俺は、少しだけ懸念を抱いていた。
ブラディの話を聞いたとき、イリアスヴィルから離反するものが現れるのではないかと考えたのだ。
生き物がより良い環境を求めるのは、ごく自然なことであり、進化の過程でもある。もし“より良き土地”があると囁かれ、誘われたなら──その声に応じる者が出てもおかしくはない。そう危惧していた。
「うおー!! 敵の宣戦布告を発見!!」
「イリアスヴィルが勝利するのです!」
「あたしは攻撃を行う!」
「タツノコ陸軍、バンザーイ!」
「イリアスヴィル魂を見せてやるのです!」
イリアスシェルター前に、大量の魔物が押し寄せていた。
以前、コロシアムで見た、タツノコ海兵たちだ。
俺が見たことのあるタツノコ海兵は体色が黄色だったのだが、ここのタツノコ海兵は緑色に変わっている。タツノコ陸軍と言っているので、タツノコ陸兵と言ったほうが正しいのかもしれない。
各自が槍を手に、口々に敵に対する罵詈雑言を叫んでいる。
このままでは、タツノコ陸兵の群れは敵軍の下へ殴り込みに向かいかねない勢いだ。
よく見ると、タツノコ陸兵の群れの中には、他の種の魔物たちの姿も混じっている。
少なくとも、俺が懸念していたような離反は、今のところ起きていないようだった。
「なんだ? この緑タツノコの群れは……」
「前にコロシアムで見たな、こんな光景」
「チーム・たつのこ海軍のことか? 今思い出しても、我は腹立たしいのだが……五人で一人は詭弁であったぞ」
「まだ根に持ってたのか……。うーん、止めないとマズいよな、これ」
「無理だろう。我らはこの街に来たばかりだ」
ぺこの言葉に、俺は静かに頷いた。
トップと顔を合わせたばかりで、まだこの街に来て一日も経っていない。こんなタツノコ陸兵の集団がいることすら、今初めて知った。これでは何か行動を起こすにしても、信頼が足りない。
「トップに任せるしかないか」
「ウリエラにか? あの脳筋なら、便乗して敵地に乗り込んでしまうのではないか?」
「そんなことないだろ……たぶん……。ともかく、一度イリアスシェルターに行って、事情を説明するしかないな」
俺はぺこを連れて、イリアスシェルターに向かった。
中に入ると、魔物と天使が忙しそうに動き回っていた。食料をシェルターの奥に運んだり、武具を搬入したりしている。敵に対する備えを準備しているらしく、慌ただしい雰囲気だった。
俺は通りかかった天使の一人を呼び止め、ウリエラの居場所を尋ねた。
「忙しいところ、すいません。ウリエラと話をしたいんですけど、今何処に?」
「天使長なら、会議室に向かわれました。おそらく今回の宣戦布告を受けての会議でしょう」
「ありがとう。ぺこ、行ってみよう」
「追い出されないと良いのだがな」
マリエルと名乗る天使にお礼を言って、会議室に向かう。
慌ただしい空気の中、その合間を抜けるようにして進んでいく。
俺が会議室の扉の前に到着すると、見覚えのある天使が立っていた。
ボムボムがケーキにパフェと呼んでいた天使二名である。
「おや、先ほど通したお方ではないですか」
「えっと、ケーキさん。無理を言うようで悪いんですけど、会議室に入っても大丈夫ですか?」
「問題ありませんよ。シェルター内に入れる方なら、会議室への入室資格もあります。……もっとも、天使長は気に入った相手なら誰でも歓迎してしまいますけどね」
「どうぞ……」
「ありがとう」
天使の二人が扉を開けてくれたので、俺とぺこは中へと入った。
・・・・・
中では、円卓を囲んで十数名の魔物と天使たちが激しく議論を交わしていた。
机の中央には巨大な地図が広げられ、各地を示す上に特徴的な形の駒が並んでいる。まるで兵棋演習のような光景だった。
