人体改造ウマ娘remember   作:電動ガン

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ミステリアスな女は好きですか

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不可解な女

ある日。俺は学園のカフェテリア。ぼちぼちケイとヴィルシーナとご飯を食べていたんだけど。今日は珍しいメンツがいる。後輩のマーベラスサンデーだ。このマーベラスサンデー・・・マベと呼ぶが、物凄く俺との距離が近い。気がついたら擦り寄ってくるし、出会うとすぐ手を繋ごうとするし、特に・・・そのデカいアレ。が体に当たって罪悪感が強い。柔らかかった・・・まぁそれは良・・・くはない。だけど今は良い。マベと仲良くするとマベから更に交友関係が広がる。

 

「でね、ネイチャがね。ね。」

 

「あーそうかマベ。俺はそのネイチャって子知らないからなぁ。」

 

「あ、うん、あのね。えっとね。」

 

「おうおう。」

 

俺が一生懸命話すマベの話を聞いているとケイとヴィルシーナは微笑ましく見ている。まぁ・・・問題は無さそうか。いや、マベ俺の手にぎにぎしてる。多分無意識。

 

「マベ・・・手。」

 

「あ・・・ごめんなさい・・・」

 

「ううんいいよ。」

 

「・・・うん。」

 

マベに指摘するとほんとにしょぼくれてしまう。かわいそうなので手を握るくらいは許しているが・・・なぁなぁでいろいろ許してしまいそうだから気をつけておかないと。

 

「じゃあそろそろ行きましょうか。」

 

「そうだね。ケイ、ヴィルシーナ、トレーニングがんばってね。」

 

「うん。」

 

「ええ。ありがとう。」

 

「マベも行こっか。」

 

「うん。」

 

カフェテリアを後にしてマベが名残惜しく別れた後、俺は更衣室代わりの物置へ。もう教室へ着替えを置くような事はせず、物置へ直行する事にした。高確率で着替えにかち合うので。

 

「ふぅ・・・」

 

サッと着替えて、コースへ。今日はなにやるんだろう。

 

「よし。やるぞ。」

 

頑張るぞい。

 

・・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

 

トレーニング後、俺は着替えて中村トレーナーの元へ。相変わらず愚痴りに行くだけだが中村トレーナーは律儀に聞いてくれる。まぁ唯一俺が男だと知る男性だ。いろいろ便宜を図ってくれているので助かっている。

 

「ねぇ。中村トレーナーはスカウトしないの?」

 

「そうだなぁ・・・しばらく良いかな。」

 

「でもそれって評価にも繋がるんじゃないの?」

 

「俺はもう十分評価もらってるからいいの。それに教官も悪くないぞ?」

 

「そうなんだ。」

 

中村トレーナーは教官の手伝いをしている。それをとやかく言うつもりはないけど俺の所為でトレーナーが出来ないんだとしたら・・・

 

「そう心配するな。大丈夫だよ。あと三年はお休みかな。」

 

「そんなにトレーナー休んで大丈夫なの?」

 

「前は10人近い担当が居たからな。しばらく休んでも文句は言われん。お前の事もあるし、理事長の思惑もあるしな。」

 

「理事長の思惑?」

 

「お前は知らんでいい。」

 

「あ、そう。」

 

理事長の思惑とやらは知らんが。俺の事もやっぱあるか・・・

 

「お前が学園を出るまではこのままだな。トレーナーも少ないが教官はもっと少ない。トレーナーばかりが目立った弊害だな。」

 

「へぇ〜」

 

「ともかくお前は隠さなきゃならない。お前は不審ウマ娘だし、ウマ娘の雄だし、最悪実験動物に逆戻り。理事長達が作った柵の中でしか生きられないのわかってる?」

 

「わかってるけど・・・」

 

「学園の檻の中に入れるのは四年だけ。その間に理事長は生きる地盤を作ると言ったが・・・そう簡単じゃないだろう。人、それもウマ娘を隠して生活させると言うのは意外と難しい。」

 

「そうなんだ・・・」

 

「そうだぞ。」

 

