いやーOCCF、今書くのに時間かかる戦闘でしょ。この話も戦闘シーンあるでしょ。
でも、現実は時間がない(正しくは盗られたなんですけど)
色々発狂しかけましたね(笑)
まぁ愚痴っても仕方ないですね(笑)
皆、似た感じで生きているですもの。
もう1つの理由として、この話はけっこう力を入れたからってのもあります。
なのでぜひ楽しめたらと思います。できたら感想もお願いします。
それでは本編をどうぞ♪ヽ(´▽`)/
◇
(楯無side)
井上 酉花こと、黒川 優と同室になって1ヶ月かたった。
「それで?」
「あの子ったらさ、ホントに何にもしないんだよ!」
こっちがちょっとからかってやろうと際どい格好で近づいてもすぐ衣服持ってきて着せてくるし、シャワー後に洗面所に入っても普通に対応してくる。
とにかく、そっけない。つまんない。
のくせ、わざわざ一緒のベッド寝ようとする。
別々で寝るものと言ったら頭をかしげられた。
彼曰く、「スペース的に大丈夫」とのこと。
意味分からない。一体どんな育て方されたのよ。
「大分馴染んでたんですね。そんなに居心地良かったのですか?」
「別に、そんなんじゃないわよ」
ただ、何か隠してそうだから知りたいだけなんだから。
それに……あの年下を見るような態度が気に食わない。
実際に私が年下なのだから仕方ないんだけど、年上に掌握されてる感がとにかく気に入らない。
バァン!と勢いよく自室のドアを開ける。
「優くん!」
「あ?それともしものことを考えて名前をいうな」
「来なさい!」
「は?」
優くんに何も言わせない間に私はズルズルと引きずっていった。
◇
(優side―アリーナ更衣室)
「まったく。なんでいきなりアリーナに来いなんて言うんだか……」
というか今、閉館時間過ぎてるのに使っていいのか?
「お嬢様は黒川さんと一緒にいたいんですよ」
「…虚さん、なんでサラッと俺の後ろにいるんですか。
着替え中だったらどうするんですか」
「お嬢様が黒川さんは普段、部屋で着替えていると言ってましたので」
……え?そんなことまで普通に知ってるの?
怖いわー女の子怖いわー。
「で、ろくに喋らない俺をいて何が面白いんですかね、お宅のお嬢様は」
「それは黒川さんが素敵な方だからですよ」
「……病院行った方がいいですよ」
まぁそう言ってくれるのは嬉しいけど。
けど、委員会が「非常時に…云々」言うせいで下手すると1年の大半を整備室で過ごすかもしれない人のどこが良いのかねぇ…。わからん。
「来たわね優くん!」
ふふんと言いたそうに楯無は手を腰に当てて俺を指差す。
連れてきたのは他でもなく貴女なんですけどね。
「何かご用ですか?お嬢様」
「絶対、今バカにしたでしょ」
「まさか。で、何をするんだ?」
まぁ、こんな時間にアリーナに呼ぶってことは大方一つしかないだろう。
「アインスで私と勝負よ」
◇
(楯無side)
「はぁ……はぁ……」
弾かれた勢いを利用し、1回レヴァから距離を取る。
彼の周りには武装を展開、収納した時に発生する光の粒子に包まれていた。
以前の模擬戦同様、連続展開で私に攻撃をしてきてたけど問題なのは展開されてる武装の数。
この前の模擬戦は基本的にはブレード一刀だけだった。
けど、今は四槍前後から8、下手をすると10槍にまで増える。
ここまで増えると防御に使っている水のベールだけじゃ防ぎきれなくて対応が厳しくなる。
パチン―――
指を鳴らすとある一点が突然爆発を起こす。
クリア・パッション
ISから伝達されたエネルギーを霧に構成するナノマシンが一斉に熱に転換し、対象物を破壊する。
ミステリアスレディのイメージインターフェイスによる技の一つだ。
けれど、爆発は優くんの回りに分散してしまった。
(レヴァの能力ミスティル……。ここまで相性が悪いなんて)
意図的に風を吹き起こせる能力、ミスティル。
アクアクリスタルで行える空気中の水分支配の関する能力は完全に潰されてしまった。
私の能力で押し通すなら自分で操作できる機体内蔵の水を使い、それからクリア・パッションを行うしかない。
反撃される前に即実行。
優くんもそれを避ける為にミスティルを使う。
私が優くんを完全に囲いこんでクリア・パッションをするのが先か、優くんが私の所まで来れるか。
残りエネルギー的にこれで決まる。
1度は完全に包み込むも、ミスティルを纏わせたアキュレスで脱出して私に接近しようとする。
近寄らせない為に小規模に爆発を繰り返す。
そして
―――バァァァァン!
