何にでも乗れる騎操士くん(予定) 作:黒髪赤目の男の娘これが大好き
「もう嫌だぁ………もう王様になんか謁見したくないよぅ………」
僕は王都の宿屋で机に突っ伏していた。
ラウリさんはいない。どうも陛下に呼ばれたらしく、僕らは兵士の人に送ってもらった。
………あの謁見は僕にとって酷に過ぎた。はっきり言って死ぬかと思った。
「レイは大げさ………というのはさすがに違いますよね」
エル君が僕の肩をたたいて言った。僕は身を起こしてエル君に八つ当たりする。
「エル君は何であんな落ち着いていられるの!王様なんだよ!というかエル君はよくあんなこと言えたね!
「まあまあ、まずは強気に要求してみろともいうじゃないですか。それよりも僕は話したいことがあってですね」
机には紅茶のはいったカップが二つ置かれている。僕は自分側の一つを手に取って飲み、心を落ち着かせる。
「ふぅ………。で、何。話したいことって」
「
「変わんないねエル君!?何、僕にも意見しろって?」
僕が聞くとエル君は笑みを浮かべて頷く。
「そうです。レイはグゥエールが壊れた原因、わかりますか?」
「うん。たぶん、
「そう!そうですよ!これがわかるならレイもいろいろ
「そういわれてもなぁ………。なんでもいい?」
「なんでもどうぞ!」
「そうだね………たとえば、
エル君の顔が一段と輝く。いや、ほんとに美少女だなぁ、エル君。だが、男だ。
「ほっほう、ローラーダッシュ………いやブーストダッシュと来ましたか!いいですねぇ!」
そんなことを考えていたから、次の言葉への反応が遅れた。
「ああ、それそれ………えっ?」
エル君、なんて言った?
「ふふふ、やはりそうでしたか………。レイ、次の言葉の続きを言ってください」
ローラーダッ………え?
「………しかし体は闘争を求める」
「………アーマードコアの新作が出た」
「出たんですかッッ!?」
「出たよ」
「あ、遊びたかった………ッ!」
やっと僕も理解が追いついた。
エル君、僕と“同郷”だ。
「いつからわかってたの?」
僕はとりあえず訊いてみる。
「レイの
言われて思い返す。
「確かに………あの時はほぼアサルトライフルとかで援護射撃してる気分だったかも」
「ですよね。構え方が完全にそうでしたし。と言うか、レイは気づいてなかったんですか?僕のウィンチェスターを見たらわかると思ったんですけど」
「あ、エル君の
エル君、
「なるほど、ブローニングですかぁ………。彼みたいに
「僕はそうなりそうな気がするよ。なにせ異次元の発想を持ってるもの。文字通りの」
「レイもそうなりましょうよ!同郷のよしみですし………そういえばどこの国の人だったんですか?」
「………日本」
「ですよねえ!」
ここまで楽しそうなエル君を見るのは久しぶりかもしれない。いや、エル君のことだから
「そうそう、レイがベヘモスに撃ってた魔法、なんていうんですか?」
これは命名センスを試されているんだろうかと思いながら答える。
「
「なるほど、超兵器ですね!」
元ネタ当てだったか。
「あっうん。エル君も好き?」
「大ッ好きですとも!あの小さな画面に広がる操縦席、ロマンですよね!」
「わかる」
同郷なのがわかった時点で察したけど、エル君、ロボット大好き人間だ。
「………前提があっても思うけど、エル君って凄いよね。あの場でグゥエールの制御術式を書き換えたんでしょ?まるでアレだよね」
「言われてみれば!そうですよね、アレですね!ふっふふ、これいいですねこれ」
「通じるって、こんなに嬉しいことだったんだね」
「ですねぇ!でも僕のこと言えます、レイ?アールカンバーの右腕だけ乗っ取ったんですよね?」
「とても頑張ったよ、本当に。頭爆発するかと思った。………あ、エル君ひょっとしてプログラミングとかやってたの?」
「その通りです!プログラミングは割とできますよ!」
「それ多分相当デキる人だよね。ワタシ
「シャツ作ったら着ますか?」
「着ない着ない。それよりエル君、
「あ、そうでした。さっき、レイはブーストダッシュを提案しましたよね。あれ、理由はなんですか?」
盛り上がっていたエル君はいったん勢いを抑えて、僕に訊いた。
「うん。エル君、ベヘモス相手に走ったり飛んだり跳ねたり、足を酷使してたよね?足の動きを減らせないかなって」
「そういうことでしたか。確かに、
「うん。でも、これだけだと一時しのぎ的なものになりそうだよね」
「はい。だから、
「それくらい基本から改良しないと、国王陛下は満足しなさそうだよね………」
あの様子からして、エル君にめちゃくちゃ期待してるし。
「そうですよ!僕のゴールは
「そこはゴールなの?」
「暫定ゴールですね!」
「だろうね」
ロボ好きが実際に機体を作り上げるのなら、そりゃあ作っただけで満足するはずはない。
「レイの機体も作ります」
「ひょっとして確定事項?」
「はい!」
エル君の笑顔がまぶしすぎる。まあ、僕が騎操士になれると思ってくれていると考えておこう。
それからも、僕らの
こうなると僕も楽しみだ。エル君は、どんな