ハティになっちゃった 作:生体部品3
シラス、イーデンが女王作り損ねたこと知ってるあたり、本当に二人は特別な関係にあったんでしょうし、そうなるとTriusに書かれているイーデンが技師型なのではと追及すると消される、とかの例外として直接会って腕を見てるんだろうな、と。それ知ってて消されないんだ?とそれ知らないんだ?が両方あるのでイーデンの側がどう思ってたかはわかりませんが、少なくともシラスは必要のない嘘はつかないのではなくつけないタイプだと感じています。
「イーデン様!なぜなのですか!!」神智院*1の一室に飛び込んでくるニンフがいた。
「何故、だと?」部屋に元からいたニンフはその四本の腕を組んだりあごに当てたりしてどこか愉快そうにしている。
「とぼけないでください!女神の手ではなくニンフによるニンフの女王化の研究はかつて師も推進していた研究であったはず。今回破棄されたガーディナを飛び越えての下層調査計画はまさにそのためのもの。中層が落ち着くまでの延期や凍結ではなく調査計画の永久破棄は納得できるものではありません。どうか、もう一度説明させてください。」と張り切るニンフに対して、師と呼ばれたニンフは態度だけで続きを促す。
「ご存じの通り、アーヴド崩壊を境に、ニンフが女王化し新たなコロニーを建てることはほとんどなくなって*2おります。そのため女王化研究がおこなわれてきたわけです。聖典にはそれを為すのは女神の恩寵としかありませんが、何らかの因子をニンフが得ることによる変化であることはこれまでの研究からも明らかです。」
「そして、多くの女王の、女王化前の行動データの蓄積によりほとんどの女王はそのすこし前に下層のアーヴド根拠地に戻っている、またはアーヴド根拠地から来たニンフと接触*3していることがわかっています。もちろんこれの本質はアーヴド崩壊以前の女王は何らかの功績をアーヴドに認められたニンフか、あるいは逆に何らかの点でどうしてもアーヴドと相いれずそこから飛び出したニンフの系統を継ぐものだから*4、というのが一般的です。」
「時と場所と様々な状況証拠がやはりアーヴド根拠地に女王化の因子への鍵があることを示しています。」そう言い終わる前にもう一つの声が続ける。
「そしてそれはアーヴド崩壊とともに失われた。故に無駄だと却下したのだ。」
「それです。元々何が
「そして、先日ある巡礼者様により下層より持ち帰られた花*5です。イーデン様もご覧になった報告によると少量過ぎて詳細の分析はできなかったようですが、あれにニンフの形態を変化させる何らかの力があることは明白。」
「広い範囲の下層調査はともかく、この件については明らかに確認の必要があると思います。確認が済んでいない以上、異形に取り込まれたことより元の機能が変質、または浸食などの我々に不都合な副作用が付いた女王化の因子の持主である可能性は否定できません。」
「花の存在自体は実際に確認できているのですから、現物を元に何がニンフを変化させるのかがわかれば。たとえそれが元の力と変わっていたとしても、形態の変化を起こすには我々ニンフのどこに働きかければよいかわかり、一歩前に進めるはずです。道は失われてなどいません!」
「
「イーデン様御自身の言葉です。」
「必要ならば、な。だがあの花は無駄だと判断したと言ったはずだ。くどいぞ。」
「まるで結果が既にわかっているようなことをおっしゃる。アーヴド崩壊前に何をご覧になったのですか?」
「ずいぶんと食い下がる。それ以上は……。」
「私は今、ニンフの将来が救われる可能性を何一つ見逃すべきではないという話をしているのです。世界が救われる可能性の前には、私という個体がどうなろうと瑣事でしょう。」
「いいだろう、ならばシラス、貴様は破門だ。5時間後、異端審問官に貴様を追わせる。」
「イーデン様!」
「それまでにアルカンドから出ていけ。これは弟子への最後の情*6と思ってくれてかまわん。」
「どこへなりとも行き、そこまでしてやりたかったことを為すがいい。時間は待ってはくれんぞ?」
破門を言い渡されたニンフは一瞬何かを言おうとしたのか逡巡したが、そのまま退室し、二度と戻らなかった。
──────────
あれは通常型だが何度も言ってわからぬ愚鈍な質でもない、それがこうなるか。
育った環境、いや、置かれた状況の方か?用意してやれば通常型でもそれなりに自我を持ち歯向かってくるものだな……。あれには特にニンフという種族が置かれた状況に危機感を持つような情報を持たせたからか?そこに見えた可能性に飛びつき、固執した……。
危機感と希望による誘導。副産物だが何かの時にサンプルパターンとして使えるかもしれんな。
さて、ここから限られた時間でどう動く?久々の予想外だ、少しは無聊を慰めてくれよ……?