俺はのんびりしているがやよいさんはそうじゃないみたいだ。当然か。かなり偉い人だし。

 

「でもさ、今は普通に街も出れてるけど、ソレも出来なくなるの?」

 

「そうだな・・・どうなるかはわからないな・・・」

 

「そっか・・・」

 

うーん未来の事はわからないけど・・・穏便にしたいなぁ・・・女装は続けなきゃならないと思うけど・・・この体は男として成長するのだろうか。声も低くなる様子も無いし。体格はがっしりすると思うが・・・というかして欲しい・・・今の体が男としては華奢過ぎる。

 

「とりあえず・・・問題は相変わらずか?」

 

「問題・・・そうだね・・・」

 

「そうか・・・」

 

「女子って・・・みんな距離近いの・・・?」

 

「多分・・・気づいてはないと思うけど・・・本能的に・・・何かを察知してる可能性はある・・・」

 

「うへぇ・・・」

 

「ウマ娘は神秘的な種族だ。その生態は結構謎が多い。お前は人為的に作られた雄なんだが・・・理事長からの報告書を読む限り、雄としての機能はちゃんとあるし子を成せる筈。」

 

「そうなんだ・・・」

 

「もし、この先、結婚をする様な事は・・・いや、出来るか・・・?うーん・・・」

 

「まぁしてもしなくても・・・」

 

「家庭を持つ、と言うことはほぼ不可能じゃなかろうかな・・・」

 

「そっか。まぁそれはいいよ。」

 

「ウマ娘の雄の存在を認められれば良いけど・・・」

 

「無理じゃない・・・?」

 

「だろうなぁ・・・」

 

世知辛い・・・まぁ俺は実験施設に連れ込まれなければまぁいい。やよいさんがいるうちはそうはならないだろう。

 

「とりあえず俺がするのはティガの学園のサポートだ。困った問題が出てこない限りは手出しはしないぞ。」

 

「それはありがたいけど・・・もっとなんとかしてよ。」

 

「無理に決まってるだろ。交友関係は手が出せん。」

 

「む〜・・・」

 

その時、ふと気づいた。トレーナールームの前に誰かいる。ここ最近ずっとそうだ。誰かに、追い詰められてる。

 

「中村トレーナー。」

 

「どうした・・・まさか。」

 

こくりとうなづく。そして中村トレーナーがドアに近づくと気配はすごい勢いで遠ざかっていった。チッ・・・耳の良いやつ。でもこれだと迂闊に話も出来ない。以前大声で俺が男だという事を話してしまった事を聞かれてしまった可能性がある。幸い噂にはなってないが・・・怖過ぎる。

 

「またか・・・」

 

「うん。」

 

「たづなさんに言ってトレーナールームの場所を変えてもらう事も視野に入れんとな・・・」

 

「ごめん・・・」

 

「謝ることないさ。ここは下っ端トレーナーが使う安ルームだからな。ちょっと内緒話をするには向かないのも確かだ。」

 

「そうなんだ。」

 

「早速行ってくる、今日はもう戻りな。」

 

「わかった。」

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・

 

・・・・・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・

 

・・・・

 

・・・

 

・・

 

 

〜ヴィルシーナside〜

 

カフェテリアで妹達とトレーニング前のお茶をしてたら、なにやらヴィブロスがニヤニヤとした顔をこちらに向けている。なに・・・?

 

「ねぇ〜お姉ちゃん。」

 

「ん〜?何?ヴィブロス?」

 

「最近、お姉ちゃんさ。トレっちと良いことあった?」

 

「え?どうして?」

 

「だって最近ずーっと機嫌良くない?」

 

「えー・・・?そうかしら?」

 

「そうだよ〜だって最近ウマホ眺めてニコニコしてる事多いし〜トレっちでしょ?」

 

「・・・。」

 

トレーナーさんじゃないけど・・・トレーナーさんって事にしといた方がいいかしら・・・ティガさんの事を広めても良くないだろうし・・・

 

「え、ええ、まぁそうね。ちょっとね。」

 

「・・・。」

 

「・・・。」

 

「・・・?」

 

なんかヴィブロスとシュヴァルの様子が・・・

 

「嘘。」

 

「嘘だね。」

 

「ええ!?」

 

「知ってるお姉ちゃん。」

 

「姉さんはね。嘘を吐く時、右耳が垂れるの。」

 

「えっ!?嘘!?」

 

「嘘だよー」

 

「姉さん・・・」

 

は、計られた・・・!!!この妹達・・・!!

