ハティになっちゃった 作:生体部品3
本当は中央大洞穴書き終わってから投稿する予定だったんですが、突然コラボ装備が来てしまったので投稿です。どうしようまだ1話までしか書けてないし、ルビで複数思考同時表現とかしたから普通のルビとして使いにくいし中層あたりまで行かないと一人だから発声しないことも多くて、地の文が思考と描写混ざってるのどうにかしたいな。等々問題山積みですがエイジャも、戦うことで道は開ける!アゥラム!って言ってたので戦っていきます。
これまでのあらすじ
主の坐すといわれている根の国を探してホド中を巡礼していた僕はあるときふと思いついたんだ。
ホドは三層じゃなくて下層の下があるんじゃないかって。
元々、根の国というからには基礎の方にあるんだろう、というところから下層に根の国があるんじゃないか?という説がだいぶ前に生まれたけど書かれていない異形たちの存在からそれはすぐに否定された。でも炭素植物の根って地面の下に伸びてるらしいからね。つまり、他の層の層間プレートみたいに見えている地面が底とは限らないかもしれない。
そう思ったらもう確かめてみるしかないだろう?そう思って知られている下層の一番下、降積地帯の街を探していたら大脊柱に近い区画で朽ちかけた下りエレベーターを見つけたんだ!まさに主のお導きだね。アゥラム!
アルカンドにいたころの知り合いにはたまに、いい意味でも悪い意味でもブレーキとアクセルのバランスがおかしい、とかあまりにも行動力の化身すぎる、とか言われたくらいだけど今まではそんなひらめきでうまくいってたってわけさ。話が逸れてきているって?わかったよ、下層の下に下りるエレベーターを見つけたところからだったね。
……そのあとまさかあんなことになるなんて思わなかった。そう、エレベーターが使っている間に寿命を迎えたらしい。単に床が抜けるだけだったら滑空して降りればいいだけだったんだけど、エレベーターの床が中の壁に何回もぶつかりながら落ちていったせいでエレベーターシャフトの内壁が剥がれてガレキがどんどん降ってきてしまったし、下の方では多分降り口だったゲートを剥がれた壁とエレベーターだったものが突き破っていくのが見えた。
突き破られたゲートのワンフロア上にもう一つ無事なゲートがあるのを見て、そこに向かってそのまま下を向いて滑空していたら降ってくるガレキが後頭部に当たって墜落、僕も先に壁に突き破られた方のゲートの残骸に突き刺さることになったよ。
それで、どうやら僕はそれまでの僕のままではもう目覚めなかったらしい。
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「……というわけだったのか。落ち着いてきたら同時に考えがいくつも出てきて心が二つある~みたいなことは少なくなってきたみたいだ。」周りを見回してもガレキの山には誰もいないし、声に出して確認することで整理されることもありそうだ。独り言を聞かれていたらちょっと恥ずかしいもんね。
「つまりここ*1はホドの下の方の中央大洞穴で、今目の前にはこちらからは開かなそうな扉、後ろにはガレキでふさがった扉だったものがある。無事じゃないのもいくつかあるけど何か入ってそうな箱とコンテナもある。倉庫か搬入口だったのかな?」あんまりよくない要素もあるけどひとまずここ、については整理ができたな。ヨシ!
「それで僕は……これまでのことを思い出そうとするとどう考えても僕はハティ、アルカンドの巡礼のはずだけど。同時に
「そうか、さっき*2口をついて『なっちゃった』って出たのはそういうことだったのか。つまり今の僕はハティの記憶と体を持つ、人類である……人の……?」名前が思い出せない。というか『ドールズネスト』というゲームに関わること以外、エピソード記憶が思い出せない。僕って誰だ?そもそも僕って元から一人称僕だったのか?
それに気が付くと冷や汗がどっと出て室温が下がったような感覚がしたが、同時にニンフにそんな方法の冷却機能は付いていないとわかる。今本当はそんなものは出ていないし体が冷えてもいない。でもそういう感覚の感じ方は感じるし、アリとかギリシャ神話*3がどういうものを指すか、みたいな意味記憶は思い出せる。人としての記憶がないなら分からないはずの記憶がある。
「これはどう対応するかについては考えるべきだけど、なんでそうなっているのかについては考えちゃダメなやつだな。そのうちの話にしよう。二重人格が記憶付きで生えてきたみたいなものかもしれないけど、片方に名前がない以上僕はハティ、1/1の満場一致でそういうことになりました。*4」頭をふるふると振るって危険な考えは追い出すことにした。一旦僕についても整理できたな。ヨシ!