「防空に関しては、ホルミエル隊が引き受けましょう。リフレツィアがあちら側に居る以上、隊長である私と副官のルクレツィアが最前線に出るのが最適かと」
「まったくもう、明日は広場でファッションショーの予定であったというのに……。それで海はどうするのだ? 南の大穴が目的なら、ロザが海岸へ攻撃を仕掛けてくるのは確実であろう」
「へへ、ちょうどいい案があるぜ。トロのヤツが最近、レムズ海岸をうろついてるだろ? あいつをちょっと刺激して、誘導してやるんだ」
「その役は誰が行うのだ? まさか我だけにやらせる気ではあるまいな、ミランダ? 著名なデザイナーである我が居なくなれば、世界的損失であるぞ!」
「言い出したのはあたしだ。だからあたしらが行くさ。リザードの脚の速さを見せてやるよ。ロッサは後方支援、頼んだよ!」
「にゃあ~♪」
会議室の空気は熱を帯びていた。
互いの声が重なり、誰かが新しい作戦を口にするたび、駒が地図の上で動かされていく。
どうやら、各々が自分の部隊の役割を決めているようだった。
どの隊がどの地点を防衛し、誰が前線に立つのか──細かい戦略が次々と形を取っていく。
“衝突を避けよう”という意見は出ていなかった。
彼女らの中で、戦争はすでに始まっているのだと悟る。
俺はウリエラを探すと、すぐに見つかった。
横には見覚えのある変な連中も居た。
「なにやってんだ、あいつら」
「知らん」
ウリエラは全体を俯瞰するように座っており、じっと地図を眺めている。
その横には、まるで側近中の側近のような雰囲気を醸し出した、力の同盟のメンバーたちが並んでいた。
「アタシとしては、防空をもう少し厚くした方がいいと思うんだが。妖精王ってやつが居るんだろ? ハーピーと組んでくる可能性もある」
「……それは盲点でした。今までは空の覇権を巡って争ってばかりでしたからね。ブラディの下で協力するなら、厄介です。流石は先生、墓から蘇ったばかりとは思えない慧眼です」
「おい! この世界のアタシはともかく、アタシはまだ生きてるぜ!」
「そうでしたか。……おや、アイシス先生。お連れの方が来られたようですよ」
俺は、見覚えのある妖魔と話しているアイシスに近付く。
「メフィスト……で合ってるかな?」
「ええ、そうです。あなたがヴェークさんですね。すでにご存知のようですが、ご挨拶を。私はメフィスト。イリアスヴィル総合大学で教育長を務めております」
「なんだか、変な気分だな。全く同じ人にまた挨拶するなんて。俺はヴェーク、冒険家だ」
アイシスの横に居たのは、なんとメフィストだった。
この世界……ブラディの言葉を借りるなら、“修羅世界”においては、イリアスヴィル総合大学の教育長をしているらしい。そして、この世界のアイシスとも面識があったようだ。
謎のポージング大会のあと、力の同盟はウリエラの側近一同と会ったそうだ。
そこで、自分たちの事情を概ね説明し終えたところで、ブラディが演説を始めたらしい。
「ヴェーク~! 聞けよ、驚くぜ! この世界のアタシ、メイドさんハーレムを築いてたらしいんだ! 羨ましくねぇか!?」
「まあ、最後は痴情のもつれで腹部に“ほうちょう”を刺されて、亡くなりましたが。それ以外は優秀な先生でしたよ」
「駄目駄目ではないか」
「…………」
ぺこが半ば呆れ顔で、端の方から椅子を二つ引っ張ってきた。
この場に座っていいのか一瞬迷ったが、周りの力の同盟の連中が堂々と腰掛けているのを見て、俺もそれに倣うことにした。
「それで、今はどうなってる?」
「えーっと、“修羅同盟”と戦うための会議だよ! イリアスヴィルの連中、前から衝突は避けられないって読んでたみたいで、準備は進めてたらしいぜ!」