最大級の威力のクリア・パッションがアリーナに轟いた。
「勝負あったな」
黒槍: ブラックスピアを喉元に突き付けられた。
体に風を纏われてしまったら超至近距離でない限り私の攻撃は通らない。
相性が悪いとは言え、これじゃ負け戦状態だった。
「あーらら、負けちゃった」
素直に手を挙げて降参のポーズを取る。
けれど、向けられた槍など気にせずスタスタと優くんに近付く。
「ちょ、楯無さん……近くないですか…」
「ふふふっ。いいじゃない。」
挙げていた手を優くんの首に回す。そして、
―ちゅ
何の前触れもなく、私は優くんと唇を重ねた。
『!?―?…??』
優くんは私のしたことに困惑していた。
けど、それ以上に自分に何の感覚も無いことに困惑しているようだった。
今優くんの前にいる私はミステリアスレディの能力で見せている幻影。
幻とキスをしたって感触があるわけがない。
「隙、はっけーん」
パチンと鳴らしクリア・パッションを行った。
今度はミスティルを使われてなかったので見事直撃である、
「ズルいぞ…おい……」
「優くんの詰めが甘いのよ」
機体内蔵の水を使い攻撃はしていた時、一瞬だけでも完全に優くんの視界を遮った時、本体と能力で作った幻影が入れ替わらせていた。
そして、私は蜃気楼の現象を起こして自分を隠していたっというわけ。
その為に途中から無駄だと分かっていてクリア・パッションで温度差を作り、蜃気楼が起こりやすい爆発による熱と低密度な環境と相対的に冷たく密度の大きい環境を作った。
こんな戦術ができるこの機体はかなり強力だと我ながら実感する。
「汗かいちゃった。もう時間になるし着替えましょう」
「お先にどうぞ。俺は部屋で着替える」
「行きましょう。ゆ・う・か・ちゃん」
「………………」
そのまま勝者の威圧で有無を言わせずに優くんを更衣室に連れていった。
……………………………………………
…………………………………
…………………
IS学園の更衣室は他の所とは違い、温水シャワー室がしっかり取り付けられている。
設備はかなり良いし洗面用具も揃っているので人によってはここで済ますことがある。
けれど私はまだスーツを脱いでないし、シャワーを浴びていない。
『1度でいいからあの年上ぶった顔を引き剥がし、恥ずかしい思いをさせたい』
というのがこの1ヶ月私が何をしても涼しい顔で済まされる優くんに対しての報復なのだ。
今、向こうからシャワーの音がしてる。最大のチャンス到来である。
(ふふふっ。優くんが悪いんだからね)
自分シャワー室からそっと出て、優くんのシャワー室の方を覗いてみる。
「……なんでシャワー浴びてないのよ」
「普通、この状況で浴びると思うか?」
優くんも私と同じようにスーツは着たままでシャワーを流してるだけだった。
やっぱり(まぁ当然?)部屋のシャワーで洗おうとしてたみたい。
「日本には『裸の付き合い』って言葉があるじゃない」
「それは同性で使うものだ」
「むぅ………」
言っていることは正しいんだけど、どうしてもそれじゃつまらない。
優くんの所のシャワーのノズルを思いっきり回した。
「あっつ!楯無、ちょっと度が過ぎるぞ」
「いいじゃない。私達しかいないよ」
「良くないだろ。そういうのは他の女子とやれ」
「髪くらいいいじゃない」
「…………」
私は普通に言ったつもりだったんだけど、強めニュアンスに聞こえたのか、
それともここまでしつこくするせいか、優くんは大人しく座ってくれた。
「ありがと」
「どういたしまして」
まるで何でもなかったのように応えてくれる。
この対応の違いがまだ私は子供なんだろうなぁ…。
今は好意に甘えさせてもらいシャンプーを少し泡立てて長い髪に手を入れる。
「♪♪~良いわね~。妹に髪洗ってあげてるみたい」
「妹いないのか?」
「いるんだけど小さい時から避けられちゃっててね……。
だから、あんまり一緒にお風呂入るってことはしなかったのよ」
「それは残念だな。そういうのは子供の時にしかできないし」
「それは仕方ないわよ。無理矢理入っても楽しくないし。はい。終わり」
手で軽く水を切ってあげる。
なんか自分の時よりも時間がかかった気がする。
腰の所まであるんだから当たり前か。
「なぁ。洗ってやろうか?」
「え…?」
「いや洗ってやろうかって」
最初は優くんとシャワーを見ることしかできなかったけど、何を言われたのか頭が理解しとっさに体を隠す。
まさか優くんがそんなこと言うなんて。
「ば、ばば…馬鹿、何言ってるのよ!自分で『同性で使うものだ』って言ったくせに!」
「いや髪だよ」
「え?髪?」
ついオウム返しで答えてしまう。
「流石に体触ったら変態だろ」
「え、えぇ。そうね……」
恥ずかしさにいたたまれずすぐに座る。
よくよく思ったらどう見ても“髪の毛”を表すものでしかなかった。
「べ、別に、優くんなら…平気よ?」
「無理して言うなよ…」
精一杯頑張って言ったのに溜め息で返されてしまった。