ヨシが積みあがるとうれしいな!?*5
そういえば無意識に飛ぶことはできたけど、何ができるのかもついでに確認しておこう。
まずは副腕を動かしてみる。肘関節がない腕がもう一対増えたみたいな感覚で左右に傾けたり、先端に持った副腕武器を手首を回すような感覚で回してみる。結構思い通りに動くみたいだ。腕でFemtをつかんで固定しようとしながら、副腕で動かそうともしてみると副腕の動きを止められない。副腕の方が腕より腕力があるみたいだ。
「つまり降りてきたFemtに驚いたのって寝ぼけた猫が自分の尻尾に驚いた、みたいな……?」自覚してしまうとちょっと恥ずかしくなる。
「しゃ、射撃も試さないといけないよね。」誰に言い訳してるんだと思いながらFemtのチャージを始める。思った通りに動いてくれている、このままチャージが終わり次第弾体が発射されるはずだ。
いや発射ってどこに!?慌てて崩れた方のゲートから出ているガレキの一つに狙いを定める。拡張頭環がゲートとの距離を算出して伝えてくる。次の瞬間には射撃音がしたと思ったら狙っていたガレキに弾体が突き刺さり、元々あまり大きくなかったガレキはもう少し小さいいくつかの破片になった。
「ゲームじゃないんだ。そりゃそうだ。開かない方のゲートは開かないままでもこれを片付ければこっちから出られるんじゃないか……?」この部屋から出るためにどうすればいいか、として頭の片隅にメモしておこう。
「そういえば今狙ったら距離がわかったな。拡張頭環って文字通り頭の機能の拡張なんだ。」見えるところまでの距離がパッとわかる。うわ、角度もわかるし計算も補助されてここからそこまでどれくらいの距離みたいな三点の距離もコンテナの大きさもパッとわかる。ちょっと楽しくなってきたぞ。
新しいガジェットを手に入れてMy new gear……とはしゃいでいると開かない方のゲートに近づいた時にゲートに電子的に触れることに気が付いた。
「なるほど、近くの機器と自分を接続できるのか。Bluet〇〇thビーム!なーんて。あれ?」接続できたな。なんか認証聞かれてる、わかんないから開けられないけど。ニンフはこれを感覚的にやってるみたいだ。お肌のふれあい回線とかできるのかな?ともあれ、これどうしよう。もしかしてインジェクション*6かましたりとかが通ったり…はさすがに対応されてるのか。そもそもニンフ製ではなさそうだもんねこのあたりの施設って。あ、拡張頭環も使ってプルートフォース*7は、あっ一瞬ゴリっと流せていけそうだったのに一定時間受け付けなくなった!やめておこう……。もしかしてニンフの電子戦って拡張頭環の性能と勘と経験で殴りあいする、みたいな感じなのかな?これは元から僕に経験がないのか特に思い出そうとしても何も引っかかってこないな。
とりあえずこっちがゲートの外側で、こっちからは簡単には開かなそうって確認できたな。ヨシ!
電子戦については思い出せなかったけど、検索するような感じでヒットがあれば思い出せるのかな?
今の物資の手持ちとか。
ー 修復剤*12
ー 高濃度修復剤*3
ー 補給剤*10
ー 純化結晶*1
ー 蠢く小虫*5
ー 蓄光石*34
ー 発煙手榴弾*5
ー 生体部品3*1
ー 丈夫なワイヤーロープと巻き上げ機
ー 鎧殻応急整備用工具一式
ー 野営道具
ー BG000 P52 Caladbolg(Connecting)
なんか冷蔵庫に貼ってあるメモみたいなのが思い浮かんできたな。これどこにあるんだろう?