「私たちもシェルターに閉じこもっていただけではありません。破壊工作にゲリラ戦、スパイによる攪乱──できる限りの抵抗は続けていました」
どうやら、以前から開戦は避けられないものだと予測していたようだ。
潜り込んでいたスパイが持ってきた情報を元に、大きな同盟を組む動きは把握していたそうだ。イリアスヴィルは密かに妨害を行っていたらしいが、止めることは叶わなかったという。
「ブラディやアスカノミコト、突如現れた瑠渦はともかく──ガブリエラは隙の多い天使です。彼女には人望が無くてですね、スパイを送り込むのが容易でした。おかげで、向こうの情報はほとんど筒抜けです」
「ぷくく……送り込まれたスパイのくせに側近にまで登り詰めやがってな! 腹が痛くて、またスリープ状態になるかと思ったぜ!」
「そうだったのか。……そんなに人望ないのか? そのガブリエラってのは」
「ねぇよ! 部下は全員、華音の下に付いてた植物族で、天使はひとりもいねぇ! スパイから届く報告書がまた笑えるんだ。怨嗟と愚痴で埋め尽くされててな!」
「……私としては、そのスパイがやらかさないか心配です。放火癖が再燃しないといいのですが」
ウリエラが机を叩き、腹を抱えて笑った。
会議室の張り詰めた空気が、一瞬だけ緩む。
どうやら修羅同盟側の情報は、ウリエラの手にほぼ筒抜けらしい。
豪快に見えて、きちんと裏では策を張り巡らせている。力押しの戦士という印象だったが、苦手な分野を任せる度量もあるようだ。……そういうところは、正直嫌いじゃない。
「……そうだ、ウリエラ。表でタツノコ陸兵が騒いでいたぞ。止めなくてよいのか?」
「心配すんなって! ブラディが演説したあとは、いつもあんな感じなんだよ!」
「そうなのか。我の心配を返して欲しいものだ」
「……本当に変わったな~! ぺこ、今のお前になら背を任せても良さそうだ!」
そう言ってウリエラは、地図の上に置かれた駒をいくつか指先でつまみ、ゆっくりと動かした。
その笑みの奥に、一瞬だけ、戦場を見据える鋭さが覗いた気がした。
・・・・・
「この戦争で、あいつらが狙ってるのは――イリアスヴィル近郊の“南の大穴”だ」
ウリエラはそう言って、駒を動かす。
気が付けば、周りの部下たちは言葉を発さず、地図をじっと見ていた。
「スパイの報告によると、あいつらの目的――異世界への門は、この穴の底にあるらしい。けどな、ここは俺たちの領土だ。普段は変な魔物が湧いて面倒くせぇ場所でも、譲るわけにはいかねぇ」
“南の大穴”と書かれた地点を、ウリエラが指先でトントンと叩く。
「以前は胡散臭い情報だと思っていましたが、力の同盟の皆さんの存在が、並行世界につながっている証明になりましたからね。異なる世界同士の戦いになれば、イリアスヴィルが前線になるでしょう。絶対に阻止をしなくてはなりません」
メフィストはそう言って、地図上の南の大穴に印をつける。
「陸海空……全ての侵攻を想定して戦う必要がある。数は圧倒的に不利だが、あいつらは一枚岩じゃねえ。無理矢理従わされてる連中が殆どだ。つまり……」
ウリエラは四つの駒を倒す。
「大将首を取っちまえば、連中は瓦解する。聖魔大戦末期と同じ理屈だな!」
「失礼、天使長」
メフィストが静かに手を上げる。
ウリエラは短く頷き、発言を許した。
「その場合、どの大将から狙うおつもりですか? 我々の戦力では、同時に全て相手取るのは現実的ではありません」
「まずはガブリエラだ。あいつの力量は俺がよーく知ってる。スパイも潜り込ませてあるし、離反を望む植物族もかなり多いらしい。一番楽に落とせるのは間違いねぇ」
