自分で書いた小説をdisられまくってた花沢さんがデュエルアカデミアで小説読ませる怪異になってる!? 作:SOD
い"〜そ"〜の"〜く"〜ん"
†花沢花子さん。貴女は死にました†
スマホで書いていた自作小説(傑作予定)を書いていた私が少し疲れた目を指で解し終えて瞼を開けると、無駄にスタイリッシュ且つキラキラに輝く金髪の男性に死を宣告された。
「………………は?」
†随分と酒ヤケした声の疑問符ですねえ。磨けば可愛い系に光るであろうツラに産んだご両親が泣いていますよ?†
「突然現れて誰だよオメェ」
†フフフ。我が名はドンパッチ。
本来なら天使である私に名前は無いのですが……何回か前に送り出した転生者が名付けてくれました。なんでも、日本の歴史に名を残す偉大な言葉なのだとか。
私に相応しいですね。ウフフフフ†
「単語の意味は分からないけど取り敢えず英語書いてあるシャツ来てる中坊って、お前みたいな心境なんだろうな」
†と言うわけで改めて……ゴホン。
…………オッホン……? アーアーゴホン。オホンーーウェブッ!?
ゲホッ、ゴホッ、ゲホッ……カアアアアアーーッッ、ペッ!!
ペッ、ペッ!!
ブウウウウウゥゥゥゥー!(放屁)
うわっ、臭っ!? 昨日食ったニラのニンニク和えの臭いガ!!
(ファンブリーフ消臭中…………)
…………あー、オホン!
ーー花沢花子さん。貴女は今日、死にました。貴女の前世での人生は終わりを迎えたのですーー†
「終わってんのはこの一連の流れ全てだよ」
†しかし、悲観することはありません。
何故なら貴女はこの私、ドンパッチの元へ導かれた194514日振りの魂! ちな現世時間的にはぼんやり3年くらいです。
死者の魂を死後の世界へ送る手続きが糞面倒くさいため、私の元へ来た魂は漏れ無く例外なく。アニメや漫画の世界に異世界転生して貰ってます。素敵でしょ? 拒否権は無い。
言わば私は、あなた達の神のような天使です†
「……………………転生……?」
†さあ、迷える魂よ! 終わっちまった人生などとっとと忘れて新たな人生へーー†
「終わってない」
†はい? いや、もう心臓の鼓動も止めたし魂と肉体のパスも雑に歯で噛み切ったので蘇生とか出来ませんよ? 蘇生なんてされたらひっでぇ減給が待ってますからね。そこだけは迅速かつ神速にすると心に決めてーー†
「何も終わっちゃいない……。
何も終わってないんだ!! アタイにとって戦争は続いたままなんだアアアアアアァァァァーーーー!!!!」
†!?!?†
「……自作の小説で練った設定をdisられ続けている!!
投稿サイトではゴミ創作だのネット汚染だのデュエル始めるの遅すぎて草も生えないとか好き放題言われて、マスクの玩具では出会い系ハゲ親父がキモいメッセを送ってくる!!
アイツら何なんだ! 母国語すらまともに使えないギリ健の分際で人の宝物をバカにしやがって!!!!」
†え、ちょ、ま……†
「アイツラを見返して、笑われたアタシの宝物の弔いをしてやらなきゃ死ぬに死ねないんだよ!!」
†だからもう死んでるんですて……†
「私の時代はいつ来るんだ!?
少なくとも、どれもこれも一度は世界を取った名作たちから着想を得た設定なんだぞ!?」
†名作の設定を切り貼りして作品を作るって、クリエイターの世界に羽ばたいた新人が揃って不時着するダメの穴なのでは?†
「今でも夢を観るんだ……。
私の小説が書籍化されて、コミカライズに国民的アニメ化。世界中の書店に私の作品だけが積み上げられては買い漁られて品薄になって重版されまくる夢を……」
†我が友李朝氏の夢だって、あなたよりは現実と言う編集さんと妥協点の打ち合わせに精を出していると思いますよ?†
「あぁ、あああ……うあああああああああーーー!!」
私の夢は叶わない。
私の作品を世界に知らしめて有名にして、その上で私の小説をdisったアイツらに開示請求仕掛けて人生ボロボロにしてやりたかった夢は。
目を逸らしても受け入れるしか無い現実に崩れ落ちて涙を流す。
アイツラの人生を潰せなかった心残りも、書き上げきれなかった小説も。全て忘れて私は無になって消滅するんだ…………。
†…………で、さっき言った転生ですけど。
貴女が『ポテチコーラカップ麺365日生活』の果てに不摂生で死ぬ直前まで書いてた遊戯王二次創作の『
「え? マジ?