それ以上の情報はないので9割9分想像だが、もし兵器開発や兵器についての技術的な研究が各造兵廠で行われているなら、神智院は兵器開発以外の技術研究を行っているか、あるいは中央大教会傘下組織として連邦の政治の献策などを行う機関の可能性はないだろうか?つまり、造兵廠に何を作らせるかとかを決めたり、のような大枠を作って各部署にそれをさせる機関ということだ。両方ということもありうる。ここではそういうことにしておいてほしい。
シラスが通常型だとすると、それでもハティは納得することを神智院はしているはずで、そうなると兵器の運用や兵站から流通などを研究する参謀(その場合、戦闘型の仕事になるだろう。「戦いに関する事ならなんでも得意ってこと」とネマ様も言っている)や兵器技術開発(その場合、技師型の仕事になるだろう)以外のことをしているのではないかと考えると、取り扱うことがこのあたりだと何型のニンフでも差がそんなにないのではないか、と考えた。
ドールズネストとは別作品だが、『鋼の錬金術師』で「この国の錬金術はどこかおかしい……!」と何かに気づいてしばしば人が消されるようなタイプの部署な気もする。
小教会ルートのハティは死体から秕が出るくらいには歴戦なはずなんですが、なぜシラスが聖花を投与できたのか。と考えるとおそらく力ずくとか無理やりではなく全部説明して、シラス本人は(詳細説明の内容が見えていないだけで)嘘をついていないため抵抗されなかったから、ではないかと私は思っています。
オマケ:鎧殻着てないsまとめ。この性能差から私はエイジャは戦闘型でシラスは通常型と想定。
| 名前 | 何型か | コンディション | 自動障壁有無 | 耐久力 |
| ヴォーグ | 戦闘型 | 立ち上がれないくらいボロボロになってるとき | 自動障壁なし | 耐久ほぼなし(ライフル数発) |
| エイジャ | 本編で明記なし | 元気そう | 自動障壁あり | 何も着てないのにJUNK一式と張り合える耐久ない?っていうか超えてない? |
| シェオル | 本編で明記ないが神経標本を落とすので元々は戦闘型か、そうでないのにそれに相当する何かにされた存在 | もう歌しか歌えない | 自動障壁なし | 耐久ほぼなし(ライフル数発) |
| シラス | 本編で明記なし | 元気そう | 自動障壁なし | 耐久ほぼなし(ライフル数発) |
書き終わってからふと思ったんですが、もしかして巡礼者って種子ひっかける要員でホド中をうろついてる可能性があるか?内容が内容ということもあるがハティが戻ってくるなり巡礼で得た発見の報告を行っているし、歩き巫女のような情報を集める役割があるのだろうなとは思っていたのですが。
その場合根の国で出会ったニンフの報告の時点でイーデン目線ではそれが種子有力であるので、そのニンフが乗り込んできたタイミングでハティをコロニーから放り出して疑似的にコロニーから出奔したニンフ状態にして種子にキャッチしてもらう想定で追放、キャッチしてもらえなかったので処分(異端狩りが来て小教会の二人が狩られるルート)。という可能性が見えてくる。そうなると浄水層ボス戦後のイーデンの「これは想定外だ」も、ハティを放置してこっちにくるのか、ここまで手を出していたようなのに動きが読めないなみたいな違う意味にも見えてくる。まぁイベントのルートによってはハティはアルカンドに帰らず死亡してはいるのですが。
あのセリフ、「しかし種子思ってたより強いなまさか近衛騎士隊が負けるとは思わなかったぞー」という意味で言ってる気がしないんですよね。個人の感じ方でしかないですが。
しかしここを掘っていったことで元から考えてた話にこんなタイミングで横から影響が出ると修正できる気がしないので何も気が付かなかったことにします。