ウリエラはガブリエラと書かれた駒をつまみ上げ、盤上から静かに退けた。
そして今度は、瑠渦と書かれた駒を手に取る。
「次に――瑠渦だ。こいつ自身については情報が少なすぎる。次に狙うのは賭けになるが、こいつの率いてる虫族については……」
ウリエラが言葉を切ると、司書風の魔物が立ち上がった。
本を小脇に抱え、淡々とした声で説明を始める。
「近年、虫族の中でも最大勢力だった蜘蛛族が、内乱によって壊滅状態に陥りました。現在も指揮系統は混乱しており、現場で統率を取れる個体が不足しています。……攻めるなら、こちらも早期が最善と判断されます」
場の空気がわずかに動く。
数人が互いに目を交わし、頷いた。
「俺は、コーネリアの意見を採用していいと思ってる。異論はあるか?」
ウリエラは円卓を見回す。
だが、反対する者はいなかった。全員が小さく頷き、沈黙の中で同意を示す。
それを確認すると、コーネリアが一歩前に出て、眼鏡のブリッジを指先で押し上げた。
「ありがとうございます。では、細かな進軍計画はこちらで立案します。その後、各隊からの修正意見を反映しましょう」
「おう! 任せたぜ!」
「いたっ。……ええ、お任せください」
ウリエラが豪快に肩を叩くたび、コーネリアの体がびくりと跳ねる。
それでも彼女は小さく咳払いをして姿勢を正し、静かに席へ戻った。
「次は……なあ……」
ウリエラは円卓の上で、二つの駒の間に手を泳がせる。
その仕草には、明らかな迷いがあった。駒にはそれぞれ――“ブラディ”と“アスカノミコト”。
「二人とも、俺が全力でぶつかっても五分五分ってとこだな。アホの方はさておき、アスカノミコトは部下の層が分厚い。特に、側近の九尾が厄介だ」
「白天狐ですか……」
「えっ……」
先ほど、野菜を楽しげに収穫していた金髪の天使、ホルミエルが呟く。
力の同盟の面々が一斉に顔を上げる。
いつの間にか席を離れ、シェーディとエクレアと三人でトランプをしていたミクリが手を滑らせ、カードが床にパラパラと舞い落ちた。
「玉藻に天使の力を乗せたようなヤツだ。頭の回転は速いし、魔導師としても一流だ……まるで隙がねえ」
「白天狐には仲の良い人間がいるという情報を、ホルミエル隊が掴んでいます。その人物を人質にする、という手は?」
「発想としては悪くありませんが、実行はほぼ不可能でしょう。白天狐以上に情報の少ない存在ですし、あの狐が対策を講じていないはずがありません」
ホルミエルとメフィストの言葉を受け、ウリエラは腕を組んで唸るように考え込む。
いつの間にかぺこが席を離れ、ミクリの傍へ寄って小声で囁いた。
「大人しくしておけ……。妙な誤解をされるぞ」
「う、うん……」
ミクリは小さく頷き、床に散ったカードを拾い集める。
どうやら修羅世界のミクリは、とんでもない出世をしているらしい。
俺はミクリに注目が集まることを避けるべく、行動を起こすことにした。
それに加え、アスカノミコトに対する対策を思いついたということもある。
「いきなりで悪い。俺の提案を聞いてくれないか?」
ヴィジョンで見た、アスカノミコトの表情──。
俺の読みが当たっていれば、たとえ倒すに至らなくとも、戦局を揺るがす有効な一手になるはずだ。
・・・・・
「あのアスカノミコトが? 信じられないねぇ……」
「ですが、あの完全無欠なアスカノミコトを封じるには、あらゆる手段を講じてみるべきです。これまで多くの有力者が様々な手を尽くしましたが、どれも有効打になりませんでした」
「ふふ、ヴェークさんが提案してくれた案……間違いなく、試した人物は居ないでしょうね。試そうとも考えたものも、思いつくものだって居ないと思います。私も含めてですが」