もう前世に未練とか無いわ。リアルとか糞ゲー」
こうして私、花沢花子改め。花澤遊渦は、GX世界に転生することになった。
まさかアタシ自身が自作小説の主人公になるなんてね。聞いたことのないタイプのオリ主転生だな。
…………はは〜ん。さてはあの天使、アタシの作品のファンだな?
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†以下
『
より引用致します†
私の名は花澤遊禍。前世の忌まわしき血塗られた過去に呪われた魔女だ。
一度は呪いから解放されたと信じたこの魂。
輪廻の輪に弄ばれたか、永劫の時の中で退屈に渇く神に目を付けられたのか。私は再び私として、下らない人の世の営みに堕とされた。
産まれたばかりの赤子は、穢れた人の世に産み堕とされた哀しみ故に涙を流すと言う。
産まれながらに前世の自我をそのまま宿したこのカラダもまさにソレ。堕ちた哀しみに、嘆き、泣くことしか出来ない。
〜中略(約10000文字ほど省略)〜
産まれたばかりの身体では揺らぐばかりであった意識が、時の流れで成長するごとに徐々に私が私としていられる時間が増えていった。
小さなカラダで捕まり立ちをして、バランスを損なっている幼い頭身で歩くことが出来るようになった頃。花澤遊禍としての人生の母親が使っている姿見に自分のカラダを映すことが出来るようになった。
…………ああ、やはりと言うべきか。必然と嘲笑うべきか。
私のカラダは以前と同じようになっていた。
深淵の青の瞳。そこに刻まれた、私を魔女たらしめる膨大な魔力の籠もった魔導陣……。
そうか。私はやはりこの人生でも『魔女』なのか…………。
〜中略(120000文字ほど省略)〜
やった……ついにやったんだ……!!
私は忌まわしき呪いを討ち倒したんだ!
やっと……やっと私は、魔女の呪いから解放される…………自分の人生を生きられるんだ!!
〜中略(40000文字ほど省略)〜
フフフ。ここがデュエルアカデミアの入試会場、海馬ランド。
ここから私の人生の一歩目を始めるんだ…………。
私の人生はこれからだ!!
†…………で、ここから本編のデュエルアカデミア編が始まる……と。
約170000文字のアバンの果てに本編が始まるわけです…………。
デュエル始めるの遅すぎて草も生えないってレスを送ってた人はきっと聖人か何かなのでしょうね。十七万文字って、ラノベなら新人賞を応募したりする時の大まかな文字制限の数値であって、間違ってもアバンで書くような量じゃないんですよ。
どんだけ人生を暇で持て余していても、コレに時間を書けるくらいなら素直にブックオン行ったほうが有意義と言うものです。
花沢さん、本家遊戯王のデュエルモンスターズ以外のゲームの話を全部アバンだと勘違いしてるんですかね?†
読んでいた小説のページを閉じて、天界用のスマホを操作。電話を掛ける天使。
†あ、もしもし〜お世話になっておりますー。はい。お久しぶりでございます。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
はい。また是非ご一緒させてください〜。
それで、本日ご連絡させて頂いた件なのですが〜〜〜〜†
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私がこの世に生を受けて15年。
自作小説で書いた通りに膨大な魔力を持って生まれた魔女だったし、中学に上がって少ししたら破滅の光の使者と戦うことになって破滅の光そのものもしっかり倒してきた。ラスボスのダークネスともタイマンで戦ってブッ倒した。
なんか死に際に『我が遺灰は世界に降り注ぎ、新たなダークネスが誕生するだろう。この戦いは問題の先送りに過ぎない…………』とか言ってたからまた復活するんだろうけど、どうせ私が生きている間には復活しないからどうでも良いな!