だって、このままじゃ私完全に子供じゃん……。
「ほら、目瞑っとけ」
シャワーをかけられ、後ろで泡立てる音が少し聞こえる。
優しく入る手が心地よい。
「上手ね~」
「まぁ昔やってたからな」
「彼女に?」
「仕事に追われてそれどころじゃないよ」
「でも、ドイツ軍に若いIS部隊あったんじゃない?」
「まぁ…な…。隊長とか年下だったわ」
話は続けてくれるが、歯切れが悪い辺りこの話はタブーだと察した。
「ねぇ!ここでミスティル使って」
「ここで?…風邪引きたいのか?」
「違うわよ。外に漏れないようにしてお風呂にするのよ」
本来ドアの下側は空いているがそこからもお湯がこぼれずお風呂に近いものができた。
「おぉ。これは便利だな」
「でしょ。私考えてたのよ」
肌が弱いという設定の優くんは私達と違い大浴場には入れない。
けど、これなら優くんもゆっくり浸かることができるし、私も時間を気にせず入ることできる。
「ねぇねぇ優くん、もっと」
「はいはい」
優くんに後ろから抱き着き足を漕いでみる。
身長ギリギリの深さで遊べるのも大浴場ではできないことだ。
子供のように遊べるなんて幸せ。
「御二人とも…何をしてるのですか……」
「「え?」」
振り向くと私達が戻るのが遅いせいか、更衣室に入った虚は呆然と私達を見ていた。
特に2年の今、アインスの機体について勉強している虚はこの現象が何によって起こされているのかすぐに察知したようだ。
「……黒川さん、少し“お話”があるのですが」
「虚さん、誤解ですよ?そんなやましいことは」
「よろしいですよね?急ぎなので」
「はい………」
あまりの圧力に優くんは小さく一言答えた。
「あのね、虚。貴女が思ってるようなことはしてないわよ」
「お嬢様。そういう問題ではなく、まず公共の場所で常識的に問題があることを私は言っているのです」
「ごめんなさい」
「分かればいいのです。それじゃあ行きますよ黒川さん」
なんでだろう。ただ引きづられてるだけなのにドナドナされてるように見える。
あぁ優くんが助けて欲しそうに私を見てる。
けどゴメン。こうなった虚、私でも止められないの。
私は苦笑いしながら優くんに小さく手を振った。
◇
(楯無side)
「……ただいま」
「おかえり。……ずいぶん窶(やつ)れたわね」
せっかくきれいに洗ったと思っていた髪の毛はボサボサになってて目にくまができかけてた。
虚いったい何をしたのかしら?
「もう……あんな目に遭いたくないわ」
優くんはぐてーんと体をベッドに預ける。
もしかして、今何か言えばなし崩し的に良いことできそう?
「優くん、私勝ったんだしご褒美的なのがほしい」
「ご褒美って、さっきのじゃダメなのかよ」
「やだ。もっとしてほしい」
「やだって…。そしたら俺ずっとお前に何かしなきゃならなくなるじゃん」
「いいじゃない。私、優しいお姉さんですもの」
「大問題だ。問題しかない」
流石に疲れててもそれだけの分別はできちゃうか…。
なら――
「もう一度勝負よ」
「またか…。で、今度は?」
「学年別トーナメントで負けた方が何でも言うことを一つ聞く」
「おかしいよねーそれ。さっき戦って俺が負けたよね?」
「そう。じゃあこればら撒いちゃおっかな~」
「あ!?お、お前いつの間に……」
優くんに見せたのはミステリアス・レディの能力で見せられた幻の私と優くんがキスしているように見える写真。
通常、ナノマシン・レンズで作りだされた幻は幻影なのでカメラに映らないが、私の機体の能力で作った幻なので私のISからはしっかり映る。
にしてもキレイに映ってる。変わりなさいよ私。
「どうしよっかなぁ~。こんなの知られちゃったら優くん男の子って思われちゃうね」
「それ、お前も困るだろ」
「私は別に困らないわよ。優くんならきっと責任取ってくれるし」
「…………………」
ちょっと(いやかなり)ズルい言い方だけど、そもそもこの写真をばら蒔かれたくないはず
特に、さっき虚にこってりやられたらしいし。きっと――
「は~……分かった。引き受けるよ」
「やったー!」
珍しく1発でOKくれたのが嬉しくて優くんに飛び付く。
虚にやられたのが相当堪えたのか、体に力が入っておらずその勢いのままベッドにダイブした形になった。
「それにしても優くん緊張した顔しちゃって。もしかして、初めてだった?」
「やかまし。とっとと消せ」
「大会が終わったらねー♪」
上機嫌な私に対して優くんは頭を抱えながらぐったり横になった。
最初は真面目に戦ってただけだったんですけどね……。
書いてたらサービス回になりました(笑)
あまりネタ的な文が書けない私の物語のオアシスになったらいいなぁと思います。
なので兄妹でしかなし得なさそうなやりとりを何度も見て楽しんで下さい。
(壁ドンはダメですよ?)
では明後日、木曜日に会いましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございます。