけども。運命的な出会いは欲しいわな。うん。」

 

「まぁそれだとロマンチックだけどさー」

 

「あーあ。どっかに相性良くてスパダリで高身長で育成評価良くて甘やかしてくれるトレーナーいないかな〜」

 

「いるかそんなもん。」

 

「夢見るくらいいいだろ!!」

 

がははと2人で笑いあって、ポテトとアラビアータを注文する。トランは辛味チキンの骨をしゃぶりながらブー垂れてる。

 

「はぁ〜・・・あと彼氏欲しい。」

 

「え?」

 

「彼氏だよ彼氏。ボーイフレンド。」

 

「な、なんで?」

 

「良いトレーナーがいて、良いボーイフレンドが居ればレースのモチベ上がりまくりんぐじゃね?」

 

「それは・・・どうなんだろ・・・」

 

「えーティガちゃんは欲しくないの彼氏。」

 

「いらない・・・かなぁ・・・」

 

男なので。彼氏はいらない。

 

「ふーん・・・そっか。じゃあ彼女は?」

 

「えっ。」

 

「彼女、ガールフレンド。」

 

「お、おう。」

 

「なんじゃその反応は〜男がいらんなら女じゃろ〜」

 

「い、いや〜それは〜」

 

「じゃあティガちゃんウチの彼女になってよ。」

 

「うえ!?」

 

「いいじゃん。仲良い友達のライン超えてさ〜もっと仲良くしない?」

 

彼女にはなれません。男なので。

 

「・・・。」

 

「およ?なんか真剣に考えてる?」

 

「無理。」

 

「ありゃ〜振られちゃった〜」

 

「よく考えてみてよ。レース走るんだよ。興行だよ?彼氏彼女がいるなんて言ったら叩かれちゃうよ。」

 

「そうだよな〜」

 

「というかトラン本気じゃないでしょ。」

 

「バレたか。」

 

「トランがそんなこと言うとは思えないしね。」

 

「まぁね〜」

 

だらーんと椅子に2人してだらける。彼女かぁ。ちょっと欲しいけど。俺はこの世界では女として生きていかなきゃならないので彼女は出来ないのであった。ぐすん。

 

「まぁ・・・さ、ちょっと。思う事があったわけよ。」

 

「思う事って?」

 

「友達がさ・・・あ、トレセンじゃないよ?久しぶりに連絡したら彼氏出来たって自慢してきてさ。」

 

「それで欲しくなったと?」

 

「欲しくなったというか・・・友達も、親友も超えた存在っていうのは・・・なんか良いなて思って・・・」

 

「ふーん・・・具体的には何したいの。」

 

「そうだな〜一緒にガジェット買いに行きたいな。」

 

「それだけ?」

 

「後は〜ウチのレースガッツリ分析して欲しい。」

 

「他には?」

 

「他には・・・」

 

トランはぐいっと体を起こし、向かいの俺の顔に近付いてこう言った。

 

「やっぱ・・・いろいろ分かち合いたいよね。」

 

「・・・。」

 

「どう?」

 

「それトレーナーで良くね?」

 

「えっ。」

 

「トレーナーで・・・良くね?」

 

トランは顎に手を当ててブツブツ呟き始めてしまった。なんだ・・・?

 

「・・・うことは・・・ティガちゃん・・・ぶち・・・」

 

「トラン?」

 

「・・・なるほどね。」

 

「トラン???」

 

「ティガちゃん。彼氏候補ね。」

 

「は?」

 

「彼氏候補ね。」

 

「え?いや?なんで?俺、お、女。NOトレーナー。」

 

「にししし・・・いいじゃ〜ん。」

 

トランはしゃぶっていた辛味チキンを皿に置くと、ニヤリと口角をあげてこう言った。

 

「気づいてないと思った?」

 

「な、何を・・・?」

 

「しらばっくれちゃって〜」

 

「だ、だから、なに・・・?」

 

「良いのか〜バラしちゃうよ〜」

 

「何を!?」

 

「にっしっしっし・・・それが嫌なら、彼氏、考えといてね。」

 

「えっ・・・え???」

 

「じゃあ行こ。ここウチの奢りだから。行こ。」

 

「え・・・!?」

 

ま、マズイ・・・やっぱ・・・トランにはバレてるんじゃね!?!?どどどどどどうしよう!?!?どうしよう〜〜〜〜〜〜!!!???

 

「にしししし・・・ティガちゃん。ゾクゾクするね?」

 

「ひぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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