《受験番号
実技会場までお越し下さい。
繰り返します。
受験番号0番。『超特待生候補』枠、花澤遊禍さん。
実技会場までお越し下さい。
………………超って何だr? ーープツッ》
「ようやく出番か。フフフ。やはり主役は遅れて呼ばれるってな」
腕に着けてあるデュエルディスクにデッキをセットする。
デュエルディスクは小説の設定にあった『膨大な魔力』で創り上げた私専用のオリジナルデザインの一品物だ。
せっかく転生者になってオレツエーするんだから、人の迷惑に成らない範囲で自己主張していかないとね!
因みに、『超特待生候補』というのは私の小説のオリジナル設定だ。
何が『超』だったのかは、私にも分からない。
まあ、カッコいいからいいんじゃん? かっこいいよなぁ?
なあ。
“超特待生候補だってよ……(ヒソヒソ)“
“いや、なんだよ『超』特待生って。聞いたことねえぞそんなの(ヒソヒソ)“
“『超』特待生なんだから、何かが『超』なんじゃねえの?(ヒソヒソ)“
"何がって言うなら、敢えて身に着けてる物にツッコミてぇな。オレは(ヒソヒソ)"
“……な、なぁ。あの女子のデュエルディスク何だ?(ヒソヒソ)“
“分からん。分からんが……物凄くダサいな…………(ヒソヒソ)“
“何であんなトゲがいっぱい付いてるんだ……(ヒソヒソ)?“
“なんか世紀末のモヒカンみたいなデュエルディスクだな……すげぇダサい(ヒソヒソ)“
“でもおっぱいと尻と太ももはエロいし、すげぇ可愛いぞ。(ヒソヒソ)"
"カラダは紛れもなくどこもかしこも超級だな(ヒソヒソ)“
“見ろよ、一歩歩くごとにおっぱいが揺れてミニスカが限界領域まで翻って、オレの愚息がトランザム…………しねえな。不思議なことに“
“おっぱいと尻と太ももと顔で加点してもなお、あのデュエルディスクの減点は取り返せてねえぞ……どうみてもケンシロウの世界のモブ衣装だぞ(ヒソヒソ)“
“ってかあのおっぱいなんだよ。AVでだってお目にかかれないデカさしてんぞ。FとかGとかじゃ効かねえって(ヒソヒソ)“
“““ソレを差し引いてもなお。あのデュエルディスクはダサすぎるんだがな……!!!!(ヒソヒソヒソヒソ)“““
フフフフフ。モブの諸君たちが私に目を奪われている。
そうだろうそうだろう。このカラダ、前世じゃ絶対に手に入らなかった黄金ボディだぞ。
小顔で童顔。ムダ毛一つ無いキメ細やかな肌と常に最高のツヤと湿度を保つ蒼銀の髪。
身長153cm。
スリーサイズ B:110cm(Lカップ) W: 58cm H:87cm
ドコ
それこそがーー
「ーーフハハハハ!! 皆のもの、我のカラダに見惚れるが良い!!
この胸に、くびれに、お尻に、太ももに。そしてこの美少女の権化の顔に!!
我が名は
この高嶺の花に触れられないもどかしさに苛立ちながら、愚息をおっ勃ててシコるが良いわ!
ハーッハッハッハッハッハッハーー!!!!」
“……は? 何だあのチビガキ?“
“……は? 別にもどかしいとか無いが? ってかデュエルディスクがダサすぎてオカズにならんが“
“……は? 別にシコらんが? オレのPCには珠玉のお宝たちがオレのハッピージョブを待っているんだが?“
「へえ〜?
…………これでもみんな、そう言えるの?」
衣服の至る所を一瞬でギリギリまで捲って180°何処から見ても見えない位置で止めつつの完璧にエロいポージングで決め。練習に練習を重ねたこの技をついに試す時が来た。
さあ、反応は如何に? 私の15年の研鑽に答えが出る。
「「「「「ーーふオオオオオオオオオオおおおおおおおおおおーーーー!!!????」」」」」
観戦席に居た男子の八割が前屈みになって何処かに走っていった。
"ず、ズリぃだろあんなの!!!!"
"胸元強調してたお陰で唯一のマイナス点だったダサいデュエルディスクが視覚的に消えたああああーー!!!!"
"アレじゃあただの歩く性欲ダイナマイト(着火済み)じゃねえか!!!!"
"乳首が見えないギリギリを攻めてるせいでピンクの乳輪が微妙に見えたあああああーー!!!!"
"おっぱい!! ワキ!! ヘソ!! 鼠径骨!! 太もも!! 尻!!
王道性癖デパート一気放出されたらどれか刺さるに決まってんだろそんなのおおおーー!!!!"
"うおおおおおーー!!!! 退けどけどけーー!!!! オレの愚息が暴発するぞおおおー!!"
"………………ふう。足の裏が来ていたら危なかった"
"彼女が褌を履いてたら、オレのオ◯ニー歴史は変わっていただろう……"
"顔射メイクとかされてたら終わってたな……"
「…………ふむ。3割残ったか。
才能におんぶに抱っこで作中の敵を倒して稼いだ時間15年を全てこの“男子を視覚的に発狂させる技術“を磨いてきたと言うのに。
これはまだまだ研鑽の先は長いな……」
まだまだ修練し続けるぞ。
いずれ前世のように私の宝物をバカにした奴らのような人間が現れた時。魔術でとっ捕まえてこのカラダを見せびらかしてチンポコ干物にしてやれるように。
合法的にブッ殺すべく!!
流石に、転生までしといて前世みたいに人生捨てたムーブするのはちょっともったいないので。あくまで合法的にイこう。いやイカせよう。
「………………あーオホン!
シニョーラ花澤」
「え?」
私が自分の修練の出来栄えに一先ずの成果を見ていると、背後に居たはずのグラサンの試験官の先生がいなくなっていた。
代わりに居たのは……せっかくの長身と綺麗な金髪をオカッパと顔面で全て台無しにしている先生。
と言うか、クロノス・デ・メディチだった。
「ワタクシはクロノス・デ・メディチ。デュエルアカデミア実技担当最高責任者やってるーのです。
貴女の試験をする筈だった先生は、急遽お腹を壊してしまったのでトイレへ行ってしまったノーネ。
従って、このワタクシが代わりに貴女の試験を行いマース!」
「
「そうデース。
幾らエリートと言っても、生理現象には抗えないのが人間の性。やむを得ないノーヨ」
「そうですね。誰だって突然お腹を壊してしまうことがありすますよね」
ウッソつけお前。寄りによって一番近くで私の悩殺ポーズを見ちまって耐えられなくなったんだろうよ。
………………まあ、私のデュエルディスクをダサいってバカにしてたアイツラと違って先生は純粋に被害者なので、気持ちだけ謝罪しておこう。
(いま会いに行って謝罪しても、絶対に良くない結果になるだろうしな。
誰も幸せにならない。特に先生の公務員としての尊厳が)
「…………さて、そろそろ試験デュエルを始めるノーネ。
準備は宜しいノーネ?」
「はい。何時でも宜しく
「ヒッデーシモネタナノーネ………………この少女が、本当に『超特待生候補』ナーノ?
と言うか『超』ってナンナノーヨ……?
オホン! それでーは、試験デュエルを始めるノーネ!!」
「「ーー
次回予告
天使からの辛辣な赤ペンにより、思っていた通りのシナリオで進まないことに苛立つ遊禍。
遊禍の書いたシナリオのままクロノスを倒せば、間違いなくこのシナリオは見限られると踏んだ天使は敢えて遊禍を敗北の谷へ突き落とそうとする。
果たして遊禍の入試試験の行く末は? そして観客席の男子八割が寿司詰めになった海馬ランドの男子便所の運命とは!?
次回、何かが決壊し粉砕される……。