俺の提案に対し、半々の反応だった。
正直なところ、俺も成功するかは分からない。だが、試す価値はあると踏んでいる。ウリエラは俺の提案を聞くと、にやにやと笑いながら俺の肩をガンガン叩いた。
「ま、やってみてダメならその時だ! どうせ普通にぶつかっても危険なのは変わらねぇ。一か八かでやってみるのも悪くねぇな!」
ウリエラの高らかな笑い声が場に響く。
彼女の言葉が決定打となり、俺の意見は採用されることになった。
「頼んだぞ、エクレア」
「えっ、ええ……。頼まれた以上、ワタクシは力を尽くしますけど……本当にうまくいくんですの?」
「……分からん。でも、やってみる価値はあると思う」
エクレアは不安そうに俺を見る。
俺の予想が当たっていれば、うまくいくはずなのだが……。今はそう願うことしかできない。
「その案が上手く行くとして……ブラディはどうする?」
「それについても、考えがある。俺を──ウォークを餌に使う」
自分の胸を指差してそう言うと、周囲が一斉にざわめいた。
「へえ! お前がワールドウォーカーの作者だったのか! 俺と握手しといてくれ!」
「ああ、いいぞ」
ウリエラと俺は握手をする。
「俺とブラディは以前、ブラディと戦って追い返したことがある」
「──ああ~! 分かったぜ! プライドの塊みたいなアイツのことだ……。一回辛酸を舐めさせられたヤツが居るってだけで、顔を真っ赤にしてすっ飛んで来ちまうだろうな!」
俺は小さく頷く。
ブラディの性格なら、間違いなく俺の挑発に乗ってくる。そうなれば、ある程度はこちらの狙いどおりに戦局を動かせるはずだ。
「あいつのせいで、俺は南の勇者なんて呼ばれてる。魔王と勇者。なら、引かれ合うのは道理だろ?」
「魔王と勇者……言葉には表現できぬ因果が働くものよ。しかし……」
俺の考えを聞き、ぺこも頷いた。
だが、あまり納得はしていない様子だ。
「一騎打ちするつもりか? ヴェーク、それは危険すぎるぞ……。我は賛成できぬ」
「ヴェーク……俺は感激してるぜ! 誉れ高い勇者と戦えて光栄だな!」
「……ん? 俺は、釣られたところを全員で袋叩きにしようと考えてるんだが」
会議室の全員が拍子抜けしたような表情を浮かべる。
そのあと、ウリエラは椅子ごと後ろにずっこけた。
「卑怯ですわ! 卑怯ですわ!」
「世界の命運が掛かってんだぞ? それに、俺は勇者じゃなくて、冒険家だし」
「誉れはどうなってるの……! 誉れは……!」
「誉れは自分の世界に置いてきた」
エクレアとミクリに責め立てられるが、俺はそれをはねのける。
聖者でも相手にしているならともかく、相手は二つの世界を揺るがす竜の王である。絶対に倒さねばならない敵であるならば、どんな卑怯な手でも使ってやるという決意が俺にはあった。
「いや、まあ……勝てば官軍だけどよぉ。ヴェーク……」
「それに、ブラディは一騎打ちなんかにした方がむしろ怒ると思うぞ。『なぜ持てる限りの力を使わないのだ~!』とか言ってな」
「ふふふっ……否定できませんね。あの竜は、そういう性格ですから」
メフィストは口元に手を当て、楽しげにクスクスと笑った。
他の魔物と天使も徐々に納得がいったのか、賛同する空気になってきた。
「よし、大筋は決まったな! まずガブリエラ、次に瑠渦。それからアスカノミコトを仕留めて、最後にブラディだ!!」
ウリエラの力強い宣言に、場の空気が一気に熱を帯びる。
こうして力の同盟は、並行世界を舞台とした大戦争へと正式に参戦することを決定した。
自分たちの世界を守るためにも、絶対に負けられない戦いがここに始まったのだった。