 

「ねぇ〜お姉ちゃんトレっちじゃないなら誰〜?こないだすごく気合いの入ったコーデしてたよね〜?」

 

「姉さん・・・なんかお父さんと出かける前のお母さんみたいだった。」

 

「ええ!?」

 

「もしかしてお姉ちゃん!彼氏出来た〜!?」

 

「そうなの・・・?姉さん・・・?」

 

「で、出来てない!出来てないわよ!!」

 

「ほんとに〜?」

 

「じゃあこないだ良い服着てたのは・・・?」

 

「あ、あれは・・・ちょっと・・・気合いを入れる必要がある友人がいたというか・・・」

 

「あのコーデでお出かけしないといけない友達がいたの〜〜〜!!!お姉ちゃんやるぅ〜〜〜!!!」

 

「ヴィ、ヴィブロス・・・」

 

「いや、えと、その、ね?ヴィブロス、あれは・・・」

 

「お姉ちゃんいつのまに彼氏見つけたのぉ〜〜〜〜!!!」

 

「ち、違うから!!!彼氏じゃない!!!彼氏じゃないから!!!」

 

強い言葉で否定した私をヴィブロスは体中クンクンと匂いを嗅ぐ。なにそれ。

 

「うーん嘘は吐いてないな〜〜〜じゃあ彼氏じゃないのか〜〜〜・・・」

 

「ほっ・・・」

 

「でも・・・と言うことは・・・好きピ?」

 

「えっ。」

 

「ほほう・・・お姉ちゃんに好きピが・・・」

 

「え、姉さん好きな人いるの・・・?」

 

「い、いないわよ・・・」

 

「それは嘘だよ〜右耳垂れてるし。」

 

「えっ!?それ嘘じゃなかったの!?」

 

「嘘じゃないよ〜」

 

「どっち!?!?」

 

マズイ・・・妹達に嗅ぎつかれたんじゃティガさんは大変な事になってしまう・・・ただでさえクラスメイトのみんなにチヤホヤされて大変そうなのに・・・

 

「だ、大丈夫だから!!ただの友達だから!!!」

 

「ええ〜ほんとにぃ〜?」

 

「本当よ!!!」

 

「ふぅ〜ん・・・」

 

「姉さん・・・」

 

「はぁ・・・はぁ・・・」

 

べ、別に・・・ティガさんは・・・友達だし・・・男の子だけど・・・ウマ娘だし・・・あ、いや、男だからウマ娘じゃないのか・・・いや、でも耳と尻尾は・・・

 

「?・・・???」

 

「お姉ちゃん・・・?」

 

「姉さん・・・?」

 

「あっ・・・この話は終わり!!もう終わり!!」

 

「ええ〜〜」

 

「トレーニング行くから!!!あなた達も教官のところ行きなさい!」

 

「はぁ〜い。」

 

「うん・・・」

 

「・・・。」

 

とりあえず・・・難は逃れたか・・・ティガさんをどうにかしたら・・・マズイ・・・から・・・妹達に・・・シュヴァルはともかくヴィブロスはかなりぐいぐい行くし・・・

 

「ヴィブロスを知り合わせたら・・・バレる・・・!!」

 

「え?何?お姉ちゃん。」

 

「なんでもない。」

 

ティガさんの秘密を守らないと・・・ティガさんは学園からいなくなってしまう。それは嫌だ。せっかく知りあえた。男の子なのだ。絶対逃したくない。最近・・・ケイエスミラクルさんや・・・他の女の子の匂いがする事もある。ティガさんは女の子の知り合いが増えたらバレるって自覚が足りないのかもしれない。そこのところしっかりサポートしないと。困るのはティガさんなのよ?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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