しばらく体をモソモソと探っていると手元にニョキっとCaladbolgが出てきた。主腕武装を切り替えるときのやつってゲーム上の都合とかじゃないんだ……。容量は大して大きくなさそうだけど青い猫型ロボットになった気分だ。修復剤とかも出し入れできるな。ゲームであった持てる最大数はバランスの都合ってやつだったんだろう、持てる総量に上限はあるけど一つの種類のアイテムはいくつまで、とかはなさそうだからね。機械根で補給とかアイテムボックスに転送とかもできなさそうだし。
武装はすぐ使える状態にしてあるなら待機ENの消費がありそうだけど、それ以外にただ荷物に入れておくだけにもできそうだ。これもしかして二つ以上準備できるんじゃないか?今は一つしか主腕武器がないけど、機会があったら試してみよう。
そういえば野営道具ってなんだろう……あぁ、光源とそれを入れておくドラム缶か。今は部屋に元からあるライトだけで足りてるししまっておこう。
さて、木箱を部屋のロックされたゲート側に寄せながら中身を確認して、崩れたゲートを片付けるか。まずは動かせそうにない僕より大きいコンテナかな。気になってたんだ。側面が一つ開きそうだからそこを外して中を見てみることにする。
テーブルだ。作業台みたいに使えそうだし、コンテナの横に出しておいて箱から使えそうなものが出てきたらこっちに集めることにしよう。
ゴッ!
テーブルを出そうと近寄ったらコンテナの奥にFemtをぶつけた……腕より長いから前に出してるときは気を付けないと、振り向いた時も危なさそうだと思いながらFemtを上にむけr ガンッ!このコンテナ高さも高く見えてギリギリあたる高さみたいだから上も気を付けないといけないね。そのままコンテナの外まで後ずさりする。
一旦テーブルを出す前にパージ*8について思い出してみよう。
なるほど、副腕武装の場合は副腕との接続を切って武装をシャットダウン、安全な取り外しできるようにするだけで、あとは副腕の方で武装を握るのをやめれば取れるってことか。ペアリングの解除みたいな感じかな?主腕武装の方も同じ感じでEN供給とかロックオン機能とかの接続が切れるみたいだ。当然捨てれば軽くなるしその分EN負担も減るね。
つける時は副腕に持たせて起動、暖気で使えるようになるまで数分かかるみたいで、普通はパージは安全なところとか拠点でしかやらないみたいだ。よし、一旦Femtはしまおう。長すぎて邪魔になるし絶対またどこかぶつける気がする。
ー Femt (not connected)
これで少し軽くなったしEN回りもよくなった。さっとテーブルを出してコンテナの横に置いた僕は気分一新軽い足取りで箱の中を見ていく。でも大部分が空か、経年でよくわからないものになったカラカラのものとかみたいだ。一つ開けて中を見ては部屋の端に箱を移動させる。
結局、箱の中にあったのは、3個の補給剤、干からびた何か、謎の錠剤の入ったボトルが数種類、マウスとキーボード、古びたメモリディスクくらいだった。
ディスクにアクセスできないかな?メモとか手紙とか、書類の類が入っていればと思ってつないでみたが再生できない拡張子のファイルがいくつか入っているだけだった。よく見ると最終更新者にEDNの表記があるのだけ読めた。日付はずいぶん前だ、このころからまだ生きてるのなんて高齢のわずかなニンフや女王くらいのはずだ。
「そうか、ここって。このボトルもどこかで見たような気がしてたんだ。ここにあるのはイーデン様がここを離れるときに放棄した物資……?」僕は余裕があったら中央大洞穴を離れるまえに研究室を見に行こうと決めると、補給剤とディスクをしまった。
あとはこのガレキをちょっとずつ片付けるか。とりあえず邪魔にならないように崩れたゲート側の部屋の隅に移していこう。
・整理した内容
ここってどこ→ヨシ!
僕って誰→ヨシ!
副腕の動作→ヨシ!
拡張頭環の動作→ヨシ!
この部屋にある物資の確認→ヨシ!
オールヨシ!
・quest
この部屋から出る→開かない方のゲートを誰かが開けるまで待つ/崩れた方のゲートを片付けてエレベーターシャフトを1フロアよじ登る
イーデンの研究室を調べる