何にでも乗れる騎操士くん(予定) 作:黒髪赤目の男の娘これが大好き
ライヒアラの授業はまだ始まらない。
時間割で言ったら確かに授業のはずだけど、何せ僕らはまだ九歳。今日も今日とてオリエンテーションだ。
例の四人のうち、ドワーフ以外の3人は僕と同じ学科らしく、同じ教室にいる。
説明をしていた教師が急に言葉を止めて、教室を見渡した。虫でもいたのかなと見渡してみるけど、そういう様子もなかった。
それから数日、ついに本格的に授業が始まった。その中でも僕が注目していたのが魔法学基礎。
これまで僕なりに魔法を頑張って学んだけれど、それはあくまで自己流、もしくは先生流だ。ライヒアラのような本格的な教育機関なら、僕の学んだ以上のものがあるはず。まぁ、これは初等部の最初の授業だから後々になるだろうけど。
いざ魔法学基礎、と授業に行ってみるとどうやら、運動場で魔法を撃ってみろという内容らしかった。やはりここは修羅の国、既に魔法の鍛錬を積んでいる生徒も多いらしい。そんな生徒が上級クラスに振り分けられていて、中級魔法や初級魔法を的に撃っている。
僕も呼ばれて位置についた。腰にくくりつけた紐から杖を手に取る。先生がいくつか持っていた中からプレゼントしてくれたものだ。
僕が今できることを見せたほうが、今後の学びが多いかもしれない。そう考えた僕は杖を構えると、
ふん、と教官が小さく息を漏らす。まぁ、皆普通に魔法を撃てるんだから、これくらいはできて当然なのかもしれない。僕は軽く会釈してから生徒たちの中に戻る。他の生徒が魔法を撃っていくのを見ていると、例の銀髪の子、エルネスティ・エチェバルリア(どうやら男の子らしい)の番が来たようだった。
彼、相当な自信があるようだ。ここで良い結果を出せたらこの授業を免除してほしいと言い出した。しかもそれは、他に受けたい授業があるからとのこと。
困った様子の教官は、上級魔法レベルを見せてくれたら考えてもいいと言い出した。
それを見て、僕はなんだか本当にやりそうな流れだなと思った。エチェバルリア君と、アーキッド君やアデルトルートさん(この二人、性が同じオルターだった。たぶん兄妹だ)は余裕ありげだったから。今やオルター兄妹は顔を見合わせている。
一方でエチェバルリア君は頷いて、そのまま魔法の発動を始めた。
腰のホルダーから杖………杖?ライフル銃みたいだ。特注らしきそれを振り抜くと、空中に細長く圧縮された炎が出現する。
「
それが十本。魔力切れが怖くないんだろうか。
怖くないんだろうな、余裕そうだし。
僕があんなことしたら魔力もそうだけど、脳がはち切れて倒れそうだ。天才っているもんだなぁと見ているうちに
ところがまだ終わりじゃなかった。今度はもう一本のライフル杖を引き抜いて、どデカい竜巻と雷の連続攻撃、
教官、唖然。結局、エチェバルリア君の要求を通してしまった。まぁ、アレじゃあ魔法学基礎で学ぶことないよね。息すら切らしてないんだもの。
その後に出番が来たアーキッド君も凄かった。
アデルトルートさんが凄いのにはもはや驚かない。
彼女は雷の槍、
「天才っているんだな………コワ………近寄らんとこ………」
はしゃぎまわる三人を見て、僕は思わず呟いていた。